2017-07

Spectrum/Billy Cobham - 1973.10.01 Mon









[sales data]
1973/10/1
[producer]
Billy Cobham
[member]
Billy Cobham (ds)
Tommy Bolin(g)
Jan Hammer(p/synthe)
Lee Sklar(b)
Joe Farrell(sax)
Jimmy Owens(flugelhorn/tp)
John Tropea(g)
Ron Carter(b)
Ray Barretto(congas)




第一期マハビシュヌ・オーケストラの活動が一段落してバンド活動から開放され
リリースされたビリー・コブハムの初ソロ。

お仲間のヤン・ハマーの他DEODATOの「ツァラトゥストラはかく語りき」つながりで
ジョン・トロペイ/ロン・カーター/レイ・バレットそしてパープル加入前のトミー・ボーリンが
参加しているのでパープルファンは何でトミー・ボーリンが参加しているのか
興味があるところだと思いますが、Energy時代に親交のあったジェレミー・スタイグの
紹介だったそうです。

内容は「能ある鷹は爪を隠さない」

元祖手数王の名の通り手加減なく「僕はこんなに叩けるんだよ!」的な
ドラマーのソロアルバムとしては一番安直な作りです(笑)

このアルバムをパープルメンバーが聴いてトミー・ボーリンにアプローチしてパープル加入
という流れになりますが、元々マハビシュヌのファンだったボーリンがパープル加入以外に
ビリー・コブハム(ds)/ヤン・ハマー(key)/リック・レアード(b)/ジェリー・グッドマン(vl)
トミー・ボーリン(g)という偽マハビシュヌみたいな活動選択肢でジェフ・ベックに先駆けて
ロックギターによるフュージョンアプローチもできた可能性も大きかったと思うととても残念です。




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Crosswinds/Billy Cobham - 1974.06.15 Sat









[sales data]
1974
[producer]
Billy Cobham
Ken Scott
[member]
Billy Cobham(ds/per)
John Aberceombie(g)
Michael Brecker(sax)
Randy Brecker(tp)
George Duke(key)
Garnett Brown(tb)
Lee Pastora(per)
John Williams(b)




ソロデビュー作Spectrumはロック寄りで「手数と勢い」を売りにした作りでしたが
本作は組曲を冒頭に持ってくるなどアルバムトータルでビリー・コブハムの
songwriting能力の高さが楽しめる充実の内容です。
(ちなみにドラムの手数を控えたということではありませんので念のため(笑)

アルバム冒頭から流れるストーム音はゴングで表現しているのだそうで、
理由はよく分からないんですが、このアルバム収録の楽曲は有名DJにサンプリングされる
ネタ満載の作品だそうです。

後に双頭バンドを組むジョージ・デュークはこの頃ザッパバンドで揉まれていましたので
変拍子の変態演奏には慣れっこでアルバム全体を下支えするファンキーエレピが
実にいい感じです。



ドリームス以来の競演となったブレッカー兄弟はこの翌年(1975年)に
ブレッカー・ブラザーズを結成します。


Shabazz/Billy Cobham - 1974.07.04 Thu









[sales data]
1975
(Rec:1974/7/4&7/13)
[producer]
Ken Scott
[member]
Billy Cobham(ds)
John Abercrombie(g)
Michael Brecker(sax)
Randy Brecker(tp)
Glen Ferris(tb)
Milcho Leviev(key)
Alex Blake(b)




1974年7月4日モントルー・ジャズフェスティバルと7月13日ロンドン・レインボーシアターの
ライヴ音源。

昨今ドラムソロでいきなり楽曲が始まるアルバムはビリー・コブハムか森高千里かと(笑)
マハビシュヌ時代のBetween Nothingness & Eternityと同じ手法でTotal Eclipseの
各参加メンバーの長時間インプロ演奏を活かすため新曲(Shabazz)を含む4曲収録のライヴ盤。

