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2020-07

Infinite/渡辺香津美 - 1971.09.15 Wed









[sales data]
1971年9月
[producer]
Tadashi Hirakata
[member]
渡辺香津美(g)
植松孝夫(ts)
市川秀男(p)
鈴木良雄(b)
日野元彦(ds)




暁星高校3年、弱冠17歳の渡辺香津美さんの1st。
(ギターを習って僅か3年のキャリア・・・)
尾川雄介氏のライナーコメント
「17歳の割にスゴイ、のではなく、理屈抜きにスゴイ」

17歳でこれだけのジャズ的な表現力があるということは一体どういうおっさん的な感性で
音楽エッセンスを吸収していたのか不思議でしょうがないのですが、
(マクラフリンやラリー・コリエルなんかを聴きこんでいたのでしょうか?)
この当時の若者が熱狂したギター神ジミヘンに憧れず、
黙々と地味なジャズギターを弾いている高校生という図があまりにも恐ろしい(笑)

尚、あまりに早いプロデビューを心配した母親が全く面識のない渡辺貞夫さんに
プロになることを思いとどまるよう説得してくれと電話したという逸話があります。



尚、アナログ盤はジャケットが異なります

9901077.jpg
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Monday Blues/渡辺香津美 - 1974.10.15 Tue









[sales data]
1975
(Rec:1974/10)
[producer]
unknown
[member]
渡辺香津美(g)
土岐英史(sax)
板橋文夫(p)
岡田勉(b)
日野元彦(ds)

a10abc74c6c6bcb40f5553cc6a1b2383.jpg


天才少年現ると話題になり渡辺貞夫さん等のバック演奏をしながら実力を高め
約4年ぶりにリリースされた2nd。
初期のサウンドということもあるのですが技巧派の香津美さんの作品の中では
非常にシンプルでストレート・アヘッドなジャズ・ギターで聴きやすい内容です。
テクニカルな香津美さんの土台にはやはりラリー・コリエルがいるんだなぁということを
強く感じます。
しかし、このジャズスピリットは若さ溢れる20歳の青年が奏でるジャズギターじゃないね(笑)

Endless Way/渡辺香津美 - 1975.07.07 Mon









[sales data]
1975
(Rec:1975/7/7,8,10,11)
[producer]
森川卓夫
[member]
渡辺香津美(g)
井野信義(b)
倉田在秀(ds)
向井滋春(tb)
土岐英史(ss)




全編オーソドックスなジャズギターアルバムですが、タイトル曲だけクロスオーバー期の
ジェフ・ベックを意識したような楽曲で、純ジャズ以外の多方面の音楽に興味が移っていき
新しいアイディアを披露し始めた作品です。

Milky Shade/渡辺香津美カルテット - 1976.07.01 Thu








[sales data]
1976
(Rec:1976/7/1)
[producer]
川村博通
利根常昭氏
[member]
渡辺香津美(g)
辛島文雄(p)
ジョージ・ムラツ(b)
日野元彦(ds)

9901122.jpg

アナログ時代はジャケットが2種類あったようです

1976MILKY1.jpg

香津美さんのライヴセットリストの人気曲MILKY SHADEやMIRRORS収録盤で
このアルバムからクロスオーバーを意識した作りになっています。

カルテット名義に参加しているジョージ・ムラーツさんという方は私は殆ど接点がなく、
知らなかったのですがトミー・フラナガンさんのレギュラーベーシストとして長年活躍し、
親日家で来日回数も50回を超えるという方らしくソロアルバムは数枚ですが
物凄いセッション数に参加されているらしいので又どこかでお会いできるのを
楽しみにしております。



ちなみにこの録音はジョージ・ムラーツさんがローランド・ハナさんとの
来日公演時に行われたそうです。



Oliver Steps/渡辺香津美 - 1977.09.25 Sun









[sales data]
1977年9月25日
[producer]
渡辺香津美
[member]
渡辺香津美(g)
坂本龍一(key)
後藤次利(b)
つのだヒロ(ds)
松本弘(p)
井野信義(b)
倉田在秀(ds)
横山達治(per)




レコード業界が活況を呈しインスト曲も売れた時代、歌謡曲・演歌のキングレコードの
「エレクトリックバード」コロンビアレコードの「ベターデイズ」という国内制作の
インストレーベルがクロスオーバー~フュージョンブームを成熟させていくのですが、
ベターデイズは元々はジャズ・ロック&フュージョン専門レーベルではなかったのですが
このアルバムが売れてしまいそのイメージが強くなってしまったそうです。

増尾好秋さんや森園勝敏さんが所属したエレクトリックバードがフュージョンが
マンネリ化してブームの衰退と共にその活躍がマイナーになっていくのに反して、
ベターデイズ組の坂本龍一&渡辺香津美は積極的なクロスオーバー(異種格闘技)活動の末
YMOという化け物を産み出すという全くベクトルの異なる推移を辿ったことが
とても興味深いです。

