2017-09

With Their New Face On/Spencer Davis Group - 1968.01.15 Mon









[sales data]
1968
[producer]
Mike Hurst
Spencer Davis
Eddie Hardin
[member]
Spencer Davis(g/bvo)
Pete York(ds)
Phil Sawyer(g/vo)
Eddie Hardin(key/vo)
Ray Fenwick(g/vo)




スティーヴ・ウィンウッドが若干15歳でその天才ボーカリストぶりを発揮していたのが
スペンサー・ディヴイス・グループ。

「ギミ・サム・ラヴィン」を耳にしたことのない音楽ファンは少ないと思いますが、
未だに彼のステージでの重要なレパートリーで(舟木一夫の高校三年生並(笑)
たしかに15歳でこのソウルっぷりはちょっと怖い。



そのバンドの顔だったウインウッドがTraffic結成のため脱退後の4枚目のアルバム。

このバンドはウインウッドの初期キャリアとして語られことは多いものの
バンドマスターのスペンサー・デイヴィス自身の情報が少なく
一体どういう方なのかあまりよく全く分からないんですが、
評論家の大鷹俊一なんかスペンサー・デイヴィスのことを「名前だけの木偶リーダー」と
こけおろし、ウインウッド脱退以後は全く聴く価値がないとボロ糞な論評
もあり
ウインウッド目当ての人には全く無用のバンドなんでしょうが
マイナーアーチスト発掘に無常の喜びを感じる当ブログではお馴染みの
ピート・ヨーク、エディー・ハーデン、レイ・フェンウィックが
在籍していたということで放置することはできません(笑)

ウインウッド脱退後スペンサーとヨークはメンバーオーディションで
エディ・ハーデンとフィル・ソウヤーを獲得。
(ちなみにエルトン・ジョンが本オーディションで落とされたとのこと)
メンバーが固まりアルバム制作に入ると制作途中で「茂みの中の欲望」という
映画サントラの仕事が舞い込み、先にサントラ制作を優先し、ショボイ映画内容に反して
サントラ評は高く、そのままの勢いで本作制作に戻ると途中でフィル・ソウヤーが抜けてしまい
ここにTea Set>After Teaで活躍していたレイ・フェンウィックが途中参加することになります。

ウインウッドの抜けたボーカルのパンチ力が弱いのは仕方ないとしても
この頃の上昇気流だったスウィンギング系のブリティッシュロックの香りは十分しますし、
商業的な点でサッパリという理由だけでこのアルバムを聴く価値がないと断罪した
大鷹俊一の戯言に未だにだまされている方はエディ・ハーディン、レイ・フェンウィック、
ピート・ヨークで織り成すサウンドを是非聴いてみてください。

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茂みの中の欲望/Spencer Davis Group & Traffic - 1969.01.15 Wed









[sales data]
1968
[producer]
unknown
[member]
Spencer Davis Group
Traffic
Andy Ellison




一昔前の日活ロマンポルノのタイトルのようなイギリスのドタバタ青春映画。



ネットで映画評を読むと内容は全く面白くないようですがサントラは侮れません。
SDGから脱退したばかりのウインウッドが結成したトラフィックが主題曲を提供しており
(この取り合わせは監督がウインウッドがSDGに在籍している頃にサントラの楽曲依頼を
考えていたためバーターでSDGが付いてきたのでしょうか?)

サントラの場面場面に合わせた楽曲を作ったというよりもバンドにイニシアチブを与えて
当時のswingingなロック音楽を映画で採用したというような趣です。
(バンドは映画シーンにも登場するようです)

映画原作者のハンター・デイヴィスさんによるとこの映画サントラは
初めポール・マッカートニーに楽曲制作を依頼したが実現しなかったとのことですが、
このことが縁でビートルズの唯一の公式バイオグラフィの執筆を任されることになったとのことです。



この頃のSDGのギターはフィル・ソーヤーですが、このサントラと平行作業で制作していた
WITH THEIR NEW FACE ONの途中で脱退してしまったためレイ・フェンウィックに交代しています。
(フィル・ソーヤーはその後CMや映画音楽に携わり業界人として成功しているようです)

Funky/Spencer Davis Group - 1969.01.15 Wed









[sales data]
1969
[producer]
Lewis Merenstein
[member]
Spencer Davis(vo/g)
Ray Fenwick(vo/g/b)
Dee Murray(vo/g)
Nigel Olsson(vo/ds)
Kirk Duncan(key)
*****
Dave Hynes(ds)
Dave Mason(sitar/etc)
Pete York(ds)
Eddie Hardin(vo/p)





