2017-09

サクラチル・・・どこのメディアも書かない、なでしこの本当の敗因 - 2016.03.10 Thu

まずは佐々木則夫監督、長年お疲れ様でした。

PK2016013002100154_size0.jpg

2004年チーム愛称が「なでしこジャパン」に決まった年、アテネ五輪でベスト8に入った頃から
女子サッカー熱が上昇するも選手が控えめに要求した勝利のご褒美は叙々苑の焼肉という
質素なものだったのも遠い笑い話。

そして2008年佐々木監督になってから

2011年 ドイツWCで優勝
2012年 ロンドン五輪準優勝
2014年 アジアカップ初優勝
2015年 カナダWCで準優勝

img_0_20160310000332002.jpg

突然、覚醒してのメダルラッシュ(勿論覚醒前には地道な努力の積み重ねがあります)
今回のなでしこのリオ五輪予選突破はチームのシンボルだった澤さんを欠いても
ほぼ100%確実と誰もが思っていたと思います。

ところが・・・

メディアは澤ロスとその敗因を集約気味なんですが、私は中国戦の敗戦後の大儀見選手の
コメントに衝撃を受けました。

「個人としては、負けが意味することは理解して挑んだつもりだったけど、
すべての選手が理解していたのかというと、そうではなかった。
プロフェッショナルに徹し切れない選手がいた。」

敗因を他者に負わせるようなコメントは物議を醸し各所で炎上中なんですが、
色々なメディアのコメントを読むと、微妙に違う表現で伝えられており、コメントの真意は
分からないのですが(私が思うにデイリースポーツは明らかに悪意を持ってコメントを
改竄しているのではないかと思います)何故、衝撃を受けたかと言うと僅かながら
予選突破の可能性があったにも関わらず敗北宣言をしてしまったTPOの悪さもあるんですが、
今まで和気あいあいのなでしこのイメージが総崩れしたことなんです。

勝負に拘りすぎるため孤高(孤立)の宮間選手とか今まで全然イメージしてなかったんですが
大儀見選手のコメントはチーム内にある種、大きな壁があったことを明確にしています。

d_08874638.jpg

つまり今回、なでしこが敗退した理由はどこのメディアも書かない基本的なことですが
11人サッカーではなかった」ということです。

その例を三つあげると

(1)阪口選手の横パスが審判に当たり、こぼれ球が相手にわたり失点(オーストラリア戦)
  あれは不運でしたよね・・・
  あれさえなければと思っている方も多いと思いますが私は「偶然は必然」という
  考え方があり、もし11人サッカーをしていたのであれば阪口選手のパスの出し所は
  あそこではなかったはずです。
  連携がとれていないために超ドフリーの3失点目を生んだわけです。

(2)GK福本選手が痛恨のパンチングミスで失点(韓国戦)
 会心のPKストップを見せGKというポジションは益々調子に乗るはずなんですが
  熊谷選手と交錯して凡ミス。
  失点できない気負いもあったと思いますが、誰が処理するかお互いに声をかけていれば・・・

(3)川村選手が痛恨のバックパスから失点(中国戦)
  これも(1)と同じですがもし11人サッカーをしていたのであれば川村選手の
  パスの出し所はあそこではなかったはずです。 
  前線にパスの出しどころが見つからず後ろに出した時、ボールの受けては4人いて(Gk1/DF2/相手FW1)
意表をつかれたのは皮肉にも日本の3人で相手FWはその好パスを感じていたわけです。
  ちょっと音声は記憶がないのですが、以前のなでしこは常に大きな声を出し合っていて
  あの時、ボールウォッチャーになったのは誰も声が出てなかったからではないかと。

こう考えるとなでしこの敗因は「世界標準では許されない凡ミス」と結論できるんですけど
点をとるために前ががりな佐々木監督のなでしこはミスから失点することは
多かったのでこれはお家芸といえます。

佐々木JAPANの最大の特徴は必ず失点していた守備力をそれを上回る得点で
カバーしていたのです。

私も今予選までなでしこは2失点までなら3点返せると何の根拠もなく信じてましたから(苦笑)

