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2020-05

Carnegie Hall Concert/Gerry Mulligan & Chet Baker - 1974.11.24 Sun









[sales data]
1975
(REC:1974/11/24)
[producer]
Creed Taylor
[member]
Gerry Mulligan(sax)
Chet Baker(tp)
Bob James(key)
Dave Samuels(vibra)
Ron Carter(b)
Harvey Mason(ds)
John Scofield(g)




記念すべきジョンスコの初レコーディングはこのアルバムでした。
サックスとトランペット奏者が演奏のフロントにくるというスタイルは
ジャズでは当たり前なのかもしれませんが、50sウェスト・コースト・ジャズの
花形スターの共演はなんと17年振りとのこと。

本来ギターはミック・グッドリックの予定だったのが直前にキャンセルとなり
代役としてジョンスコを強く推薦しての参加だったそうです。
ジョンスコの何とも初々しいギター演奏も興味深いですが
勿論、脇役なのでそんなに目立ってませんが、フュージョン系の
若き日のボブ・ジェームス&ハーヴェイ・メイスンが一生懸命4ビートジャズを
演っているのも微笑ましいです。

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May Dance/日野皓正 - 1977.05.15 Sun









[sales data]
1977
(Rec:1977/5)
[producer]
伊藤潔
[member]
日野 皓正(tp)
John Scofield(g)
Ron Carter(b)
Tony Williams(ds)




日野皓正さんというと私のイメージではシティ・コネクションな
80年代のフュージョン色が強いのですが、1960年代後半から1970年代前半にかけ
日本ジャズを最先端で牽引されていて数々の名盤をリリースされているのですね。
1975年から活動拠点をアメリカに移しヨハヒム・キューン、リッチー・バイラークの
アルバムそしてThe Eleventh House featuring Larry Coryellの
Aspectsに参加し世界的なプレイヤーの仲間入りを果たします。

そんな世界的に活躍の幅を広げた日野さんの日本企画・制作のアルバムですが
ロン・カーター&トニー・ウィリアムスという鉄壁のリズム隊に
売り出し中のジョンスコを加えたカルテットで、猛烈なジャズスピリットを
表現しています。

この頃のションスコは パット・メセニーに替わりゲイリー・バートン・カルテットに
参加していたようですが、他にも


(You Can't Go Home Again/Chet Baker)

(Firefly/Jeremy Steig)

(Three Or Four Shades Of Blue/Charles Mingus)

などの作品に精力的に参加し、本アルバムでの日野さんの来日公演中に
自らを売り込んで初のソロアルバムを制作することとなります。

John Scofield - 1977.10.12 Wed









[sales data]
1977
(Rec:1977/10/12&18)
[producer]
Ken Inaoka
Kaz Harada
[member]
John Scofield(g)
Clint Houston(b)
Motohiko Hino(ds)
Terumasa Hino(tp)



ジョンスコがジャズ界でその名をあげたのはマイルスグループに
加入してからだと思うので、この当時、どの程度の知名度があったのか
分からないのですが、日野皓正の「May Dance」でTony Williamsや
Ron Carterといった大御所と一緒にプレイしアルバムツアーメンバーとして
来日したツアー合間に自らを売り込み日本滞在時に録音し
トリオ・レコードから発売された初リーダーアルバム
(1977年10月11日に日野さんの「Hip Seagull」のレコーディングに参加した
翌12日&18日音響ハウスにて録音)

john and hino

当然のことながらまだ音が弾けてない硬質な初期サウンドでジョンスコ節は
開花していません(リードも日野さんのトランペットに圧されてます(笑)

この時ジョンスコが面白い発言をしていて
「まもなくCBSと専属契約をすることになるだろうが、そうすると
ますますいわゆるジャズ、自分が過去に学びこれからもやろうと思っている音楽を
録音する機会が遠のいてしまう気がする。コマーシャルなものではなく、
自分が本当にやりたい音楽をレコードにして残しておきたいと思い続けていたので
今回のチャンスは願ってもない」

この後ジョンスコはドイツのマイナーレーベル、エンヤ・レコードと契約するので
CBSとの専属契約はポシャっているのですが、この契約が成立していたら
スティーヴ・カーンみたいにビリー・ジョエルなんかのバックで
演奏してたかもしれませんね(笑)



