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2020-03

At The BBC(女王凱旋)/Queen - 1973.02.05 Mon









[sales data]
1989
[producer]
Bernie Andrews
[member]
Freddie Mercury(vo/p)
Brian May(g)
Roger Taylor(ds/vo)
John Deacon(b)



1989年にリリースされたクイーンBBC音源。
(デビュー前の1973年2月5日とセカンドアルバム発売前の同年12月3日録音)

NHK-FMでは何度も放送していたので、クイーンファンにはお馴染みの音源です。

クイーンの初期の各アルバムには「シンセサイザーは一切使用していない」とわざわざ
クレジットされている理由は音楽評論家から「スタジオで多重録音しすぎでライヴなど
聴けたものではないだろう」などという心ない批判に対する自信の表れだと思うのですが、
デビューアルバムでは大人しく感じたフレディ・マーキュリーの俺様ボーカルが際立っており、
ブライアン・メイのオーケストレーションギターと同格のクイーンの大きな武器(楽器)に
なっていることを感じます。

曲構成が複雑で作りこみ過ぎている感のある楽曲を最初受け入れなかった伝統を重んじる保守的な
英国人の気持ちになって聴くと確かにごちゃごちゃしていて「コザカシイ」という
気がしないでもありませんが、その「コザカシさ」をやや抑えたキラー・クイーンが
大当たりでクイーンのサウンドは「小気味よさ」に変化して世界規模の人気を獲得して行きます。

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Ⅰ(戦慄の王女)/Queen - 1973.07.13 Fri









[sales data]
1973/7/13
[producer]
John Anthony
Roy Thomas Baker
Queen
[member]
Freddie Mercury(vo/p/org)
Brian May(g/p)
Roger Taylor(ds/vo)
John Deacon(b)



邦題でQUEENの訳を「女王」ではなく「王女」としたのは当時のレコード会社の担当者が
「雰囲気で『女王』の使用を避けた」ためと語っています。

私が洋楽ロックに目覚めたのは小学校5年生頃。
近くの横田基地米軍人専用ラジオ(FEN)から流れてくる歌謡曲とは明かに違う
格好良さに夢中になるも、当時はCDレンタルなどという便利なシステムはなく、
少ない小遣いでアルバムなど買える訳がなく「エアチェック」というFMラジオ番組を
カセットテープに録りまくるという方法でその音の乾きを潤していたのですが、
中学時代の金持ちの友人宅に遊びに行った時、自分の欲しいロックアルバムを殆ど所有しているのを
羨ましく思い「俺も将来金持ちになって、欲しいアルバムは全部買ってやる・・」と固く決意し、
金持ちにはなれませんでしたが、興味あるアルバムは根こそぎ聴きまくるという
その固い決意が現在も継続しております。

でそのラジオから流れてきた格好いい音楽と感じたうちの代表格のクイーン結成の経緯は
ブライアン・メイ、ロジャー・テイラー、ティム・スタッフェルというトリオ編成の「スマイル」が
母体となっており、1969年9月にリリースしたシングル「Earth」が不発で



ティムが脱退するとロジャーと古着屋を共同経営していたフレディ・マーキュリーが加入。
1970年7月12日のライブより「クイーン」と名乗り始め複数人のベーシストが加入と脱退を繰り返し、
最終的にオーディションでジョン・ディーコンが1971年2月に加入。
(クイーンの公式サイトでは、4人が揃った1971年が正式なバンド結成の年となっています)

クイーンの世界規模な人気爆発はシングル「キラー・クイーン」のヒット以降だったため
デビュー当時、英国メディアには過小評価され
「ロックなのに、曲構成が複雑で、サウンドに小細工が多い。レッド・ツェッペリンやイエスの亜流」
などと酷評(<これ気楽に書いた奴は土下座して謝れ!)
結成からデビューまでに2年も要してしまったため、派手な衣装とメイクのせいで
遅れてきたグラムロックとも言われてましたが、特にデビュー前のフレディ・マーキュリーは
デヴィッド・ボウイのジギー・スターダストに大きな影響を受けており、音楽業界を生き抜く
アドバイスを先輩のボウイに求めるとこの頃、音楽業界にうんざりしていたボウイは
「なんで好き好んでこんな業界に入りたいんだい?」と身も蓋もない返答をしたとのこと(笑)

queen1.jpg

しかし日本ではデビュー時より絶大な人気があり、よく「クイーンの実力を認めたのは
日本が世界で一番最初」と言われるのは当時、最も日本で大きな影響力をもっていた
ロック雑誌「ミュージック・ライフ」が最大級のクイーン推し(プロモ展開)したこともあり



