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2020-05

ハレンチ/ザ・フォーク・クルセダーズ - 1967.10.15 Sun









[sales data]
1967/10/15
[producer]
高嶋弘之
[member]
加藤和彦
北山修
端田宣彦

068.jpg



このグループのことは「帰って来たヨッパライ」の一発屋的コミカルバンドだと
思い込んでいたのですが、コアな音楽ファンの間ではもっと評価が高いので
メジャーデビューする前に借金こさえてプレス(300枚)したというインディーズ盤(CD)を
買ってみました(確かアナログ盤は恐ろしい価格だったと思います)

これもライナーを読んで知ったのですが、フォークルはこのアルバムを発売した後
借金苦の挙句一度解散しているんですね。
そしてラジオ関西で「オラは死んじまっただぁ~」とON AIRしたところ大反響を呼び
レコード各社争奪戦の末、1年の期限付きの再結成を果たし、東芝からインディーズ録音のまま
シングルがリリースされオリコン史上初のミリオン突破(200万枚)を記録します。

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このアルバムには他に「イムジン河」と「悲しくてやりきれない」という名曲が
収録されているのですが「イムジン河」は南北朝鮮の対立を歌った歌だったため
放送禁止(シングルの発売も禁止)を余儀なくされてしまったのですが

00019.jpg

何気に加藤和彦がイムジン河のテープを逆回転にしてみると、とても印象的なメロディとなり
それが「悲しくてやりきれない」になったのだそうです。

紀元弐阡年(1968年7月10日)<唯一のスタジオオリジナルアルバム
当世今様民謡大温習会(はれんちりさいたる)(1968年11月1日)
フォークルさよならコンサート(1969年2月1日)

「週刊平凡」(1968年9月19日号)によると1年間の限定活動ながら他アルバムとの
累計売上は14億5000万円と驚異的な数字を残しますが、
後ろ髪ひかれることなく約束通り、期限1年であっさり解散してしまいます。

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スーパー・ガス/加藤和彦 - 1971.10.05 Tue









[sales data]
1971/10/5
[producer]
加藤和彦
朝妻一郎
新田和長
[member]
Kazuhiko Kato(vo/g)
Takashi Nishioka(mandokin/vibe)
Hiro Tsunoda(ds/per/g)
Mika(per)
Yoshiro Yomo(g)
Monsiever Kan(bvo)
Toshio Endo(pedal steel g)
Kei Ishikawa(b)
Sasa & Koji(bvo)
Baichan(bvo)




フォークル解散後の加藤&北山コンビの提供楽曲はヒットを連発し、各所から制作依頼が
殺到していた中、1970年7月に加藤さんは福井ミカさんと結婚。
(大ヒットした「あの素晴しい愛をもう一度」は加藤氏とミカ夫人の結婚祝いに北山氏が詩を贈り、
その年のクリスマスに加藤さんが曲をつけてミカ夫人にプレゼントしたという逸話があります)

kato.jpg

本作も全詞を松山猛が担当、作編曲は加藤さんでアルバムタイトルは、加藤の知人の飼い犬ガスが
スーパーマンに扮したソロ第二弾。
(「ぼくのそばにおいでよ」でカットされた「地雷也冒険譚」収録)

内容的にはフォークの域を脱していませんが角田ヒロ、ミカが参加し後のサディスティック・ミカ・バンドに
通じる遊び心のパイロット盤。

「家をつくるなら」はナショナル住宅建材株式会社のCMソングに使われ現在も時々耳にします。
又「せっかちとめっかち」のめっかちが差別用語だとされ、ライナーはその部分がマジックで消され、
盤面では無音処理されています。

kato2.jpg

尚、新婚旅行を兼ねた演奏旅行(ヤング・ジャパン国際親善演奏旅行)で北山修、杉田二郎、
ロック・キャンディーズが出演した「カレッジ・ポップス・イン・U.S.A.」(1970/7/30)の音源が
ボートラに収録されていますが、この時、加藤さんは食中毒で体調を崩していたとのことです。


それから先のことは…/加藤和彦 - 1976.12.20 Mon









[sales data]
1976/12/20
[producer]
加藤和彦
新田和長
[member]
Kazuhiko Kato(vo/g)
Muscle Shoals Rhythm Section
Jimmy Johnson(g)
Barry Beckett(key)
Roger Hawkins(ds)
David Hood(b)
Pete Carr(g)
Tim Henson(key)
Muscle Shoals Horns
Harrison Calloway(tp)
Harvey Thompson(sa/flute)
Charles Rose(trombone)
Ronnie Eades(sax)




