2018-02

Circus(feat Mel Collins) - 1969.01.15 Wed









[sales data]
1969
[producer]
Ray Singer
[member]
Mel Collins(fl/sax)
Ian Jeffs(g/vo)
Kirk Riddle(b)
Chris Burrows(ds)
*****
Keith Bleasby(per)



 

メル・コリンズさんが21st Century Schizoid Bandで来日した時、イアン・マクドナルドとの
ダブルサックスという贅沢なものを拝みましたが、2011年フリップ翁と組んでKing Crimson Projekct
名義でアルバムをリリースしたという情報を見て懐かしくなって購入してみました。



ブラス・セクションを含む大所帯(6人編成)のフィリップ・グッドハンド・タイット
(Phillip Goodhand-Tait & The Stormsville Shakers)が1967年に「サーカス」に改名。
シングル2枚リリース後、第二のエルトン・ジョンと目されていたバンド・リーダーの
タイットがソロ転向のため脱退してしまい、解散危機に直面するもなんとか体裁を整えて
リリースされた唯一のアルバム。

「メル・コリンズさんがクリムゾン参加前に在籍していたバンド」と紹介されプログレな視点で
語られることが多いようですが、オリジナル楽曲はたった3曲(全メル・コリンズ作)で
他はカバー曲なのでバンド個性は見出しにくいB級JAZZ ROCKです。
(もしコリンズさんが在籍してなかったら日本には流通しなかったかもしれない危うさです(笑)

クリムゾンとの接点は見出しにくいのですが、コリンズさんの流石のプレイは堪能できます。

コリンズさんはクリムゾンファン以外には馴染みがないかもしれませんが、かなり多くのアーチストの
レコーディングに参加しているサックス奏者で、ストーンズの「ミス・ユー」の演奏が得に有名ですが
お持ちのアルバムに名前がクレジットされているアルバムもあるのではないでしょうか。
(中島みゆきさんの「夜を往け」なんかでも演奏してます)

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McDonald And Giles - 1971.01.15 Fri









[sales data]
1971/1
[producer]
Ian McDonald
Michael Giles
[member]
Ian McDonald(g/p/sax/vo/etc)
Michael Giles(ds/vo)
Peter Giles(b)
Steve Winwood(org)
Michael Blakesley(trombone)




マイケル・ジャイルス曰く
「お金はもっと少なくていいから時間と満足が欲しい」

宮殿リリース後の過酷な米公演>急速に拡大する音楽ビジネスの要求に疲弊してしまった
イアン・マクドナルドとマイケル・ジャイルスがクリムゾン脱退後に
自分達のペースで制作したアルバム。

何故か分かりませんがスティーヴ・ウィンウッドが参加しています。
もしかしたら再始動したトラフィックに加入させたかったのかもしれませんね。

宮殿のanother sideとでもいいましょうか神経を逆なでするフリップの歪んだギター(暗部)を
外した陽気なクリムゾンという感じで宮殿のアコースティックを基調とした
幻想的で瑞々しいサウンドはこの二人によるものであることが良く分かるのと
宮殿を意識させるのは何といってもマイケル・ジャイルスの独特なドラミングです。

「Flight Of The Ibis」はクリムゾンのCadance And Cascadeの原曲で
「Birdman」はG,G&F時代のUnder The Skyを発展させたもので
後にピート・シンフィールドのstillにも再録されます。

Dedicated To You , But You Weren't Listening/The Keith Tippett Group - 1971.02.14 Sun









[sales data]
1971/2/14
[producer]
Pete King
[member]
Keith Tippett(P)
Elton Dean(sax)
Mark Charig(cornet)
Nick Evens(trombone)
Robert Wyatt(ds)
Bryan Spring(ds)
Phil Haward(ds)
Tony Uta(conga/de)
Roy Babbington(b)
Nevile Whitehead(b)
Gary Boyle(g)




キング・クリムゾンのIn the Wake of Poseidon~Lizard~Islandsに客員として参加していた
キース・ティペットのロックとジャズの蜜月時代のリーダーグループ作の2nd。
(ジャケット画はロジャー・ディーン)

キース・ティペット談
「クリムゾンとの仕事は、当時の私にとって最大にして最良の経験となった。
無論ロック・ミュージシャンとの初めての仕事だったわけだが、自分自身の音楽が
広く通用することを確認できたし、お互いの意識の拡大と柔軟性が全ての音楽を一つに融合し
自由に創出できる可能性を確信したのだから」