当時、クイーン、KISS、エアロスミスは十代の女性の間で人気が爆発し、
ジャニーズ系アイドル並みの人気を博したためです。
(1975年初来日時、空港に1,500人がかけつけた日本での熱烈歓迎ぶりに
バンドメンバーも相当驚いたそうです)



確かに本作は英国メディアが指摘しているようにやりたい音楽を一気につなげてしまった
まとまりのなさは感じますが、フレディ・マーキュリーの俺様ボーカルはまだその域に
達していませんが、ブレイアン・メイのオーケストレーションギターの多重録音と
4人のコーラスハーモニーというクイーン独自のサウンドは既に確立されており
デビューアルバムから個を発揮したバンドとして記憶があるのはZEPPとGFRぐらいです。

II(ホワイトクイーンとブラッククイーンの啓示)/Queen - 1974.03.08 Fri









[sales data]
1974/3/8
[producer]
Roy Thomas Baker
Robin Geoffrey Cable
Queen
[member]
Freddie Mercury(vo/p/harpsichord)
Brian May(g/p)
Roger Taylor(ds/vo/etc)
John Deacon(b)



驚くことにこのアルバム制作時、メンバーもレコード会社もバンドの成功に自信が持てず、
ライアン・メイは物理学、ジョン・ディーコンは電子工学と、バンド以外の学業を活かした生業を
模索しており、アート学生だったフレディ・マーキュリーと、歯学生だったロジャー・テイラーの2人も
ケンジントン・マーケット内の洋服店という副業を維持していたとのこと。

CD化されて分かりにくくなりましたが、ブライアンとロジャー中心の「サイドホワイト」と
フレディ・マーキュリー作の曲のみの「サイドブラック」の「白と黒」というコンセプトで
制作されたセカンドアルバム。
当時のステージも「白」と「黒」のモノクロで統一されていたとのこと。

q6_20181021123151ab5.jpg

しかし初めから「黒」と「白」のコンセプトを考えていたのではなく、ブライアンとフレディの作った楽曲は
内容が根本的に異なっていたため、対比する形で「光」と「影」、「善」と「悪」、「静」と「動」と
徐々にコンセプトが固まっていったとのことです。

queen2.jpg

本作からは「輝ける7つの海」が初めてシングルヒットしましたが、これにはデヴィッド・ボウイが
一枚噛んでまして、1974年2月21日BBC「トップ・オブ・ザ・ポップス」出演予定だったボウイが
出演をキャンセルし、番組プロデュサーがマイク・ストーンに代役を依頼したため
クイーンが代役で出演することになり、初のメジャー番組で堂々とした演奏を披露した
クイーンに対する問い合わせが局に殺到したとのことです。



この頃のクイーンはクラシカルなメロディやアルバムコンセプトなどプログレッシヴロックと
分類される位置に近かったのですが、大作志向のプログレバンドの多くがだんだん
シンプルなパンクやテクノに圧され死滅していったこともあり、クイーンも楽曲をコンパクトにすることで
シングルヒットが生まれるようになり、プログレとは別のベクトルに進むことになりますが、
本作は1曲1曲じっくり作り込まれており70年代の格調高いブリティッシュロックの香りが
プンプンします。

「The March Of The Black Queen」は「ボヘミアン・ラプソディ」の雛型と考えられており
クイーン人気が爆発するマグマエネルギーは既にこのアルバムで蓄積されていました。



そしてバンド活動に手ごたえを得たメンバーは副業を止めバンド活動に専念するようになります。

Live At Rainbow '74(Queen Ⅱ Tour)/Queen - 1974.03.31 Sun









[sales data]
2014
[producer]
Brian May
Roger Taylor
[member]
Freddie Mercury(vo/p)
Brian May(g)
Roger Taylor(ds/vo)
John Deacon(b)



クイーンは映像商品になったライヴ映像が数多いので、いずれアルバムツアーごとの
ライヴ音源がCD化されるのではないかと思っていたら、ブライアン・メイとロジャー・テイラーが
音頭をとり、続々リリースされています。
(クリムゾンのようなブート音源をソースにした脈絡のないリリースではなく、公式のライン音源を
ツアーごとに整理して発売してくれているのでセットリストの変化が分かり大変ありがたいです)

