2017-09

Those Who Are About to Die Salute You/Colosseum - 1969.03.15 Sat









[sales data]
1969/3
[producer]
Tony Reeves
Gerry Bron
[member]
Jon Hiseman(ds)
Dick Heckstall-Smith(sax)
Dave Greenslade(org/p/etc)
James Litherland(g/vo)
Tony Reeves(b)
Jim Roche(g)
*****
Henry Lowther(tp)




60年代の英国はビートロックに物足りない尖がった猛者達が新たなサウンドを模索して
ブリティッシュ・ブルース・シーンの父と呼ばれるグラハム・ボンド、アレクシス・コーナー、
ジョン・メイオールなどの元で活躍後、離合集散を繰り返し、クリーム、ストーンズ、
フりー、フリートウッドマックといったBlack & Whiteなブリティッシュハードロック系と
ソフト・マシーン、ニュークリアスといったジャズロック系に派生して行きますが
その集合体の典型例の一つで、ジャズ、クラシック、ブルース、ロックの融合という
壮大なテーマに挑んだのがジョン・ハイズマンのコラシアムです。

ライヴを信条とするジャズ的なインタープレイを売りとしたためクリームと比較されることが
多いですが、このバンドはディック・ヘクストール・スミスのサックスと
デイヴ・グリーンスレイドのオルガンがバンドの特徴でもあるので、
ビッグ・バンド的なサウンドです。

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Valentyne Suite/Colosseum - 1969.11.15 Sat









[sales data]
1969/11
[producer]
Tony Reeves
Gerry Bron
[member]
Jon Hiseman(ds)
Dick Heckstall-Smith(sax)
Dave Greenslade(org/p/etc)
James Litherland(g/vo)
Tony Reeves(b)
*****
Neil Ardley(string arrange)




渦巻きマークで有名なヴァーティゴレーベルの第一弾アルバムということで
アナログ盤はかなりの高値で取引されていると思います。

vertigo.jpg

「コラシアム=バレンタイン組曲」という公式がまかり通る代表作。
このアルバムではアナログ盤B面を使った20分弱のタイトル曲しか聴かない人が
多いようですが、他の収録曲も佳曲ですよ!

ギターはまだジェイムス・リザーランドですがこのアルバム発売時には
モーガル・スラッシュ結成のため既に脱退していてディヴ・クレムソンに交代しています。



ややこしいのは本アルバムのジャケットを使いまわしてダンヒルレーベルから
発売された米デビュー盤「The Grass Is Greener」の組曲第三主題「緑なす草原」の
ギターパート他数曲をクレムソンで録り直しているようです。
(今はバレンタイン・スーツとカップリングで発売されているCDもあったと思います)



Daughter Of Time/Colosseum - 1970.11.15 Sun









[sales data]
1970/11
[producer]
Gerry Bron
[member]
Jon Hiseman(ds/per)
Dick Heckstall-Smith(sax)
Dave Greenslade(org/p/etc)
Mark Clarke(b)
Dave "Clem" Clempson(g)
Chris Farlowe(vo)
*****
Louis Cennamo(b)
Tony Reeves(b)
Barbara Thompson (fl/sax/etc)




ジェームズ・リザーランド、トニー・リーブスが脱退したため、
デイヴ・クレムソン、クリス・ファーロー、マーク・クラークという新メンバーを迎えて
制作したコラシアム最後のスタジオ盤(3rd)

Three Score And Ten,Amenのクリムゾン・キングの宮殿のような出だしにびっくり(笑)

レコーディングはベーシストとボーカル変動期のため演奏メンバーは曲ごとに異なります。
今までのコラシアムの特徴だった自己主張の強いサックス&オルガン&ドラムに加え
ギター、ボーカルといった新たな武器が揃ったため、バランスさえ整えばその進化は
ハイズマンが目論んでいた複数ジャンル音楽の融合も夢ではなかったと思いますが
やはりその強大なエネルギーが一本化することはありませんでした。

個人的にはボーカルがクリス・ファーローに代わったことが嬉しいです。
(クリス・ファーローとはミック・ジャガーのプロデュースでデビューしてout of timeなどの
ヒット曲があるブルースシンガーでコラシアム解散後はアトミック・ルースターで活躍)



