2017-09

Music From Big Pink/The Band - 1968.07.15 Mon









[sales data]
1968/7
[producer]
John Simon
[member]
Rick Danko(b/fiddle/vo)
Levon Helm(ds/tambourine/vo)
Garth Hudson(key/p/clavinet/sax)
Richard Manuel(p/org/ds/vo)
Robbie Robertson(g/vo)




Ronnie Hawkins

ザ・バンドの前身となったザ・ホークスは1959年頃ロニー・ホーキンスの
バックバンドとして活動拠点をカナダに移し、そこでメンバーチェンジを行った際
米南部出身のリヴォン・ヘルム以外はカナダ人という5人編成に固まります。
(ザ・バンドのカナダ人比率が高いのはそのためです)

1966年フォーク路線からエレキギターを使用したフォークロック路線転換期の
ボブ・ディランのツアーでバックを担当。



当時、エレキを使用した音楽は保守的な観客のブーイングを受けその事に嫌気が差した
リヴォン・ヘルムが一時的に脱退し、後任にミッキー・ジョーンズが参加。

c0037571_2237554.jpg

本ツアー終了後、バイク事故で負傷したボブ・ディランに誘われディランの隠遁地の
ウッドストックに移住し、ディラン退院後のリハビリを兼ねてウッドストックの
“ビック・ピンク”の地下スタジオでセッションを重ねていたメンバー達を
周辺の住民が「あのバンド」と呼んでいたという安直な理由で
ザ・ホークスをTHE BANDに改名したんだそうです(本当かよ(笑)
(この時期、ここでセッションした無数の楽曲群はBob Dylan & The Bandの
The Basement tapesとしてリリース)



時代的にヒッピー文化華盛り、サイケデリック万歳!なご時勢でしたが、
見事なほどそういった世間のブーム(喧騒)を無視するように(笑)
R&Bやゴスペルなどの黒人音楽とカントリーやトラデイショナルソングなどの
白人音楽を融合した独特のサウンドを展開しています。
(プロデューサーはJohn Simon's Albumで有名なジョン・サイモン)



ザ・バンドのサウンドには小賢しさや難解なものは全くなく
ただただ「ゆるく、やさしく、あたたかく」というのが共通テーマです。
(私が聴いたアルバムの中で最も木の香りがします)

ちなみに本作品のジャケット絵はボブ・ディラン作で
アルバム・タイトルから本作はビッグ・ピンクで録音されたという印象を与ますが、
録音はニューヨークのA&Rスタジオとロサンゼルスのゴールド・スター・スタジオです。

スポンサーサイト

2nd Album/The Band - 1969.09.15 Mon









[sales data]
1969/9
[producer]
The Band
John Simon
[member]
Rick Danko(b/fiddle/vo)
Levon Helm(ds/tambourine/vo)
Garth Hudson(key/p/clavinet/sax)
Richard Manuel(p/org/ds/vo)
Robbie Robertson(g/vo)
*****
John Simon(tuba/p/etc)




ドラッグ&セックスと結びつきの強いサイケムーブメント、泥沼化するベトナム反戦の
ラヴ&ピースの幻想が崩壊し、まさに混沌とするアメリカンミュージックに
新たな刺激を与えたのは大英帝国のニューロック(ハードロック)アートロック(プログレ)
だったわけですが、ザ・バンドはひたすら「変わらない何か」を求め
一人の米南部野郎と米南部音楽に憧れる4人のカナダ人達の視点による
アメリカンルーツ音楽の新解釈となった本作は永遠に色褪せることはなく
クラプトンには「ザ・バンドのギタリストになりたいと思った」と言わせるほど
多くの英国ロッカーを米南部音楽の魅力に引き込ませることとなります。

興味深いのはこの時期、ザ・バンドはほとんど人前で演奏することはなく
それは当時のマネージャーがバンドの安売りを断固拒否する堅物男だったそうで
そのおかげで商業化しつつあったロックアルバムのプロモートツアーという義務から開放され、
アルバム制作にじっくり取り組む時間がとれロビー・ロバートソンの鋭気が生み出した
名盤となったわけです。

