2017-09

Circus(feat Mel Collins) - 1969.01.15 Wed









[sales data]
1969
[producer]
Ray Singer
[member]
Mel Collins(fl/sax)
Ian Jeffs(g/vo)
Kirk Riddle(b)
Chris Burrows(ds)
*****
Keith Bleasby(per)



 

メル・コリンズさんが21st Century Schizoid Bandで来日した時、イアン・マクドナルドとの
ダブルサックスという贅沢なものを拝みましたが、2011年フリップ翁と組んでKing Crimson Projekct
名義でアルバムをリリースしたという情報を見て懐かしくなって購入してみました。



ブラス・セクションを含む大所帯(6人編成)のフィリップ・グッドハンド・タイット
(Phillip Goodhand-Tait & The Stormsville Shakers)が1967年に「サーカス」に改名。
シングル2枚リリース後、第二のエルトン・ジョンと目されていたバンド・リーダーの
タイットがソロ転向のため脱退してしまい、解散危機に直面するもなんとか体裁を整えて
リリースされた唯一のアルバム。

「メル・コリンズさんがクリムゾン参加前に在籍していたバンド」と紹介されプログレな視点で
語られることが多いようですが、オリジナル楽曲はたった3曲(全メル・コリンズ作)で
他はカバー曲なのでバンド個性は見出しにくいB級JAZZ ROCKです。
(もしコリンズさんが在籍してなかったら日本には流通しなかったかもしれない危うさです(笑)

クリムゾンとの接点は見出しにくいのですが、コリンズさんの流石のプレイは堪能できます。

コリンズさんはクリムゾンファン以外には馴染みがないかもしれませんが、かなり多くのアーチストの
レコーディングに参加しているサックス奏者で、ストーンズの「ミス・ユー」の演奏が得に有名ですが
お持ちのアルバムに名前がクレジットされているアルバムもあるのではないでしょうか。
(中島みゆきさんの「夜を往け」なんかでも演奏してます)

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McDonald And Giles - 1971.01.15 Fri









[sales data]
1971/1
[producer]
Ian McDonald
Michael Giles
[member]
Ian McDonald(g/p/sax/vo/etc)
Michael Giles(ds/vo)
Peter Giles(b)
Steve Winwood(org)
Michael Blakesley(trombone)




マイケル・ジャイルス曰く
「お金はもっと少なくていいから時間と満足が欲しい」

宮殿リリース後の過酷な米公演>急速に拡大する音楽ビジネスの要求に疲弊してしまった
イアン・マクドナルドとマイケル・ジャイルスがクリムゾン脱退後に
自分達のペースで制作したアルバム。

何故か分かりませんがスティーヴ・ウィンウッドが参加しています。
もしかしたら再始動したトラフィックに加入させたかったのかもしれませんね。

宮殿のanother sideとでもいいましょうか神経を逆なでするフリップの歪んだギター(暗部)を
外した陽気なクリムゾンという感じで宮殿のアコースティックを基調とした
幻想的で瑞々しいサウンドはこの二人によるものであることが良く分かるのと
宮殿を意識させるのは何といってもマイケル・ジャイルスの独特なドラミングです。

「Flight Of The Ibis」はクリムゾンのCadance And Cascadeの原曲で
「Birdman」はG,G&F時代のUnder The Skyを発展させたもので
後にピート・シンフィールドのstillにも再録されます。

Dedicated To You , But You Weren't Listening/The Keith Tippett Group - 1971.02.14 Sun









[sales data]
1971/2/14
[producer]
Pete King
[member]
Keith Tippett(P)
Elton Dean(sax)
Mark Charig(cornet)
Nick Evens(trombone)
Robert Wyatt(ds)
Bryan Spring(ds)
Phil Haward(ds)
Tony Uta(conga/de)
Roy Babbington(b)
Nevile Whitehead(b)
Gary Boyle(g)




キング・クリムゾンのIn the Wake of Poseidon~Lizard~Islandsに客員として参加していた
キース・ティペットのロックとジャズの蜜月時代のリーダーグループ作の2nd。
(ジャケット画はロジャー・ディーン)

キース・ティペット談
「クリムゾンとの仕事は、当時の私にとって最大にして最良の経験となった。
無論ロック・ミュージシャンとの初めての仕事だったわけだが、自分自身の音楽が
広く通用することを確認できたし、お互いの意識の拡大と柔軟性が全ての音楽を一つに融合し
自由に創出できる可能性を確信したのだから」

このアルバムを聴いてからクリムゾンの参加作品を聴き直してみると、宮殿の成功以降
方向性を見失いかけていたクリムゾンはフリップ翁よりも完全にキース・ティペットに
支配されていたという感じですね(笑)

ソフトマシンに参加していたエルトン・ディーン、マーク・チャリグ、ニック・エヴァンスが
一時的に復帰し、ついでにロバート・ワイアットまで連れ込んでいます。
(アルバムタイトルはSOFT MACHINE Vol.2収録の同曲名を拝借しているようです)
又ニュークリアスのジェフ・クラインや後にニュークリアスに参加する
ダブルベースのロイ・バビントンなどが参加しているためピアノ演奏を加えた
SOFT MACHINE、NUCLEUSという感じです。
マイナーネタですがギターのゲイリー・ボイル(インド系英国人)は
BRIAN AUGER & THE TRINITY~ISOTOPEやツトム・ヤマシタのイースト・ウィンドで
活躍していた人です。

ティペットは多くのミュージシャンとの異種格闘技がお好きだったようで
「とにかく僕は常に友人や仲間から何かを学び続けてきたし
永遠に続くだろう。歳をとっても、知識がそうした姿勢を躊躇させても
それでも更に学びたい。だから僕には何百人もの友達がいる。
僕がミュージシャンでなければ絶対に出会うことがなかっただろう友達が」