加藤さんはサディスティック・ミカ・バンド解散後、シンガポールなど東南アジア諸国を旅し
一時音楽活動を休止してましたが、同棲していた安井かずみさんと制作した最初の共作アルバム。
(以降、ボレロ・カリフォルニア(1991年)までのソロ9枚は全て加藤&安井コンビ作品)

レコーディングは渡米し日本から持参した楽曲をもとに加藤さん念願のマッスル・ショールズ・サウンド
スタジオで現地ミュージシャンのリズム体とホーンを収録し、マイアミでストリングスを加え、
ロサンゼルスにてミックス・ダウンが行なわれたソロ第三弾。

サディスティック・ミカ・バンドの英国ロック色はかなぐり捨て、レコーディング背景から
加藤さんがスワンプ・ロックに取り組んだアルバムと評されていますが
米本場の南部系スワンプロックとは大きくサウンド質は異なる良質な歌ものポップスです。



安井さんの詩は当時の加藤さんの状況、心情を描いたもので、この頃、既にバンド解散や
ミカさんとの離婚などという傷心感は完全払拭しており、後年、加藤さんは本作を
「私小説アルバムのようなもの」と評しており、本作発表後、安井さんとの共著で本作の収録曲と
同じタイトルの 「キッチン&ベッド」というエッセイ集も出版しています。

kato3.jpg

ガーディニア/加藤和彦 - 1978.02.05 Sun









[sales data]
1978/2/5
[producer]
加藤和彦
[member]
Kazuhiko Kato(vo/g)
Shigeru Suzuki(g)
Ryuichi Sakamoto(p/synthe)
Yukihiro Takahashi(ds)
Tsugutoshi Goto(b)
Kazumi Watanabe(g)
Shin Kazuhara(flugel)
Takeru Muraoka(sax)
Akio Mukai(trombone)
Nobu Saito(per)
Larry Sunaga(per/cuíca)
Kimiko Kasai(vo)
Tatsushi Umegaki(bvo)
Michiko Ogata(bvo)
Ichizo Seo(bvo)




同棲を解消し晴れて夫婦となった加藤&安井コンビによるソロ4作目は
「ブラジル音楽に取り組んだ作品」でサンバ、ボサノバが演奏されていますが、
少々変わった趣で日本人のアイデンティティを重視するという意図でミュージシャンは
全員、日本人で録音も日本で行われています。
普通、ブラジル音楽を日本人がいじる場合、現地録音だったり、現地ミュージシャンを
参加させて本場を意識させるものですが、加藤さんはあくまで日本人によるブラジル音楽を
作りたかったということなのでしょう(笑)

本作のストリングス&ホーンの編曲をこの頃はじめて知己を得た坂本龍一氏に委ね、
サディスティック・ミカ・バンド時代からの朋友である高橋幸宏、後藤次利などに加え、
渡辺香津美、笠井紀美子や斎藤ノブなどャズ・フュージョン系のプレイヤーを多く起用し、
各人のソロパートもふんだんに収録されています。



面白いのはこの頃、坂本龍一氏&高橋幸宏氏は細野晴臣氏のはらいそセッションに参加して

hosono_20171012111531ea3.jpg

YMOの活動準備の下地が固まっており、この後加藤さんはフォーク・クルセダーズ時代から
所属していた東芝EMIを離れ、ワーナー・パイオニアに移籍しリリースした
「パパ・ヘミングウェイ」「うたかたのオペラ」「べル・エキセントリック」の欧州3部作に
YMO人脈が大いにからんでいくことになります。

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パパ・ヘミングウェイ/加藤和彦 - 1979.10.25 Thu









[sales data]
1979/10/25
[producer]
加藤和彦
[member]
加藤和彦(vo/g/etc)
大村憲司(g/etc)
小原礼(b)
高橋幸宏(ds)
坂本龍一(p/org/synthe/etc)
吉川忠英(mandlin)
佐藤奈々子(vo accompaniment)
Mike Lewis(sax)
Mark Colby(sax)
Cecil Dorsett(steel ds)
Miami Chamber Orchestra
Miami Strings Ensemble
Miami Brass Ensemble




kato kazuhiko

初CD化盤(ジャケット違い)がリリースされた時(1988年頃)YMOで聴く加藤和彦という
軽いノリでを購入したのですが、サウンド面でYMOっぽくないという理由だけで
全く作品コンセプトを理解せず、すぐに売ってしまったので、どんな作品だったか
全く覚えていないのですが、俗にいうヨーロッパ3部作が再発されたので再び手を出してみました。

