2017-09

Currency/Plastic Penny - 1969.01.15 Wed









[sales data]
1969
[producer]
Colin Frechter
[member]
Mike Graham(g)
Nigel Olsson(ds/vo)
Paul Raymond(key/vo)
Tony Murray(b)




私の場合はミック・グラバムの枝葉を手繰って辿り着いたカルト・ミュージックですが
在籍メンバーのその後の活躍から遡って辿り着いた音楽ファンが圧倒的に多いのでは
ないでしょうか?

ナイジェル・オルソン(ds)>エルトン・ジョン・バンド
ミック・グラバム(g)>プロコル・ハルム
ポール・レイモンド(key)>UFO> MSG

1967年にリリースしたデビューシングル「Everything I Am」がそこそこヒットしたものの



泣かず飛ばずで僅か2年で解散していますが、本作品はボーカルのブライアン・キースが抜け
4人体制になっての2nd(そのためボーカルはナイジェルとポールが担当しています)

このバンドも数多のサイケバンドの一つと思っていましたが、当時流行していた
オルガンロックとまで言い切れるほどではありませんが、ポール・レイモンドが
かなり良い仕事をしており、万人向けではありませんが、70年代に華開くブリティッシュロックの
準備段階を知る上では外せないバンドの一つだと思います。

Spooky Two/Spooky Tooth - 1969.03.15 Sat









[sales data]
1969/3
[producer]
Jimmy Miller
[member]
Mike Harrison(key/vo)
Gary Wright(key/vo)
Luther Grosvenor(g)
Greg Ridley(b/g)
Mike Kellie(ds)




英国の深い霧に埋もれた英国ロックのマイブーム中にむしょうにオルガンロックが聴きたくて
買いあさっていた時期があり、本作はその時に手をつけたSpooky Toothの2nd。

このバンドは元々当時英国ロックシーンに竹の子のように現れたビートルズのサージェントペパーズ
かぶれなサイケサウンドな数多のバンドの一片としてデビューしていますが、
このアルバム時期はWボーカル&Wキーボードという編成で主にジョージ・ハリスンやニルソンと
親交が深かったゲイリー・ライトさんがsongwritingの殆どに関わっていて、
本作からR&Bな黒っぽいサウンド(英国人が憧れる米国南部の音)を含んだハードロックに
変化しています。
(プロデューサーはストーンズの黄金期を支えたジミー・ミラーさん)

英国の深い霧に埋もれた英国ロックマニア的にはバンド脱退後の各メンバーの活躍も
是非抑えておきたいところで

ルーザー・グローブナーさん>Mott The Hoople
グレッグ・リドレーさん>ハンブル・パイ
マイク・ケリーさん>Three Man Army
(マイク・ケリーさんは2017年1月18日にお亡くなりになっています(合掌)

マイク・ハリソンさん>ブルー・アイド・ソウル・シンガーのマイクさんは米南部色の色濃い
スワンプ・ロック系のソロアルバムを2枚発表していますのでバンドにR&Bを取り混ぜているのは
マイクさんだと推測されます



ゲイリー・ライトさん>鍵盤演奏はジョージ・ハリスンのソロアルバムや
ハリー・ニルソンの「without you」など名曲の要所要所で聴くことが多いのですが、
「ドリーム・ウィーバー(夢織り人)」でソロ活動の頂点を極めるとその後は名前を聞くことは少なくなりました・・・

gary wright

とにかくこの頃の英ロックのサウンドはアイディアが豊かですよね。
素人レベルのデジタルサンプリングコピーがまかり通る現在では絶対に生まれない資質のサウンドです。

With a Little Help from My Friends(心の友)/Joe Cocker - 1969.04.23 Wed









[sales data]
1969/4/23
[producer]
Denny Cordell
[member]
Joe Cocker(vo)
David Cohen(g)
Tony Visconti(g)
Jimmy Page(g)
Henry McCullough(g)
Albert Lee(g)
Chris Stainton(p/org/b)
Tommy Eyre(p/org)
Artie Butler(p)
Matthew Fisher(org)
Stevie Winwood(org)
Carol Kaye(b)
Paul Humphrey(ds)
Clem Cattini(ds)
Mike Kellie(ds)
B.J. Wilson(ds)
Kenny(ds)
Laudir(tumba/maracas)
Brenda Holloway(bvo)
Patrice Holloway(bvo)
Merry Clayton(bvo)
Madeline Bell(bvo)
Rosetta Hightower(bvo)
Sue Wheetman(bvo)
Sunny Wheetman(bvo)




言わずと知れたジョー・コッカーのデビューアルバム。

ZEPP加入前のジミー・ペイジがセッションマンとして最後にして最大の置き土産になった
ビートルズの原曲を大胆にアレンジしたシングル「心の友」が大ヒット。

joe cocker

ジミー・ペイジはZEPP立ち上げ時期にもかかわらず5曲に参加。
このセッションで一緒になったB.J.ウィルソンにZEPP加入の話を持ちかけていますが、
ウィルソンは同参加のマシュー・フィッシャーに口説かれてプロコルハルムに加入。



ジョー・コッカーはこの年、ウッドストックで元祖エア・ギターのパフォーマンスと
ブリティッシュソウルフルな歌唱で強烈な印象を残し、アメリカの聴衆に強い印象を与え
その後、渡米しレオン・ラッセルがデラニー&ボニーのバックメンバーを奪取して
総勢43名のオールスター・メンバーのバンドを結成し、57日間で65回のステージという
乱痴気騒ぎなマッド・ドッグス&イングリッシュメンツアーを敢行し人気を決定付けます。

