2017-06

ザ・ゴールデン・カップス・アルバム/ザ・ゴールデン・カップス - 1968.03.10 Sun









[sales data]
1968/3/10
[producer]
unknown
[member]
デイヴ平尾(vo)
エディ藩(g)
マモル・マヌー(d,vo)
ケネス伊東(g,vo)
ルイズルイス加部(b)
*****
鈴木邦彦(key)




GSというと単純なビートにファズギターの歪んだ音色がからむアイドル一歩手前の
歌謡POPSというイメージで沢田研二が在籍したザ・タイガース、萩原健一が在籍した
テンプターズなどが有名ですが、GSブーム崩壊後、個性的なミュージシャン達の
数多の組み合わせのセッションが行われ70年代の邦楽ロックに大きな影響を与えたのは
間違いなくこのザ・ゴールデン・カップスだと思います。

1966年12月、横浜・本牧のクラブ 「ゴールデン・カップ」を中心に活動を始め
結成当時は「(平尾時宗と)グループ・アンド・アイ」という名前だったようです。
日本人離れしたサウンド感覚と演奏テクニックでR&Bを演奏していたため
メンバーはほとんどハーフだと思われていたようです(笑)

cups1.jpg cups2.jpg

1967年6月バンド名を「ザ・ゴールデン・カップス」に改め東芝/キャピトルよりメジャーデビュー。
シングル「いとしのジザベル」や「長い髪の少女」がヒットしGS人気バンドとなるも
メンバーは元々流行物のGS路線に不満を持っていましたが、シングルは営業用と割り切り、
ライヴやアルバムでは本来の音楽志向に合わせゼム、ヤ-ドバーズ、ジェームス・ブラウン、
オーティス・レディング等R&Bのカバーやオリジナルを演奏し、多くのGSバンドが
忘れられていく中、GSの枠に収まりきらない強烈な個性ゆえ現在も根強いファンが多いようです。

デイヴ平尾の歌の上手さは言うまでもないのですが、エディ藩のギターはまだ控えめで
そんな中、ルイズルイス加部のサイケデリックなベースプレイが際立ちます。


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ザ・ゴールデン・カップス・アルバム第2集 - 1968.09.10 Tue









[sales data]
1968/9/10
[producer]
unknown
[member]
エディ藩(g)
ミッキー吉野(key)
マモル・マヌー(ds)
ルイズルイス加部(b)
デイヴ平尾(vo)
ケネス伊東(g)




ミッキー吉野が参加し一部6人編成で録音した音源も収録されていますが
アルバム制作中にケネス伊東が脱退しているようです。
(ジャケットの見開き写真は6人で写っていますが平安神宮のスナップショットは5人です)

エディ藩の歪んだファズギターでサイケ物のカバー曲が多いバンドだと思ってましたが
このアルバムはR&Bとかくソウル系のカバー曲が多いのが特徴的です。

カップス人気が依然として高いのは、勿論、大ヒット曲「長い髪の少女」で知名度が抜群に
高いことも原因でしょうが他のGSバンドが洋楽カバーの域を脱せなかったハードルを
高い演奏力で乗り越え、独自のグルーヴ感を出しているからだと思います。



収録曲の「クールな恋」(作詞:松島由佳、作曲:村井邦彦)はアニメ「巨人の星」で
オーロラ三人娘(橘ルミ/桜井エミ/松田マキ)が歌って大人気でしたね(笑)


ブルース・メッセージ/ザ・ゴールデン・カップス - 1969.03.01 Sat









[sales data]
1969/3/1
[producer]
unknown
[member]
エディ藩(g)
ミッキー吉野(key)
マモル・マヌー(ds)
ルイズルイス加部(b)
デイヴ平尾(vo)
ケネス伊東(g)




