2018-07

Take Love Easy/Ella Fitzgerald & Joe Pass - 2018.07.13 Fri









[sales data]
1973
(Rec:1973/8/28)
[producer]
Norman Granz
[member]
Ella Fitzgerald (vo)
Joe Pass (g)




一般的にパスさんはソロというより名脇役というポジションの方がしっくりくるのは
エラ・フィッツジェラルドとの共演作品が多いせいでしょうか。

[1973]

ella.jpg
Newport Jazz Festival Live at Carnegie Hall

[1976]


Fitzgerald and Pass...Again

[1983]


Speak Love


Sophisticated Lady

[1986]


Easy Living

同じパブロ所属ということで実現した名コンビですが、エラ・フィッツジェラルドさんの
絶頂的は60年代のヴァ―ヴ在籍時と言われており、70年代に入ると体調を崩し、
引退が噂されるほどファット・ママだった体系も随分痩せてしまいます。

それでも水を得た魚といいましょうか、パスさんの心温まるギターに呼応する
ハートフルなエラのヴォーカルが素敵です。

お互いを100%信頼し合っているからこそ、無駄な音は一切なく、一音一音を
心の会話で確かめるように曲を紡いでいく。

狭量なジャズという枠組だけで聴かれているのが勿体ない感じで、名盤なのでジャズファンは
誰もが知っているのですが、久々に人にあまり教えたくない名盤に出会えて大感激です(笑)

事務所主導の商業音楽で成立している日本では「普遍的な音楽」を今に伝える努力と
実力を兼ね備えたジャズと添い遂げようというような骨のある人材はいません。
土岐麻子さんとか若手人気ジャズシンガーもいるにはいますが、日本は音楽ではなく
ビジュアル重視で昔で言えば、マリーンとか阿川泰子とか秋本奈緒美とか・・・
秋本奈緒美なんか今ではサスペンスドラマの若女将ですからね(苦笑)

論外なのは八代亜紀とか加護愛とかエラの歌声を聴いて話題作りで安易にジャズを歌うことを
恥ずかしいと思わないのかね・・・

Newport Jazz Festival Live at Carnegie Hall/Ella Fitzgerald - 2018.07.12 Thu









[sales data]
1973
[producer]
Norman Granz
[member]
Ella Fitzgerald(vo)
Roy Eldridge(tp)
Taft Jordan(tp)
Al Grey(trombone)
Eddie "Lockjaw" Davis(sax)
Ellis Larkins(p)
Tommy Flanagan(p)
Joe Pass(g)
Panama Francis(ds)




1973年7月5日 ニューポート・ジャズ・フェスティヴァル(N.Y.カーネギーホール)
(この時期はパブロに所属していましたが本ライヴだけコロンビアからリリースされています)

眼の病で引退が噂されたエラ・フィッツジェラルドさんが「Salute to Ella Fitzgerald」
(エラの夕べ)と題された40年近い歌手生活の総括ともいえるステージでその健在ぶりを発揮。

眼鏡をかけ、かなり痩せてしまったものの声量は衰えず、立錐の余地もないカーネギーの
大観衆を魅了します。

この時エラさん56歳ですが、皆でワイワイキャーキャー盛り上がっているどさくさに紛れ
プリプリのお尻をキュっとつねってやりたい感じの若い娘さんのような水水しさが溢れています。

ステージの半分以上をチック・ウェッヴ・オーケストラやジャズバンドのインスト演奏が
占めているのは、エラの体調を考慮してのステージ構成だったようです。
バンド形式なのでパスさんの出番はさほど多くないですがThese Foolish Thingsは
パスとエラさんのギターランデブーです。
(メンバー紹介で一番歓声があがったのはトミー・フラナガンさんでもパスさんでもなく
テナーサックスのエディ“ロックジョウ”デイヴィスさんですが何故でしょう?)