East Meets Westというタイトルのアルバムがあるのですが
これはAbsord MusicというレーベルからリイシューされたCDで
ジャケも異なりますが内容は同じですのでご注意を。

east meets west

Live 77/John Scofield - 1977.11.04 Fri









[sales data]
1977
[producer]
Horst Weber
[member]
John Scofield(g)
Richie Beirach(p)
George Mraz(b)
Joe LaBarbera(ds)




1977年11月4日ドイツのミュンヘン、ドミシールでのライヴ。

ジョンスコの当時のインタビューによるとCBSと契約していたはずが
何故かドイツのマイナーレーベル、エンヤと契約してリリースされたライヴ盤(笑)
(ENJAは1971年にドイツのミュンヘンで産声をあげたジャズ・レーベルで
European New JAzz の文字を取って名付けられたレーベルだそうです)
(2014年、エンヤ・オリジナル・アルバムズ・ストレイト・リイシュー
初CD化を含む120タイトルが復刻されました)

ジョンスコマニアに中にはジョンスコはエンヤ以外は駄目だという
硬派なファンもいるらしくて、私はグラマビジョン期が入口なんで
初期の頃の音はピンと来ないのが正直なところなんですが、
変にウネウネしていないノーマルなこの頃
私には聴こえない独特な音を含蓄しているのかもしれません。
(単にswing系が苦手という個人的な嗜好が理由かもしれませんが)
何気にメンバー見るとリッチー・バイラークが参加していて
バイラークのピアノもかなりいい感じです。
Amazon評を読むと当時のジャズ喫茶では本作収録のジャズスタンダードナンバー
「朝日の如く爽やかに」が頻繁にリクエストされていたとのことです。

Rough House/John Scofield - 1978.11.27 Mon









[sales data]
1978
(Rec:1978/11/27)
[producer]
Horst Weber
[member]
John Scofield(g)
Hal Galper(p)
Stafford James(b)
Adam Nussbaum(ds)



この頃日野皓正さんの紹介でデイヴ・リーマン・グループで活躍していますが、
まだ個が確立せず、数多いる巧いギタリストの一人から抜け出せず
一聴しただけではジョンスコとは分かり難いですが、4ビートジャズの
定型スタイルを破るようにがむしゃらに弾きまくっており好感度大。
(ハル・ギャルパーのピアノもいい感じです!)

ジョンスコはジャズファンに「アウトするギタリスト」と書かれているのを
多く目にするのでちょっと調べてみると、ザックリした意味では
今までの枠を想定してその範囲内に入っていれば「イン」ということになり、
枠をはみ出ていると「アウト」ということになるそうです。
(分かったような分からないような(苦笑)
ただswing系は苦手と公言はばからないジャズ素人な私にも
エンヤ以外のジョンスコは認めないというファンの気持ちがちょっとだけ分かる
猛swingっぷりなのでこれが「アウト」なんだなぁと(笑)

Who's Who/John Scofield - 1979.08.15 Wed









[sales data]
1979
(Rec:1979/8)
[producer]
John Scofield
[member]
John Scofield(g)
-electric group-
Kenny Kirkland(key)
Anthony Jackson(b)
Steve Jordan(ds)
Sammy Figueroa(per)
-acoustic group-
Billy Hart(ds)
Eddie Gómez(b)
Dave Liebman(sax)




「エンヤ・レコードではジャズアルバムしか作らせてくれなかった」とジョンスコが
不満を口にしているように本作は「TRIBUTARIES」と同じくArista/Novus Recordsからのリリースで
エレクトリック&アコースティックの2つの異なるバンドによる演奏でブルースやR&Bを
展開していて、やっと現在のジョンスコらしさにつながる個のサウンドが顔を出していますが
好きなことを演らしてもらっているのにちょっとかしこまっていて大人しい感じです。

4_202001131432503d8.jpg

又同時期、同レーベルからevidenceをリリースしたスティーヴ・カーンが
eyewitnessを結成するメンバー選考時にこのアルバム面子のライヴを観て
アンソニー・ジャクソン&スティーヴ・ジョーダンのリズム隊が自分の音楽表現に
ぴったり当てはまると感じたと語っているためカーンさんとイメージがだぶる
ジョンスコのeyewitness作品ともいえます(笑)

