2017-06

Beck, Bogert & Appice - 2017.06.17 Sat









[sales data]
1973/3/26
[producer]
Don Nix
[member]
Jeff Beck(g/vo)
Tim Bogert(b/vo)
Carmine Appice(ds/vo)
*****
Jimmy Greenspoon(p)
Duane Hitchings(p/mellotron)
Danny Hutton(bvo)




1972年コージー・パウエルやボブ・テンチが去った第二期Jeff Beck Groupは
ティム・ボガート&カーマイン・アピスそして「ジーザス・クライスト・スーパースター」の
キム・ミルフォードという新布陣で第三期Jeff Beck Groupとしてツアーを行うもミルフォードの
パフォーマンスが低レベルで即解雇(確かにブート音源で確認すると酷い(苦笑)



ボブ・テンチを呼び戻しツアーを続行するも
ツアー終了後にマックス・ミドルトンとボブ・テンチが脱退(>ハミングバード)するなど
バンド内はゴタゴタしボーカルの穴埋めにポール・ロジャースに声をかけるも断られたため
ここにベック,ボガート&アピスの新トリオ編成での活動が開始します。

BBA.jpg

ビッグネームが揃ったため「クリームの以来のスーパートリオ」と話題になりますが、
プロデューサーはスティーヴ・クルッパー経由でGOING DOWNの作者ドン・ニックスが担当し、
ジェフ・ベックがこの頃どの程度本気で米南部音楽を探求しようと思っていたのか
不確かな部分が多く、サウンド面はパパラルディが60年代に表現したクリームサウンドを
意図的にそのままなぞったような仕上がりになってしまい、グラムやプログレなど
革新的サウンドが続々と登場する70年代初期の音楽シーンの中では際立って時代遅れなサウンドで
ボガート&アピスはカクタスを解散してまでベックと一緒に演る必要があったのか?
などと思ってしまう肩透かしな内容となってしまい2ndリリースの予定がお蔵入りとなり
結果的にスタジオ盤はこれ1枚だけでした。



トリオバンドとして比較されるクリーム時のクラプトンとの大きな違いとして
ベックはあまりハメを外したインプロが得意じゃないのか?きっちりしたフォーマットで
お決まりの短いフレーズ(歌メロ)を繰り出すのが得意という感じで、
そこがサウンドクリエイターとしてのジェフ・ベックの弱点であると私は思います。
ただしスタジオ録音がショボかった反面ライヴは非常に素晴らしく当時は日本だけで発売された
LIVE盤でもそれを確認できますが、欲言うともっといいライヴ音源がブートに沢山あるんですけどね・・・
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Live In Japan 1973/Beck,Bogert & Appice - 2017.06.17 Sat









[sales data]
1973
[producer]
The Boys CBS/SONY Production
[member]
Jeff Beck(g/vo)
Tim Bogert(b/vo)
Carmine Appice(ds/vo)




1973年5月18日&19日大阪厚生年金での初来日ライヴ。
当時まだB,B&Aの名前が浸透していなかったらしく告知物やチケットは
ジェフ・ベック・グループになっています。

jba1.jpg

CD化の際にスタジオ盤の色違いでエンジ色の平凡なジャケットになってしまいましたが
アナログ時代は2枚組と1枚に編集された2種類のジャケットがありました。

BBA1.jpg BBA2.jpg

アナログ盤は曲順がいじられていますが、40周年記念盤はセットリストの曲順に修正されています。



スタジオ盤が期待外れだった分、ライヴはそこそこ。
当時このアルバムを公式リリースするのになかなかベックさんからGOサインが出ず
CBS/SONYのスタッフさんの熱意でなんとか日本流通のみOKを貰ったんだそうで
ベックさんも演奏内容には不満なのかなと(笑)

常時、クリームの演奏と比較されてしまうのは仕方ないのですが、
3人のインタープレイを挿入した長時間演奏を聴くとその差は歴然となってしまうのですが
ベックはインスピレーションを感じてその場限りのライヴ音を生み出す長いギター演奏が
苦手なので(同じフレーズをダラダラ繰り返さない)3人のグルーヴ感が生まれず
「音の空白」が生まれてしまいます。

トリオ演奏は畳み掛けないと大人しく聴こえてしまうのですが
(各楽器はそのパート以上の表現力が求められます)
このバンドの弱点は専任ボーカリスト不在だと評論家の多くはベックを擁護するような
書き方をしているのですが、私はこのことには異論がありそう思っている人は
カクタスのライヴを一度聴くことをお勧めしますが、ジェフ・ベックが長いインプロ演奏が
得意ではないのに長時間演奏が当たり前の時代に合わせたセットリストに難があると思います。

そして致命傷はBBAにはオリジナルの代表曲がない。

この後、お決まりの歌フレーズを繰り返すフュージョンでジェフ・ベックが輝いたことを考えると、
オリジナルを廃してでも、ヤードバーズやジェフ・ベック・グループ、カクタスなどの短めで
そこそこのヒット曲多数でセットリストを組んだ方がこのバンドは成功したのではないかと思います。

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