Live In Japan 1978(昭和53年)/Jeff Beck with Stanley Clarke

1978年11月20日00:00  Live In Japan(黒船襲来) 写真あり

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[tour data] Jeff Beck with Stanley Clarke Japan Tour

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11月20日 水戸  茨城県民文化センター
11月22日 金沢  石川厚生年金会館
11月23日 倉敷  倉敷記念会館
11月24日 大阪  大阪府立体育館
11月26日 名古屋 名古屋市公会堂
11月28日 小倉  新日鉄大谷体育館

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最初はジェフ・ベック、スタンリー・クラーク、レニー・ホワイトの組み合わせの
来日予定だったんですかね?

11月29日 大阪  厚生年金会館(追加公演)
11月30日 東京  日本武道館
12月 1日 東京  日本武道館

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12月 2日 東京  日本武道館(追加公演)

[この頃の時事news]
11月1日 - 長戸大幸が月光恵亮、織田哲郎、亜蘭知子らと音楽制作会社ビーイングを設立
11月18日 - ガイアナの新興宗教「人民寺院」の教祖ジム・ジョーンズとその信者が集団自殺
     (914人が死亡)
11月21日 - プロ野球、空白の一日(江川事件)
12月7日 - 第1次大平内閣発足

[set list]1978/11/30 日本武道館

1. Darkness / Earth In Search Of A Sun
2. Star Cycle
3. Freeway Jam
4. Cat Moves(20~24日はHot Rock)
5. Goodbye Pork Pie Hat
6. Bass Solo - School Days
7. Journey To Love
8. Lopsy Lu
9. Diamond Dust
10. Scatterbrain - Drum Solo
11. Rock 'N' Roll Jelly
12. Cause We've Ended As Lovers
13. Blue Wind
14. Superstition

[Member]
Jeff Beck(g)
Stanly Clarke(b)
Tony Hymas(key)
Simon Phillips(ds)

ジェフ・ベック&スタンリー・クラークの共演ツアーが何故実現したのか謎なんですが、
考えられるのはフュージョンブーム最盛期ジェフ・ベックの大ヒットアルバムWIREDの
アルバムツアーが日本で実現せず、何とかジェフ・ベックを来日させたい呼び屋さん(UDO)が

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スタンリー・クラークのアルバムModern Manにジェフ・ベックがゲストで参加していたことを
切り口に先にスタンリー・クラークに共演ツアーの話を持ちかけ猛烈なラブコールに
ベックが応えてThere & Backのセッションの合間にちょっと外貨稼いでおくかという
ノリでしょうか?
(このツアーは最初日本限定のふれ込みでしたが、その後デンマーク、ノルウェー、フランス、
オランダ、オーストリア、スペインで行われましたが何故かイギリスとアメリカの
ツアーは行われませんでした)

実際に観に行かれた方の感想などを読んでも、即席バンドだったのであまり印象に残らず、
とりあえず二人の共演が見れてよかった程度の内容だったみたいですね。
セットリストはジェフ・ベックの曲が中心でクラークは客演扱いでしたが
ステージ・パフォーマンスはクラークが圧倒していたそうです(分かる分かる(笑)

ただこのツアーはちょっとマニア心をくすぐる点がいくつかありまして

1)Star Cycle & Too Much to Lose演奏
このツアー時に次アルバム(There & Back)収録予定の曲が数曲出来あがっていて
(どちらの曲もヤン・ハマーの提供曲)新曲として演奏され
又オープニングのDarkness~Star Cycleは珍しいシンセギター(ローランドGR-500)演奏です。

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2)Hot Rock & Cat Moves演奏
これもヤン・ハマーの提供曲でThere & Back収録予定の曲でしたが
(Hot Rockの演奏は20日~24日のみ、後半の26日以降はCat Movesに入れ替わっています) 
何故かThere & Backに収録されずコージー・パウエルのTiltに収録されました。
ジェフ・ベックのセットリストでこの2曲が演奏されたのは非常に珍しいと思います。
(この曲はその後に演奏されたセットリストを見たことがありません)

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3)本家で聴くSchool Days
クラークの人気曲ですがアルバムに収録されているギターは
殆どの人がジェフ・ベックが弾いてると勘違いしているようですが
実はジェフ・ベックそっくりさんのエディ・ゴメスさんが弾いているのです。
なのでライヴはベックさん本人の演奏で聴けるSchool Daysです(笑)



4)ツアーメンバーはサイモン・フィリップス&トニー・ハイマスを起用
今でこそ人気実力セッションマンの二人ですが当時は殆ど無名だったので
どういう経緯でジェフ・ベックとコンタクトを取ったのか推測すると
二人は同年ジャック・ブルースのHOW'S TRICKSに参加していたので
このアルバムを聴いたジェフ・ベックがアプローチしたという感じでしょうか。
特にトニー・ハイマスはこの後、現在までも続く長いパートナーとなります。



5)客はジャズ&フュージョンファンが大半
粗悪なロックコンサートのノリとは異なり、非常に礼儀正しい客が多く、 
曲に聴き入っている様子がブートから伝わってきますのでこのコンサートは
クラーク経由のジャズ&フュージョンファンが多かったと思われます。

その後もベックとクラークはちょこちょこ競演しているようですが、特に気心合って
親交を深めているとかではなく、あくまでお互いの知名度の高さを利用しあう
ビジネスライクなお付き合いだと思います(笑)

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