2017-07

桑田佳祐騒動にみる表現の自由とは - 2015.01.18 Sun

仏で起きた連続テロ事件を受けてローマ法王は
「人の信仰を挑発したり、侮辱したり、笑いものにするべきでもない」と述べ、
信仰に関わる場合、表現の自由には限度があるという考えを示しました。

私自身は無宗教ですが、この意見には賛成です。
ただ当然のごとくその報復として異教徒を十字軍に見立て「聖戦(ジ・ハード)の名の元
殺戮を繰り返すイスラム過激派の行為は信仰する「神の(本当の)教え」に反するのでは
ないかと思うのですが・・・

さて年末、サザンの桑田さんのライヴパフォーマンスに批難が集中して
謝罪するという事態になっているので何があったのか調べてみました。

1)大みそかの年越しライブで紫綬褒章を粗末に扱い、ネットで批難の声が上がり、
  アミューズの本社前で右翼系団体が抗議を行い、マスコミ報道される騒ぎに
kuwata keisuke

2)NHK紅白歌合戦にちょびひげで登場しヒットラーを崇拝していると
  ネットで批難される
kuwata keisuke

しかしちょっとした事にもネトウヨが目くじら立てて大騒ぎして
(天皇ネタ刺激するとすぐ反日呼ばわれるされる風潮)言いたいことも言えない
隣組に24時間体制でネット監視されてる言論(思想)統制のような
息苦しい世の中になってきましたね・・・

桑田さんは騒動が大きくなり謝罪文を発表
「一連のライブの内容は特定の団体や思想等に賛同、反対、あるいは貶めるなどといった
意図は全くございません」

いや、皆分かってますって(笑)

むしろ、ファンを喜ばそうとしたことに丁寧に謝罪していることが解せないのですが
桑田さんは紫綬褒章受賞が決まった時
「このような由緒正しい章をいただきまして、身に余る光栄。
デビュー以来ずっと目立ちたい一心で、お下劣極まりない音楽をやり続けてきた
私のような者が本当にいただいてしまってよいものかと非常に驚いています」

とコメントしてまして社会風刺やお下劣な下ネタを取り入れたサザンの芸風を
評価されたことに感謝していたではないですか?

どうやら今回の騒動の火消しにやっきなのはやはり事務所の事情があるようで
「アミューズが速やかに幕引きを図ったのは、株価の動向や、今後の活動への影響を
配慮したから。さらにこのまま騒ぎが尾を引くと、タイアップの決まった
NHKなどにまでクレームがいきかねない」

桑田さんが周囲に配慮した(圧力に屈した?)大人の対応ではあるのですが、
これって表現の自由度の高さが求められる音楽家が取るべき対応なんでしょうか?
サザンほどの大物が組織(事務所)に属するサラリーマン対応したことに失笑です。

・・・・・

話はちょっと逸れますが昔、ドイツにローター・マテウスという人気サッカー選手がいました。
W杯優勝やインテル&バイエルンでも数々の栄冠に輝いてきたマテウスが、
唯一獲得してなかったビックタイトルが欧州CL優勝。

1999年CL決勝
バイエルン・ミュンヘン - マンチェスター・ユナイテッド

引退間近のマテウスにとっては最後のチャンスでこの一戦に賭ける思いは
相当なものだったと思います。
試合90分までリードして悲願達成までロスタイム3分表示後に同点・・・
更に逆転を許し、惜しくも準優勝に(カンプ・ノウの悲劇)



その表彰式、悲劇の敗戦となったマテウスが準優勝メダルを外す。
「オレが欲しかったメダルはこの色じゃない・・・」

Lothar MATTHAUS

いや~格好良かったですね。
この行為に少なからず批判はあったものの、言い訳も謝罪もしませんでしたが
その批判を打ち消すに十分な資質がマテウスにあったことを
サッカーファンは理解していたので今では武勇伝として語り継がれています。
ただこれを機に準優勝のチームが準優勝メダルを外すという行為が頻発して
物議を醸すのですが、これはあのマテウスだけに許された行為だということを
勘違いしないで欲しいですね。

話戻って、騒動のちょい前の12月28日横浜で行われたサザンのライヴは
安倍首相が鑑賞したそうなのですが、「爆笑アイランド」という曲で、
「衆院解散なんてむちゃをいう」と歌詞にない一節をアドリブで歌うと、
首相は驚いた表情をみせた(産経新聞)

つまりですね、長年、数多のライヴをこなし日本全国にそれこそ物凄くファンが多くいて
もう失うものは何もないはずの桑田さんが、中途半端に反体制を気取るなら
(つまり軽はずみの行為を愚かであったと認め反省し謝罪する程度のものであるなら)
そもそも紫綬褒章授与を辞退すべきでしたね。
(ただ辞退した場合の批判を跳ね返す度量は桑田さんにはなかったでしょうけど)
もしくわ、きちんと謝罪すべきは中途半端なアナーキーさを売りにした
安っぽい大衆音楽で紫綬褒章を受賞した自覚がないこと
だと思います。
(批判を浴びているのは行為ではなく、桑田さんの資質が紫綬褒章にふさわしくない
というヤッカミ(裏陰口)が表になったに他なりません)

1992年紫綬褒章受賞を断った城山三郎さんという方は断った理由をエッセイに記し
「読者とおまえと子供たち、それこそおれの勲章だ。それ以上のもの、おれには要らんのだ」

サザンの曲は殆ど知らないので、桑田さんを反体制と勝手に決め付けることは
筋違いかもしれませんが、桑田さんのポジションでの行動、物言いは
インディーズ活動で反戦、反核、反体制などを訴えるマイナーミュージシャンよりも
何百倍も影響力があることは、本人も分かってるはずで
本当に言いたいことあるなら事務所辞めてインディーズ活動に移行したらどうですか?
(まだこの期に及んで周囲のご機嫌を取りながら商業音楽セールスに
未練があることに興醒めです(苦笑)

昨日、NHKの阪神大震災特集で歌い紡がれる歌として「満月の夕」の特集をやっていましたが
紫綬褒章受賞するほどの桑田さんはあの年(1995年 & 2011年)
一体、どんな歌(メッセージ)を世に残したんでしたっけ?

事務所しばりのサラリーマンと化し、歌いたいことも歌えない桑田さんに
ローマ法王ならこう優しく諭すのではないでしょうか
「歌は世につれ、世は歌につれ、保身のために表現の自由を放棄した歌手は潔く引退せよ!
と。

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