2017-06

Tutu/越美晴 - 1983.10.26 Wed









[sales data]
1983/10/26
[producer]
細野晴臣 with "TUTU"
[member]
越美晴(vo/key)
RA(g)
大村憲司(g)
岡野ハジメ(b)
David Palmer(ds)
Marc Mouran(synthe)
川島裕二(synthe)
松武秀樹(computer programming)

kosi4.jpg



久々に今年お初のプチブーム到来!

以前、一度だけ細野晴臣にもれなく付いてくる越美晴さんとは何だろう?と思って
シャンソン風のアルバム(タイトル失念)を聴いたことがあるのですがピンと来なくて
この方も「入り口」を間違えたというか、そのまま放置してしまい気にはなっていたものの、
その後挑んだ、かの香織さんのカンツォーネに撃沈した苦い思いもあって欧州歌曲は
嗜好的になかなか耳が向かなかったのですが、ようやっと興味の枝葉が点に交わりました。

越さんのキャリアを調べてみるとデビュー時は香坂みゆきとか倉田まり子などを輩出した
NHKのサンディーズとしても活躍したらしいのですが記憶というか印象が全くないのですが、
原田真二の女性版という立位置でシティPOPSを歌っていたようです。

kosi1.jpg kosi2_20150528105601002.jpg
kosi3.jpg

しかし自身の意思と関係なく水着写真など事務所にアイドル売りされることに嫌気がさし、
将来的な方向性を見直し活動をセーブしていた時期にエンケンのオムライス制作で
細野氏と運命的な出会いを果たし(>Yenレーベルへ移籍)、テクノポップ、ニュー・ウェイヴに
開眼したことで音楽性が激変し、音楽活動を再スタートさせたのがこのアルバム(4th)と
なるようです。

当時のエレPOPブーム時はジューシー・フルーツに少しだけ興味があった程度で
(ちなみに私がギターを始めた契機はイリアにギターが弾けるなら俺にも弾けるだろう
というのがそもそもです(笑)殆ど聴いてなかったのですが、最近は男女問わず
とても気になるジャンルでしてやっと越さんの番になったというわけです。

細野談
「コシミハルのつくるポップスは何とゴージャスだろう。それはまるで退屈とは無縁の
あらゆる仕掛けが施された書物、いわば音仕掛けの文学ともいえるものだ。
彼女は一貫性の中で生きている。そこに貫かれているものは、大衆を意識しすぎた
娯楽の追及とは世界を異にする音と詩による文学的表現である」

上野耕路談
「結論からいうと彼女の音楽は歌いながら紡ぎ出されたメロディにおいてはポップス、
幸福感と絶望感が同居するポエジーにおいてはシャンソン、ヴォイシングと付加的ラインの
アプローチにおいてはジャズ、室内楽的静謐さにおいてはクラシック、サウンドの構築美に
おいてはロックである」

今回、何の違和感もなくスムーズに耳に入ってきたのは、間違いなく細野人脈で
色々な音楽を聴いたおかげで耳心地良い表面的な聴き方しかできなかった若い頃には
持ち合わせなかった感性で越さんの表現意図をキャッチできたからだと思うのですが、
youtubeで聴いたRCA時代のシティPOPSの面影は全くなく、
私の好きな女性歌手小川美潮・戸川純・ちわきまゆみにあっさり加わり
マイ四天女王になったことをご報告いたします。

意外だったのはこの後ちわきまゆみさんの才能を開花させる岡野ハジメさんが
参加しているのに驚きました。
(いやぁ面白いように興味の点はつながるものですね(笑)

これから聴き進んでいくうちに越さんの未知の魅力に出会えると思うとワクワクするのですが
越さんが幼少シャンソンと出合ったのは越路吹雪を通じてということを追記しておきます。

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Parallelisme/越美晴 - 1984.09.25 Tue









[sales data]
1984/9/25
[producer]
細野晴臣
[member]
越美晴(vo)
RA(g)
岡野ハジメ(b)
川島裕二(synthe)
細野晴臣(key/PC programming/bvo)
松武秀樹(PC programming)

koshi.jpg


細野晴臣氏との運命的な出会いによりニューミュージック系期待の若手シンガーソングライター
という肩書きをあっさり捨てテクノポップへ大転換した第二弾。

帯叩「美への耽溺(パラレリズム)」

耽美的&倒錯的テクノと評されるかなり独特で妖艶な雰囲気のアルバムです。
テクノというとPCの寸分狂いない機械的なリズムにシンセ音を重ねるといった単調なものが
多いですが、越さんのボーカルがカラフルで飽きさせません。
サウンド面では細野色が強いのですが、後にクラシカルな方向に進んでいく越さんの
明確な音世界の土台になっているのは間違いありません。

