2018-02

comme a la radio(ラジオのように)/Brigitte Fontaine - 1969.11.15 Sat









[sales data]
1969/11/15
[producer]
Pierre Barouh
[member]
Brigitte Fontaine(vo)
Areski Belkacem(per)
Art Ensemble Of Cicago
Roscoe Mitchell(fl)
Ester Bowie(tp)
Joseph Jarman(sax/oboe)
malachi Favors(b)
*****
Léo Smith(tp)
J.-C. Capon(cello)
Jacques Higelin(g)
J.-F.Jenny-Clark(b)
Kakino De Paz(zither)
Albert Guez(lute)




シャンソンでもジャズでもない摩訶不思議なヘンテコなアヴァンギャルド感は
1発目のタイトル曲から縞梟のハートをわしづかみです(笑)

このアルバムは3人の主人公によって織り成されており、まずは仏を代表する先鋭音楽家
ブリジット・フォンテーヌさん(パンタが「まるでランボー」をカバーした人で
表題曲は戸川純さんがカバーしてましたね)



「多楽器主義」を掲げ、ステージ上に膨大な数の楽器を並べ、それらすべてを演奏する
シカゴ出身のフリー・ジャズ・バンド「アート・アンサンブル・オブ・シカゴ」



そして現在もフォンテーヌさんの公私に渡る絶大なパートナーであるアレスキー・ベルカセム
(ベルベル人)さん。



このアルバムを一言で凄いと言えるのは「仏語」であることが全く気になりません。
それは言語も含めて一つの音楽として聴かせてしまっている演者の表現力の力量に他なりません。
(海外で評価された由紀さおり現象と同)

私の第一印象はニコさんに非常に似ていると思うのですが、ニコさんは前衛を雰囲気で
歌うタイプの歌手でしたが、フォンテーヌさんは歌詞も哲学的で

ラジオのように
「世界は寒い。それはみんなにわかっている。そしてあちこで火事が起きる。
何故って、あまりに寒いからさ。
何も起こりはしないんだ、何も重要じゃないんだ、何でもないさ、何でもなかったのさ」

仏文学の一編として聴くのも一興かと。

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The Trio/John Surman,Barre Phillips & Stu Martin - 1970.03.15 Sun









[sales data]
1970
(Rec:1970/3)
[producer]
Peter Eden
[member]
John Surman(sax/clarinet)
Barre Phillips(b)
Stu Martin(ds)

the trio
(現在amazonでの取り扱いはありません)



最近、このアニメのおかげで管楽器に興味が沸いてきているところでございます。



管楽器のユーフォニアムという楽器を今回このアニメで初めて知りました(汗)

そんな勢いに押されて久々に管物でジョン・サーマンのアルバムに手を出してみました。

以前、マクラフリンネタのWhere Fortune Smilesで少し触れましたが
ロックファンの為のフリー・ジャズ入門アルバムとしてプログレファンに大人気という
噂を聞いていたので、否が応にも期待してしまうのですが

「何かちょっと想像していたのと違う・・・」

邦題は「問題児ジョン・サーマン」だったそうですが、精神的にイカレポンチな
感じはなく、ロックアルバムのセールスプロモーションにありがちな誇張表現のようで
特に違和感を感じるのは「プログレファンに大人気」というセンテンスで
どうやらプログレファンにご用達のドーン(Dawn)レーベルから発売されたため、
ジャズを知らないロック・ファンにも知られたアルバムらしく
内容はブリティッシュ・フリージャズってものですね(苦笑)

苦手な管物にしては良いと言えば良いですけど、演奏技術は高いものの2枚組という
ボリュームから冗長さを感じてしまい、正直その良さが素直に分からないという
もどかしさは感じます。
しかし、何とはなくですがもう一回コルトレーンを聴いてみようかなという
前向きな気持ちが芽生え始めております(笑)

Live at Fillmore West/Aretha Franklin - 1971.03.05 Fri









[sales data]
1971/5
[producer]
Jerry Wexler
[member]
Aretha Franklin(vo/p)
Cornell Dupree(g)
Bernard Purdie(ds)
Jerry Jemmott(b)
Billy Preston(org)
Ray Charles(vo)
Pancho Morales(conga)
Truman Thomas(ep)
King Curtis(sax)
Memphis Horns(sax)
Sweethearts of souls(bvo)




少し前にジャズ&フュージョン系のミュージシャンをバックに歌う女性歌手という記事を目にして、
パティー・オースティン、ジョニ・ミッチェルなどと一緒に気になっていたのですが、
このアルバムから先に手を出したのはビリー・プレストンが参加していたからです。
(ちなみにレイ・チャールズは最終日3月7日に客として来ていての飛び入り参加だったようです)