スピード&パワーでエネルギッシュな音楽を好むHR小僧だった当時は
ボブ・ディランのバックバンド程度としか気にとめておらず、このモッタリしたリズムには
興味の一片も沸かなかったのですが、これは明らかに年齢的に音楽嗜好が変わったためでしょうが、
アル・クーパー曰くの
「このアルバムのひとつひとつのメロディや歌詞が信じるに足るものだ」と
その誠実さを絶賛した通りの人間のぬくもりを感じる音楽です。

しかし、こういう歴史的名盤に安直にボートラをつけてしまうのはどうかと思うんですけどね・・・

John Simon's Album/John Simon - 1970.05.15 Fri









[sales data]
1970/5
[producer]
John Simon
[member]
John Simon(vo/horn/p/etc)
Barry Beckett(org)
Delaney Bramlett(tambourine)
Harvey Brooks(b)
Merry Clayton(vo)
Gary Coleman(per)
Rita Coolidge(vo)
Rick Danko(b)
Alice DeBohr(ds)
Cyrus Faryar(vo)
Jim Gordon(ds)
John Hall(g)
Paul Harris(org)
Roger Hawkins(ds)
Levon Helm(ds)
Eddie Hinton(g)
David Hood(b)
Garth Hudson(sax)
Wells Kelly(ds)
Bobby Keys(sax)
Richard Manuel(ds)
Sherlie Mathews(vo)
June Millington(b)
Peter Pilafian(vl)
Paul Prestopino(dobro)
Jim Price(tp)
Carl Radle(b)
Leon Russell(g)
Marvin Stamm(tp)
Grady Tate(ds)
Bobby Whitlock(vo)




ミュージシャンというよりザ・バンドの1st & 2ndアルバムをプロデュースしたことで
有名なジョン・サイモンのソロアルバム。
ウッドストックの重鎮とあって参加メンバーが半端なく多い。

この手の歴史的名盤と称される一聴しただけでは分からないスルメ盤の類のアルバム評は
語れば語るほど陳腐なものとなり、言葉でその良さが伝わらないという難しさもあるので、
なかなか適切な言葉が浮かばないのですが、感覚的な印象を書くと歌は上手くないし
演奏もテクニカルでもなんでもなく気の合う仲間達によるリラックスしたもったりリズムですが、
重要なのは音の印象ではなく、歌い手がたどたどしくも伝えようという「立体的な絵」が
浮かぶということだと思います。

このアルバムは聴き手を選びますので「名盤」だからといった理由だけで
気軽に手を出すのは禁物です。
以前もどこかに書きましたが歴史が証明した名盤には必ず相応の時代を積み重ねた重みがあり
「隠れた音」が聴き取れるまでは聴き倒す覚悟あっての1枚です。


Stage Fright/The Band - 1970.08.15 Sat









[sales data]
1970/8
[producer]
The Band
[member]
Garth Hudson(key/p/sax)
Richard Manuel(p/org/ds/clavinets/vo)
Levon Helm(ds/per/g/vo)
Rick Danko(b/fiddle/vo)
Robbie Robertson(g/autoharp)
*****
John Simon(sax)




ロビー・ロバートソン語録
「たしかにC,S,N&Yはプロ意識に徹している。しかしそれはお客さんのために歌うという意味だ。
僕らはむしろ自分たちの楽しみのために歌っている」

これはまさにザ・バンドというバンドの特徴を上手く表現した言葉だと思いますし、
売れることだけが目的の商業音楽との違いを明確にしています。

機械が寸分狂いなく自動で繰り返すリズムに音魂は絶対に宿らないのはシンセ導入以後の
ミリオンセラーな音楽にエバーグリーンな楽曲が誕生しないことが証明していると思いますが、
これもブログ各所に書いていますが、現在の似たり寄ったりのデジタルサンプリングの
コピー音楽が氾濫している事に抗うように加齢による嗜好変化はこういうアナログ的な
丸みを帯びた音楽にどんどんは引き込まれてしまう理由は土とか木とかそういう温もりや香りを
多分に含んだ手作り感のサウンドこそが人間が最終的に還るべき音楽だということを
示しているのではないかと思います。