本ライヴ音源は単独ではリリースされておらず同年の「Sheer Heart Attack Tour」とカップリングで
「Live At Rainbow '74」タイトルの1枚目で聴くことができます。

queen 2 tour queen 2 tour2

1974年3月から英国で始まり、4月からはモット・ザ・フープルの前座として
初の米ツアーが組まれた「Queen Ⅱ Tour」の本音源は1974年3月31日ロンドンレインボーシアターで
行われたライヴ。

queen 1974

この頃のOPはメイのギターイントロ「Procession」で始まり一気に怒涛の「Father To Son」に
雪崩れ込む様は圧巻。
少々妙だなと思ったのはデビュー当時のクイーンは英国では評価されていないと
聞き伝わっていましたが、観客は大歓声で盛り上がっており、すでにこの頃には
英国でも高い人気を獲得していたことが分かります。



後にシングルヒット曲が多くなることでアルバムⅠ&Ⅱの曲はだんだんライヴで演奏されなくなるので
(まだWe Are The Championsが誕生する以前のこの頃のエンディング曲はライアーだったんですね)
とても新鮮で、、メロディ形式で有名なR&R曲をカバー演奏しているのも興味深いです。
「監獄ロック」は時間合わせのカバー選曲だと思っていましたが、メンバーが好きなのか?
長い間、アンコール曲の定番になっていきます。



この後4月16日から開始された初の米ツアーは6月7日までの予定でしたが、
ブライアン・メイが肝炎にかかってしまいツアー途中の5月12日を最後に無念のリタイア。
(61公演のうち18公演をキャンセルし代演はカンサスが行いました)

b1_20181019074904343.jpg

そのためクイーンの名を米中に轟かすことはできませんでしたが、このことがクイーンに
大きな変化をもたらし、起死回生の一発が誕生します!

Sheer Heart Attack/Queen - 1974.11.08 Fri









[sales data]
1974/11/8
[producer]
Roy Thomas Baker
Queen
[member]
Freddie Mercury(vo/p/org)
Brian May(g/banjolele/vo)
Roger Taylor(ds/per/vo)
John Deacon(b)



クイーン人気が英国&日本に次いで米国浸食を開始した作品。

img058.jpg

今度、公開される映画「ボヘミアン・ラプソディ」ではどのように描かれているか分かりませんが
フレディの死をもってバンドは解散しましたが、これといってメンバー間の確執みたいな
醜聞はあまり聞いたことがなかったのですが、ライナーを読むと米国進出のチャンスをつかんだ
1974年は過酷なツアーの連続でフレディ曰く「本当に死んでしまいそうな晩があった。
それに”ああ”俺は気絶すると常に感じていた」と語るほどメンバー全員が疲労困憊で、
ささいな事でメンバー間で起こる喧嘩は日常茶飯事だったそうなのですが、
米ツアー途中でブライアン・メイが肝炎で倒れてしまい米国ツアーはとん挫します。

b1_20181019074904343.jpg

ジョン・ディーコン
「いきなり首をもぎ取られてしまったように感じた・・・」

アルバム&ツアー評価に反応が返り始めていた時期だっただけにクイーンにとっては
大きな痛手となるはずだったのですが、このことでハードスケジュールに歯止めがかかり
しばし正常な時間に戻り、メンバーは鋭気を養いこのアルバム制作準備に入ります。
(制作途中ブライアンが今度は十二指腸潰瘍で再び入院してしまったのでギターパート
以外を録音し、ギターパートは後から足すという変則的な手段が取られています)

ほぼ3か月寝たきりのブライアン・メイ
「本当に一時はもう音楽ができないんじゃないかと思って絶望した。でも元気になって
またアイディアも沸いてくるようになったよ。何もかも楽しい。」

何となくこのアルバムのブライアン・メイのギターがウキウキに聴こえるのは
再起できたことの喜びが大きく影響してるのでしょう。

今では考えられないことですが、このアルバム制作時、Ⅰ&Ⅱのアルバム制作でこさえた
膨大な借金(6万ポンド)+ツアーキャンセル費用などを負っていたため何が何でも、
このアルバムをヒットさせる必要がありましたが、このアクシデントはバンドの緊張感と結束を
高めることとなり、メンバー全員が作曲にタッチするなどメンバー一丸となった結果、

q1.jpg q2.jpg

シングル「キラー・クイーン」が大ヒットし、クイーンは本家エリザベス女王をも凌ぐ
人気ロックバンドとなり、いよいよ日本初上陸です!



