2017-09

The Revolutionary Piano of Nicky Hopkins/Nicky Hopkins - 1966.01.15 Sat









[sales data]
1966
[producer]
Shel Talmy
[member]
Nicky Hopkins(p)
The Mike Sammes
Singers & Orchestra




70年代、多くのギターヒーローが誕生した裏でブラックなファンキーミュージックの
引き立て役(鍵盤)のキーパーソンの一人、ニッキー・ホプキンス。

最初にニッキー・ホプキンスを意識したのはジェフ・ベック・グループ、その後は
ローリング・ストーンズのアルバムでしょうか。
個人的にニッキー・ホプキンスを強烈に意識したのはSTEVE MILLER BANDの
YOUR SAVING GRACEを聴いた時でした。



このアルバムがリリースされた1969年頃はジェフ・ベック・グループのベック・オラ、
ストーンズのLet It Bleedで名演を聴かせるなど油が乗ってきた時期ですが、
ニッキー・ホプキンスを更にステップアップさせたのは渡米後に参加した
ジェファーソン・エアプレインやSTEVE MILLER BAND、QUICKSILVER MESSENGER SERVICなど
シスコのフラワー&サイケなサウンドだったのですよね。

実はYOUR SAVING GRACEにニッキー・ホプキンスが参加しているのを全く知らなかったので
クレジットで名前を発見した時はとても驚きました。

とそんな感じで俄かにニッキー・ホプキンスブームが訪れ、参加アルバムを探しては
聴き漁った時期があったのですが、どうも腑に落ちないのがこのソロアルバムの出来です。

やはり興味のあるアーチストのソロアルバムは是非、聴いておきたいと思い取り寄せた
このデビューアルバムなのですが・・・

この頃キンクスのプロデュースをしていたシェル・タルミーがキンクスのバックで
演奏していたニッキー・ホプキンスに目をつけたのはいいのですが・・・
なんというか、1曲目って「渡る世間は鬼ばかり」のテーマ曲?と思わせるような
全体的にTVドラマのサントラ風のピアノと安っぽいオーケストラとコーラス編成で
ニッキー・ホプキンスの弾けるピアノが全く活きない妙チクリンなアレンジが耳障りで
本人もレコード会社の悪乗り企画にのせられ嫌々演奏したみたいなコメントを出しているので
消し去りたい汚点と考えているようです。

まぁ年に数枚こういう事故作品にも出会うわけですが、ニッキー・ホプキンスが好きなら
この作品はなかった事にして聴かない方がよろしいかと(苦笑)

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Soul Sounds/Soul Survival(feat Nicky Hopkins) - 1967.01.15 Sun









[sales data]
1967
[producer]
Derek Lawrence
[member]
Carlo Little(ds)
Chas Hodges(b)
Nicky Hopkins(org)
Dave Wendells(g)
Chris Lamb(tp)
Brian O'Shay(trombone)
Bob Mather(sax)
Dick Errington(sax)




ニッキー・ホプッキンスが参加しているとのことで購入してみましたが、
Swinging Londonを代表するモッズインストソウルの定番作品だそうです。

デレク・ローレンス(初期ディープ・パープルのプロデュースをつとめた後
Wwishbone Ashを育て上げたプロデュサー)が当時の売れっ子スタジオミュージシャンを集め
ブッカーT&MG'Sスタイルを真似た内容ですが、若さゆえそんなに奥深いソウルではありません。

ソウル(魂)そっちのけで上っ面をなぞってswingする演奏はそれはそれで60年代後期の
ブリティッシュロック的な一つのスタイルとして聴けるのが面白いです。

sock it to you one more time/The Senate - 1967.01.15 Sun









[sales data]
1967
[producer]
Derek Lawrence
Dave Parmor
[member]
Bob Mather(sax)
Alex Jackson(vo/g)
Max David(vo)
Tony Mumms(tp)
Mike Fraser(b)
Robbie Maclntosh(ds)




Soul SurvivalのSoul Soundsと同じくモッズ系ソウルの定番作品。

プロデューサーのデレク・ローレンスつながりで2in1のCDもあるようですが、
こちらは歌物入りライヴ盤です。
クレジット明記はないのですがオルガンはニッキー・ホプキンスなのかな?