現在も精力的にライヴ活動をしており、近年頻繁に来日しており
2014年はウイルス性の病気にかかってしまいライヴが中止・延期になり心配されましたが
今年、来日したソフト・マシーン・レガシーにゲスト参加するなど
相変わらず、元気な姿を見せていたとのことです。

Septober Energy/Centipede - 1971.06.15 Tue









[sales data]
1971
Rec:(1971/6)
[producer]
Robert Fripp
[member]
Keith Tippett(p)
Brian Godding(g)
Brian Belshaw(b)
Roy Babbington(b)
Harry Miller(b)
Jeff Clyne(b)
Robert Wyatt(ds)
John Marshall(ds)
Julie Tippetts(vo)
Maggie Nicholls(vo)
Mike Patto(vo)
Zoot Money(vo)
Boz(vo)
Ian Carr(tp,f-horn)
Mark Charig(tp)
Elton Dean(sax)
Ian MacDonald(sax)
Karl Jenkins(sax,oboe)
Gary Windo(sax)
Alan Skidmore(sax)
Brian Smith(sax)
Mike Evans(tb)
Paul Rutherford(tb)
Wendy Treacher(vln)
Michael Hurwitz(cello)
and many strings & horns



lizard.jpg

ロバート・フリップは最新アルバム「リザード」制作と並行して
「センティピード(むかでの意)」というキース・ティペットのジャズ組曲演奏のため
そのキース・ティペット・グループやニュークリアス、ソフト・マシーン、
ブロッサム・トゥズ人脈を中心に著名ジャズメンを含む総勢50人編成のオーケストラの
プロデュースを担当し1970年10/15~12/19まで計8回の公演を大成功に導きジャズとロック双方に
大きなインパクトを与え、その音をスタジオ録音したものです。
(フリップ翁は演奏には参加せずプロデュース専任)

centipade.jpg

ロイ・バビントン談
「スタジオではミュージシャンを必要に応じて入れたり出したりしなければならなかった。
何ページも綴じられた紙があって、そこに書いてある名前が呼ばれたら入っていって、
自分のパートをやって、終わったら出ていく。ありゃ、ちょっとしたもんだった。
あんな手に負えないミュージシャン連中だけで何かをでっちあげちまおうって言うんだから。
できたものを聞いた時には驚いたな。雰囲気がうまく捉えられていると思った。」

keith tippett

以前、キース・ティペットのアルバムをクリムゾン経由で何回か聴いたものの
その難解さから未来永劫、キース・ティペットの良さがわかることはないだろうと
思ったこともありましたが、今こうして決して万人向けではないアルバムでも
何の抵抗もなく聴けるようになったのは、やはりフリージャズを繰り返し聴いたことで
感受性のチャネルが増えたということなのでしょう。

何度も繰り返し聴く質のものではないので、本当ならライヴ一発生体験するのが
一番良いでしょうから、自分で擬似コンサートを開催し1時間半ぶっ続けて大音量で
聴き通す環境でのご視聴をお薦めします。

ジュリー・ティペット談
「バンドはレコードよりコンサートの方がずっと良かったわ。とても素晴らしい経験だったわ。」

Fearless/Family - 1971.10.29 Fri









[sales data]
1971/10/29
[producer]
Family
George Chkiantz
[member]
Roger Chapman(vo/g/per)
Charlie Whitney(g/mandolin/per)
John "Poli" Palmer(key/vibes/fl/per)
John Wetton(b/g)
Rob Townsend(ds/per)




アナログ時代は顔の部分が5段階にめくれる変形ジャケットだったFamilyの5th。

family2.jpg

今年1月末に亡くなったジョン・ウェトンさんが参加している事でクリムゾンファンには
有名なアルバムですが、米では全く評価されなかったことから米音楽事情に感化される
日本ではかなりマイナーなバンドです。



殆どのクリムゾンファンがジョン・ウェットンさんのボーカルに期待して購入しているようですが
ストリートウォーカーズ(ロジャー・チャプマン+チャーリー・ホイットニー+ボブ・テンチ)から
辿って聴くのが一般的だと思うのですが、このバンドにはロジャー・チャプマンさんという
強力なフロントマンがいるので間違ってもウェットンさんで聴くバンドではありません。
(当時ロジャー・チャプマンさんはMelody Maker誌でロッド・スチュワートを抜いて
1位を獲得するほど人気あり)

Roger Chapman

このアルバムはスルメ盤といわれるのですが、チャーリー・ホイットニーのギターがヨレヨレで
全体的にドタバタもたついてる感じなのですが「これ」が癖になると病みつきになります(笑)

ジャンルは一般的にプログレに分類されてますけど音楽幅はもっと広いと思います。


この曲のギターフレーズはクリムゾンの「あれ」ですね(笑)

さて皆さんお目当てのジョン・ウェットンさんはというとバンドにロジャー・チャプマンがいる限り
自分の歌う出番はないと悟るや次アルバムBANDSTANDを最後にクリムゾン加入のため脱退すると
ご存知のように数多のロックバンドを放浪することとなりますがいつまでたっても
「元キング・クリムゾン」の肩書きがついて回ることとなります(笑)

(参考)ジョン・ウェットンの明日在籍するのはどのバンドだ!(さすらい旅編(笑)
「モーガル・スラッシュ」「ファミリー」「キング・クリムゾン」「ロキシー・ミュージック」
「ユーライア・ヒープ」「ブライアン・フェリー・バンド」「U.K.」「ウィッシュボーン・アッシュ」
「エイジア」「アイコン」などなど

john wetton

改めてお悔やみ申し上げます(合掌)

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