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2020-06

そっくりモグラ/Matching Mole - 1972.04.08 Sat









[sales data]
1972/4/8
[producer]
Matching Mole
[member]
Robert Wyatt(vo/ds/p/meltlon)
David Sinclair(org/p)
Phil Miller(g)
Bill MacCormick(b)
*****
Dave MacRae(el-p)



「マッチング・モール」(そっくりもぐら)という奇妙なバンド名を最初に聞いた時、
訝しく思っていましたが、それにはちゃんとした理由があり、
ソフト・マシーンを脱退したロバート・ワイアットがソフツにありながら失ってしまった
アヴァンギャルドなポッポス性、ウィット&ユーモアに富んだアィディアなどの実験性を
取り戻そうという意図で「SOFT MACHINE」の仏語「MACHINE MOLLE」(マチンヌ・モル)の発音から
転じて「マッチング・モール」となったそうです。

未だに初期ソフツの良さが分からず、なかなか作品を開拓する気になれないため
その外堀から攻めていく作戦で取り上げたバンドですが、
ソフツを脱退したロバート・ワイアット中心のバンドなので私がソフツと壁を感じている
「難解な何か」は残っているのですが、キャラヴァン~ハットフィールド・アンド・ザ・ノース
~キャメルを歴任するデイヴ・シンクレアが参加しているので、サウンド面では
ソフツよりもよりソフトで入りやすいです。

カンタベリーというよりはジャズロックに近いのではないかと思いますが(特に後半)
カンタベリーファンの方々はこのアルバムにワイアットのユーモアを感じるという感想が多いので
その柔軟な感性に到達するには、自分はまだまだ修行が足りないといったところです・・・

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Matching Mole's Little Red Record(そっくりモグラの毛語録)/Matching Mole - 1972.11.15 Wed









[sales data]
1972/11
[producer]
Robert Fripp
[member]
Robert Wyatt(vo/ds)
Phil Miller(g)
Dave MacRae(el-p/p/org/synthe)
Bill MacCormick(b)
******
Brian Eno(synthe)
Ruby Crystal(vo)



デビューアルバムはまだワイアット色の強いソフツの色がかなり残っていましたが、
本作はマッチング・モールというバンドの音として楽しむことができます。

理由の一つはロバート・フリップがプロデュースしているためクリムゾンの香りがします。
ワイアットは前作のように自由奔放に演りたいと思っていたでしょうが
フリップさんがそれを許さず、バンドとしての規律を設けたという感じで、レコーディング時は
衝突も多かったと思いますが、勿論ワイアットさんの魅せ場もちゃんと用意されています。
(フィル・ミラーがまるでフリップのようなノイズギターを弾いているのが微笑ましいです)

そしてもう一つの理由は脱退したデイヴ・シンクレアの後任で前作ゲスト扱いだった
デイヴ・マックレイのジャズフレイバーなサウンドが音の色彩を鮮やかにしています。

又イーノが参加していることも大きなセールスポイントですが、
ちなみにフリップとイーノのコラボはこのアルバムの出会いから始まったそうです。

このバンドの次がとても気になるところですが、残念ながらワイアットの不慮の事故で
バンドは解散してしまいます。

Theatre Royal Drury Lane/Robert Wyatt & Friends - 1974.09.08 Sun









[sales data]
2005/10/11
[producer]
Robert Wyatt
[member]
Robert Wyatt(vo)
Dave Stewart(key)
Laurie Allan(ds)
Hugh Hopper(b)
Fred Frith(vl/g/viola)
Mongezi Feza(tp)
Gary Windo(reeds)
Mike Oldfield(g)
Julie Tippetts(key)
Nick Mason(ds)
Ivor Culter(vo)
John Peel(vo)






Soft Machine脱退後に結成したMatching Moleのロバート・フリップのプロデュースで
イーノも参加した2ndアルバム(そっくりモグラの毛語録)を発表した後に
友人宅のパーティーで泥酔し階段から転落、下半身不随となってしまった
ロバート・ワイアットが車椅子姿で復帰を果たしたライヴ。
(1974/9/8ドルーリー・レイン劇場)

wyatt.jpg

この音源は以前から海賊盤で出回っていたようですが、今回コンプリートではないのですが
(Julie Tippetts が歌う"God Song" と約8分に及ぶワイアットと Tippetts のヴォーカル
インプロヴィゼーションが未収録)公式リリースで音質は向上しているとのことです。

私が初期のソフツに入れないのは、このワイアットの強烈な個性が原因なんですが
益々磨きがかかる楽器としてのワイアットの声(ヴォイス)を受け入れられないと
初期のソフツとは和解できないとの思いは依然強いのですが、まずは初陣突破できたかなと。
意外とワイアットのソロ作品から攻めた方が初期ソフツの牙城を落とせるかもです。



ちなみに個人的にジュリー・ティペット(キース・ティペットの奥さん)のボーカルに興味が沸き
そちら方面に興味の枝葉を伸ばす契機となりました。

BBC Radio(1971-1974)/Soft Machine - 1974.12.31 Tue









[sales data]
2003/11/15
[producer]
Russell Pay
[member]
Elton Dean(sax)
Hugh Hopper(b)
Phil Howard(ds)
Mike Ratledge(org)
Karl Jenkins(sax/key)
John Marshall(ds)
Roy Babbington(b)
Allan Holdsworth(g)