マイク・ブルームフィールド、アル・クーパー、ヴァン・モリソンなど洋楽カバー中心で
オリジナル楽曲は3曲と少なく、バンドのやりたいことを容認しつつもレコード会社は
ヒット曲も必要というお互いの妥協のために収録されたなかにし礼&村井邦彦コンビの
GS曲「本牧ブルース」と「4グラムの砂」は明らかに「ブルース・メッセージ」という
アルバム内容からは浮いています。
(バンドの嫌々ながらのヤラサレ感が半端ないです(笑)

golden cups

全体的にギターが前に出る曲が多く、エディ藩さんの歪んだファズギターは聴き所は多いです。
(泣かずにいられないのルイズルイス加部さんのベースソロも格好いいぞ!)

スーパー・ライヴ・セッション/ゴールデン・カップス - 1969.04.21 Mon









[sales data]
1969/8/1
[producer]
unknown
[member]
エディ藩(g)
ミッキー吉野(key)
マモル・マヌー(ds)
ルイズルイス加部(b)
デイヴ平尾(vo)
ケネス伊東(g)
*****
陳信輝(g)
柳ジョージ(b)




1969年4月21日横浜クラブ、ゼンでの白熱のライヴ。

ゴールデン・カップスのアルバムが1994年に東芝のQ盤(音蔵)シリーズで続々と
初CD化される以前に極東コレクション(1990年)で、このアルバムが既にリリースされていた
ことから分かるようにカップスのアルバムの中でも人気のあるライヴ盤です。

GS物のヒット曲は一切なしでホワイトブルース中心の通好みな選曲です。
(ポールバター・フィールド/クリーム/アル・クーパー&マイク・ブルームフィールド/
ドノヴァン/ゼム)

即興曲のラスト・ナンバー(Zen Blues)はパワーハウスの陳信輝柳ジョージが乱入して
10分にわたるアドリブバトルが繰り広げられています。

このライヴ直後にエディ藩が脱退したため、ルイズルイス加部がギターにまわり、
ベースに林恵文が加入しハードロック路線に転換します。

ザ・ゴールデン・カップス・リサイタル/ゴールデン・カップス - 1969.10.10 Fri









[sales data]
1969/10/10
[producer]

[member]
デイヴ平尾(vo)
ルイズルイス加部(g)
林恵文(b)
マモル・マヌー(ds)
ミッキー吉野(key)
ダン池田とニューブリード




デビュー2周年を記念し1969年7月20日に渋谷公会堂で行われたリサイタル(主催:フジテレビ)
リサイタルという言葉が懐かしいですがこの頃のライヴは何故かリサイタルって呼んでましたね。
そしてライヴ盤のことは実況録音盤と(笑)

エディ藩とケネス伊東が脱退し、ルイズルイス加部がリード・ギターに転向、
林恵文がベースで参加した第三期カップス。

いきなりルイズルイス加部さんのファズギターのオープニングで幕開けするライヴは
前半はダン池田とニューブリードが加わったビッグバンド形式でシングルヒット曲中心の歌謡曲サイド。
後半はクリーム、ツェッペリン、パープル、ザ・バンド、ジェフ・ベック等の洋楽ロックカバー曲演奏。
(この頃のライヴ盤にありがちですが観客の拍手や歓声が相当いじられています)

横浜ゼンで行ったスーパーライブセッションと比較すると
エディ藩のホワイト・ブルースから加部の嗜好であるブリティッシュ・ハード・ロックに
方向転換したのがよく分かります。

加部さんは寡黙なイメージが強いのですが、自身のソロアルバムなんかもそうですが
ギターは歪ませる(ラウド系)のが好きですよね。
加部さんのギターで聴くジミー・ペイジやリッチー・ブラックモア、ジェフ・ベックの
コピーは今となってはお宝音源です。

ただヒット曲を持ったGSバンドの宿命で営業面で強いられる歌謡GSと演りたいHRの
2面性を維持しながら活動しなければなかったので相当フラストレーションも
溜まっていたのではないかと推測されます。

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