オリーブの樹の下で/響(PANTA & TAKUMI KIKUCHI)パンタ&菊池琢己 - 2007.08.10 Fri
[sales data] 2007/8/10 [producer] Panta [member] Panta(vo/g) 菊池琢己(g) ***** 中山努(key) 小柳昌法(ds) 阿部美緒(vl) | オリーブの樹の下で |
パンタと菊池琢己さんのユニット「響」
頭脳警察の革命三部作「世界革命戦争宣言」「赤軍兵士の詩」「銃を取れ」のような
表面的に過激な曲は格好いいと言いながら、この「響」をフォークユニットといって
鼻で笑って相手にもしない愚か者たちは、パンタのファンは止めた方がいいと思います(苦笑)
パレスチナ紛争をテーマにした多分、パンタのソロ作品の中でも1、2を争う
かなり濃密な内容です。
歌詞のほとんどが元日本赤軍リーダー重信房子さんのもので、パンタはまさか60年代から
赤軍派の重信さんと顔見知りだったのか?と驚きましたが、二人の接点はパンタが
2005年から始まった重信さんの裁判を傍聴し続け(判決は実刑20年)顔見知りになった
娘のメイさんの仲介で往復書簡が始まりその交流を通してできあがった作品です。
「パレスチナ解放闘争」を舞台に「重信房子さん」その娘「メイさん」重信さんを支援する
女性革命家「ライラ・ハリッドさん」たちの追い出された故郷を取り戻したいという純粋な言葉が
切なく心に響く。
日本赤軍は正式に解散し、重信さんは「世界を変えるといい気になっていた」と反省の弁も
述べましたが、パンタが重信さんの言葉を補詞することで、少なからずテロリスト集団の
ボスとは違う側面を導きだせたのではないかと思うのですが、世界の殆どの人が無関心の難問題に
わざわざ首を突っ込み、作品化してしまうパンタの歌への情熱には頭が下がる思いです。
しかし紛争は半世紀以上経った現在も続いており「世界最大のテロ国家」アメリカの暴君トランプ
によるイスラエル寄りの中東和平案で再び混迷を深めていることを重信さんはどう思っているのか・・・
重信さんは、東日本成人矯正医療センターにて抗がん剤の治療を行っていましたが
2022年5月28日に刑期満了で出所しました。
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