ソフツのメンバーとサウンド変遷を時系列に丁寧に編集したBBCシリーズPART2。

ケヴィン・エアーズ、ロバート・ワイアット在籍時の初期ソフツ(1967-1971)



を収めたPART1も当然のことながらソフツファンには堪らないでしょうが、
アラン・ホールズワースが参加したBundlesのCDが長い間、廃盤状態だった中、
ソフツでのホールズワースのプレイが3曲聴けるということで人気の作品です。

本作はロバート・ワイアット脱退後からNUCLEUSのメンバーが徐々にバンドを乗っ取り
ヒュー・ホッパー>カール・ジェンキンスとアルバムごとに主導権が代わり
オリジナルメンバーがマイク・ラトリッジだけになるまでの演奏を収めており
フィル・ハワードのドラム演奏やホールズワースが加入する前のギターレスの
Hazard Profile(プロトタイプ版)も収録されている興味深い内容です。

Floating World Live(Bremen,January 29,1975)/Soft Machine - 1975.01.29 Wed









[sales data]
2006/3/21
[producer]
radio bremen
[member]
Karl Jenkins(sax/key)
John Marshall(ds)
Allan Holdsworth(g/vl)
Roy Babbington(b)
Mike Ratledge(org)




FM「ラジオブレーメン」用に収録された発掘ライブ音源(1975/1/29)

以前、BBC物でアラン・ホールズワース在籍時の音源を数曲だけ聴くことができましたが
本作はBundlesリリース前の音源で丸々ホールズワースのギターを堪能できます。
(久々にバイオリン演奏も披露しています)

ただしマスターではなく、放送編集テープの掘り起こしのようで
「ハザードプロファイル」のギターソロが昇華しようという時点でフェイドアウト・・・

これはBBC物にも共通することなのですが、当時の放送局は複数のリール録音テープの
保管に困り、その殆どを放送後に処分するのが常だったそうなのです。
今、思うと本当に勿体無いことなのですが、
たしかFREEのBBC物は視聴者が自宅でマイクを片手に固唾を呑んで放送番組を録音した
音源という涙ぐましい物まで収録してましたね(笑)



今はデジタルでコンパクトに保管できるので、動画を含めその殆どが残っているのでしょうが
近未来に掘り起こされる「質の高い内容」のものがあるのかどうか甚だ疑問。


(この動画は1974/7/4モントルーフェスでのライヴです)

Bundles(収束)/Soft Machine - 1975.03.22 Sat









[sales data]
1975/3/22
[producer]
Soft Machine
[member]
Roy Babbington(b)
Allan Holdsworth(g)
Karl Jenkins(oboe/p/sax)
John Marshall(ds)
Mike Ratledge(org/p/syn)
*****
Ray Warleigh(fl)




CBSからHARVESTへ移籍しての第一弾(8th)
タイトルも通し番号から固有名へ。

十数年前に外資レコード店で見かけたきり、なかなか再発されずヤキモキしてましたが
ようやく2010年に再発されましたが、CD流通は安定してないようですので見つけたら
即買いです。

4th以降とっつき難いインテリジェンスなサウンド(カンタベリー・ミュージック)から
JAZZ ROCKな方向に転換し、今回バンドとして初めてアラン・ホールズワースの
ギターを導入しますが、ロバート・ワイアットやヒュー・ホッパーが脱退し、
オリジナルメンバーはマイク・ラトリッジだけとなりバンドはニュークリアスのメンバーに
乗っ取られたため、サウンドはカール・ジェンキンス色が強く
(組曲のHazard ProfileはNUCLEUSのSong For The Bearded Ladyの発展曲)
長年ソフツを追ってきた往年のファンからは別バンドと見なされていますが
ホールズワースを探求しようという方には必聴盤です。

Softs/Soft machine - 1976.06.15 Tue









[sales data]
1976/6
[producer]
Soft Machine
[member]
Roy Babbington(b)
John Etheridge(g)
John Marshall(ds/per)
Alan Wakeman(sax)
Karl Jenkins(p/synthe/orchestrations)
*****
Mike Ratledge(synthe)




唯一のオリジナルメンバーだったラトリッジさんは本アルバムリリース前に脱退していますが
2トラックに参加した、ソフト・マシーンの実質的に最後のスタジオアルバム。

ソフト・マシーンは前作Bundles(収束)でアラン・ホールズワースを参加させ
ギターを全面的に導入し、劇的なサウンド変化(カール・ジェンキンス流ジャズ・ロック)を遂げ
取っ付き易くなった分、往年のソフツファンにとっては物足りなさもあるのでしょうが、

Darryl Ways Wolf

本作はホールズワースが後任に推薦したDarry Way's Wolfのジョン・エサリッジさんが新加入し
さらにロック寄りに仕上っています。
(サックス奏者のアラン・ウェイクマンさんはリック・ウェイクマンのいとこだそうです)

ラトリッジさんが一部参加しているといってもあのソフツを彷彿させる歪んだオルガンはないので、
こうまでサウンドが変化すると何をもってしてソフツというのかよくわからないのですが
ソフツ名義にこだわらず何の前知識がなくても余裕で聴けるジャズロックお薦めの1枚だと思います。

21_20200101080751fa9.jpg

2nd visionを聴くまでジョン・エサリッジさんは完全ノーマークでしたが
かなり好みのギタリストで、久々にプチブーム到来です!