アルバム前半パートはジャズ畑の渡辺さんがロック系のミュージシャンとの
(後藤次利/つのだヒロ/坂本龍一は浅川マキの「灯ともし頃」で意気投合した
つのだひろがリハーサルに連れてきて参加することになったようです)
ジャンル違いのクロスオーバーで緊張のためか演奏が硬い感じですが
小慣れて流すことなく丁寧に弾いているのが高感度大です。

Mermaid Boulevard/渡辺香津美 - 1978.01.01 Sun









[sales data]
1978
[producer]
unknown
[member]
渡辺香津美(g)
リー・リトナー(g)
アーニー・ワッツ(fl)
パトリース・ラッシェン(el-p)
アンソニー・ジャクソン(b)
ハービー・メイソン(ds)
スティーブ・フォアマン(perc)
吉田美奈子(bvo)
深町純(strings arrangemnet)

hqdefault.jpg


リー・リトナーのジェントル・ソウツとの共演盤で渡辺香津美作品群の中でも
人気の高いアルバムなのですが、アルファレコードとの単独契約アルバムのため
なかなか再発されず入手難です。

この年の香津美さんは本作の他、ミッキー吉野氏との共作、カレイドスコープ、
Lonesome Cat、Village in bubblesと怒涛のリリースでKylynプロジェクトを経て
YMOのワールドツアー参加と加速度的に人気も高まっていきます。

録音は海外ではなく77年の10月東京芝浦スタジオで行われ、初期の作品は若さを武器に勢いを
そのまま表現していましたが、本作はリー・リトナーの色に合わせた意図もあったのでしょうか、
非常に柔らかい音色なのが特徴的です。

カレイドスコープ/渡辺香津美&ミッキー吉野 - 1978.05.25 Thu









[sales data]
1978/5/25
[producer]
unknown
[member]
辺香津美(g)
ミッキー吉野(key)
向井滋春(tb)
土岐英史(ss/as)
植松孝夫(ts)
岡沢茂(b)
ポンタ村上(ds)
松本博(p)
横山達治(perc)
土屋昌巳(g)
井上憲一(g)
竹田和夫(g)
ジョージ紫(hammond)
ジョン山崎(clavinet)
スティーブ・フォックス(b)
トミー・スナイダー(ds)
カルメン・マキ(vo)
酒井俊(vo)




FM東京で放送されていた「DENON ライブコンサート200回記念」の
特別セッションとしてリリースされた渡辺香津美&ミッキー吉野名義のアルバム。
(1978年2月26日、東京・太平スタジオにて録音)

クロスオーバームーブメントに乗じて新しい物に挑戦するという共通スタイルの
ミッキー吉野と渡辺香津美という組み合わせも面白いのですがこの手の作品に
ジョージ紫やカルメン・マキが参加しているのが非常に珍しいです。

godiego1.jpg godiego2.jpg

発売当時はさほど売れなかったようですが、同年放送された西遊記で使用された
「ガンダーラ」「モンキー・マジック」が大ヒットしてゴダイゴがコロンビアの稼ぎ頭になり、
渡辺香津美さんがYMOのツアーにサポートギタリストとして参加した頃に
再発をかけたら爆発的なセールスを記録したとのことです。



1978年の渡辺香津美さんは
リー・リトナー率いるジェントル・ソウツと共演した「MERMAID BOULEVARD」や

8_202001071109276ba.jpg

「LONESOME CAT」「Village in bubbles」を立て続けにリリースし
ギターを通しての音楽表現に貪欲だったことが伺えます。

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ちなみにYOKOHAMA本牧ジャズ祭(2011.8.28)に
ミッキー吉野、渡辺香津美カレイドスコープバンド2011として出演しているようです。

honmoku2011.jpg

Lonesome Cat/渡辺香津美 - 1978.06.25 Sun









[sales data]
1978/6/25
(Rec:1977/12/14)
[producer]
Yoshio Ozawa
[member]
Kazumi Watanabe(g)
Alex Blake(b)
Cecil McBee(b)
Lenny White(ds)
George Cables(p)




(録音:1977年12月14日 ニューヨーク、サウンド・アイディアス・スタジオ)

単身ニューヨークに渡っての全6曲(香津美オリジナル)をたった1日の一発録りだったようで
リハ不足がいい緊張感につながっていてラフな仕上がりです。

メンバーに馴染みがなかったので調べてみるとキラ星の如く名プレイヤー揃いで
ジョージ・ケイブルスさんはアート・ブレイキーやソニー・ロリンズのサインドマンとして
セシル・マクビーはマイルスやコルトレーンら数多くの名盤に参加しており、
アレックス・ブレイクさんはレニー・ホワイトのThe Adventures of Astral Piratesで後紹介した
あの独特の演奏スタイルのベーシスト(笑)そのつながりでしょうか
個人的にドタバタドラムのレニー・ホワイトがらしくない純ジャズの太鼓を叩いていることが
非常に気になります(笑)