WITH THEIR NEW FACE ON制作後ピート・ヨークとエディ・ハーディンがハーディン・ヨーク結成のため
脱退したため、ディー・マレイとナイジェル・オルソンを加えた新メンバーで制作されたアルバム。
(ボートラにデイヴ・メイスンがシタールで参加しているセッション音源が収録されています)

楽曲制作全てをレイ・フェンウィックが担当し、もはやスペンサー・デイヴィスの名前を
バンドの看板にすることの意味が殆どない気もしますが・・・

SDGのアルバムでこのアルバムだけ流通が不安定なのですが、どうやらこの作品は
当時英国では"Letter From Edith"というタイトルで発売されることになっていたのが、
発売が見送られ、米国でデイト・レーベルというところがフライング発売し即回収という
曰くつきのアルバムで現在も原盤の版権管理がはっきりしないようです。

そんなこんなでセールス的に苦境に陥りバンドは活動休止。
面白いことにディー・マレイとナイジェル・オルソンはその後、以前SDGのオーディションに落ちた
エルトン・ジョンのバンドに加入し世界的な人気を博すことになります(笑)

Gluggo/Spencer Davis Group - 1973.01.15 Mon









[sales data]
1973
[producer]
Spencer Davis Group
[member]
Spencer Davis(g)
Pete York(ds)
Eddie Hardin(vo/key)
Charlie McCracken(b)
Ray Fenwick(g)




スペンサー・ディヴィス本人はやる気があるのかないのかよく分からないのですが、
このバンドの再結成にはちょっと妙な経緯がありまして、
With Their New Face Onリリース後に脱退した
ピート・ヨークとエディ・ハーディンが結成したハーディン & ヨークに



レイ・フェンウィックや元テイスト&STUDのチャーリー・マクラッケンが加わると
何の因果か?スペンサー・ディヴィスがおまけのようについてきて
再びスペンサー・ディヴィス・グループの看板で短期間再始動することになるのですが
どうもこの頃放映されたBBCの人気子供番組の主題歌に使用されたSDGの68年の曲
(Magpie)が話題となったことが契機で再結成という形になったようです。



いつものことですがスペンサーさん自身は楽曲制作にはノータッチで以前のSDGのような
R&B色は殆どなくハーディン & ヨークやレイ・フェンウィックのPOPSセンスで固められており、
ハーディン & ヨークのアルバムにスペンサーさんがゲスト参加という捉え方の方が
スッキリする内容です。


Living In a Back Street/Spencer Davis Group - 1974.01.15 Tue









[sales data]
1974
[producer]
Roger Glover
[member]
Spencer Davis(g)
Pete York(ds)
Eddie Hardin(vo/key)
Charlie McCracken(b)
Ray Fenwick(g)
*****
Brian Dexter(accordion)
Tony Coe(clarinet)
Martyn Ford(french Horn)
Doris Troy(bvo)
Liza Strike(bvo)
Ruby James(bvo)




SDG名義最後のアルバム。

このアルバムにはマニアが喜ぶ小ネタがありまして、まずプロデューサーがハーディン経由で
ディープ・パープルを脱退したばかりのロジャー・グローバーで、
ロジャー・グローバーの持ち込んだメジャー感がアルバム全体的に色濃く出ていて
今までのマイナーを地で行くSDGのアルバムの中ではちょっと異色です。
音の変遷で考えるとロジャー・グルーバーはタイトル曲のようなサウンドメイクを
そのままイアン・ギラン・バンドに移植することになります。

アルバムに参加している面子がパープル準会員メンバーのパーティーアルバムの様相なので
スペンサーさんの立ち位置がますます分からないのですが、同メンバーでアルバム2枚制作したので
それなりにスペンサーさんと他メンバー間に音楽的な絆はあったと思いたいのですが、
このアルバム発売時には既に活動実態はなかったようです・・・



バンド解散後ハーディン、ヨーク&マクラッケンはトリオ編成で活動を開始し、

hardin york

レイ・フェンウィックはFancyを結成したりDeep Purpleの準会員メンバーのセッション活動を経て
イアン・ギラン・バンドに参加します。

ian gillan band

バンドマスターのスペンサー・デイヴィスは表舞台からは完全に消滅しますが
2008年にはソロアルバムをリリースするなど未だ現役のようです。
(SPG Official HP)

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