このアルバムを聴いてからクリムゾンの参加作品を聴き直してみると、宮殿の成功以降
方向性を見失いかけていたクリムゾンはフリップ翁よりも完全にキース・ティペットに
支配されていたという感じですね(笑)

ソフトマシンに参加していたエルトン・ディーン、マーク・チャリグ、ニック・エヴァンスが
一時的に復帰し、ついでにロバート・ワイアットまで連れ込んでいます。
(アルバムタイトルはSOFT MACHINE Vol.2収録の同曲名を拝借しているようです)
又ニュークリアスのジェフ・クラインや後にニュークリアスに参加する
ダブルベースのロイ・バビントンなどが参加しているためピアノ演奏を加えた
SOFT MACHINE、NUCLEUSという感じです。
マイナーネタですがギターのゲイリー・ボイル(インド系英国人)は
BRIAN AUGER & THE TRINITY~ISOTOPEやツトム・ヤマシタのイースト・ウィンドで
活躍していた人です。

ティペットは多くのミュージシャンとの異種格闘技がお好きだったようで
「とにかく僕は常に友人や仲間から何かを学び続けてきたし
永遠に続くだろう。歳をとっても、知識がそうした姿勢を躊躇させても
それでも更に学びたい。だから僕には何百人もの友達がいる。
僕がミュージシャンでなければ絶対に出会うことがなかっただろう友達が」

現在も精力的にライヴ活動をしており、近年頻繁に来日しており
2014年はウイルス性の病気にかかってしまいライヴが中止・延期になり心配されましたが
今年、来日したソフト・マシーン・レガシーにゲスト参加するなど
相変わらず、元気な姿を見せていたとのことです。

Septober Energy/Centipede - 1971.06.15 Tue









[sales data]
1971
Rec:(1971/6)
[producer]
Robert Fripp
[member]
Keith Tippett(p)
Brian Godding(g)
Brian Belshaw(b)
Roy Babbington(b)
Harry Miller(b)
Jeff Clyne(b)
Robert Wyatt(ds)
John Marshall(ds)
Julie Tippetts(vo)
Maggie Nicholls(vo)
Mike Patto(vo)
Zoot Money(vo)
Boz(vo)
Ian Carr(tp,f-horn)
Mark Charig(tp)
Elton Dean(sax)
Ian MacDonald(sax)
Karl Jenkins(sax,oboe)
Gary Windo(sax)
Alan Skidmore(sax)
Brian Smith(sax)
Mike Evans(tb)
Paul Rutherford(tb)
Wendy Treacher(vln)
Michael Hurwitz(cello)
and many strings & horns



lizard.jpg

ロバート・フリップは最新アルバム「リザード」制作と並行して
「センティピード(むかでの意)」というキース・ティペットのジャズ組曲演奏のため
そのキース・ティペット・グループやニュークリアス、ソフト・マシーン、
ブロッサム・トゥズ人脈を中心に著名ジャズメンを含む総勢50人編成のオーケストラの
プロデュースを担当し1970年10/15~12/19まで計8回の公演を大成功に導きジャズとロック双方に
大きなインパクトを与え、その音をスタジオ録音したものです。
(フリップ翁は演奏には参加せずプロデュース専任)

centipade.jpg

ロイ・バビントン談
「スタジオではミュージシャンを必要に応じて入れたり出したりしなければならなかった。
何ページも綴じられた紙があって、そこに書いてある名前が呼ばれたら入っていって、
自分のパートをやって、終わったら出ていく。ありゃ、ちょっとしたもんだった。
あんな手に負えないミュージシャン連中だけで何かをでっちあげちまおうって言うんだから。
できたものを聞いた時には驚いたな。雰囲気がうまく捉えられていると思った。」

keith tippett

以前、キース・ティペットのアルバムをクリムゾン経由で何回か聴いたものの
その難解さから未来永劫、キース・ティペットの良さがわかることはないだろうと
思ったこともありましたが、今こうして決して万人向けではないアルバムでも
何の抵抗もなく聴けるようになったのは、やはりフリージャズを繰り返し聴いたことで
感受性のチャネルが増えたということなのでしょう。

何度も繰り返し聴く質のものではないので、本当ならライヴ一発生体験するのが
一番良いでしょうから、自分で擬似コンサートを開催し1時間半ぶっ続けて大音量で
聴き通す環境でのご視聴をお薦めします。