しかし難しいのは現在のバンドがこういったサウンドを模倣すると嫌味に聴こえるんですよね。
つまり重要なのは表面的なサウンドがどうこうではなく、その音楽は演奏者が自分たちの
楽しみのために歌っているのか?という音楽の根本的な部分が聴き手に伝わるかどうかだと思うのです。

まぁ仮にそういう音楽があったとしても、絶対に今の売上至上主義のメディアでは
取り上げられませんけどね(苦笑)


Cahoots/The Band - 1971.09.15 Wed









[sales data]
1971/9
[producer]
The Band
[member]
Garth Hudson(key/p/sax)
Richard Manuel(p/org/ds/g/vo)
Levon Helm(ds/mandolin/vo)
Rick Danko(b/vo)
Robbie Robertson(g/p)
*****
Allen Toussaint
(brass arrangements)
Van Morrison(vo)
Libby Titus(bvo)




ザ・バンドの熱望によりニューオーリンズのR&Bシーンを影から支えていた
アラン・トゥーサンによるホーンアレンジを大胆に施したアルバム。

ザ・バンドは3枚のアルバムで自己スタイルを既に確立していたので
同じ流れでアルバムを作るのはそんなに難しいことではなかったと思いますが
この頃は英国HRやプログレが躍進しサウンドが多様化していたので
ザ・バンドもミュージシャン魂に火が点きスタジオで凝ったものを作ってみようと
思ったかどうか分かりませんが、今までと趣きを変え、音をいじり過ぎた感が強く
又楽曲はロビー・ロパートソンが殆どを担当しているんですがどうも一本調子で
以前アル・クーパーに言わしめた
「ひとつひとつのメロディや歌詞が信じるに足るものだ」といった
誠実さや人間のぬくもりは感じにくい内容です。