Sweet Thursday(feat Nicky Hopkins & Jon Mark) - 1969.08.15 Fri









[sales data]
1969/8
[producer]
Hugh Murphy
[member]
Nicky Hopkins(key)
Alun Davies(vo/g)
Jon Mark(vo/g)
Harvey Burns(per)
Brian Odgers(b)

sweet thursday


バンド名はジョン・スタインベックの同名小説から取ったという説が有力です。
(小説の舞台がロックフェスでヒッピーの聖地となったモンタレーのため
ニッキー・ホプキンスが命名したのではないかと)



1969年のJEFF BECK GROUPでの全米ツアー中、シスコサウンドの虜となり
クイックシルバー・メッセンジャー・サービスの正式メンバーになり
前後してスティーヴ・ミラー・バンドのレコーディングに参加しウッドストックでは
ジェファーソン・エアプレインのメンバーと共演、その他ロイ・ハーパー、ファミリー、
ストローブス、ドノバンなど10枚前後のアルバムセッションに参加したりと
超多忙な時期にロンドンに一時帰国して制作されたアルバムです。
(レコード会社(テトラグラマトン)が倒産したため日本でリリースされたのは
版権がCBSに移った1973年だったようです)

上記のように人気セッションマンとして各方面から引張り蛸のホプキンスの状態から考えて
バンドの継続的な活動を見越したバンドではないと思いますが、
(そのそもこのアルバムに1曲も提供していません)



このアルバムはミック・ジャガーと共同で初期のマリアンヌ・フェイスフルをプロデュースしたり
翌年CITY POPなマーク=アーモンドを結成するジョン・マークの色が強いフォークロックで
ホプキンスの好きなシスコサウンドとは異なりグルーヴ感が少ないため
ホプキンスの弾けるピアノがあまり活きていないのが残念。
(そんな中Side Of the Roadのピアノだけは弾けてます)

Shady Grove/Quicksilver Messenger Service - 1969.12.15 Mon









[sales data]
1969/12
[producer]
Unknown
[member]
John Cipollina(g/vo)
Nicky Hopkins(key/org/etc)
David Freiberg(b/vo/etc)
Greg Elmore(ds/per)




its a beautiful day

このアルバムジャケット画家はIt's a Beautiful Dayと同一人物のGlobe Propaganda
という方によるものだそうです。

いわゆるシングルヒット曲がないので日本での知名度は低いですが、グレイトフル・デッドや
ジェファーソン・エアプレインなどと同じくサンフランシスコのサイケデリック・ロックの
人気バンド。

QSMの中心人物、ディヴィッド・フライバーグは1964年頃ポール・カントナーとデュオを組み、
デヴィッド・クロスビー、ジェリー・ガルシア、ロバート・ハンターらとフォークを演奏していましたが
ビートルズの登場でバンドメンバーはそれぞれポール・カントナー(>ジェファーソン・エアプレイン)
クロスビーはロジャー・マッギンというパートナーを見つけてザ・バーズ結成、
ガルシアはグレイトフル・デッドを始動させます。

QSMもフラワー・パワー、ヒッピー・カルチャーや社会背景(公民権運動、反戦運動)から、
1966年以降顕著化したサンフランシスコのロック・ムーブメントで最初期から代表格でしたが
フライバーグがマリファナ所持で二度収監されるなど麻薬違反からメンバーを欠く不安定な状態で
それにまつわるマナーの悪さを問題視されたため、大手レーベルとの契約は遅く(1969年)
当時暗喩的にドラッグを扱った曲が相次いで放送禁止処分になるなど、契約したキャピトル・レコードに
とってもリスクの大きい問題児だったようです。

そんなシスコ臭がプンプンする危ないQSMに興味津々だったのがジェフ・ベック・グループの
全米ツアー中にシスコ音楽の虜になったニッキー・ホプキンス
です。
(ジェフ・ベック・グループはウッドストック出演予定でしたが、直前にホプキンスが
脱退してしまったため出演をキャンセルし、ホプキンスはしっかり
ジェファーソン・エアプレインのメンバーとしてウッドストックに出演)



さすがに加入して日が浅いので客演扱いだろうと思ってましたがオープニングから
ホプキンスのピアノが全開です。

ストーンズのLet It Bleedのセッション中に生まれたEdward以外の他の楽曲提供は
ニック・グラヴィナイツなどでホプキンスは他の収録曲の作曲に全くタッチしてないのに、
クイック・シルバーの初期から聴いて来た方にはガラっと英国風味が加わったサウンドに
戸惑ったと思いますが、ホプキンスが好きな人にはたまらない音香満載です。

私はホプキンスの弾けるイケイケピアノをポッポコーンピアノと命名したいと思います(笑)

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