ジュリー・ティペット談
「バンドはレコードよりコンサートの方がずっと良かったわ。とても素晴らしい経験だったわ。」

Fearless/Family - 1971.10.29 Fri









[sales data]
1971/10/29
[producer]
Family
George Chkiantz
[member]
Roger Chapman(vo/g/per)
Charlie Whitney(g/mandolin/per)
John "Poli" Palmer(key/vibes/fl/per)
John Wetton(b/g)
Rob Townsend(ds/per)




アナログ時代は顔の部分が5段階にめくれる変形ジャケットだったFamilyの5th。

family2.jpg

今年1月末に亡くなったジョン・ウェトンさんが参加している事でクリムゾンファンには
有名なアルバムですが、米では全く評価されなかったことから米音楽事情に感化される
日本ではかなりマイナーなバンドです。



殆どのクリムゾンファンがジョン・ウェットンさんのボーカルに期待して購入しているようですが
ストリートウォーカーズ(ロジャー・チャプマン+チャーリー・ホイットニー+ボブ・テンチ)から
辿って聴くのが一般的だと思うのですが、このバンドにはロジャー・チャプマンさんという
強力なフロントマンがいるので間違ってもウェットンさんで聴くバンドではありません。
(当時ロジャー・チャプマンさんはMelody Maker誌でロッド・スチュワートを抜いて
1位を獲得するほど人気あり)

Roger Chapman

このアルバムはスルメ盤といわれるのですが、チャーリー・ホイットニーのギターがヨレヨレで
全体的にドタバタもたついてる感じなのですが「これ」が癖になると病みつきになります(笑)

ジャンルは一般的にプログレに分類されてますけど音楽幅はもっと広いと思います。


この曲のギターフレーズはクリムゾンの「あれ」ですね(笑)

さて皆さんお目当てのジョン・ウェットンさんはというとバンドにロジャー・チャプマンがいる限り
自分の歌う出番はないと悟るや次アルバムBANDSTANDを最後にクリムゾン加入のため脱退すると
ご存知のように数多のロックバンドを放浪することとなりますがいつまでたっても
「元キング・クリムゾン」の肩書きがついて回ることとなります(笑)

(参考)ジョン・ウェットンの明日在籍するのはどのバンドだ!(さすらい旅編(笑)
「モーガル・スラッシュ」「ファミリー」「キング・クリムゾン」「ロキシー・ミュージック」
「ユーライア・ヒープ」「ブライアン・フェリー・バンド」「U.K.」「ウィッシュボーン・アッシュ」
「エイジア」「アイコン」などなど

john wetton

改めてお悔やみ申し上げます(合掌)

Blueprint/Keith Tippett - 1972.02.14 Mon









[sales data]
1972/2/14
[producer]
Robert Fripp
[member]
Keith Tippett(p)
Roy Babbington(b)
Keith Bailey(per)
Frank Perry(per)
Julie Tippetts(voice/g/etc)




時として識者が推す名盤の類は一般人が理解するには難度が高い物が多くこれもその1枚。

死に体だったクリムゾンに幻想的なエッセンスを持ち込んだ名ピアニスト、
キース・ティペットに惚れてかのジャズ組曲演奏の50人編成のオーケストラの
センティピードに次ぐフリップ翁プロデュース作品。

耳心地良いメロディを排除したかなり実験的要素が強く即興的な効果音が延々と続き
(シャーマンのようなジュリー・ティペット(奥さん)の雄叫びとかちょっと怖い(笑)
ティペットのピアノも鍵盤というより打楽器としての特性を強調している印象で
この即興性が「太陽と戦慄」のアイディアになっていると思います。



フリップ翁プロデュースの続作品としてリリースされる「Ovary Lodge」の前に
キース・ティペットグループのエルトン・ディーン、マーク・チャリグ、ニック・エヴァンスを加え
録音していたお蔵入り音源がニック・エヴァンスが所有していたラフ・ミックスの音源を基に
2008年にリリースされました。

Still/Pete Sinfield - 1973.01.15 Mon









[sales data]
1973
(Rec:1972/10~1973/1)
[producer]
Pete Sinfield
[member]
Peter Sinfield(vo/synthe/etc)
Alan Mennie(ds)
Chris Pyne(trombone)
Stanley Roderick(tp)
W.G. Snuffy Walden(g)
Ian Wallace(ds)
Brian Flowers(synthe)
Don Honeywell(sax)
Keith Christmas(g)
Greg Lake(vo/g/)
Robin Miller(cor anglais)
Greg Bowen(tp)
Richard Brunton(g)
Boz Burrell(b)
B.J. Cole(steel guitar)
Mel Collins(flute/sax/etc)
Tim Hinkley(p)
Phil Jump(key/p/etc)
John Wetton(b)
Keith Tippett(p)