岩渕選手はこうもコメントしています。
「今まではうまくいかなくても、結果がカバーしてくれた」

なでしこが輝かしい戦績を残した裏で甘い守備力が全く改善されていなかった点で
予選落ちした後で監督人選及びメンバー選考にクレームをつけるのはご法度ですが
実はリオ五輪、佐々木監督続投にはきな臭い噂があって、一番頭にくるのは
2015年の東アジア・カップ惨敗後、何の危機感もなく続投を決めた
日本サッカー協会なんですが、あの時のなでしこは若手で編成したとはいえ酷かったですよね・・・

朝鮮民主主義人民共和国4-2日本
日本1-2韓国
中国0-2日本
(3戦全敗で予選敗退)

私、この時点で若手を吸い上げられない(劣る戦力を戦術でフォローできない)佐々木体制は
刷新した方が良いなと思ったのですが、古株メンバーで挑んだカナダWCでが最小失点で
決勝まで行っちゃったので佐々木監督周辺の変な噂を忘れてしまったんです。
(岩渕選手の言う、結果が不安を相殺・・・)

<グループリーグ>
日本1-0スイス
日本2-1カメルーン
日本1-0エクアドル

<ラウンド16>
日本2-1オランダ

<準々決勝>
日本1-0オーストラリア

<準決勝>
日本2-1イングランド

<決勝>
アメリカ5-2日本

しかしこの大会で今回の予選敗退につながる三つの予兆があって
(予兆1)
グループリーグの3戦目のエクアドル戦ですが、エクアドルはグループCでは
完全にお荷物チームで(カメルーン6-0エクアドル/スイス10-1エクアドル)
1-0という結果は完全な消化試合とは言え実力差から考えて日本の攻撃が
ちぐはぐだったことは間違いないでしょう。
完全に守備を固めたチームを崩せない時の日本の戦術が昔懐かしいロングボールの
放り込みしかないことに失笑してしまいました・・・

(予兆2)
今大会、精神的な支柱の澤選手は万全ではなく、そのマイナス要素をカバーした
選手がいました。
宇津木選手と有吉選手です。
ところが今予選、宇津木選手は怪我で欠場・・・有吉選手は確変終了してました・・・

(予兆3)
悔しいですがアメリカとの実力差は明白で、しかしなでしこには守って勝つという戦術がなく
結果、点を取られて取りに行きカウンターを食らうという悪循環は
対戦国のスタイルに合わせて変えるという教訓にはならなかった。
(例えば初戦のオーストラリア戦は引き分けで良しという守備重視の発想は最初からなかった?)

メディアが世代交代の失敗、レベル低下と書くのは簡単なんですが、私はなでしこの
チーム戦力自体は結果が出ていた頃と本予選敗退の現在もそう変わらないと思います。

サッカー後進国の日本ではサッカーをスター選手(個人)の出来不出来で語る悪しき習慣がありますが
今までのなでしこと大きく違ったのは「11人サッカーだったかどうか」この1点につきると思います。

ただ私は今回の結果を結構淡々と受け止めているのはこんなことはサッカーの世界では常識で
1974年WC準優勝、1978年WC準優勝したトータルフットボールの象徴だったオランダは
予選前には優勝候補にもあげられながら1990年まで2大会連続で予選敗退してますからね(笑)

クライフロス?チーム力の低下?世代後退の失敗?

Numériser0015
(若き日のプラティニとルート・クロル 1981年)

いやいやWC出場を逃していた頃も(1978~1989年)オランダ代表選手は国外で大活躍してましたよ。
でもなかなかコンビネーションを固められない国外組で代表を組めばやっぱり個が優れていても
11人サッカーを完遂するのは難しいわけです(クライフ時代はアヤックスが基盤)

サッカーは11人でやるスポーツなんです。
奇しくも期待薄で五輪予選を突破した手倉森JAPANは11人サッカーで結果を出していた頃の
なでしこに非常に似ています。

がんばれ、なでしこ、縞梟は陰ながらず~っと応援しているぞ。
まずは叙々苑の焼肉食ってチームのコミュニケーション力をあげることから再スタートだ!
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