2017-09

吠えろ!バウワウ/BOW WOW - 1976.12.21 Tue









[sales data]
1976/12/21
[producer]
上野義美
[member]
山本恭司(vo/g)
斉藤光浩(vo/g)
佐野賢二(b)
新美俊宏(ds)




全作曲、当時19歳の山本恭司オリジナルという驚きのデビュー作。

渋谷陽一談(アルバムライナーより抜粋)
「バウワウの登場は、ひとつの事件である。ハード・ロックが日本のグループによって
完璧に演奏され・・・その音が日本の曖昧な音楽シーンを切裂く、それが僕の夢だった。
しかし、それは彼等の登場によって夢でなくなってしまったようだ」 

当時、渋谷先生も大絶賛だったのか・・・

元々このバンドは上野義美氏の構想で当時大人気だったベイ・シティ・ローラーズのような
アイドル的に売れるロック・バンドとして売り出す予定だったらしいのですが、
島根からプロギタリストを目指し上京し音楽専門学校生だった山本恭司がオーディションに
合格すると、本格志向が強まり、試行錯誤の末、ロックとポップスを上手く融合させた
「若手天才ギタリストが率いる本格派ハードロックバンド」というコンセプトが固まり
洋楽ロックファンに高い知名度があった渋谷陽一氏にプロモーション協力を依頼し、
担当番組の「ヤング・ジョッキー」で「Heart's On Fire」を紹介し
曲が終わるまで日本のバンドと明かさなかったとのことです。

これ当時ラジオで聴いてた人は日本のバンドだとネタバレした時、驚いたでしょうね。
70年代の邦楽ロックは洋楽ロックを模倣したものが多く、日本のロックは洋楽より劣る
という洋楽ファンの共通認識に一石を投じたのがこのバウワウだったのではないかと
思います。

又同番組内で日本人バンドで初めてのスタジオライブを行い、話題が話題を呼び
日本青年館で行ったデビューコンサートに3,000人が殺到し入りきれなかったファンのために
急遽、渋谷公会堂で追加コンサートが実施されるなど、本アルバムは当時としては異例の
12,000枚という初回プレスにもかかわらず即日完売だったそうです。

バウワウ登場前にも私個人は好きな実力派の邦楽ロックバンドは数多いますが
歌謡曲やニューミュージックが幅を効かせていた邦楽業界に実力(音楽)で切り込み
メディアに乗って商業的な成功を収めた初めての邦楽ロックバンドではないでしょうか。

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シグナル・ファイア/BOW WOW - 1977.07.25 Mon









[sales data]
1977/7/25
[producer]
上野義美
[member]
山本恭司(vo/g)
斉藤光浩(vo/g)
佐野賢二(b)
新美俊宏(ds)




エアロスミスやキッスの来日公演の前座を務めるなど、大観衆の前で演奏力を磨き
2ndにしてBOW WOWの個性を確立した大名盤。

ハードロックは似たり寄ったりのバンドが多い中、未だに人気が高いバンドの共通点は
「1秒でわかる独自性を持っている」という特徴があります。

日本のHRバンドが当時なかなか正当に評価されなかったのは、たどたどしい英語歌詞の
問題以前に音のどこかしこに海外のロックバンドの物真似といったオリジナリティを
表現できない弱点があったと思うのですが、やる気みなぎるBOW WOWのサウンドは
一聴してその世界観が伝わるオリジナリティを発揮しています。

プレリュード~天国行超特急の入り方からがっちり聴き手のハートをわし掴み
全収録曲のクォリティが高く、迷いがない分、最初から最後まで疾走感溢れる流れなのですが
購買層のパイの小さいハードロック市場だけで評価されてもセールスに結びつかないのが
ベイシティ・ローラーズ売りしたい事務所としてはもどかしいわけで・・・
事務所に全てを管理されていたことが後にBOW WOWに悲劇をもたらすことになります。

チャージ/BOW WOW - 1977.12.20 Tue









[sales data]
1977/12/20
[producer]
上野義美
[member]
山本恭司(vo/g)
斉藤光浩(vo/g)
佐野賢二(b)
新美俊宏(ds)




前作、シグナル・ファイアがあれだけの完成度にもかかわらず悲しいかな歌謡曲全盛の
邦楽業界ではセールスが思わしくなくベイシティ・ローラーズ売りしたい事務所の梃入れもあり?
日本語歌詞が多くなっています。

本作はバンドメンバーそれぞれが楽曲プロデュースに挑戦しているため、
アルバムトータルで聴くと散漫な印象を受けますが楽曲のクォリティは高いです。

HRは直球質なのでどうしても一本調子に陥りがちでどこかで変化球勝負が求められる場面が訪れ
その変化球勝負が運命の分かれ道といった感じですが、次作「GUARANTEE」(1978/12)から
全曲日本語歌詞の歌謡ロック路線になり、デビュー当時から追いかけてきたファンが
離れる現象を生む結果となってしまいます・・・

スーパー・ライヴ/BOW WOW - 1978.04.22 Sat









[sales data]
1978/6/25
[producer]
上野義美
[member]
山本恭司(vo/g)
斉藤光浩(vo/g)
佐野賢二(b/vo)
新美俊宏(ds)

1_000000003138.jpg


1978年4月22日東京郵便貯金ホールで行われたライヴ。

未だにアナログ盤同様1枚ものなんですが、折角、紙ジャケ再リリースするなら
マスター音源を再編集してライヴ全貌が分かる完全盤でリリースして欲しかったですね。

エアロやキッスの来日公演のオープニングを務めるなどHR分野でメキメキ実力をつけるも
当時、事務所から歌謡曲ファンも満足させるアイドルとしてのお仕事も要求される
中途半端な立位置にいたことが女性の黄色い声援が多いことでよく分かります。

チャージ発売後のセットリストなんですが、選曲と編集方法がイマイチで
各メンバーのソロパートが長尺で収録されているんですが正直1枚物で長いドラムソロを
聴かされるのは非常に辛い・・・
アルバム3枚もリリースしているのだから、ベストヒット的なコンパクトな物として
編集すべきだったのだはないかと思います。
アンコールがオリジナル曲ではなくサマータイム・ブルースというのも萎えます・・・

シルバー・スターズ/銀星団 - 1979.11.25 Sun









[sales data]
1979/11/25
[producer]

[member]





メンバー全員が覆面をかぶり、全てを謎に包み、テクノとHRのエキゾチックな融合?を
試みたのがシルバー・スターズでした。

一切ノーコメントのわりには演奏技術とボーカル声でBOW WOWの別ユニットとして
認知されているのですが、現在では「BOW WOW&小室哲哉」ユニットという見方が
定着しているようです。
(山本恭司さんはライヴの余興で乱調五番(Take Five)を演奏することがあります(笑)

長年、廃盤状態だったこともあり「幻の名盤」と紹介されることの多い一枚ですが
お遊びなのか大真面目なのか全く空気が読めない時代を映す1枚として紹介しておきます。



今思うと事務所主導の歌謡ロック路線(GUARANTEE~GLORIOUS ROAD~TELEPHONE)を
強いられていたメンバーの息抜き企画だったのかもしれません

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