2017-08

Close To The Edge(危機)/YES - 2017.08.10 Thu









[sales data]
1972/9/13
[producer]
Eddy Offord
Yes
[member]
Jon Anderson(vo)
Steve Howe(g)
Chris Squire(b)
Rick Wakeman
(hammond/p/synthe/etc)
Bill Bruford(ds/per)




もし中学時代にこのアルバムの存在に気づかなければ、ヒット曲中心の産業ロックに
人並に夢中になっていただけで音楽にそんなに深入りすることはなかっただろうと思われる
個人的には罪深い作品です(笑)

どこかに書いたかもしれませんが当時の関東圏のNHK-FM各局は土曜日の午後2:00~6:00頃まで
スタジオを開放したリクエスト番組を生放送をしておりまして、特にNHK-FMの横浜放送局は
70年代の英国ハードロックとプログレに特化したような放送内容でして、
1曲20分の長曲もノーカットでON AIRしていたためアルバムを買えない中学時代は
曲の出だしを間違えないように息を潜めて大量のカセットテープに録音しました。

そしてこの番組で「Close To The Edge」を初めて聴いた時、今までの商業音楽だけで
構築されていた小さな音楽概念をひっくり返す曲構成と展開に大きな衝撃を受け、
このことが人生を狂わせたというか、あっという間に「プログレ小僧」の出来上がりです(笑)
中学時代から周囲が聴かないような長曲のプログレを貪るように聴き漁るようになったので
オンタイムのヒット曲を聴く時間がなくなってしまい、流行歌には浦島太郎状態というか
ネットが発達してプログレ情報をやりとりするようなマニアな人達に出会うまでは
まともに音楽の話ができる友人は一人もいませんでした(笑)
(特にプログレファンはオタクで陰湿なイメージがあってそう思われるのも嫌だったという
こちらの都合もありますけど・・・)

アナログ時代、両面で3曲というYESにとって初の大作主義的傾向を全面的に打ち出した作品は
(余談ですが元四人囃子の佐藤ミツルさんがアマチュア時代に在籍していたバンド名が
Close To The Edgeでしたね)
歌詞の難解さ(ヘルマン・ヘッセが1922年に発表したシッダールタから着想を得た)に加え、
レコーディングは各曲の各パートを通しで録音し、その都度メンバー間で議論を繰り返し
全員が納得いく物が出来上がるまで修正を何度となく繰り返すというかなりの重労働だったそうです。

エディ・オフォード談
「オーバーダブに、のべ1,000トラックくらいは使ったよ・・・」

ブルフォード談
「民主的な選挙をずっとやっているようで、何かあると毎回選挙活動を展開しないといけない。
本当に恐ろしく、驚くほど不快で、信じられないくらいの重労働だった。」
またスクワイアの遅刻癖にも腹を立てていたそうです(笑)

ロック史上に燦然と輝く金字塔作品が出来上がった代償にレコーディング方法に大きな不満を募らせた
ブルフォードはYESを脱退しキング・クリムゾンに加入します。

エディ・オフォード談
「ビル・ブルフォードの脱退は、思ってもいなかった。本当にショックだったね。
彼はバンドでただ一人、アルコールもドラッグもやらなかった。ユーモアのセンスが抜きん出てて、
面白い奴だった。」

bruford.jpg

ブルフォードのクリムゾン参加は大きく報じられ、当時YESはクリムゾンを遥かに凌ぐ人気グループで
「こわれもの」はゴールドディスクを獲得し、ブルフォードの脱退がアナウンスされた時は
「危機」のレコーディング最中だったので、単純に金儲けのためならYESの方が断然、待遇が良いのですが、
ブルフォードは心底フリップの音楽観に共鳴しており、金以上にクリムゾンに魅力を感じていたようです。
ブルフォードはジャズ志向だったのできっちり緻密な演奏を繰り返すよりもジャジーなフリーフォームな
演奏をしたいという気持ちが強く、そんなブルフォードにキング・クリムゾンはまさにオアシスのように
感じたのではないでしょうか。
ただ裏的にはジョン・アンダーソンとの折り合いが悪く、ブルフォード脱退後に即、アラン・ホワイトが
加入したことから考えてすでにYES脱退は時間の問題だったようです。
又Close To The Edgeツアー直前ということでマネージャーのブライアン・レーンは、契約に違反した
補償金として10,000ドルの支払いをブルーフォードに要求したとのことです。

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