ブライアン・メイ談
「「キラー・クイーン」がターニング・ポイントだったね。
これは僕らの音楽性を最も見事に要約している曲で、大ヒットになった。
バンドの成功の証として、僕らにはどうしてもそれが必要だったんだ……。
僕としては、この曲にはいつもすごく満足していたよ。
曲全体が、非常に職人的な方法で作られているんだ。
聴きどころが沢山あるのに、すっきり整理されているから、今も聴いていて楽しいよ。
色んなちょっとしたアイディアを取り入れる余地が常にあるんだ。
そしてもちろん、あの3パート・ハーモニーのギター・ソロも気に入ってる。
各パートが独自の声を持っているんだ。何て言えばいいのかな?
ヴィンテージ・クイーンだね」。



ロジャー・テイラー作のアルバムタイトル曲「シアー・ハート・アタック」はアルバム制作に間に合わず
本アルバムには収録されず、3年後の「世界に捧ぐ」に収録されました。

Live At Rainbow '74(Sheer Heart Attack Tour)/Queen - 1974.11.20 Wed









[sales data]
2014/9/5
[producer]
Brian May
Roger Taylor
[member]
Freddie Mercury(vo/p)
Brian May(g)
Roger Taylor(ds/vo)
John Deacon(b)



本ライヴ音源は元々クイーンの初のライヴアルバムとしてリリースするために録音されたものですが
ミキシングに難があったらしく、お蔵入りしてしまいますが、映像商品として
「Queen At The Rainbow」というタイトルでビデオで発売されていたものです。



CDは単独ではリリースされておらず「Queen Ⅱ Tour」とカップリングで
「Live At Rainbow '74」タイトルの2枚目で聴くことができます。

1974年10月11日 シングル「キラー・クイーン」発売
q1.jpg

1974年11月1日  アルバム「シアー・ハート・アタック」発売
Q5.jpg

アルバム発売に合わせ10月30日から19日間に渡る英国ツアーが始まり、
ツアー最終公演となった11月20日ロンドン、レインボーシアターでのライヴ(チケットは2日で完売)

q3.jpg q4.jpg

「Killer Queen」「Now I'm Here」「Keep Yourself Alive」「輝ける7つの海」などの
シングルヒット曲がセットリストを飾るようになったり「Queen Ⅱ Tour」では聴けなかった
「The March Of The Black Queen」が演奏されるなど前ツアーと比べるとかなり充実した
内容です。
又コンサートを締めるお馴染みの「God Save the Queen」のSEは本ツアーから開始されています。

A Night At The Opera(オペラ座の夜)/Queen - 1975.11.21 Fri









[sales data]
1975/11/21
[producer]
Roy Thomas Baker
Queen
[member]
Freddie Mercury(vo/p)
Brian May(g/koto/harp/ukulele/vo)
Roger Taylor(ds/per/vo)
John Deacon(b/el-p)



アルバムタイトルは、アメリカのコメディ俳優マルクス兄弟の映画タイトル
「オペラは踊る」から採られたものです。



初来日公演を大成功させ「Sheer Heart Attack Tour」を終えるとしばし休暇を取り
心身共にリフレッシュした状態で新アルバム制作に取り組み、クイーンをクイーン
たらしめる大名盤が誕生します。

ますその要因の一つとしてクイーン人気を決定づけるシングル「ボヘミアン・ラプソディ」が
大ヒットしました。

13583204_o1.jpg 13583204_o2.jpg

ロックとクラシックの融合というコンセプトアルバムはプログレバンドの多くが取り組んでいましたが、
ロックとオペラ(豪華なコーラスワーク)を組み合わせるというアイディアは当時かなり画期的でした。



「ボヘミアン・ラプソディ」の原型は「The March Of The Black Queen」と考えられており
クイーンは早い段階からロックを「オペラ」として聴かせる劇場型コンセプトが
あったものと思われます。


(ちなみにオペラ歌手の錦織健さんは「ボヘミアン・ラプソディ」を聴いてオペラに
目覚めたと公言してましたね(笑)

