2017-09

実況録音大全1968-1976[第1巻]/遠藤賢司 - 2007.01.13 Sat









[sales data]
2007/1/13
[producer]
サミー前田
遠藤賢司仕事室




今年のG.Wは身も心も全てエンケンに集中しようということで、購入したもののあまりの
ボリューム感に後回しにして、しっかり聴いてこなかった鬼のエンケンBOX全4巻を
エンケンの年表を整理しながら通しで聴き倒すことを決意しました。
果たして最後まで聴き通すことができるでしょうか(笑)

第1巻は2007年1月13日エンケンの還暦を記念して、ディスクユニオンの富士レーベルから
発売されました(CD9枚+DVD1枚)
かねてより湯浅学氏監修で1990年にリリースされた「黎明期ライヴ」を再編集してBOX化
するといわれていたのですが、エンケンの自宅押入れに眠っていた膨大な未発表音源を
整理するうちに企画内容が更に膨れ上がったため、年代別順に整理しBOX化されるように
なったようです。

【第一章】
1968年 先天性純音楽家エンケン登場!「ほんとだよ」~初代エンケンバンド~「終わりが来る前に」~

[member]
遠藤賢司(vo/g/harmonica)/能登川信二(g)/茅野(b)

エンケンデビュー前の音源でこの頃のエンケンの動向をBOX年表から抜粋すると

[1966年] (エンケン19歳)
明治学院大学入学
この頃はまだギターも弾けず、大学のコーラス部に所属するもボブ・ディランに固執したため
拒絶され、初代遠藤賢司バンドのメンバー能登川氏にギターコードを教わり猛練習
(この頃、友人を介して細野晴臣氏と出会う)
9月、東北学院大学の学園祭にて初ステージ
(ボブ・ディランやドノ・ヴァンのカバー演奏)

[1967年](エンケン20歳)
「自分のことを歌った方が早い」と作詞・作曲を始めAmとGの二つのコードで
初めて作った曲が「ほんとだよ」
その後、ですます調で歌った最初の日本語ロック「夜汽車のブルース」誕生

[1968年](エンケン21歳) 
数々のフォークコンサートに登場するようになりテレビ・ラジオなどの演奏で
徐々に名前が知られていく
8月、京都山崎の宝寺で開催された「第三回フォークキャンプ」に参加し
関西フォークの面々と交流の場を持ち、高石音楽事務所(ジャックス在籍)に所属
月給は高田渡と同じ5万円で契約

この頃のフォークは反戦、労働運動、反差別闘争などの社会問題とリンクした主張を
風刺を交えて歌うことがスタンダードでボブ・ディランやPPMなどがお手本とされ
東京のフォークは清潔で上手いが面白みに欠けるというレッテルをいとも簡単に
バリバリと音を立てて崩してしまったのが、エンケンです(笑)

「終わりの来る前に」はアコギに取り付けたピックアップで巨大なフィードバックノイズを
発生させたり、ギターは独学でマスターしたためあの独特なエンケン奏法が生まれたものと
思われます

MCを聞いていて面白いなと思ったのは、当時コンサートのパンフに自筆コピーの歌詞を
封入しておいて「良かったら一緒に歌ってください」と。
今は事務所が完全管理で何でもやってくれる時代では考えられないほのぼのしたエピソード
だなと(笑)

【第二章】
1969年 鮮烈レコードデビュー!「猫が眠ってる」~幻の名音楽団ヴァレンタイン・ブルーと共に(エンケン22歳)

[member]
遠藤賢司(vo/g/harmonica)
ヴァレンタイン・ブルー/細野晴臣(b)大瀧詠一(大正琴)松本隆(ds)鈴木茂(g)

2月 東芝エキスプレスレーベルより「ほんとだよ/猫が眠ってる」でレコードデビュー。
この頃同事務所のジャックスの前座を演っておりその音源も収録

5月 TBS「ヤング720」に出演時、この頃エイプリル・フールに在籍してた細野氏と再開し、
自前の日本語でフォークでもGSでもない音楽を演りたいという音楽理念が合致し
その後結成したはっぴえんどの前身であるヴァレンタイン・ブルーと共演。
この時のヴァレンタイン・ブルーの音源は「はっぴいえんどBOX」にも収録されていますが
細野&鈴木さんの安定感のある演奏に比べて松本さんのドラムはかなり危なっかしい(笑)

8月 第1回全日本フォークジャンボリーに出演

【第三章】
1970年 遠藤賢司その情念の世界と、細野晴臣と、鈴木茂と(エンケン23歳)

[member]
遠藤賢司(vo/g/p/harmonica)細野晴臣(b)鈴木茂(g)

4月 「niyago」リリース
   岡林信康からマーチンD-35を3年分割の10万円で購入
(ブックレットに1971年に発行されたミュージック・ノートThenの
   岡林氏とのボブ・ディランについての対談集収録)

8月 第2回全日本フォークジャンボリーに出演

9月 大学卒業

11月25日 三島由紀夫割腹自殺、その時の無常観を歌ったのが「カレーライス」

12月26日 初めてのワンマンコンサート「リサイタル遠藤賢司その世界」開催(日仏会館)
     (ゲスト:細野晴臣/鈴木茂)