この後ジョージ・デュークとの双頭バンドを立ち上げたりしてややスピード&パワーを
抑えた感じのファンク路線に変化して行くので、コブハム最後のマグマ大噴火を記録した
音源です。

Total Eclipse(皆既食)/Billy Cobham - 1974.12.15 Sun









[sales data]
1974
[producer]
Ken Scott
Billy Cobham
[member]
Billy Cobham(ds)
David Earl Johnson(per)
Sue Evans(marimba)
Alex Blake(b)
Cornell Dupree(g)
John Abercrombie(g)
Milcho Leviev(key)
Michael Brecker(ts)
Randy Brecker(ts)
Glen Ferris(tb)




Crosswindsを聴いてSpectrum的なストレートなロック作品からアーティスティックな方向に
転換したのかと思ったら別にもう1枚用意してました。

1曲目(SOLARIZATION)から猛ダッシュで(ジョンアバのギター炸裂)コブハムの手数の多さを
嫌味に感じる方も、もうそんなこと四の五の言ってられないほど叩いてますが、
贔屓目に言えばアルバムトータルでSpectrumCrosswindsの良い部分が
結合した感じがします。

1.Solarization: Solarization/Second Phase/Crescent Sun/Voyage/
Solarization-Recapitulation
ソラリ現象/色彩現象の変化/第二次現象のはじまり/三日月状の太陽/宇宙旅行/
ソラリ現象全体の再現
2.Lunarputians/月人の登場
3.Total Eclipse/皆既食
4.Bandits/暗黒に活躍する悪人
5.Moon Germs/月の起源
6.The Moon Ain't Made Of Green Cheese/月にうさぎはいない
7.Sea Of Tranquility/静穏なる月海
8.Last Frontier/宇宙フロンティア

収録曲タイトルからして月に関するコンセプトアルバムのようですが、プログレほど
ひねくれてませんのでご安心を。
このアルバムでコブハムのドラムで切り開かれた月世界が到達した宇宙フロンティアは
コブハムの一人舞台(ドラムソロ)で幕を閉じます。

A Funky Thide Of Sings/Billy Cobham - 1975.03.15 Sat









[sales data]
1975
(Rec:1975/3)
[producer]
Billy Cobham
Mark Meyerson
Donald Elfman
Naomi Yoshii
[member]
Billy Cobham(ds/synthe)
Michael Brecker(sax)
Larry Schneider(sax)
Randy Brecker(tp)
Walt Fowler(tp)
Tom Malone(trombone/piccolo)
Glenn Ferris(trombone)
Milcho Leviev(key)
John Scofield(g)
Alex Blake(b)
Rebop Kwaku Baah(congas)

billy-cobham-a-funky-thide-of-sings-lp.jpg


ジャズロックからジャズファンク路線に切り替えた作品でコブハムのアルバム参加は
お馴染みとなったブレッカー兄弟の「サム・スカンク・ファンク」のコブハムヴァージョンの他、
全体的に管楽器を多用したのが特徴的です。
ジャズロック路線はどこかしらマクラフリンに対抗して?小難しいコンセプトに
囚われていた気がしますが、ちまちま考えてちゃ駄目だ!リズムだ、リズム!と
マハビシュヌから解放された音の弾け方がファンク路線に明光を見出します。

又この作品からジョンアバに代わってデビューしたばかりのジョンスコが初々しい
ギターを弾いています。
純ジャズを志していたはずのジョンスコがスタートから入隊させられた異分野の
コブハムのファンク部隊でとまどいながら、それなりのギターフレーズを繰り出し
独自性もなく目立たないものの、後のジョンスコの血や肉になり自らの音楽エッセンスの
核となっていくのですから面白いものです。

雑多な音楽に揉まれ、様々な音楽エッセンスを吸収しながらジョンスコ節といわれる
独自の音楽観に目覚める訓練は既にスタートです。

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