2017-06

Flying Teapot/Gong - 1973.05.25 Fri









[sales data]
1973/5/25
[producer]
Giorgio Gomelsky
[member]
Daevid Allen(vo/g)
Gilli Smyth(vo)
Tim Blake(key)
Didier Malherbe(sax/fl)
Steve Hillage(g)
Christian Tritsch(g)
Francis Moze(key/b)
Laurie Allan(ds)
Rachid Houari(per)

Gong_Flying_Teapot.jpg


スピリチュアル・ジャズという用語は一般的ですが、スピリチュアル・ロックという用語は
あまり聞いたことありませんが、このバンドはそういう概念の最右翼です。
(単にヒッピーの薬中音楽って話もありますが(笑)

デヴィッド・アレン翁のラジオ・グノーム(見えない電波の精)物語の第一章。
通常三部作というのが定説ですが、翁によると現在もこの物語は続いているのだとか。
私がこのバンドに興味を持ったのはboat時代のaxsxeがバンドをGONGのような存在に
昇華させたいというようなことを語っていたので、興味が沸いて聴いたのですが
(boat&natsumenファンはこの三部作は必聴盤です)なるほど大人数の家族世帯的な
雑種性のバンドコンセプトは多大な影響を与えていると思います。

簡略ながらバンド誕生のいきさつなどを書くと、1967年、ソフト・マシーンのメンバーとして
活動していたデヴィッド・アレンが、ツアー先のフランスからイギリスに再入国の際の
査証のトラブルによって入国できず、それならばとフランスに住み着いて新たに
立ち上げちゃったバンドなんですよ(笑)

Daevid-Allen-009.jpg

そんな永遠のヒッピーサイケ親爺デヴィッド・アレンさんは現役バリバリで
去年、来日予定でしたが急病で来日中止となっていましたが、
今年3月13日に癌でお亡くなりになりました。
[news記事]
享年77歳(合掌)



江古田の有名なプログレ喫茶の店名はこのアルバムから拝借しているそうです
gong2.jpg
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Angels Egg/Gong - 1973.12.07 Fri









[sales data]
1973/12/7
[producer]
Gong
[member]
Daevid Allen(vo/g)
Gilli Smyth(space whisper)
Didier Malherbe(sax/fl/etc)
Steve Hillage(g)
Tim Blake(synthe)
Mike Howlett(b)
Pierre Moerlen(ds/etc)




ラジオ・ノーム・インヴィジブル(見えない電波の精の物語)第2弾。

1996年頃のデヴィッド・アレン談
「もっともどっぷりドラッグに漬かりHighになった状態で作ったのがこのアルバム(笑)
今考えると笑っちゃうというか、本当に自分達は100%正しいと思ってやってきたことなんだけど
今考えると何であんなことを信じてやってたんだろというという部分がすごくあるな。
世の中を平和にするため麻薬で皆がHighになっちゃえばいい(笑)なんてどう考えても
普通じゃないのに、それも見えなくなるくらいすごくシンプルなものを求めていたんだね。
しかし欧米の文化においてあのヒッピーに時代があったからこそ生まれたもの、
起きた変化、革命というものもあるし、それは現代においても大きな意味を持っている。
色々なものが混ざり合うというのが最も重要なポイントだった。」

物語のあらすじは、はちゃめちゃですが、前作からリズム隊が変わり(ピエール・ムーラン参加)
かなりテクニカルなサウンドになり音楽のトリップ感は最高です。
(Gongの祖デヴィッド・アレンは演奏力が向上しサウンド重視になったバンドに興味を無くして
脱退してしまうのは皮肉ですが・・・)
インスタントヒッピー気分を味わいたい酔狂な方には是非お聴きいただきたいです。

You/Gong - 1974.10.15 Tue









[sales data]
1974/10
[producer]
Simon Heyworth
[member]
Daevid Allen(vo/g)
Mireille Bauer(per)
Tim Blake(moog/synthe)
Miquette Giraudy(voice)
Steve Hillage(g)
Mike Howlett(b)
Didier Malherbe
(wind instruments/etc)
Benoit Moerlen(per)
Pierre Moerlen(ds/per)
Gilli Smyth(poems/space whisper)




ラジオ・ノーム・インヴィジブル第3部完結編。

今までは薬中のデヴィッド・アレンのサイケ・ヒッピーバンドのような扱いでしたが
ギターのスティーヴ・ヒレッジが持ち込んだ浮遊感覚サウンドが大きく影響して
トリップ感を最大限に活かした、スペース感覚なサウンド展開からGONGが
スペース・ロック、ジャズ・ロック、プログレなどのカテゴリでも語られることになります。