日本でも昔懐かしいおしゃべりと歌の歌謡ショー形式で江利チエミ、笠置シヅ子、美空ひばりクラスは
こういう音楽を継承をしていたんですよね。
今も小さなジャズクラブでは名も知れぬマイナージャズ歌手がこういう趣向のステージを
やっていると思いますが、お薦めの方とかいらしたらご教授いただけると幸いです。

これはエラさんの絶頂期も手を出さんといかんでしょうか・・・
エラ、ビリー・ホリデイ、サラボーン・・・
ジャズボーカルに手を出し始めたらそれこそ無間地獄に陥る予感・・・

Virtuoso/Joe Pass - 2018.07.11 Wed









[sales data]
1973/12
(Rec:1973/8/28)
[producer]
Norman Granz
[member]
Joe Pass(g)




実力は認められていたものの商業的にイマイチぱっとしなかったパスさんが
ノーマン・グランツが規模が大きくなり過ぎたヴァ―ヴ・レコードを売り払ったお金で
1972年に設立した趣味性の高いパブロ・レーベルと契約し、今までの鬱憤を晴らすが如く
スタンダードナンバーをギター一本で次々と名演を奏でるヴァーチュオーゾ(巨匠)
シリーズの第1弾。

大音量のロックが全盛を誇りマイルスでさえジャズの衰退に危機感を抱いてエレクトリック化
していたこの時期にアコギ一本でアルバムを作ったパスさんとパブロに拍手!

1990年6月来日時のインタビュー(ライナーから転記)
ジョー・パス談
「常々ギターソロだけのアルバムを作れたらという漠然としたプランを持っていたが
とりたててギター・ソロにこだわってはいなかった。何故ならオスカー・ピーターソンとの
コンボでもソロパフォーマンスのチャンスはあったし、普段のクラブギグでも頻繁に
ソロで演奏していたため、私のとってギターソロという演奏フォーマットが
当たり前すぎたからだ。だからノーマン・グランツからこの企画を持ち掛けられた時は
ごく簡単にOKしてしまったんだ。そしてこれまでのコードワークを再度吟味して
比較的リラックスした状態でレコーディングを始めたが、いざプレイしてみると
私自身の湧き出るような勢いを抑えるのに苦労した(笑)
アルバムには収録時間の制約はあるため1曲を適度な長さでまとめる必要があり、しかし
その代わりたとえ演奏時間が短くても、何故私がギターソロというフォーマットを選んだのかを
明らかにしなければならない。結果的にはテクニックで作ったアルバムと言うより
気分の高揚と集中力との勢いでまとめてしまった作品だと思っている」
(この時時間制約で没となった音源は「Virtuoso4」で聴くことができます)



ギターは愛用のギブソンES-175で、1曲を除いてアコギとして使用しているため
通常のアコギアルバムとは異なった音色の味わいです。

ジョー・パスさんはジョージ・ベンソンのように歌は歌いませんが(笑)
内に秘めた熱い歌心がギターが踊るように奏でられる全ギタリスト必聴のギターバイブルです。

自身が物語るように勢いで殆ど一発録りに近いもので、間違った音も沢山弾いていますが
それを感じさせない秘策(トリック)はジョー・パスの名言にあります。

「間違った音を弾いてしまったら、次に弾く音でそれを正しいものにしなさい」


Jazz Concord/Herb Ellis & Joe Pass - 2018.07.10 Tue









[sales data]
1973
[producer]
Carl Jefferson
[member]
Herb Ellis(g)
Joe Pass(g)
Ray Brown(b)
Jake Hanna(ds)




Concordレコード移籍第一弾。

1940年代から活躍されているジャズギターの大先輩ハーブ・エリスさんとのギターデュオ作品。
(50年代はオスカー・ピーターソン・トリオの一員として活躍し、ヴァ―ヴ時代の絶頂期の
エラ・フィッツジェラルドさんの複数作品に参加)



この二人が互いの音楽性に興味を抱き「共演の機会が訪れるのを共に予期した」という出会いは
1971年第3回Playboy Jazz Festivalで、この時互いの生プレイを見聴きしたのが初めて
だったそうです。

ここでチャーリー・クリスチャン系統のBe-Popな二人に興味を持ったプロモーターが二人に声をかけ
フェス終了後、LAクラブに出演し瞬く間に「西海岸ジャズ・シーンで屈指のギター・デュオ」
との評判になったそうです。

jp_201807052112328c1.jpg

ギターが同じギブソンES-175ということもあるのですがギターのオーバーダブと錯覚してしまうほど
息ぴったり。
ギター・デュオも色々聴いてきましたが現時点ではこれが最高作品です!

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