私は行けなかったのですが2007年のコラシアム再結成来日コンサートで一番の驚きは
ハイズマンのパワフルなドラムではなく、70歳近いクリス・ファーローの衰えない
ボーカルだったそうです。

Colosseum Live/Colosseum - 1971.09.17 Fri









[sales data]
1971/9/17
[producer]
Colosseum
[member]
Jon Hiseman(ds/per)
Dick Heckstall-Smith(sax)
Dave Greenslade(org/p/etc)
Mark Clarke(b)
Dave "Clem" Clempson(g)
Chris Farlowe(vo)




1971年3月に行われた5日間のギグからマンチェスター大学&ブライトン・ビッグ・アップル
でのライヴ。

3年という短期間(1968~1971年)をまさにスピード&パワーで駆け抜けた印象を凝縮した
内容です。

コラシアムはソフト・マシーンやニュークリアスと同じようにジャズロック系統で語られますが
ブルース色が強いのはクリス・ファーローの暑苦しいボーカルのせいでしょうか(笑)

他バンドの解散劇に見られるような、メンバー間の不協和音による失速感はこのライヴで
感じられないので、人気絶頂での解散は疑問でもあるのですがハイズマンは
コラシアムのような大所帯でのサウンド構築に限界を感じ、逆にシンプルなトリオ編成で
ビッグバンドのようなサウンドを構築したかったとのことでアラン・ホールズワースなどと
テンペストを結成するのが表向き解散理由と言われていますが、



デッィク・ヘクストール・スミスはバンド活動中にソロ契約を完了していたので、



それなりのメンバー間の綻びはあったのかもしれませんが、他のメンバーも比較的スムーズに
転職しているので、メンバー合意で計画的に解散となったと考えるのが自然かもしれません。
デイヴ・グリーンスレイドはトニー・リーヴスを誘ってギターレス、ツイン・キーボードという
特異な楽器編成のグリーンスレイドを結成、



デイヴ・クレムソンはピーター・フランプトンの後任でハンブル・パイへ、



マーク・クラークはテンペスト~ユーライア・ヒープ~レインボーなどで活躍、



クリス・ファーローはアトミック・ルースター加入後、あまり見かけませんでしたが



ZEPP解散後のジミー・ペイジと吊るんでいた時期がありましたね。



このバンド一つとってもこの頃の英国ロックのバンドつながりで枝葉を辿って行くと、
複雑多岐な相関図となりかなり気合を入れないと霧濃い英国ロック探索中で
迷子になりますので要注意(笑)





A Story Ended/Dick Heckstall-Smith - 1972.04.15 Sat









[sales data]
1972
(rec:1972/4)
[producer]
Jon Hiseman
[member]
Dick Heckstall-Smith(sax)
Mark Clarke(b)
Rob Tait(ds)
Jon Hiseman(ds/congas/etc)
Chris Spedding(g)
Caleb Quaye(g)
Dave Greenslade(p)
Gordon Beck(p/org/synthe/etc)
Graham Bond(vo)
Chris Farlowe(vo)
Paul Williams(vo)




コラシアム解散後にリリースされたディック・ヘクストール・スミスのソロ。
ジョン・ハイズマン、デイヴ・グリーンスレイド、マーク・クラーク、
クリス・ファーロウといったコラシアムメンバーにグラハム・ボンド、
クリス・スペディング、ゴードン・ベック又この後ハイズマンが結成するテンペストの
ポール・ウィリアムスが参加しておりほぼコラシアムです。
(おっと忘れるところでしたがHOOKFOOTのカレブ・クエイも参加しておりますよ!)

ソロアルバムなのに自分のサックスが前に出すぎる事がなくバランスの良いバンド物
みたいな内容なのでファンの間ではコラシアムの4thと数えられています。

スタジオ録音はまぁそれなりの内容なんですが特筆すべきはボートラのライヴです。
このぶっ飛びぶりは尋常ではありません(笑)
最近のCDはこのライヴ音源3曲の他にディック・ヘクストール・スミスと
ジェームス・リザーランドが結成したマンチャイルドの未発表音源2曲が収録されており
マニアは買いでしょう。
コラシアムは1994年に再結成しましたがディック・ヘクストール・スミスは
2004年12月にガンの為お亡くなりになり来日は叶いませんでした(享年70歳)
合掌。


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