香津美さんはラリー・コリエルに傾倒していたため、ギターエフェクトのせいか
初期の演奏に特にその影響を感じます。

Village In Bubbles/渡辺香津美 - 1978.08.22 Tue









[sales data]
1978
(Rec:1978/8/22-29)
[producer]
Yoshio Ozawa
[member]
Kazumi Watanabe(g)
Yoshiaki Masuo(g)
Mickey Tucker(p/etc)
Idris Muhammad (ds)
Ray Mantilla(per)
No-Bu(per)
Joe Chambers(vib/cowbell)
[Horn section]
9 musicians
[Strings section]
14 musicians




(録音 : 1978年8月22~29日 ニューヨーク、サウンド・アイディアス・スタジオ)



本作はなかなかCD化されなかったのですが、2004年発売CD BOX[BETTER DAYS YEARS]の
目玉特典としてようやく陽の目をみましたが現在は廉価盤でも購入できるようです。

2連作のニューヨーク録音で今回はストリング&ホーンを大胆に取り入れ
スタジオできっちり作り込まれたという質の作品。
当時ニューヨーク在のソフト&メローな増尾好秋がゲスト参加しタイトル曲が
ツインリード楽曲ですが、解説で1st solo 増尾,2nd solo香津美となっていますが、逆のようです。
この頃は「海」をテーマにしたような爽やかなイメージのギターサウンドの大安売りでしたが
香津美さんは一貫して海をテーマにした安っぽい楽曲には殆ど手を出さなかったことを
明記しておきます。
(ちなみに今お住まいのマンションは海を見下ろせる新築マンションに引越したそうで
特に海が嫌いということではなさそうです(笑)



又70年代~80年代初期の香津美さんのギターはLomesome Catのジャケットにも映っている
ALEMBICでしたが、都内の某ギターショップに香津美さんが大量放出した
ギター機材から幸運にもネーム入りUSEDギターを入手した方の記事がありましたのでご紹介しておきます。

z.jpg

Kylyn/渡辺香津美 - 1979.06.25 Mon









[sales data]
1979/6/25
[producer]
坂本龍一
[member]
渡辺香津美(g/b)
坂本龍一(p/synthe)
矢野顕子(p/synthe/vo)
益田幹夫(el-p)
小原礼(b)
村上秀一(ds)
高橋ユキヒロ(ds)
ペッカー(per)
向井滋春(toronboen)
本多俊之(sax)
清水靖晃(sax)




タイトルのKYLYNとはこの頃の香津美さんのバンド名称でフュージョンファンの
通過儀礼的な1枚ではないでしょうか。

私が香津美さんの存在を知り興味を持ったのは、東京12チャンネル(現TV東京)の
「パイオニア ステレオ音楽館」でYMOに帯同した時のライヴを観たからなのですが
その時のイメージでこのアルバムを初めて聴いた時は「スカされた」と思いました(笑)

当時は歌メロが明確なロックばかり聴いていたので、POPな作りではあるんですが
歌メロが分かりやすい高中正義さんのようにストレートに耳に馴染まず
「難しい」というのが最初の印象でした。

少しばかり音楽ジャンルの興味の幅が広くなった現在、聴いてみるとどうかいうと
「古いなぁ」と(笑)

なんだろう・・・今に通じない古さが詰まってるんですよね・・・
「レトロ」という感じではなく悪い意味でいう「古臭い」という感じ。

これは邪推ですが、この作りは香津美さんが本当に表現したかった音では
なかったのではないかなと・・・
(淡白なバック演奏をカラオケにギターを弾いているような違和感)
教授が香津美さんのポップな潜在能力を引き出そうとしたものの、その潜在能力は
発揮されず教授の指示に従って黙々と弾いたという・・・何といったらよいか・・・
バンドリーダーなのにリーダーアルバムになってない感じです。

アルバム内容が悪いわけではなく、テンションを抑えて勢いを殺してしまっているため
(意図的に?)Olive's Step以降のクロスオーバー的な活動で開花しようとしていた
香津美さんの知られざる一面に蓋をしてしまったそんな気がしてなりません。
小朝師匠なネタで言えば、甲子園の高校野球で激戦を制し、感情を爆発させて
勝利の余韻に浸る暇もなく、整列して校歌を歌わされているような感じです(笑)



[渡辺香津美が語るKykyn結成と坂本龍一]

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