アルバムもリリースされたことで、ワンマンが開催できるまでにオリジナル楽曲が増えました

【第四章】
1971年 LP「満足できるかな」発売直前・自宅六畳間における独奏~純音楽団
はっぴいえんどとののんびり楽しい練習(エンケン24歳)

[member]
遠藤賢司(vo/g/p/harmonica)細野晴臣(b)鈴木茂(g)松本隆(ds)

8月 第3回全日本フォークジャンボリーに出演

11月 「満足できるかな」リリース

外の車の音や時計の音なども聴こえ、多分、しっかりした防音設備もない六畳間での
楽器演奏など近所迷惑なんじゃないかと思うわけですが(笑)
「満足できるかな」には収録されませんでしたが、プンプンプン、ハロー・グッバイの
プロトタイプが収録されています(次作:嘆きのウクレレに収録)

【第五章】
1972年 君も猫もみんな好きだねカレーライス(エンケン25歳)

[member]
遠藤賢司(vo/g/p/harmonica)

12月「嘆きのウクレレ」リリース

「カレーライス」がヒットし一般にもその名がそれなりに知れるようになった頃で
(私も当時ラジオでよく「カレーライス」が流れているのを聴いてましたが、
歌手が誰だかは全く興味ありませんでした(笑)
(「カレーライス」がこれでもかと4曲収録の大盛りです(笑)

尚、1972年4月22日に武道館で行われたURC系歌手総出演の「音溺大歌合」から3曲収録
されています。

【第六章】
1973年 暴動!遠賢!プンプンプン!(エンケン26歳)

[member]
遠藤賢司(vo/g//harmonica)トシ(per)

この年の大晦日、晴海国際貿易センターで行われたライヴ音源は今までのエンケンと
明らかに異なる狂気が充満しています。

この頃、政治汚職ネタで、田中角栄やニクソンをボロ糞にけななすことが多く
「今年一番悪かったやつは田中角栄だ!」と宣言し、絶叫歌唱で観客を煽り
日の丸の旗を焼き捨てるなど過激なパフォーマンスに興奮してステージに上がってきた
フンドシ一丁男を殴り飛ばすなどこの時の様子を見ていた鈴木慶一氏は
「あの頃のエンケンはちょっと近寄りがたかった」と語っています(笑)
多分、公安に要注意人物としてマークされていたと思いますが、別団体にもマークされ
翌年事件が起きます。

【第七章】
1974~1975年 激叫!「踊ろよ、ベイビー!」春一番~仲良し音良し演奏団スラッピー・ジョーと共に

[member]
遠藤賢司(vo/g//harmonica)スラッピー・ジョー

[1974年](エンケン27歳)
6月 紅茶とカレーの店「ワルツ」開店
7月 「KENJI」リリース

1974年4月30日、福島のコンサートを終え、市内の飲み屋でくつろいだ後
店を出たところで7~8人の暴漢(右翼団体?)に襲撃され重傷を負い、緊急入院。

しかし、無理矢理退院し5月4日の春一番コンサートにトリとして出演。
大きな眼帯、ガーゼ、バンソコウ姿のエンケンは激唱激奏激叫で会場は興奮の坩堝。
あまりの激演に縫合部は閉口し、血だらけになったエンケンはそのまま再入院・・・
という事実を抑えて聴く「踊ろよ、ベイビー!」はまさにトランスミュージックです(笑)

又「KENJI」にシューティング・スター名義で参加したスラッピー・ジョー
(洪栄龍/鈴木茂行/水口光利/倉橋和雄)がツアーサポートした時の演奏が聴けるのが貴重です



[1975年](エンケン28歳)
10月 「HARD FOLK KENJI」リリース(CBSソニーにケンジレーベル設立)

【第八章】
1976年 激狂!ハード・フォーク・ケンジ!(エンケン29歳)


政治ネタや独自の宇宙観など癖の強い内容のアルバムが続きましたが、ガス抜きして
生ギター一本初期のフォークスタイルに戻した「ハード・フォーク・ケンジ」ですが
売れ線の陽水や拓郎と比較して歌ってしまう自虐的なところが少々痛い感じです。
エンケン親衛隊のような女性ファンの歓声がなんか新鮮(笑)

【第九章】
1969年 感動!幻のデビューLP!ひとりぼっちのniyago 夜汽車のブルース





今は単独でも購入可能ですが、細野、鈴木、松本氏とセッションする前に録音されていた
niyagoのエンケンセルフ演奏版で、元々こちらのバージョンがアルバム化される予定だった
ようです。

エンケン談
「(ヴァレンタイン・ブルーとの共演後)細野氏たちとやりたくてもう一回録り直したのかも
しれない。いっしょにやったら楽しいだろうなと思って。」

【第十章】
1973年 驚異の発掘ライヴ映像


1973年2月11日豊中市民会館
毎日放送主催の番組のための無料コンサート「FOLK & ROCK in '73」
同イベントには井上陽水、クニ河内が参加していたようです。
エンケンはこのイベント10日後にヨーロッパ旅行に旅立ちます。
(1970年の日比谷野音の映像には音声が残っていないとのことです(残念)
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