クリムゾンファンにはお馴染みですがピート・シンフィードさんの簡単な経歴を。

G,G&Fに途中参加したイアン・マクドナルドとはインフィニティ時代の友人で
楽曲を共作していたこともあり(その時の楽曲Under The Skyが再録されています)
ローディーを経て1963年にクリムゾンの正式メンバーになると作詞やライヴのライティングを担当し
初期クリムゾンの幻想的なイメージ作りに大きく貢献します。

その後フリップと対立しアイランドリリース後に解雇されると
ロキシー・ミュージックのデビューアルバムをプロデュースし大成功。



E,L&Pがマンティコアを設立すると彼らと行動を共にするようになり
「恐怖の頭脳改革」~「タヴ・ピーチ」まで詩を提供したり



E,L&Pのイタリア公演の前座をしていたPFMをイタリアに眠らせておくのは
勿体ないとマンティコアに引き入れて英語歌詞で世界発信することに尽力します。



E,L&P解散後はバリー・マニロー、ピーター・セテラ、ベット・ミドラー、
セリーヌ・ディオン、ダイアナ・ロスなどの曲を書きクリムゾンファミリーでは
一番の印税生活を送っているとか。

ピート・シンフールドのイメージはやはり音ではなく詩の部分の比重が高いのですが、
グレック・レイク、ボズ、コリンズ、ウォーレス、キース・ティペットや
ジョン・ウェットンなどフリップ翁を除くクリムゾン系のミュージシャンが
多数参加しておりクリムゾンで展開されるはずだった?アイランドの続編のような
彼独特の幻想世界を丁寧に表現しています。
尚、アルバム発売後、ボウル・オブ・スプーンというバンドで短期間活動したようです。

No Pussyfooting/Fripp & Eno - 1973.11.15 Thu









[sales data]
1973/11
[producer]
Fripp & Eno
[member]
Robert Fripp(g)
Braian Eno(syunthe)



fripp and eno

フリップ翁とイーノさんの接点はクリムゾンとロキシー・ミュージックが同じ
EGマネジメントに所属していたり、ロキシーのデビューアルバムのプロデュサーが
ピート・シンフィールドだったりとフリップがイーノに興味を持つ機会はいくらもあり
そもそもはフリップがプロデュースしたロバート・ワイアットのマッチング・モールの
「そっくりモグラの毛語録」でイーノを起用したことが馴れ初めのようです。



ライナー抜粋
「運命的な出会いが永遠に不変の宇宙的な空間を生み出した。フリップ&イーノ、
この二人の鬼才からなる知的結合体による幻惑の旋律と神秘なる騒音は
人工的な美を誇る芸術そのものだ」
(プログレファンが喜びそうな固い単語が並んでいて今読むとちょっと気恥ずかしい(笑)

このアルバムはたった2曲の構成で
1)The Heavenly Music Corporationは1972年9月8日録音
2)Swastika Girlsは1973年8月4-5日録音

The Heavenly Music Corporationは後期クリムゾンのライヴのオープニングSEで
使用されていたので、クリムゾンファンにはお馴染みでしたが、ビジネス音楽に背を向けた
前衛音楽に没頭するオタク野郎達がタッグを組んだのは必然だったと思うのですが、
まだコンピュータ技術もままならない当時これほどまで未来志向の強いサウンド
(音楽とは形容し難い)が誕生したのは奇跡だと思います。

後のフリップのサウンドスケープ路線、イーノのアンビエント路線の礎になったことを
実証するに十分な、冷徹でありながら暖かいヒーリングサウンド金字塔作品。

Evening Star/Fripp & Eno - 1975.12.15 Mon









[sales data]
1975/12
[producer]
Brian Eno
Robert Fripp
[member]
Robert Fripp(g)
Brian Eno(tape loops/synthe/p)




クリムゾン解散の翌年にリリースされたフリップ翁&イーノによるヒーリングサウンド第二弾。
イーノはロキシー脱退後の初期作品では一番アンビエント色の強いAnother Green Worldを
リリースしたばかりで、現在に至るイーノの環境音楽路線が固まった時期の作品です。