Woodstock Music and Art Festival 1969 - 1969.08.15 Fri









[sales data]
1969/8/15~8/17
[direction]
Michael Wadleigh
[producer]
Thelma Schoonmaker
Martin Scorsese
[musicians]
Crosby, Stills & Nash
Canned Heat
Richie Havens
Joan Baez
The Who
Sha-Na-Na
Joe Cocker and the Grease Band
Country Joe and the Fish
Arlo Guthrie
Ten Years After
Jefferson Airplane
John Sebastian
Country Joe McDonald
Santana
Sly and the Family Stone
Janis Joplin
Jimi Hendrix
Crosby, Stills, Nash & Young





woodstock.png

1969年8月15日(金)から17日(日)までの3日間、アメリカ合衆国ニューヨーク州
サリバン郡ベセルで開かれロックを中心としたアメリカの音楽史に残る大規模な野外コンサート
であると同時に1960年代アメリカのカウンターカルチャーを象徴する歴史的なイベントと
されていますが、当初のイベントを企画した若者達の目的はボブ・ディランなどが暮らす
ウッドストックにレコーディングスタジオを設立する資金集めで、当初1~2万人の
集客を見こんでいましたが、多くの人気ミュージシャンから出演の承諾が得られたことから、
事前に18万6000枚のチケットが売れ、当日入場者は20万人を超えると予想されていましたが
実際はそれをはるかに上回る40万人以上が詰めかけ、半数以上が入場料金を払わなかったため、
事実上無料イベントの様相となり収益自体は赤字となりスタジオ建設の夢も叶いませんでした(苦笑)
(詳細はWikipediaなどをご参照ください)

woodstock2_2017012509232790d.jpg

私は学生時代、名画座の硬い椅子でケツが痛いのを我慢しながら複数回鑑賞しましたが、
ウッドストックに出演したアーチストのライヴアルバムも個々発売されているので
洋楽を聴いてる方は何らかの形で興味を持ちご存知かと思いますが、
この会場地は個人農場主マックス・ヤスガーさんの酪農農場で、裏話として町の住民から
「15,000人のヒッピーが集まるヤスガー祭」と警戒され場所を提供した農場主のヤスガーさんには
開催前から脅迫電話が殺到し、牛乳の購入打ち切りなどさまざまな嫌がらせを受けたそうです。

woodstock.jpg

このようにヒッピー文化の象徴ともされる愛と平和の世紀祭典の裏話はいくらでもあるのですが、
このイベント参加を断った主なアーチストを紹介しておきましょう。

ビートルズ/ドアーズ/レッド・ツェッペリン/ジェスロ・タル/ムーディー・ブルース/
ボブ・ディラン/フランク・ザッパ&ザ・マザーズ/フリー/ジェフ・ベックetc

bob dylan

上記アーチスト達が参加していたらまだ違う面白いエピソードが山ほどあっただろうと思うと
非常に残念ですね・・・

Boz Scaggs - 1969.08.15 Fri









[sales data]
1969/8
[producer]
Jann Wenner
[member]
Boz Scaggs(vo/g)
Duane "Skydog" Allman(g/dobro)
Eddie Hinton(g)
Jimmy Johnson(g)
David Hood(b)
Roger Hawkins(ds)
Barry Beckett(key)
Al Lester(fiddle/vl)
Joe Arnold(sax)
Charles Chalmers(sax)
James Mitchell(sax)
Floyd Newman(sax)
Ben Cauley(tp)
Gene "Bowlegs" Mille(trombone/tp)
Jeanie Greene(bvo)
Mary Holliday(bvo)
Donna Jean Godchaux née,
Thatcher(bvo)
Joyce Dunn(bvo)
Tracy Nelson(bvo)
Imma Routen(bvo)




スティーヴ・ミラー・バンドの2ndアルバムリリース後にバンドを脱退し
アトランティックに移籍しアラバマのマッスル・ショールズ・サウンド・スタジオで
録音したソロ第2弾。



ボズ・スキャッグスは「シルク・ディグリーズ」(1976年)でAORの権化となるまでは
売れないR&B歌手だったわけですが、スティーヴ・ミラーと確執があったという噂も聞きませんし、
何故グリン・ジョンズのプロデュースもあってメジャーへの道が開き始めていた
バンドを辞めてしまったのか?その理由がこの作品にあるのではないかと思います。

ボズ・スキャッグスはスティーヴ・ミラーやグリン・ジョンズが推し進めるシスコの空気を吸った
革新的なサイケロックではなく、保守的に心底ブルースをバラード調に歌いあげたいという
気持ちが強く、アトランティックレコードがR&Bのプライオリティアーチストとして
万全のサポート約束し、札束で頬を叩いて引き抜いたといったところでしょうか。

私自身はデュアン・オールマン経由で辿り着いたのですが、AOR時代のボズ・スキャッグスの
作品群から遡ってこの作品に辿りついたファンの多くはあまりのスタイル違いに驚くと思いますが
ボズが持ち合わせている熱い歌心はAOR作品よりもむきだしになっており
このR&B命の純粋な気持ちが、のちのちスティーヴ・ミラーよりも最先端のAOR路線に
つながるのですから、本ブログの仮設である「全ての音楽はブルースに還える」というのも
あながち間違いではないのかなと(笑)

デュアン・オールマンはバッキングに徹し全体的に大人しいですが、Loan Me A Dimeの
ギタープレイは必聴です!


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