2018-07

Live In Japan 1964(昭和39年)/Miles Davis - 1964.07.10 Fri

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[tour data] The World Jazz Festival

7月10日 名古屋市公会堂
7月11日 大阪フェスティバル・ホール
7月12日 東京日比谷公会堂
7月13日 大阪フェスティバル・ホール
7月14日 東京厚生年金会館 
7月15日 京都円山公園野外音楽堂

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[この頃の時事news]
・10月10日~24日 第18回夏季オリンピック(東京五輪)開催

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[set list] (7月15日京都円山公園野外音楽堂)
1. If I Were A Bell
2. Oleo
3. Stella By Starlight
4. Walkin
5. All Of You
6. Seven Steps To Heaven

[member]
Miles Davis (tp)
Sam Rivers (ts)
Herbie Hancock (p)
Ron Carter (b)
Tony Williams (ds)

[memo]
東京五輪が開催された1964年にマイルスは初来日を果たします。

1964年7月、日本の主要都市を巡る「ザ・ワールド・ジャズ・フェスティヴァル」が開催され
A~Cの3グループからなるプログラムは開催場所ごとに入れ替わり、マイルスはモダン派が
メーンとなるAグループで演奏。

マイルスのギャラは関係者の旅費と別に4都市(東京、名古屋、京都、大阪?)6公演で
15,000ドル(540万円)超という破格のものだったそうです(同年の大卒初任給は21,526円)

又マイルスはドタキャンして来日しないのでは?という噂も飛び交っていたそうですが、
マイルスは長旅をコカインと睡眠薬でしのぎ、羽田に降り立つとゲロを撒き散らしたそうです(苦笑)



本ツアーの7月14日東京厚生年金会館のライヴは「Miles In Tokyo」で聴けます。

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Live In Japan 1966(昭和41年)/The Beatles - 1966.06.30 Thu

[tour data]
6月30日(夜) 全て日本武道館
7月1日 (昼)(夜)
7月2日 (昼)(夜)

[この頃の時事news]
・ビートルズ台風上陸(6/29~7/3)

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[memo]
4月27日、ビートルズ来日決定を主催元、読売新聞が報道

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ビートルズ日本公演チケット入手方法は窓口販売は一切なく
(1)主催の読売新聞社に往復ハガキで申し込む
(2)協賛のライオン・ハミガキ、東芝レコード、日本航空の各応募要領で申し込む

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入場料は2,100円/1,800円/1,500円

来日から離日までこちらのブログの方が詳細にまとめておりますのでご参照ください

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何故、来日時にはっぴを着ているかというと脱いでいた背広が
クシャクシャになってしまい、機内でビートルズの世話をしていたCAが
はっぴを勧めたところメンバーが気に入ってそのまま出てきたそうです。

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混乱を避けるためビートルズは飛行機に横付けされたピンクのキャデラックで
そのままホテルに移動したため、空港内で待ち受けた大勢のファンは
肩透かしを食ったとのこと。



youtubeの映像を見ると分かりますが、武道館で初めて開催されるロックコンサート
ということでアリーナ席には人を入れない会場設営で1回1万人に制限した5回公演
(延べ5万人)

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実はビートルズの武道館のコンサート使用について、日本の武道の伝統を損なうとして
問題となり、開催前に散々もめたらしいのですが、その発端となったのが
今回の来日の主催だった当時の読売新聞社主で日本武道館館長でもあった正力松太郎氏が
ペートルなんとかというのは一体何者だ? そんな連中に武道館を使わせてたまるか」と
発言し、武道館が使用できない場合を視野に入れ、代替え案(後楽園球場)まで
浮上したそうです。

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鑑賞エチケットとして席から立ちあがったり、手をふることさえ許可しないという
厳戒態勢のため面白いのは普段ファンの絶叫で自分達の演奏が聞えないことに
慣れていたメンバーは日本の観客が大人しくしているので自分達の下手な演奏が
しっかり聞えることに焦りホテルに戻るとリハーサルを繰り返したとの逸話があります(笑)

*****

[set list] (6/30 日本武道館)

-opening act-
1.ジャッキー吉川とブルー・コメッツ、ブルー・ジーンズの合同演奏
2.ザ・ドリフターズ
3.悲しき願い/尾藤イサオ
4.Baby Let Me Take Your Home/内田裕也
5.君ににしびれて 涙ビリビリ吹き飛ばせ/望月 浩
6.Talk Rock/桜井五郎
7.津軽じょんがら節/ブルー・ジーンズ
8.青い瞳/ブルーコメッツ
9.Welcome Beatles/日本側出演者全員
(演奏時間:1時間30分)



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1.ロック・アンド・ロールミュージック
2.シーズ・ア・ウーマン
3.恋をするなら
4.デイ・トリッパー
5.ベイビーズ・イン・ブラック
6.アイ・フィール・ファイン
7.イエスタデイ
8.アイ・ワナ・ビー・ユアマン
9.ひとりぼっちのあいつ
10.ペーパーバック・ライター
11.アイム・ダウン
(演奏時間35分:5回とも同セットリスト)

7/1(昼)のライヴを日本テレビが収録し、同日21:00から特別音楽番組として放送。
(視聴率は56.5%)

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私は1978年(昭和53年)に「ビートルズ日本公演!今世紀最初で最後たった1度の再放送」
という番組で見たのですがこのテイクは6/30(夜)公演で実際には再放送ではないんですね。
実は7/1(昼)のマスターテープはブライアン・エブスタインが持ち帰り紛失してしまったため
VHS(LD)化の際はこの6/30のテイクが使われているようです。

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まぁこのライヴだけ見たら「ビートルズって別に大したことないじゃん」と
今の若い人たちは思うかもしれませんが
(実際、当時テレビを見た人の多くもそう感じたと思いますが)
ビートルズはこの時点では「音楽」ではなく「現象」であったため演奏云々を
語るのは野暮かと(笑)

ジョン・レノン曰く
僕等を見たければコンサートに、曲を聴きたければレコードを買ってください

"That's right,John !!"