このアルバムは可能な限り大音量でお聴きください。
きっと向こう側の世界が少し見えるはずです(笑)



アレン爺さんのヒッピー・ユートピア思想のサウンド表現はここに頂点を極めますが、
更に純音楽的な高みを目指すためアレンとジリはスペインに旅立ちバンドを脱退。
(その後はオーストラリア~ニューヨークと放浪しながらプラネット・ゴング、
ニューヨーク・ゴングを結成)

主人が抜けた本家GONGはというとメンバーそれぞれがGONGを名乗るようになり(笑)
マザー・ゴング、ピエール・ムーランズ・ゴングなど他にもゴングを名乗るバンドが
多数誕生し、現在ではそれらをゴング・グローバル・ファミリーと総称しているようです。

ところで音楽の革新性はともかく肝心のラジオ・ノームの物語はどうなっているかというと
以後、Shapeshifter~Zero To Infinityに続く新たな展開は、現在天国でアレンが
制作中とのことです。

gong1.jpg 

Clearlight Symphony/Clearlight - 1975.01.15 Wed









[sales data]
1975
[producer]
Cyrille Verdeaux
Tim Blake(A)
Simon Heyworth(B)
[member]
Cyrille Verdeaux(p/org/mellotron/b/etc)
Tim Blake(synthe/per)
Steve Hillage(g)
Didier Malherbe(sax)
Christian Boulé(g)
Gilbert Artman(ds/per/vibraphone)
Martin Isaacs(b)




昔はレコードを買う時の楽しみに「ジャケ買い」というものがありました。

お洒落なコーヒーショップには入手難の高額アルバムジャケットがインテリアルとして
飾られていたりして、羨望の眼で眺めていたものです。

ジャケットというのはアナログ時代は今のCDのような小さなものではなかったので
作品内容とは別にアルバムの顔として楽しみ方がありました。

特にプログレバンドのジャケットには面白い物が多く、高品質のジャケット画に比較して
サウンド質が伴わないなんていうのも結構あります(笑)

例えばこのジャケットを手に取った方はすぐに「プログレだな」と分ると思いますが
興味本位の「ジャケ買い」したフランス人鍵盤奏者シリル・ヴェルドーさんのプロジェクト作品ですが
サウンドは特におフランスという感じではありません。

全編ヴェルドーさんのピアノ演奏を軸にA面とB面でプロデューサーと演奏陣を変えていて
AB面通して一曲の構成になっており、Part1 はリズム・セクションなしで
キーボードとギター、サックスにメロトロン、ピアノ、シンセを絡め
マイク・オールドフィールドのチューブラーベルズをソフトにした感じで、
Part2は一転ドラムを導入したGong風のジャズロックです。

購入後にGongのスティーヴ・ヒレッジ、ディディエ・マルエブ、ティム・ブレイクが
参加しているのを知りLUCKY!だったこともありこの作品の「ジャケ買い」は
大当たりでした(笑)

Shamal(砂の迷宮)/Gong - 1976.02.15 Sun









[sales data]
1976/2
[producer]
Nick Mason
[member]
Pierre Moerlen(ds)
Didier Malherbr(sax)
Mireille Bauer(per)
Mike Howeltt(b/vo)
Patrice Lemoine(key)
*****
Steve Hillage(g)
Miquette Giraudy(vo)
Sandy Colley(vo)
Jorge Pinchevsky(vl)




バンドコンセプトの核だったディヴィッド・アレン&ジリ・スミスが脱退し
名義はGongのままですが内容は本家から分家したピエール・ムーラン's Gongの第一弾です。

新生Gongはスティーヴ・ヒレッジのフィッシュ・ライジングのレコーディングに
参加しているのですが、当のヒレッジさんは1975年12月21日のロンドン公演を最後に
ミケット・ジローディと共にバンドを脱退しているため本作はゲスト扱いです。

この作品からサイケ色が薄まり一気にフュージョン色(ヴァイブ、マリンバら打楽器を中心にした
エスニック・ジャズロック)が強まりますのでGongがフュージョンバンドだと思っている方の多くは
アラン・ホールズワース経由でExpressoなどのムーラン's GONG作品から聴き始めたのでは
ないかと思います。

完全インストになり、今までのGongの謎めいたメッセージがないためか
思想的に攻撃的なイメージがなくなり、サウンドはなんとかGongっぽさを踏襲するのに
一生懸命という感じでプロデューサーのニック・メイスン(ピンク・フロイド)の役割が
名前貸し程度なのが惜しい感じです。



(PS)
ピエール・ムーランは2005年、病のため亡くなっていることを知りました(享年52歳)
合掌。

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