20140517164208.jpg

再婚した加藤&安井夫婦が愛読していたアーネスト・ヘミングウェイの生涯をテーマにした
コンセプトアルバムで事前にその世界観を構築するため大量の資料で時代考証を重ね
(全作詞は安井かずみ)録音もヘミングウェイゆかりの地バハマ・ナッソーとマイアミで
行う徹底ぶり(ワーナーパイオニア移籍後第1弾作品(ソロ5th)

「ものすんごくいいです!!!」

昨今のシングル寄せ集めの糞アルバムに足りない重要なエッセンスがごっそり入ってます。
ライナーで立川直樹さんが引用しているロバート・フリップ曰くの「大量生産大量遺棄される音楽」と
対極にある作品で、このアルバムをすぐ手放してしまった頃は一聴して飛びつけるような
キャッチーな音楽しか分からない安っぽい耳と鈍い感受性しかなかったことを
今更ながら反省しております。

このアルバムを聴き終ってもしかすると晩年の加藤さんはヘミングウェイの最後を
自分に重ねてしまったのかもしれないなと思いました。



このアルバムに参加している独特のコケティッシュなウィスパー・ヴォイスの佐藤奈々子さんは
このアルバムの翌年加藤さんのプロデュースでSPYとして活躍したり、
パンタの問題作「KISS]に詩を提供されていた方ですが、

7_2020011323193660b.jpg panta_201609291143065d3.jpg

実はこのアルバムが初CD化された時、加藤&佐藤デュエット曲「レイジー・ガール」から
佐藤さんのボーカルが何故か抜き取られていて2004年の紙ジャケもこの音源が使われていて
ファンは激怒していたのですが、今回の再発はアナログマスターなので
「大丈夫です!入ってます」(笑)

うたかたのオペラ/加藤和彦 - 1980.09.25 Thu









[sales data]
1980/9/25
[producer]
加藤和彦
[member]
加藤和彦(vo/g/etc)
大村憲司(g/etc)
細野晴臣(b/moog/etc)
高橋幸宏(ds)
矢野顕子(p)
坂本龍一(p)
岡田徹(org)
清水信之(orchestration)
松武秀樹
Franz Bartzsch(programming)
佐藤奈々子(vo accompaniment)
巻上公一(voice)
Günter Melde(strings)
Heinz von Hermann(sax)




前作「パパ・ヘミングウェイ」のセッション終盤、加藤さんがヘミングウェイが若き日々を送った
1920年代のパリをはじめとするヨーロッパ文化に深い関心を寄せ、
前作と同じくテーマ(東西ドイツ統合前のベルリン)に基づいて録音場所を選び
合宿による現地録音でミュージシャンのテンションを高めるという録音方針が採用されています。
(参加メンバーはYMOのメンバー3人と大村憲司氏が予定されていましたが、日本を発つ数日前に
坂本龍一が急病のためキャンセルになり、代わりに矢野顕子自らベルリン行きを志願した
とのこと)

一般に「パパ・ヘミングウェイ」「うたかたのオペラ」「ベル・エキセントリック」を
ヨーロッパ三部作と言われるので(パパ・ヘミングウェイの録音はハバナですけど・・・)
何だかデヴィッド・ボウイの欧州三部作の流れそっくりだなと思っていたら、
本アルバム収録のインスト曲「Sバーン」(ベルリンにおける都市高速鉄道網)は
ボウイのStation to Stationに対するオマージュで
アルバム録音は「ロウ」「ヒーローズ」と同じく西ベルリンの壁沿いにあった
ハンザ・バイ・ザ・ウォールという場所で行われています。

本作でも全詩を担当した安井さんはベルリン滞在中、沈鬱な街の雰囲気や、
現地のコーディネーターである亡命者の女性から聞いた話から受けたショックが原因で
起きためまいや失語症と闘いながら作詞したとのことで
「あんな総毛立つ思いで作詞をしたのは、後にも先にも初めてでした。」と回想しています。

テーマはべルリンですがルンバ、シャンソン、アンビエント、スカなどとサウンド面は
特にベルリンの雰囲気にこだわったという作りではありません。
今回、特徴的なのは細野さんが参加した痕跡がよく出ています。
特にSバーンは細野さんの趣味的アンビエント物そのものでYMOで演奏しても面白かったのでは
ないかなと(笑)

SPY(feat 佐藤奈々子) - 1980.10.21 Tue









[sales data]
1980/10/21
[producer]
加藤和彦
[member]
佐藤奈々子(vo)
岩倉健二(g)
戸田吉則(b)
永田裕(ds)
*****
岡田徹(key)
上野耕司(key)