Alive and Well-Recorded in Paris/Soft Machine - 1977.07.06 Wed









[sales data]
1978
[producer]
Soft Machine
[member]
John Marshall(ds/per)
Karl Jenkins(p/key/synthe)
John Etheridge(g)
Ric Sanders(vl)
Steve Cook(b)




Live at Theatre Le Palace, Paris, France 1977/7/6-9

ケヴィン・エアーズ、ロバート・ワイアット在籍時の初期ソフツからず~っと追っかけてきた
コアなファンにとっては唯一のオリジナルメンバーでソフツの名残だったオルガンパートの
ラトリッジさんが脱退してしまったバンドをソフト・マシーンと呼ぶことに
抵抗があったかもしれませんが、ソフツにそれほど思い入れがなく、私のように
ホールズワースがらみで手を出してみた程度のジャズロックがお好きな方には
ジョン・エサリッジのギターを加え劇的なサウンド変化(カール・ジェンキンス流ジャズ・ロック)
を遂げ、取っ付き易くなったソフツの方がしっくりくるかもしれません。



本オリジナルアルバムは仏のライヴにスタジオ録音を加えた11曲が収録されていましたが
2010年に未収録ライブ音源7曲とシングルカットされた「Soft Space」の2Versionが
追加されたものが、2枚組でリリースされましたので迷いなく改定盤をお薦めします!

ただソフツのコアファンではない私でも違和感を感じるスタジオ録音の「Soft Space」が
テクノに近接したあまりにもソフツの世界観とは大きく異なるため、これを外してでも
ライヴのセットリスト順に並び替えて再編集したライヴ完全盤で出して欲しかったなと。


2nd Vision(John Etheridge and Ric Sanders) - 1980.01.15 Tue









[sales data]
1980
[producer]
John Cameron
[member]
John Etheridge(g)
Ric Sanders(vl)
Dave Bristow(p/key)
Jonathan Davie(b)
Mickey Barker(ds)



カンタベリーの雄、ソフト・マシーンは名前のわりに全然ソフトじゃないとお嘆きのあなた!

Bundles.jpg

ソフト・マシーンはラトリッジさん脱退後、ホールズワースが参加したBundles(収束)から
ギターを全面的に導入し劇的なサウンド変化(ジェンキンス流ジャズ・ロック)を遂げ
取っ付き易くなった分、往年のソフツファンにとっては物足りなさもあるのでしょうが、
ホールズワースが後任にソフツのギタリストに推薦したのがジョン・エサリッジさんで
ソフト・マシーンの実質的に最後のスタジオアルバム(Softs)ではさらにロック寄りに仕上げ
Live盤Alive & Wellに参加したリック・サンダースさんと立ち上げたバンドが2nd Visonです。

soft1.jpg soft2.jpg

このジャケットからマハビシュヌコンビのJerry Goodman & Jan HammerのLike Childrenを

like children

思い出す方も多いと思いますが、ギターとバイオリンのユニットというよりも
より聴き易くなったニュー・ソフト・マシーンの趣です。

ソフト・マシーンに「ソフト」をお求めの方にお薦めです(笑)



尚、エサリッジさんは2,000年代からソフト・マシーン・レガシーとしてライブを中心に
活動しています。

Land Of Cockayne/Soft Machine - 1981.06.15 Mon









[sales data]
1981/6/15
[producer]
Mike Thorne
[member]
Karl Jenkins(key)
John Marshall(ds)
Jack Bruce(b)
Allan Holdsworth(g)
Ray Warleigh
(a.sax,b.flute)
Dick Morrissey(t.sax)
Alan Parker(g)
John Tayler(key)




1978年に活動を停止したソフツが1981年に突如リリースした11作品目。
(ソフツ名義ではラストアルバム)

このアルバムはソフツファンに非常に評判が悪いです(苦笑)
(カール・ジェンキンスがソフツブランドに群がるカルトなファン購買による好セールスを
見込んだソロアルバムと解釈するのが吉)

原因ですか?
曲が酷いですよ・・・
ジェンキンスがオーケストレーションを大々的に導入しようとして中途半端感を増幅させ
80年代に入り音沙汰のなかったお目当てのアラン・ホールズワース先生は1曲のみ?参加。
救いなのはジャック・ブルースのそれと分るベースラインぐらいです・・・
ジョン・マーシャルのどうしようもないぐらいやる気のなさが本作品に駄目を押しています。
(打ち込みの方がまだまし)
ジェンキンスのソロとしては許せますが今までのソフツのサウンドイメージとは全く別物です。

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