2017-07

Forbidden Colors(禁じられた色彩)/Ryuichi Sakamoto & David Sylvian - 1983.07.15 Fri









[sales data]
1991/5/2
[producer]
Ryuichi Sakamoto
David Sylvian
Steve Nye
[member]
Ryuichi Sakamoto
( key/programming)
David Sylvian(vo/lyrics)
Steve Jansen(per)




Japan時代から交流のあった坂本龍一とデヴィッド・シルヴィアンのコラボ作品

sakamoto sylvian

戦メリに感動したシルヴィアンの視点でGood Bye Mr.Laurenceに詩を加えた
禁じられた色彩(タイトルは三島由紀夫の小説「禁色」の英訳からつけられたそうです)と
Bamboo Music & Bamboo HousesをCD化の際にまとめたものです

Bamboo Houses ds.jpg

坂本龍一談
「確かに僕の「音」と彼の「声・唄」との相性はいいと思います。
双子の兄弟が大陸の東と西に別れてしまったんでしょうね。」

矢野顕子談
「坂本龍一のドロドロしたオケにデヴィッド・シルヴィアンの好き勝手なメロディの
ヴォーカルが乗ると極上の音楽が出来あがる。」

坂本さんと矢野さんのコメント以上に気の効いたコメントが思いつきません(笑)

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Brilliant Trees/David Sylvian - 1984.06.25 Mon









[sales data]
1984/6/25
[producer]
David Sylvian
Steve Nye
[member]
David Sylvian(vo/g/p/etc)
Steve Jansen(ds/synthe)
Holger Czukay(french horn/etc)
Ronny Drayton(g)
Richard Barbieri(synthe)
Danny Thompson(b)
Kenny Wheeler(flugelhorn)
Phil Palmer(g)
Steve Nye(synthe)
Ryuichi Sakamoto(synthe/p)
Mark Isham(tp)
Jon Hassell(tp)




アイドル系バンドとしてデビューした元祖美青年ビジュアル系のJapanは
本国英国ではサッパリでしたが日本では初来日でいきなり武道館公演を行うなど、

japan.jpg

ビッグ・イン・ジャパン的な持てはやされ方をしたため、シンセポップ路線へ移行し、
ロックから次第に耽美的な音像を強めアーチスト性を高めても、音楽は二の次
いつまでもアイドル扱いされることにデヴィッド・シルヴィアンは苦悩していたのでは
ないでしょうか(とにかく周辺がワーキャーしていて近寄りがたかったのは確か)

Sylvian Sakamoto

そんなシルヴィアンがJapan解散前後、坂本龍一と交流を深め制作したコラボ作品をはさみ
電子音楽やアンビエントに目覚めてリリースした初ソロアルバム。
この頃のシルヴィアンはJapanから開放され気の抜けた状態から復活した反動で
妙にハイテンションだったそうで、気がむくまま手当たり次第に曲を作っては録音し、
アルバムにまとめる段階ではコンセプトがバラバラで編集にはかなり苦労したようです。

JapanっぽいのはPulling Punchesだけで、完全に過去との決別を宣言した内容ですが
この頃はまさかあのロバート・フリップと合体するとは思いもしませんでしたが
その魔の手はもうシルヴィアンのすぐ近くまで忍び寄っていました(笑)


Alchemy: An Index of Possibilities/David Sylvian - 1985.12.14 Sat









[sales data]
1985/12/14
[producer]
David Sylvian
[member]
David Sylvian(key/g/tapes)
Steve Jansen(ds/per)
Jon Hassell(tp)
Holger Czukay(radio)
Percy Jones(b)
Ryuichi Sakamoto(p/strings)
Kenny Wheeler(flugalhorn)
Robert Fripp(g/frippertronics)
Masami Tsuchiya(g)




このアルバムは「錬金術」というタイトルで最初カセットのみでリリースされていたものを
CD化に際して再編集されたものです。

T00268.jpeg

Japan解散後、デヴィッド・シルヴィアンは内省的かつ精神的なサウンドを展開し始め、
本作はなんと歌物がない完全インストゥルメンタル作品です。
(坂本龍一、土屋昌己、ロバート・フリップ参加)