Ivory Forest/Hal Galper - 1979.10.31 Wed









[sales data]
1980
(Rec:1979/10/31&11/1)
[producer]
Horst Weber
Matthias Winckelmann
[member]
John Scofield(g)
Hal Galper(p)
Adam Nussbaum(ds)




Rough Houseでジョンスコと猛swingを展開していたハル・ギャルパーの
カルテット物(ファンの間ではジョンスコの裏リーダー作と言われています)

完全アコースティック・セットでRough House同様ジョンスコの
殻破りなギターがとても良いです。

ハル・ギャルパーを少し調べてみるとチェット・ベイカーやキャノンボール・アダレイとの
共演で頭角を現したスタンダードタイプのピアニストということなのですが、
ジャズファンの間でもマイナーな存在で過小評価さているらしく、
その理由を「このブログの方」が詳しく書いてらっしゃいますのでご一読ください。

Bar Talk/John Scofield - 1980.08.15 Fri









[sales data]
1980/8
[producer]
John Scofield
Mark Bingham
[member]
John Scofield(g)
Steve Swallow(b)
Adam Nussbaum(ds)



このアルバムはアナログ時代日本のみ(当時はトリオレコード)で発売され
プレス枚数が少ない上にCD化(1989年)も一度きりでジョンスコのアルバムでは
唯一入手難のアルバムでしたが2016年にめでたく再プレスされました。

私はジョンスコの個が確立されていくHop、Step、Jump!のタイミングを

[Hop] スティーヴ・スワローとの出会い(1980-1981)
[Step] マイルス・デイヴィスとの出会い(1982-1985)
[Jump] デニス・チェンバースとの出会い(1986~)

と考えているのですが、ジョンスコにオリジナリティの大切さを叩き込み
オリジナル楽曲を書くよう積極的に勧めたのが本作で出合った
スティーヴ・スワロウ師匠だったようです。

そんなスワロウ師匠の言葉を鵜呑みにしたばっかりに?
作曲面にパワーを注ぎ込んでしまい非常に考えて作った難解な曲ばかりで
プレイが活き活きしてない感じがするのは気のせいでしょうか。
(この「縛り」を開放するのがマイルスの役目になります)


Shinola/John Scofield - 1981.12.12 Sat









[sales data]
1981
[producer]
Horst Weber
Matthias Winckelmann
[member]
John Scofield(g)
Steve Swallow(b)
Adam Nussbaum(ds)




Bar Talkのメンバーによるドイツ、ミュンヘンのクラブ・ハーモニーで
3日間行われたライヴの1981年12月12&13日のライヴ音源。

このアルバムをジョンスコ目当てで聴いた人はいつも通りスウィンギーな
ナンバーの演奏が行われていて、最後のタイトル曲がハードロックか?と
思うほどの重いリフで演奏されるのでとても驚いたのではないでしょうか。

これはまさに「クリーム」じゃないか(笑)

それはジョンスコというよりもスワロウさんのベースのせいだと思うのですが
元々はウッドベース弾きだったのが、腰が悪くなったため
エレキベースに転向したジャズ界で数少ないピック弾きのプレイヤーですが
このスタイルはマイケル・マントラーやカーラ・ブレイ経由で知り合ったであろう
先日亡くなられたジャック・ブルースを参考にしたのではないかと思います。

Out Like A Light/John Scofield - 1981.12.14 Mon









[sales data]
1981
[producer]
Horst Weber
Matthias Winckelmann
[member]
John Scofield(g)
Steve Swallow(b)
Adam Nussbaum(ds)

1_20150906172151d73.jpg


いかにも純JAZZな雰囲気で進行していたセットリストをクリームばりのハードリフで
ぶち壊したShinola同様、ドイツ、ミュンヘンのクラブ・ハーモニーで
3日間行われたライヴの1981年12月14日のライヴ音源。

何故同時期のライヴ音源をわざわざ2枚で切り売りしたのかは
エンヤさんとの契約枚数の帳尻を合わせるためだったかもしれませんね。
この後ジョンスコはマイルスバンドに加入し、ピークは過ぎたとはいえ
世界無二の音楽リーダーの元でそのスピリチュアルな高みを吸収し
ファンクリズムの感覚を研磨していくこととなります。
(PS)
ジョンスコのCDアルバムにLIVE'81というのがありますがアナログ時代、単2枚のアルバムで
切り売りされていた「SHINOLA」と「OUT LIKE A LIGHT」を1枚にカップリングしたものです。


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