唐突ですが、佐藤奈々子さんという方をご存知でしょうか?
個人的なファーストインプレションでは「コシミハル」と共通点が多い感じで、元々SSWというのも
同じで、コシさんは細野さんと合体してスパークしましたが佐藤さんは加藤和彦好みの
コケティッシュなボーカルが特徴的ですが、短編小説のようなコンセプトを持ったオリジナル曲の
歌世界もシュールで質が高い点もコシさんと似ています。

SATO_20190204173316152.jpg

ソロルバムを4枚リリースした後、バンドを演りたいと思い立ち、ムーンライダースに入れてくれと頼むも
「女は入れない」と断られたため結成したのがこの「スパイ」になるのだそうです(笑)

プラスチックス、ヒカシュー、P.モデルといったニューウェイヴ系のバンドで
佐藤奈々子さんによるとメンバーは顔で選んだとのこと。

プロモーションにも力をいれ、ツアーはプラスチックスの全国ツアーに同行したり
TVやラジオにも出ていたらしいのですが、私は全く記憶がないのですが
このバンドの活動期間はわずか2か月という驚異的な短さだったので現役活動中に
生で観たり聴いた人は物凄く少なかったのではないかと思います。

Disk2の未発表曲集にデビューライヴ(1980/8/25渋谷屋根裏)音源が収録されているのですが
キーボードはゲルニカ準備段階だった上野耕司さんです。

ベル・エキセントリック/加藤和彦 - 1981.07.25 Sat









[sales data]
1981/7/25
[producer]
加藤和彦
[member]
加藤和彦(vo/g/etc)
大村憲司(g)
高橋幸宏(ds)
細野晴臣(b)
坂本龍一(p/etc)
矢野顕子(p)
清水信之(p/synthe/etc)
松武秀樹(MC-8)
Nadia Dancourt(voice)




フランスをテーマにしたアルバム構想は「パパ・ヘミングウェイ」の制作時点からあったが、
作詞担当の安井かずみさんが準備期間を要求したために一時棚上げされ、先にベルリンを
テーマとしたアルバム 「うたかたのオペラ」が制作されましたが着想から2年
ピカソやコクトー、ディアギレフ、アンリ・ド・ロチルドなどが生きた1920年代のパリを
コンセプトとする加藤和彦ヨーロッパ三部作第三弾。

本作もテーマに基づいて録音場所を選び、合宿による現地録音でミュージシャンのテンションを
高めるという録音方針が踏襲され、録音はフランスのパリ郊外にある古い城館を改装した
シャトゥ・スタジオで行われました(一部は東京)

本作は前作、急病のため参加できなかった坂本龍一が復帰し「ヨーロッパ三部作」で
唯一YMOのメンバー全員が海外で揃って録音したアルバムとなりました。

サウンドはややYMO組に負けているというか加藤さんのメロディが圧され気味です(笑)
それと安井さんの詩はもっと深く読まないと誤解釈しているのかもしれませんが
3作品を通じての物語性がなく(元々3作品が予定されていたわけではないので仕方ないですが)
そもそも最初のヘミングウェイという大テーマについてそれなりの締めのメッセージが
あればさらに良かったのではないかと思います。

あの頃、マリー・ローランサン/加藤和彦 - 1983.09.01 Thu









[sales data]
1983/9/1
[producer]
加藤和彦
[member]
Kazuhiko Kato(vo/g)
Masayoshi Takanaka(g)
Akiko Yano(p)
Willie Weeks(b)
Kenji Takamizu(b)
Yukihiro Takahashi(ds)
Syu-ichi "Ponta" Murakami(ds)
Motoya Hamaguchi(per)
Yasuaki Shimizu(sax)
Jake H. Conception(sax)
Shigeharu Mukai(trombone)
Nobuyuki Shimizu
(orchestration/p/synthe/etc)
Ryuichi Sakamoto(orchestration/hammond/etc)
Harumi Ohzora(vo/g)
Joe Katoh Strings
Ohno Strings




欧州3部作「パパ・ヘミングウェイ」「うたかたのオペラ」「べル・エキセントリック」
リリース後、CBS/SONY移籍第1弾アルバムで加藤和彦氏のソロアルバムの
最高傑作に推す人が多い名盤です。

本作は東京で暮らす男女の情景をテーマにしたコンセプト・アルバムで加藤さんは
「ノリ」を重視し、気心知れたミュージシャンを集め、多重録音を避け全員が一斉に演奏する
ほぼ一発録りで気分の乗らない日はセッションを中止することもあったとのことです。
(だからラフな仕上がりかと言えばそんなことはありません)