同年、1ヶ月に渡るベルギー、ドイツ、オランダ、フランス縦断欧州ツアーを敢行。

ボーイ・ソプラノ/越美晴 - 1985.12.05 Thu









[sales data]
1985/12/5
[producer]
細野晴臣
[member]
越美晴(vo/key/p)

koshi_201511221734153fa.jpg


シューベルトの「野ばら」をテクノで唄いたいという本人の欲求がこのアルバムを作る
動機になったとのことで細野さんのNon-Standardレーベルに移籍しての耽美派テクノ。

non standard

TUTUパラレリズムでシンセテクノポップ歌姫のイメージを印象づけたものの
本作はエロティシスムは控えめにして、シンプルなフレーズと音数の少なさで
歌心を伝えるという独自の新境地を開拓し、現在の活動に至る基本路線となる
コシミハルサウンドを確立した重要アルバムです。


echo de MIHARU/越美晴 - 1987.03.25 Wed









[sales data]
1987/3/25
[producer]
細野晴臣
[member]
越美晴(vo/p)
細野晴臣(synthe)




前作、ボーイソプラノで披露したテクノポップと純潔なボイスが融合した音世界を
完全に越美晴音楽に構築し、埋もれかけた、古き良き映画音楽、オペラ、ジャズ、R&Bなど名曲を
細野流のアレンジで愉しむ越美晴の歌劇。
(L'acqua Sonora(天使に寄す)のみ細野さんの提供曲ですが、この曲は小川美潮さんの
アルバムに「光の糸金の糸」として先に収録されていたものに別の歌詞をつけたものです)

「マルセリーノの歌」の間奏に細野さんのフニクリ・フニクラが(笑)

丁度、アナログ盤とCD盤プレス過渡期にリリースされ、ほとんどプロモーション無しでも
かなり売れたようですが、全く再発される気配がないのは、YENレーベルが1985年に
店終いしたため、このアルバムはシックスティレコード(日本フォノグラム傘下)から
リリースされていて、このシックスティレコードの音源は越さんだけでなく
原盤所持者がはっきりせず、調べてみると現在はSIXTY RECORDS・ファンハウス・RVCの音源は
ソニーのAriola Japanが持っているようです。

越さんはRVC > アルファレコード(¥ENレーベル) >テイチク(Non Standardレーベル)
>Sixty Records > ファンハウス > 日本コロムビア >インディーズ

といずれもマイナーレーベルを渡り歩いているため殆どのアルバムの再発が難しい状況ですが(苦笑)
来月、ボーイソプラノが再発されるようなので、若い人も少しずつ越美晴ワールドを
楽しむことができるようになるかもしれません。

Passepied(パスピエ)/コシミハル - 1989.10.25 Wed









[sales data]
1989/10/25
[producer]
コシミハル
[member]
コシミハル(vo/p/synthe)

miharudisc_03.jpg



このアルバムから名義が「越美晴」からカタカナの「コシミハル」になります。

1988年より代官山ヒルサイドプラザでサロン・コンサート・シリーズ
「イブニング・カフェ」を定期開始。
(サロン的な演出で1920年代から40年代に流行したシャンソン、ジャズのスタンダード、
フランス近代音楽、ドイツ歌曲、そしてコシミハルのオリジナル作品など、
様々な音楽をコシミハルの歌とお話と小さなダンスでノスタルジックでコケットリーな
コンサートだったようです)

本作はその流れで全カバー曲で・・・カバーといってもドビッシィーとかバッハですけど(笑)
(Executive Producerは細野晴臣)

タイトルのPassepied(パスピエ)の原曲はドビュッシーの「ベルガマスク組曲」終曲で
ちょい聴きだと物珍しい色物扱いにされるところを芸術基盤の質を損なわない
シンセアレンジで今世紀初頭の名曲の数々をホームミュージックとして紹介する手法は
コシミハルワールドとして着実に聴き手を魅了し見事です。

他曲もどこかで聴いたことのある名曲ばかりなので私のような「クラッシック音痴」な人でも
十分に楽しめる歌アルバムです。

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