リチャード・マニュアルとヴァン・モリソンのデュエット曲
「4 per cent Pantomime」収録。

Prev «  | TOP |  » Next

ブログ案内

縞梟

Author:縞梟
ブログ概要はこちらをご参照ください

検索フォーム

最新コメント

カテゴリ

洋楽 (1037)
Live In Japan(黒船襲来) (44)
Albert Lee (3)
Allman Brothers Band (11)
Andy Summers (7)
The Band (13)
The Beatles関連 (9)
The Byrds (10)
Bill Bruford (16)
Bill Laswell (3)
Billy Preston (4)
Bob Dylan (17)
Cactus (2)
Caleb Quaye/ Hookfoot (5)
Camel (2)
Colosseum/Tempest (12)
Cozy Powell (4)
Cream (8)
C,S,N & Young関連 (10)
Curved Air (1)
David Bowie (42)
Dave Mason (5)
David Sylvian (7)
Deep Purple関連 (15)
Delaney & Bonnie (7)
Eagles (5)
Emerson Lake and Palmer(E.L.P) (33)
Electric Light Orchestra(E.L.O) (4)
Emmylou Harris (6)
Eno (8)
Eric Clapton (13)
Faces/Small Faces (4)
Focus (15)
Frank Zappa (19)
Frank Zappa関連 (2)
Frankie Miller (7)
Fred Frith (2)
Free (1)
Gary Moore (11)
Genesis (4)
Gong (14)
Gram Parsons (4)
Grand Funk Railroad (3)
Gurvitz Brothers (3)
Humble Pie (2)
Ian Gillan Band (10)
Jack Bruce (12)
Jackson Browne (2)
Jan Akkerman (11)
Jeff Beck (8)
Jimi Hendrix (42)
Joni Mitchell (7)
Kevin Ayers (6)
King Crimson (48)
King Crimson関連 (16)
The Kinks (6)
Led Zeppelin (9)
Little Feat (11)
Lou Reed (7)
Lynyrd Skynyrd (5)
Magma (4)
Max Middleton (7)
Mick Ronson (5)
Mike Bloomfield (7)
The Mountain (3)
Neil Larsen (1)
Neal Schon (3)
Neil Young (4)
Nicky Hopkins (10)
Nico (6)
Nucleus (4)
Paul Butterfield (7)
Peter Banks (8)
Peter Frampton (2)
Peter Gabriel (10)
Peter Green (3)
Phil Manzanera (20)
Pink Floyd (2)
Pink Floyd関連 (2)
Poco (5)
Procol Harum (11)
Queen (4)
Rainbow (17)
Ray Fenwick (8)
RMS(Ray Russell/Mo Foster/Simon Phillips) (10)
Robin Trower (6)
Rolling Stones (8)
Rolling Stones関連 (4)
Roxy Music (7)
Roy Buchanan (4)
Renaissance (4)
Santana (4)
Soft Machine (7)
Spencer Davis Group (5)
Steve Hackett (16)
Steve Hillage (8)
Steve Miller Band (3)
Terry Bozzio (8)
Tommy Bolin (10)
UK (6)
Velvet Underground (9)
Whitesnake (16)
Wishbone Ash (1)
The Who (9)
Yardbirds (7)
YES (28)
YES関連 (30)
カテゴリ外(洋楽) (56)
ジャズ・フュージョン (445)
Al Di Meola (11)
Allan Holdsworth (22)
Billy Cobham (15)
Brecker Brothers (12)
David Torn (7)
Frank Gambale (4)
Grant Green (2)
Herbie Hancock (7)
Idris Muhammad (2)
Jean-Luc Ponty (8)
Jeff Berlin (6)
John Coltrane (1)
John Mclaughlin (30)
John McLaughlin関連 (2)
John Scofield (35)
John Tropea (7)
Jonas Hellborg (8)
Larry Coryell (6)
Lee Ritenour (3)
Lenny White (5)
Mark Nauseef (4)
Mahavishnu Orchestra (15)
McCoy Tyner (3)
Mike Stern (13)
Miles Davis (18)
Pat Metheny (11)
Pat Metheny関連 (3)
Return To Forever (13)
Stanley Clarke (12)
Steve Khan (5)
Stuff (8)
Tony Williams (9)
Weather Report (25)
大村憲司 (6)
パラシュート (8)
深町純 (5)
増尾好秋 (6)
マライア (7)
森園勝敏 (10)
渡辺香津美 (19)
渡辺貞夫 (4)
カテゴリ外(ジャズ・フュージョン) (48)
邦楽 (600)
あがた森魚 (5)
荒井由実 (4)
井上陽水 (12)
ウエスト・ロード・ブルース・バンド(山岸潤史) (4)
遠藤賢司 (28)
小川美潮 (11)
大瀧詠一 (6)
久保田麻琴(サンディー&ザ・サンセッツ) (3)
カルメン・マキ (13)
クラムボン (5)
クリエイション/竹田和夫 (27)
コシミハル (9)
ゴールデン・カップス/エディ藩 (11)
サディスティック・ミカ・バンド/サディスティックス (16)
サンハウス/シーナ&ザ・ロケッツ (11)
鈴木慶一 (3)
鈴木賢司 (6)
鈴木茂 (10)
ズボンズ (5)
ソウル・フラワー・ユニオン/ニューエスト・モデル (28)
高中正義 (4)
ちわきまゆみ (8)
陳信輝 (6)
戸川純 (9)
西岡恭蔵(ザ・ディランⅡ) (8)
人間椅子 (7)
BOW WOW (10)
はっぴいえんど~ティン・パン・アレイ関連 (33)
ハプニングス・フォー (7)
早川義夫(ジャックス) (6)
浜田麻里 (6)
パンタ/頭脳警察 (18)
ヒート・ウェイヴ/山口洋 (22)
フラワー・トラベリン・バンド (6)
ボ・ガンボス/どんと (27)
細野晴臣 (22)
Boat/Natsumen (12)
紫(沖縄ロック) (10)
村八分(山口冨士夫) (7)
ザ・モップス (6)
柳ジョージ (6)
矢野顕子 (13)
山内テツ (3)
山下達郎 (6)
Lazy~Loudness (18)
YMO/坂本/高橋関連 (19)
wha-ha-ha~はにわちゃん (4)
日本のプログレバンド (11)
岡野ハジメ (4)
成毛滋 (6)
ファー・イースト・ファミリー・バンド (6)
柳田ヒロ (7)
四人囃子 (15)
アニメ (10)
カテゴリ外(邦楽) (21)
その他(戯言・雑記) (88)
縞梟的笑論文 (12)
パチスロ (54)
お悔やみ (15)

記事画像

リンク

このブログをリンクに追加する