最近の邦楽は踊ることがメインのため、「歌詞」が軽視される傾向なのですが
この作品は加藤さんのメロディで安井さんの歌詞を目で追うと音楽とは別次元の
味わい深さがあることに気づくことと思います。
(昔のレコードはこうやって楽しむものでしたけどね・・・シミジミ)


(本アルバムの収録曲はUPしても即削除されてしまうのでパパ・ヘミングウェイ時期の映像)

*****

駆け込みでお届けした今回の加藤和彦プチ特集2Daysはお気づきの方もいらっしゃるかと
思いますが、本日(10月16日)で加藤さんが亡くなって既に8年が経過しました。



死後公開された遺書やインタビュー形式の独白本から加藤さんの言葉を抜粋すると

「これまでに自分は数多くの音楽作品を残してきた。だが、今の世の中には本当に音楽が
必要なのだろうか。世の中は音楽なんて必要としていないし。私にも今は必要がない。
創りたくもなくなってしまった。死にたいというより、むしろ生きていたくない。
生きる場所がない。「消えたい」という思いが私に決断をさせた。」

自殺原因は長年患っていたうつ病の他、多額の借金など色々取りざたされますが
その中の一つに現在の音楽業界への強い不満が遺書に記されていたことに
大きなショックを受けた人も多いと思います。

私は加藤さんの「人々に受け入れられる新しい音楽が生み出せない」という悩みについて
クリエイターとしての苦悩を感じると共に決して第一線で活動していたわけではなく
むしろ自分本位の音楽を展開できる気楽なポジションにいながら、
何故「ヒット曲」にこだわらなければならなかったのか?
事務所本位の商業音楽界に絶望していながら何故そこに執着していたのか?がよく分かりません。
サディスティック・ミカ・バンドの再編までは手をつけましたが、名盤揃いのソロ作品を
振り返らなかった(それこそYMOな連中と欧州三部作の再現ライヴとか)理由は
先だった精神的支柱の安井かずみさんへの強すぎる思いがあったからかもしれません・・・

このアルバムのレコード初回生産分には以下のメッセージ・カードが封入されていたそうです。

ファンの皆様へ
「久々のソロ・アルバムをお届けしました。CBS・ソニー移籍第一弾として、
いつもにも増して意欲的に取組んだこのアルバム、気に入ってもらえましたか。
一枚のレコードがリリースされるまでには、息の合ったミュージシャン、アレンジャー、
レコード会社など、数えきれないほどの友人、スタッフが関わっています。
当然、それらの人々の才能や労働には正当な報酬が支払われなければなりません。
ところが、最近では、貸レコードやエアチェックなどの安易な複製が横行し、
レコード売上が圧迫されています。
このままでは、音楽にたずさわる人みんなが危機を迎えるだけではなく、
新譜の制作や新人のデビューが制限されたり、レコード価格の引上げを招くことにもなってしまいます。
このような、アーティストにとってもファンにとっても不幸な事態を防ぐためにも、
レコードはプライベートな楽しみだけに使ってください。音楽を愛するすべての人にお願いします。」

kazuhiko kato

加藤さんは音楽を愛するがゆえ、音楽に殺されたといっても過言ではないかもしれません。
重ね重ね合掌。

幕末青春グラフィティ Ronin 坂本竜馬・吉田拓郎・加藤和彦他 - 1986.01.15 Wed









[sales data]
1986
[producer]
加藤和彦
[member]
加藤和彦
マーク・ゴールデンバーグ
吉田拓郎
オフコース
武田鉄也
高中正義

ronin CD



1986年1月に公開された映画サントラ。

ronin.jpg

日本版サタデー・ナイト・フィーバーとでもいいましょうか、内容は限りなくB級ですが
武田鉄也(坂本竜馬)吉田拓郎(高杉晋作)オフコース/井上陽水/高中正義/ビートルズの楽曲を使用し
サントラとしてはとても良いできです。
(井上陽水とビートルズの楽曲はこのサントラには収録されていません)

私は学生時代、この映画に不覚にも感動して高知の桂浜に行ってしまいました(笑)
加藤和彦&マーク・ゴールデンバーグが音楽を担当し全編を通してビートルズの楽曲を使用したため
著作権等の問題で映像ソフト化するのが困難と言われていましたが、
2010年にめでたくDVD化されました。



もう記憶の片隅にないかもしれませんが、この映画監督(河合義隆氏)はこの幕末シリーズの
TVドラマで知り合った荻野目慶子さんと不倫の末自殺しちゃいましたね・・・

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