2017-09

アウト・オブ・マインド/加川良 - 1974.11.10 Sun









[sales data]
1974/11/10
[producer]
エイント・NG
中川イサト
加川良
[member]
加川良(vo/g)
中川イサト(g)
佐藤博(p)
田中章弘(b)
林敏明(ds)
末長博嗣(hca)
長野たかし(accordion)
金森幸介(bvo)
松井知子(vo)
中川五郎(vo)
高田渡(vo)
村上律(g)
鈴木茂(g)




元々はURCの社員で高田渡のマネージャー業をやってるうちに見よう見まねで
歌い始めて歌手になったという変わった経歴の加川良の4th。
デビュー当時は代表作「教訓Ⅰ」のような反戦プロテスタント関西フォーク正当派でしたが
URCからベルウッドに移籍しての本作は、70年代から全国各地、旅から旅を繰りかえし
今までの社会性のメッセジーを排除したストリートミュージシャンとしてのロードソング集大成です。

kagawa.jpg

私はたまたま1996年頃、加川さんが有山じゅんじと一緒に自己カバーをギンギンのロックで
演っているのを見て、相変わらず尖がってる人だなぁと思ってたのですが、
こんなカントリータッチな柔らかい作品があることを長年知りませんでした。



当時、東の拓郎、西の加川と呼ばれていたご両人は歌のやりとりがありまして
拓郎の最初の奥さんと加川氏がデートした時の手紙を拓郎氏が入手して歌にした
「加川良の手紙」(「元気です。」収録)へのアンサーソング「2分間のバラッド」は
例の吉田拓郎の金沢事件を歌ってます<地味にP音入ってます(笑)

このアルバムのCDのメンバーindexにハックルバック名義が印字されていますが
オリジナルアルバムにその記載はなく、当時、石田長生と"THIS"で活躍していた
(佐藤/田中/林)と鈴木氏がこのアルバムで知り合い、翌年BAND WAGONのツアーで
バック演奏するバンドを探していた鈴木氏が交渉してハックルバックを結成したため
このアルバム制作時は正確にはハックルバックは存在していません
(キングレコードの拡売のための偽の摺り込み情報には注意しましょう(笑)

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Band Wagon/鈴木茂 - 1975.03.25 Tue









[sales data]
1975/3/25
[producer]
鈴木茂
[member]
鈴木茂(vo/g)
Daivid Garibaldi(ds)
Doug Ranch(b)
Don Grusin(key)
Bill Payne(p)
Pete Shristileb(tp)
Gene Goe(sax)
Dick Slyde Hyde(trombone)
Kirby Johnson(horn Arrange)
Greg Errico(ds)
Richie Hayward(ds)
Ken Gradney(b)
Sam Clayton(congas)
Wendy Hass(synthe/clavinet)




はっぴいえんど最後のアルバム「HAPPY END」を米レコーディングした際、
ローウェル・ジョージやヴァン・ダイク・パークスとのセッションが大きな刺激となり
単身渡米し現地アーチストを集めて制作したソロファーストにしてJ-POP大名盤!
(全詞:松本隆/全曲:鈴木茂)

ロスに単身で渡ったものの、オーダーしていたミュージシャンは1人もブッキングできておらず
急遽、サン・フランシスコに飛び、即席に組んだバンドでリハを続け、何曲かレコーディングし
(David Garibaldi&Doug Rauchが参加しているのがシスコ録音だと思われます)
途中連絡が入り、ロスに戻るとツアーから帰ってきたリトル・フィートのメンバーが加わり
事なきを得たというハプニングもあったようです。

センスのいい楽曲が複数収録されていて(歌は下手ウマの部類ですが味があります(笑)
鈴木茂氏のギターはクリーンかつメロディアスで、単なるギター技を披露するだけの
ギタリストのアルバムとは一線を画します。
未だに元はっぴいえんどのギタリストという肩書きが通用するご時勢もどうかと思いますが
歌物を引き立てるタイプの鈴木さんは日本のジョー・パスさんだと思います。

このアルバムは人気があることをいいことに再三、形を少し変えて
何度も再プレスされてファンの怒りを買っております(苦笑)



尚、2014年5月13日「BAND WAGON」の再現ライヴが行われました

band wagon live

幻のハックルバック/鈴木茂 - 1975.11.16 Sun









[sales data]
1989年10月5日
[producer]
?
[member]
鈴木茂(vo/g)
佐藤博(key)
田中章弘(b)
林敏明(ds)




ハックルバックとはアルバムBAND WAGONを米ミュージシャンをバックに制作したため
日本でのツアー期間限定(2/11(目黒区民センター)~11/16(東京厚生年金)で
結成されたユニットでこの音源はオーディオ・フェアのサンスイブースで流すため
レコーディングされたもので1989年にCD化されました。