March 5–7, 1971 at Fillmore West Concert Hall

このフィルモア3日間のテイクは元々ベストテイク1枚物として編集されていましたが、
Rhinoがキング・カーチスとのカップリングで完全盤4枚組Don't Fight The Feeling(全61曲)として
再編集して限定盤でリリースしましたが、



そこまで手が出ないアレサファン用?のデラックス盤(2枚組)です。

アレサ・フランクリンは元々牧師さんの娘さんということもあって生まれつきのゴスペルシンガーだったわけですが、
コロンビアでデビューした当初(1961年)はポピュラー歌手として売り出そうとしていたため伸び悩み、
1967年にアトランティックに移籍して彼女の天性のゴスペル・フィーリングを前面に押し出したことで
才能が開花しクイーン・オブ・ソウル”“レディ・ソウル”などと称されるようまで昇りつめ、
1987年には女性アーティストで初のロックの殿堂入りを果たしています。

初めは豪華なバック演奏者の面子に釣られて買ったんですが、アレサの前では引き立て役に過ぎず、
そのぐらいこのアルバムに収録されているアレサの歌声は強烈です。

ただ私のような俄かファンに2枚分のボリュームは重くダイジェスト版の1枚ものの方がしっくり来るかもです(笑)

White Elephant/Mike Mainieri & Friend(1969-1971) - 1972.05.01 Mon









[sales data]
1972/5/1
[producer]
Mike Mainieri
[member]
Mike Mainieri(vib/etc)
Joe Beck(g)
Sam T. Brown(g)
Bob Mann(g)
David Spinozza(g)
Harm.Hugh McCracken(g)
Nick Holmes(g/vo)
Warren Bernhardt (key)
Tony Levin(b)
Steve Gadd(ds)
Donald MacDonald(ds)
Susan Manchester(vo)
Annie Sutton(vo)
Randy Brecker(tp)
Jon Faddis(tp)
Lew Soloff(tp)
Nat Pavone(tp)
Jon Pierson(trombone)
Barry Rogers(trombone)
Michael Brecker(sax)
Frank Vicari(sax)
George Young(sax)
Ronnie Cuber(sax)




1977年「Love Play」がブレイクしArista All StarsN.Y.All Stars
世界中のフュージョンファンを魅了したマイク・マイニエリさんが1970年前後に活動していた
White Elephantというセッションバンドの音源。

white elephant

本人曰く、
「アルバムを制作したにはしたが自主制作盤の様なもので、LP2枚組で1000セット程度しか
流通しておらず、自分自身もその音源を持っていない。」

そんなことから「幻のスーパー・グループ」による「幻の音源」扱いされていましたが
1994年にCD化されました。

ニューヨークの若手ミュージシャンが入れ替わり立ち代りセッションに参加していたとのことで
音源には収録されていませんがジミヘンが参加したこともあったようです。

フュージョンというよりフォーク・ロック、R&B要素の強いロックン・ロールものです。
(Disk2はB,S&Tのようなブラスロックが展開されています)

このような多くのジャズ系の若い才能がロックにアプローチするセッションを繰り返しながら
後のクロスオーヴァー~フュージョンへと形成されて行く流れを知る上でもとても
貴重な音源だと思います。

Black Byrd/Donald Byrd - 1973.01.15 Mon









[sales data]
1973
(Rec:1972/4/3-4 & 11/24)
[producer]
Larry Mizell
[member]
Donald Byrd(tp/fl/vo)
Allen Curtis Barnes(fl/sax/etc)
Roger Glenn(sax/fl)
Fonce Mizell(tp/vo)
Larry Mizell(vo)
Kevin Toney(p)
Freddie Perren(p/synthe/vo)
Dean Parks(g)
David T. Walker(g)
Barney Perry(g)
Joe Sample(p)
Chuck Rainey(b)
Wilton Felder(b)
Joe Hill(b)
Harvey Mason(ds9
Sr, Keith Killgo(ds)
Bobbye Hall Porter(per)
Perk Jacobs(per)
Stephanie Spruill(per)
King Errisson(congas)




ドナルド・バードさんは牧師さんの子として生まれ、幼少よりゴスペルなどの黒人音楽に
慣れ親しみ1958年頃からブルーノートを中心に本作の前に既に20枚近くの作品を発表し、


(代表作はFuego(1959年)

ハードバップ期の重要ミュージシャンでジャズ・ファンクの祖として紹介されることが
多いようですが、私は初体験です。
(どなたかのブログの作品紹介の受け売りで聴いてみました(笑)