MTV登場以前の音楽プロモーションはTVではなくラジオだったためまだプロモーションビデオ(PV)
というものが一般的ではなく、あっても演奏(ライヴ)シーンの映像に曲を被せた程度だったのですが、
この曲は「クイーン II」のジャケットをモチーフにした映像エフェクトを駆使した映像を制作した
世界で初めての「プロモーションを目的としたビデオ」として一般的に認識されているのだそうです。

30周年記念スペシャルエディションにはこのプロモ映像+当時のライヴと
PHOTO映像を駆使して作ったPVのDVDがついていてとても親切です。
今後、アニバーサリー物をリリースするレコード会社はくだらない没テイクの未発表曲を
ダラダラ収録するのではなく再リリースする際の手本にして欲しいと思います。

勿論、このアルバムが名盤扱いされる理由は「ボヘミアン・ラプソディ」以外にも多数あり
捨て曲のないバラエティに富んだ楽曲群(ジョン・ディーコン作のマイ・ベスト・フレンドもヒット)
気品溢れるアルバムアートワーク(フレディが考案したメンバー全員の誕生星座をあしらったロゴマーク)など
細部に至るまで高貴な佇まいのロックアルバムです。

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1975年のクリスマス、英国では多くの家の靴下の中にこのアルバムがサンタのプレゼントとして
入っていたという昔話がとても印象に残っています。

A Night At The Odeon/Queen - 1975.12.24 Wed









[sales data]
2015/11/26
[producer]
Brian May
Roger Taylor
[member]
Freddie Mercury(vo/p)
Brian May(g/vo)
Roger Taylor(ds/per/vo)
John Deacon(b)



英国「メロディ・メイカー」誌
「英国一の威厳を誇るバンドが、あなたの参列を待っている」

英国「サウンズ」紙
「クイーンとその音楽、見せ方、演出、—とにかくクイーンにまつわるすべてが、
彼らはあなたがこれまでに聞いた、どんなバンドよりも重要な存在だと主張している。」

英国「ザ・サン」
「ありきたりな道をたどってポップ界の栄光を目指す代わりに、彼らは独自の道を築いてきた」

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「キラー・クイーン」と「ボヘミアン・ラプソディ」の2大ヒットがセットリストに組み込まれ、
あとはライヴを締めくくる「あの曲」の誕生を待つばかりとなった
1975年の「A Night At The Opera」tour。
(日本では1976年3月22日から4月4日まで9公演が行われました)

queen2_201810201047023d3.jpg

1975年のクイーンのライヴ決定版といえばBBCで生放送され海賊盤でも大人気だった
このハマースミスオデオンで行われたクリスマスコンサートでしょう(1975/12/24)

queen1_201810201047009e7.jpg BBC_20181020104658aa3.jpg

初お披露目の「ボヘミアン・ラプソディ」は後半の大仰なコーラスパートをどのように
ライヴで表現するか決まっていなかったため?(後にこのコーラス箇所はテープコピーで
組み込まれました)「キラー・クイーン」~「マーチ・オブ・ザ・ブラッククイーン」を
メドレー形式で挟んだ形で演奏されています。

この作品は色々な組み合わせで商品化されているのですが、購入するのであれば
折角なのでBBCで生放送されたライヴ映像(DVD)付のDXエディションを買いましょう!



そしてクイーンはファンへの感謝のしるしとして開催した1976年8月18日、ハイドパークの
フリーコンサートに15万人を動員し英国での人気を絶対的なものにします。

A Day At The Races(華麗なるレース)/Queen - 1976.12.20 Mon









[sales data]
1976/12/20
[producer]
Queen
[member]
Freddie Mercury(vo/p)
Brian May(g/key/vo)
Roger Taylor(ds/per/g/vo)
John Deacon(b/g)
*****
Mike Stone(bvo)



アルバムタイトルは、アメリカのコメディ俳優マルクス兄弟の映画タイトル
「マルクス一番乗り」から採られたものです。



エンジニアのマイク・ストーンの手厚いフォローを受けながらもクイーンの初セルフプロデュース作品で
フレディがメンバーの誕生星座をデザインしたロゴ入りジャケットデザイン(黒)からわかるように
前作「オペラ座の夜」(白)と兄弟盤。