実はハックルバック結成は鈴木さんらしい裏話があって、当時のティン・パンの活動は
細野氏の色が強くなり又エキゾチックで趣味性の高い音楽に肌が合わなかった反動で
ティン・パンのメンバーを裏切るような形で単身渡米して作った作品がBAND WAGONで
そのツアーを日本で行うためのバックメンバーとして、その制作経緯からティン・パンの
メンバーに負い目を感じてライブサポートを頼めなかったため石田長生とバンド“THIS”で
活躍していた(佐藤/田中/林)と加川良のオウト・オブ・マインドで知り合い
ハックルバックを結成したという流れです。

鈴木談
「バンドを続ける必要性を感じれば、そうするつもりだったんです。
でもはっぴいえんどとは違って、誰にもバンドをひとつにまとめようとする気持ちがなかった。
それぞれが自分のキャリアのステップとしてしか考えてなくて、終われば自分の世界へ戻るものと
思っていました。互いに自分の主張ばかりで歩み寄りが少ない、みんながそうだったんです。
一応は僕と佐藤さんが先導してましたが、彼も気持ちはソロ・デビューへ向かってましたからね。
かくいう僕もアレンジ志向が強まってますから、バンドなんて続くはずがなかったんです」



又ハックルバック名義ではありませんが、西岡恭三さんのろっかばいまいべいびいでも
演奏を担当しています。

nisioka.jpg

Lagoon/鈴木茂 - 1976.12.15 Wed









[sales data]
1976/12
[producer]
鈴木茂
[member]
鈴木茂(vo/g)
細野晴臣(b)
林立夫(ds)
Mark Levine(key)
浜口茂外也(per)
ジョン山崎(spinet)
岩沢幸矢(harmonica)
小原礼(b)
矢野誠(key)
岩沢幸矢(bvo)
薩摩光二(fl/sax)
村岡建(sax)
羽鳥幸次(tp)
吉田憲司(tp)
新井英治(trombone)
Ino Yoshihisa(bvo)
山田栄(horn)
砂原俊三(sax)




BAND WAGONなウエストコースト風とは趣きを変えボサ・ノヴァやサンバのリズムに
松本隆の詩を乗せたMILD CITY POPS作品
(ハワイのAOR名門スタジオSOUND OF HAWAIIで録音)

鈴木さんの脱力系ボーカルはこのサウンドにはぴったりなんですが、
ギターソロは殆どなくBAND WAGONなノリを期待したファンはスカされたでしょうね。
鈴木談
「音楽の方向性が、レイド・バックしていると言うか、ゆったりと波の音を聴いているような
気分だったので。スタジオもトロピカルと言うか、当時、トロピカルなものが流行っていて、
それでハワイに行きました」
鈴木さんの活動を追っていると、なんかフィーリングというかなんとなくというか
非常に日本人っぽい曖昧な流れに乗ってやってる感じがしないでもありません。

kubota.jpg hosono.jpg


このレコーディングは久保田麻琴と夕焼け楽団のディキシー・フィーバーと同時に行われ
その時の様子は泰安洋行を発売したばかりの細野さんのchronologyをご参照ください。
(このハワイレコーディング滞在後記にピストル密輸事件のことも記載されています(笑)

Caution/鈴木茂 - 1978.01.25 Wed









[sales data]
1978年1月25日
[producer]
鈴木茂
[member]
鈴木茂(vo/g)
吉川忠英(g)
石川鷹彦(g)
駒澤裕城(pedal steel g)
細野晴臣(b)
後藤次利(b)
高水健司(b)
田中章弘(b)
林立夫(ds)
渡嘉敷祐一(ds)
浜口茂外也(per)
松任谷正隆(key)
坂本龍一(key)
今井裕(key)
佐藤準(key)
斉藤ノブ(per)
淵野茂雄(sax)
ジェイク・H・コンセプション(sax)
相馬充(fl/piccolo)
Nishikawa Youichi(fl/piccolo)
羽鳥幸次(tp)
数原晋(tp)
新井英治(trombone)
トマトセクション(strings)
ラジ(bvo)


suzuki shigeru caution






ソロ活動の「鈴木茂ミュージック」がピークを迎えた作品。

このアルバムは大瀧さんが歌っても全く違和感がないお洒落な歌物。
今回の作詩は松本隆氏以外に伊勢正三氏、来生えつこさんも提供していますが、
世界観がいつもと違うのですぐ分かると思います。

物凄く上手いという歌唱力ではないのですが、ウエストコースト風に吹かれながら
気持ちよさそうに丁寧に歌っているのが高感度大。

ある雑誌の対談で語っていたのですが、鈴木さんはデイヴ・メイスンが好きなんだそうで、
ALONE TOGETHERを聴きまくってフレージングを熱心に研究していたそうなのです。
(う~んこの記事を読むまで全く気づかなかった・・・)



ウエストコーストなイメージからするとじっとり湿った感じの英国のスワンプロックに興味を
持っていたのは意外なのですが、アンサンブルの中で自分の存在を控えめにアピールする
スタイルに共感していたのかもしれませんね。

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