本作はハードバップ衰退後コマーシャリズムに手を染めたフュージョン期の入口作品で
(物凄く売れてしまいバードさんは同路線の作品を立て続けにリリースし没落・・・)
ジャズ・ファンクというよりティン・パン・アレイみたいなスタジオミュージシャンの
セッション集という印象ですが、これ1枚でバードさんを語るのは危険なようです。



ロックファンにはDavid T. Walkerのワウギターが炸裂する前作Ethiopian Knights(1972)の方が
しっくりするとの作品評もあり、少しずつ聴いて行きたいと思います。

Prelusion/Patrice Rushen - 1974.01.15 Tue









[sales data]
1974
[producer]
Reggie Andrews
[member]
Patrice Rushen(vo/p/sththe/etc)
Joe Henderson(sax)
George Bohanon(trombone)
Oscar Brashear(tp/flugelhorn)
Hadley Caliman(flute/sax)
Tony Dumas(b)
Leon "Ndugu" Chancler(ds)
Kenneth Nash(per)




パトリース・ラッシェンのデビューアルバム。
見た目はビリー・プレストン、奏でる音色はハービー・ハンコック?

購入前にyoutubeで本アルバムに収録されているPuttered Bopcornを視聴して
ジャン・リュック・ポンティのアルバムをサポートしていた時のようなフュージョンアルバムと
思っていたらレーベルがPrestigeだったので、購入前に気づくべきでしたが、
純JAZZからスタートし、なんかフェイントに引っかかってしまった感じでしたが
(そういえば、昔レイチェルZでも同じことがありました(苦笑)
後半はジャズファンクな曲も収録されていますが、なんとなくパトリース・ラッシェンという
個性は見えにくい内容かなと思います。
(PS)
このアルバムをipodに入れようとしたらジャンルがR&Bと表示されますが
JAZZですのでお間違いなきよう(笑)

Forest Of Feelings/David Sancious - 1975.01.15 Wed









[sales data]
1975
[producer]
Billy Cobham
[member]
David Sancious(key/g/etc)
Ernest Carter(ds)
Gerald Carboy(b)
Billy Cobham(timpani)

DS Forest


1982年に開催されたモントルー・ジャズフェスティヴァルのSPバンドGathering of Mindsの流れで
(ジャック・ブルース、ビリー・コブハム、アラン・ホールズワース、ディディエ・ウッドロック)
ビリー・コブハムと一緒にジャック・ブルース&フレンズで活躍するなど名前はよく見かけていたのですが、



意識して聴いていたわけではないのでキャリアを調べようと「デヴィッド・サンチェス」で
検索するとメキシコのボクサーの情報ばかりがひっかかり正確な発音読みなのか?
「デヴィッド・サンシャス」と検索し直すと引っかかります。



1970年代初頭はブルース・スプリングスティーンのEストリート・バンドで活躍した後
ジャズ系のミュージシャン(スタンリー・クラーク、ジョン・マクラフリン、ビリー・コブハム、
ナラダ・マイケル・ウォルデンなど)との共演も多くピーター・ガブリエル・バンドのメンバーとして
活躍するなど(JAPAN AID'86に一緒に来日)人気セッションマンで最近だと2009年の
クラプトン&ジェフ・ベックのツアーでジェフ・ベック・グループの一員として来日も
しています。

本作はソロ名義となっていますがEストリート・バンドのアーネスト・カーターと結成したバンド
toneによるものです。
このアルバムリリースに際して、スプリングスティーンがデモ・テープを音楽業界の有力者らに
紹介するなどしてEpic Recordsとの契約まで導いたのだそうです。

全く予期してませんでしたが、フュージョンというよりコテコテのプログレです。
どの程度プログレかというとELPのキース・エマーソンばりにプログレです。
プロデューサーがビリー・コブハムであることがその原因なのでしょう(笑)

プログレ畑の人ではないので、クラッシックを模倣するような元来のプログレ型にはまっておらず
プログレ慣れしていないドラマチックな曲展開は新鮮です。

Before The Dawn/Patrice Rushen - 1975.01.15 Wed









[sales data]
1975
[producer]
Reggie Andrews
[member]
Patrice Rushen
(p/synthe/clavinet/etc)
Lee Ritenour(g)
Charles Meeks(b)
Tony Dumas(b)
Harvey Mason(ds)
Leon "Ndugu" Chancler(ds)
Hadley Caliman(sax)
Oscar Brashear(fl/tp)
Hubert Laws(fl)
Kenneth Nash(per)
Nate Alfred(per)
George Bohanon(trombone)
Josie James(vo)