冷徹でありながらどこか優しい心のヒダに吸い込まれるようなサウンドです。
アンビエント物ははっきり言って万人向けではない(耳で聴いてる内はまらないと思います)ので
この分野は好きな人だけ聴いてればいいと思いますが、 体が心底疲労している時に
No Pussyfootingと連続で聴けば、いつの間にか心地よい眠りについていること
間違いなし(笑)


Exposure/Robert Fripp - 1979.06.15 Fri









[sales data]
1979/6
[producer]
Robert Fripp
[member]
Robert Fripp(g/frippertronics)
Daryl Hall(vo)
Terre Roche(vo)
Peter Hammill(vo)
Peter Gabriel(vo/p)
Brian Eno(synthe)
Barry Andrews(org)
Sid McGinnis(g)
Tony Levin(b)
Jerry Marotta (ds)
Narada Michael Walden(ds)
Phil Collins (ds)




フリップ翁はクリムゾン活動停止後の約4年間はNew Yorkで隠匿生活を送りながら
イーノとの共演作EVENING STARやデヴィッド・ボウイ、ピーター・ガブリエル、ホール&オーツ、
ブロンディ、トーキング・ヘッズなどNew Yorkerのニューウエイヴ系の作品にゲスト参加する傍ら、
翁の人格形成の礎ともなる「グルジェフの教義」を学ぶためI.A.C.E.に入学し約10ヶ月間教練した結果

「社会的にも工業的にも肥大化しつつある世界(音楽産業を含め)に拮抗するためには
"small,intelligent,mobil units"が有効である」

と自らの行動哲学を定義し本格的な音楽活動を再開。
(1978年に 「 The Drive To 1981 」 (ソロ活動始動)を宣言)

1978年2月から開始されたレコーディングのボーカルパートはダリル・ホールが担当し、
8月までにレコーディングはほぼ終了しますが、マスタリングに入った段階で、
ヒット曲連発のホール&オーツのイメージダウンになることを恐れたダリル・ホールのマネジメント側から
ストップがかかり、一、二曲だけしかホールのボーカル・トラックが使用が許可されませんでした。

DH.jpg PG.jpg

フリップ談
「このアルバム(仮名)The Last Of The Great New York Heartthrobs) は、もともと
ダリル・ホールの「Sacred Songs」とピーター・ガブリエルの「Peter Gabriel II」との三部作の一部と考えていた。
(MOR(=Middle Of the Road)三部作・・・世間の中道派の音楽ファンに向けた音楽)
しかし「Sacred Songs」のリリース中止と(のちに80年にリリースされる)、化け物のようなこの業界による
本アルバムのリリース延期で、当初私が抱いていた意図が実現不可能になってしまった。」

pastedGraphic1-thumb-500x739-1804.jpg

又、当時フリップ翁はブロンディーのデボラ・ハリーに求婚したという噂が流れるほどお熱だったそうですが
事務所がデボラ・ハリーに変な虫が付くのを嫌がったスキャダル対策でしょうか?
デボラ・ハリーがヴォーカル担当する予定だった「I Feel Love」(ドナ・サマーのカバー)も
ブロンディー所属のクリサリス・レコードに拒否され録音自体がNGになったそうです。

フリップ談
「完全に挫折し、落ち込んでしまった・・・」

業界の嫌われ者というか、ロバート・フリップのイメージって、相当悪かったんですね・・・

やむなくフリップはピーター・ハミルらをニューヨークに招き、レコーディングをし直し、
不完全ながら制作を完了します。

このアルバムで初めてフリッパートロニクスなる単語が登場しますが
総じて退屈なアンビエント物(笑)の他にもロックパートもありフリップ翁の作品の中では
一番無難な作品です。

フリップ談
「オリジナルの三部作でやろうとしていたのは表現方法のひとつであるポップ・ソングを
研究しようと思ったのだ。わずか三分から四分間の曲の中に、失われた感情を表す短い言葉を見つけて
言いたいことを表現するのは、高度なコツを必要とする。それはある分野の形式であり、
決して安っぽいとも、見かけ倒しとも思っていない。」



ノリとしてはニュー・ウェイヴの影響を強く感じる作風のため、新生クリムゾンのボーカルパートを
ブリュー以外で楽しみたいというような方の欲求にも応えているのではないかと思います。
(特にピーカブのアルバムにも収録されたHERE COMES THE FLOODの別テイクが聴き物です)



尚、このアルバムは2006年にダリル・ホールのマネジメント側からクレームが入って
没になったダリル・ホールのボーカル曲を収録した完全版として再リリースれました。



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