何故、カセットのみでリリースされたかには諸説ありますが、もっともらしい理由は
曲編集のため東京とロンドンでマスターテープをやりとりしたため
マスターテープの音質劣化を招き、その音質の悪さをボカスための苦肉の策だったようです。
(現在ならメール一つでデジタルデータのやり取りが可能なだけに時代を感じるエピソードですね)

Gone To Earth(遙かなる大地へ)/David Sylvian - 1986.09.15 Mon









[sales data]
1986/9
[producer]
Steve Nye
David Sylvian
[member]
David Sylvian(vo/key/g)
Robert Fripp(g/Frippertronics)
Steve Jansen(ds)
Phil Palmer(g)
Ian Maidman(b)
Kenny Wheeler(flugelhorn)
John Taylor(p)
Bill Nelson(g)
Richard Barbieri(electronics)
Harry Beckett(flugelhorn
Mel Collins(sax)
B.J. Cole(pedal steel)




アナログ時代は2枚組(ボーカルパート&インストゥルメンタル)でリリースされていますが
この頃デヴィッドはギターループを使った作曲方法の虜になっていて結果、
30曲も40曲もできたことから2枚物になったようですが、レコード会社から
インストゥルメンタルパートの制作費は出なかったので自腹でやったとのことです。
(CDは1枚物の編集盤がありもしかするとレコード会社が当初リリース予定だったのは
これだったのかもしれませんね)

この頃デヴィッドはキース・ジャレット同様、神秘思想家ゲオルギイ・グルジエフの思想に
傾倒していたそうで、サウンドはもはや耽美というより陰鬱でワードレスな傾向となり
もはやJAPANの面影は全くありません。
間違っても大人買いして聴き流す質の音楽ではなく、繰り返し「いいと思えるまで」
リピートする根性がないと内容は重いかもしれません。

ちなみにフリップ翁とメル・コリンズが久しぶりに2曲で共演しています。

Secrets of the Beehive /David Sylvian - 1987.11.07 Sat









[sales data]
1987/11/7
[producer]
Steve Nye
[member]
David Sylvian(p/g/org/etc)
Ryuichi Sakamoto(p/etc)
Steve Jansen(ds)
David Torn(g)
Danny Thompson(b)
Danny Cummings(per)
Phil Palmer(g)
Mark Isham(fl/tp)
Brian Gascoigne
(orchestral & atring arrangement)
Ann O'Dell(string arrangement)



デヴィッド・シルヴィアンの今までのアルバム制作方法は参加ミュージシャンとの
セッションにより偶発的に生まれた曲を発展させるという手法を取っていましたが
本作は制作前から作曲作業を終え、あとはシルヴィアンのサウンドイメージを忠実に
再現するという制作方法だったようです。

全ての楽曲に「危険な美しさ」の魅惑があり、偶発的ではなく
最初からシルヴィアンの頭の中で構築されていた音を介しての哲学表現は
ピーター・バラカン曰くのコマーシャリズムを一切追求していない「ふっきれた軽さ」で
アコースティック楽器を多用し、シルヴィアンのボーカルに特化させたことで
(言葉は宗教色が強く、音の軽さに反して重みがあります)
彼のアルバムの最高傑作と称されています。
一つ文句があるのは、邦盤はボートラに「禁じられた色彩」を収録してしまい
シルヴィアンの意図する完璧なアルバム構成を台無しにしていることです。
このアルバムはSeptember~Waterfrintで聴き止めることをお薦めします。



探求心と美学を失うことのないシルヴィアンが何を考えながら、どこで、どんな風に作品を
作ってきたのか? 膨大な資料、発言、証言をもとに、彼のソロ活動を音楽の観点から、
そして歌詞の観点から詳細に綴るデヴィッド・シルヴィアンの評伝が近日発売されましたので
興味のある方は是非お読みください。

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