この頃のラジオはリクエストを受け付ける「電リクベスト10」なる番組を毎日やっていて
クイーンの曲がかかならい日はなかったのではないかというほど人気がありました。

q1_201810201538516fa.jpg q2_20181020153853dd3.jpg

本作からは「タイ・ユア・マザー・ダウン」「愛にすべてを」がシングルヒット。





特にクイーンが親日家であることを証明するように日本限定でシングル化された
「手をとりあって」に日本語歌詞を盛り込むなどサービス満点です。

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日本語部分は来日時に通訳を担当していた鯨岡ちかさんがフレディの依頼を受け翻訳して完成。
本来ローマ字綴りは「TEO TORIATTE」ですが、Rが重なり「TEO TORRIATE」になっているのは
フレディの強い希望があっての事なのだそうです。
又アルバム「Jazz」に収録された「レット・ミー・エンターテイン・ユー」の中に
「"We'll sing to you in Japanese"(俺達は日本語でも歌う)」という歌詞があり、
これは「手をとりあって」について言及したものとされています。

パンク、テクノムーブメントが押しよせ70年代の多くのHRバンドが苦戦を強いられている中
楽曲制作にはそれなりの苦労はあったのでしょうが、この頃のクイーンサウンドは
怖いものなしという感じで、アルバム「Jazz」あたりまで全く楽曲の質が落ちない
(流行サウンドをクイーンが作るのはなく、クイーンが作るものが流行するという)
豊富なサウンドアイディアを持ったバンドでした。



本アルバムツアーはシン・リジィ前座に起用し2か月以上の全米ツアー、エリザべス女王在位25周年記念の
アールズ・コート公演を含む全英ツアー共に大盛況で終わらせています。

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News Of The World(世界に捧ぐ)/Queen - 1977.10.28 Fri









[sales data]
1977/10/28
[producer]
Queen
Mike Stone
[member]
Freddie Mercury(vo/p/ cowbell)
Brian May(g/maracas/vo)
Roger Taylor(ds/vo)
John Deacon(b/g)



私が少ない小遣いをなんとか貯めて購入したクイーンの初めての作品です。
(プロデュースはロイ・トーマス・ベイカーではなくエンジニアのマイク・ストーン)

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ジャケットは、アメリカのSF画家フランク・ケリー・フリースさんがアスタウンディング誌
1953年10月号に掲載された「The Gulf Between」と題されたトム・ゴドウィンの小説のために
描かれたものが元ネタでSF好きとしても知られるロジャー・テイラーがこの絵を気に入り、
ジャケットに使うことを提案し描き直してもらったものだそうです。

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この頃のライヴでは中核を成すシングルヒット曲は多いものの、スタジアム級の大会場で
演奏することが多くなった力量にふさわしい大団円な楽曲だけが不足していたのですが
スタッフォードのビングリー・ホールのライヴで観客がサッカー賛歌「You’ll Never Walk Alone」を歌い



アンコールを要求してきたことに感銘を受けたブライアン・メイが、そこから着想を得て誕生した
「We Will Rock You」でマッチョなスーパーマンにまたがったフレディが観客を煽り倒した後、

freddie-mercury.jpg

会場一体となって歌いまくる「伝説のチャンピオン」で〆るという流れがエンディングを飾る定番となり、
クイーンの黄金のライヴセットリストがここに完成します。

そして1994年に米国で開催されたFIFAワールドカップの公式テーマソングとして
「伝説のチャンピオン」が使用されると今ではサッカー賛歌と言えばこの曲が定番になりました。





実はこの「伝説のチャンピオン」は「オペラ座の夜」の時にはすでに完成していたのですが、
「時代が早すぎる」と言う理由で寝かされていたのだそうです。

「伝説のチャンピオン」もいいですが、個人的には「It's Late」が大好きで
ラジオのベスト10番組に電話や葉書で一生懸命リクエストしました(笑)

q6.jpg

イントロのギターの入りがもの凄くいいです。
「とにかくおせえんだよ~」と煽り立てるラスト部分まで途中から何度も曲調を変えて
Endingを迎える面白い楽曲だと思います。



加えてクイーンでは地味な存在のジョン・ディーコンの「永遠の翼」は会場全体で歌いまくる
ライヴには欠かせない合唱曲となり、クイーンのメンバー全員の作曲能力が高いことが
証明されました。



又デビューアルバムから明示されてきた「No Synths」のクレジットが消えており
いよいよクイーンもシンセ楽器導入の時期に突入します。

(追記)News Of The World Tour音源(1977)いよいよ登場!

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