ジャケットはかなり格好いいいですね。

デビュー作は純JAZZとフュージョン系の楽曲が半々でしたが、
本作はシンセ、エレピ、クラヴィネットを多用したソフトメロウ&ファンクなジャズ作品。

ただファンクといっても女性らしい柔らかいタッチでギザギザした歪んだサウンドではありません。



この後、多才な彼女はPrestigeの純JAZZの枠に収まり切れず
Shout It Outという歌アルバムをリリースした後、エレクトラに移籍し、
本作の共演が縁でリー・リトナーのGENTLE THOUGHTSのメンバーとしてフュージョン界の
売れっ子セッションウーマンになる一方でR&B歌手として大ブレイクするわけですが、
純ジャズ出身のR&B歌手って珍しいのではないでしょうか。

尚、このアルバムに唯一収録されているボーカル曲を歌っているのはパトリース・ラッシェンさんではなく
バカラック・シンガーズの一人、ジョージー・ジェームスさんです。

The Koln Concert/Keith Jarrett - 1975.01.24 Fri









[sales data]
1975
[producer]
Manfred Eicher
[member]
Keith Jarrett(p)




1975年1月24日ドイツ、ケルンでのライブ盤。

私の音楽嗜好は時代背景的に「ラジオ」の影響により形成されたものが多く
(今の若い方には分からないでしょうが、レンタル店もなく、無け無しの小遣いでは
アルバム1枚買うのにどんなに苦労したことか(苦笑)
ですから日々ラジオにかじりつき安いカセットテープを買ってはしこたまエアチェック(死語?)
したものです。

このアルバムを初めて聴いたのは確か中学校が終わるとダッシュで帰宅して聴いていた
NHK-FMの「軽音楽をあなたに」だったと思いますが、Part1(26分)が丸々ON AIRされました。
(当時はダビングの悪影響が少なかったのでアルバム1枚丸々ON AIRするなんてことは
普通でした)



その時は残念なことにアーチスト名も曲名も分からず、そのことはしばらく忘れていたのですが、
ある時プログレ仲間との会話の中で「キース・ジャレット」の話題になり
(私は最初レイフ・ギャレットと混同していて何でそんなに大騒ぎするのか分かりませんでした(苦笑)
この頃JAZZは苦手意識満載だったので、あまり乗り気ではなかったのですが
あまりに薦めるのでこのLPを借りたんですが

「あっ!これはあの時の・・・」

キースは1972年夏より完全即興のソロ・コンサートという画期的な試みを行うようになり
このアルバムはキースのソロ・コンサートのシリーズ中、最も人気の高い作品で、
その革新性と美しさは、世界中で高く評価される一方、全く新しい表現方法を批判する者も
数多くいて、ジャズ喫茶では本作のリクエストが殺到するも、一部の店は「ケルンお断り」
という貼り紙が出されていたそうです。

音楽を聴いて戦慄走ることってなかなかないのですが、このアルバムの衝撃はかなりのものでした。
ただ不思議なことにこのアルバムを突破口にキース・ジャレットに一気にノメリ込むということは
なかったです。
多分、変な話しキース・ジャレットが好きなのではなく「このアルバム」が好きなんですね(笑)

Mango sunrise/John Lee & Gerry Brown - 1975.06.15 Sun









[sales data]
1975
Rec(1975/6)
[producer]
Skip Drinkwater
[member]
Gerry Brown(ds/per)
John Lee(b/synthe/clavinet)
Rob Franken(el-p/synthe)
Eric Tagg(clavinet)
Mike Mandel(synthe)
Jasper Vant' Hof(clavinet)
Eeef Albers(g)
Philip Catherine(g)
Wah Wah Watson(g)




ヨアヒム・キューン・バンドイレブンスハウスでリズム隊を組んでいた
ジョン・リー&ジェリー・ブラウン・コンビ連名作(ECM作品)

作りはブラック・ミュージックに興味を持ち始めた頃のジェフ・ベックが
ハミングバードな連中と展開していたファンキーなR&B系のノリという意味で似ています。
ただしこの頃、クロスオーバーというロックとジャズの垣根を超えたミュージシャン交流が
生み出したサウンドは殆どがこんな感じという安っぽいものとは別格で
この二人の特徴はスピード感溢れるグルーヴがメロディを持つというような
「リズム」が最大の魅力です。

収録曲はThe Stop & Goが共作である以外はすべてジョン・リーさんの作品で
オランダ録音でFOCUSのCon Probyにも参加していたイーフ・アルベルスとフィリップ・カテリンが
参加していることもあるのですが、ヨーロッパジャズの緻密さというような趣も感じられ
ブームに便乗してあっちこっちで出回った米フュージョン物とは違った味わいがあります。

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