Live In Japan 1971(昭和46年)/Blood,Sweat&Tears - 1971.02.13 Sat

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[tour data] 第2回ロック・カーニバル

2月10日(昼) 大阪フェスティバル・ホール
2月10日(夜) 大阪フェスティバル・ホール
2月13日 日本武道館

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[この頃の時事news]
・タイガース解散コンサート(武道館)(1/24)
・横綱、大鵬32回目(最後)の優勝(1/24)
・アポロ14号、月面着陸(2/5)

[set list]
不明のため参考にOnondaga War Memorial Auditorium, Syracuse, NY, USA(1971/5/1)

1.More and More
2.You've Made Me So Very Happy
3.(Unknown)
4.God Bless the Child
5.Something's Coming On
6.Sometimes in Winter
7.Lucretia MacEvil
8.Smiling Phases
9.And When I Die
(Encore)
10.Spinning Wheel
(来日時のセットリストをご存知の方いらっしゃいましたらご一報ください)

[member]
David Clayton-Thomas(vo)
Bobby Colomby(ds/per)
Jim Fielder(b)
Dick Halligan(organ/p/el-p/etc)
Steve Katz(g/vo/harmonica)
Fred Lipsius(sax/p/el-p/music box)
Dave Bargeron(trombone/tuba/baritone horn)
Lew Soloff(tp/flugelhorn/piccolo)
Chuck Winfield(tp/flugelhorn)

[memo]
キョードー東京主催の第2回ロック・カーニバルで初来日。
(メンバーが一人交代しています(ジェリー・ハイマン>デイブ・バージェロン)

B.S&Tはビートルズ以来2番目に武道館でコンサートを行ったロックバンドになるようですが
1971年はキョードー東京やウドー主催の大型ロックイベントが連続で開催されるのですが
単に金儲けが目的ではなく日本で海外ロックバンドのライヴ興行が根付くかどうか
初の一大事業としてレコード各社&音楽業界関係者一丸となった大型プロモーションが
展開され多くの洋楽バンドが来日
(2月B,S&T/3月B.B.KING/4月FREE/6月シカゴ/7月グランド・ファンク/8月ピンク・フロイド/
9月ZEPP/10月エルトン・ジョン)

結果的に大成功を収めこの1971年を境に日本が洋楽ロックに大きく門戸を開くことになったそうです。

Blood,Sweat&Tearsはスタジオよりライヴの方がより迫力があるのではないかと思うのですが
初期の頃のライヴアルバムは皆無でその実態が分からないのですが、1975年頃のライヴを聴くと
スタジオ編集に凝っているためかライヴバンドというよりスタジオミュージシャンの集合体
という感じです。

箱根アフロディーテ1971(成毛滋&つのだひろ,モップス,ハプニングス4,ピンク・フロイド他) - 1971.08.06 Fri

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[live data]
1971年8月6&7日 箱根芦ノ湖畔成蹊学園乗風台
全席自由、前売り券2,000円

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2日間で4万人を動員

[この頃の時事news]
・7月17日 - 阪神の江夏豊、プロ野球オールスターゲームにて9連続奪三振の記録樹立
・7月20日 - マクドナルド日本第1号店「銀座店」、三越銀座店脇にオープン
・8月15日 - ニクソン・ショック(アメリカが金とドルの交換停止)
・8月28日 - 円変動相場制移行

[参加ミュージシャン]
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[memo]
1969年に「愛と平和の祭典」として開催されたウッドストックは全世界に衝撃を与え
大規模なロックフェスティヴァルが次々と開催される発火点となり、
日本でも1970年に富士山の裾野で日本版ウッドストックが開催される予定でしたが
企画段階で没になりますが、その流れを汲んで開催された日本初の一大野外フェスティバルが
箱根アフロディーテです。

このフェスティバルは「箱根アフロディーテ=ピンク・フロイド」というぐらい
とにかくピンク・フロイド初来日のステージということで有名ですが、
メイン&サブと二つに分かれたステージにロック、ジャズ、ポップスと
複数ジャンルのミュージシャンが参加したため音楽博覧会的要素が強かったようです。

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行かれた方によるとメイン会場は傾斜地で非常識にもステージが高台にあったため
観客席側は気を緩めると後ろへひっくり返りそうになるという不安定な会場設営だったそうです。
又時代を反映してヒッピーを気取ったシンナーで酔って混獨する全日本ボンド党とか
マリファナ解放戦線とか怪しい集団もちらほら。

超目玉のピンク・フロイドは8/1に来日

ピンク・フロイドと取材陣の噛み合わない来日記者会見(笑)

Q「複雑なサウンドにする理由は?」
A「別にただやってたらこうなっただけさ」
Q「日本のファンにメッセージを」
A「しゃべりに来たんじゃない」
Q「ドラッグとの密接な結びつきは?」
A「日本じゃそのことについて余りしゃべるなと言われてるんでね」

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丁度「原子心母」をリリースしたばかりのピンク・フロイドのセットリスト(8/6)は以下の通り



1.Atom Heart Mother
2.Green Is A Colour~Careful With That Axe, Eugene
3.Echoes
4.Cymbaline
5.A Saucerful Of Secrets

1曲終わるごとに10分近いチューニングが行われ、そのチューニングを曲だと思って
観客が拍手を送る一幕もあったとか(笑)





ちなみに大阪フェスティバルホール(8/9)のセットリストは以下の通り

1.Green Is A Colour~Careful With That Axe, Eugene
2.Fat Old Sun
3.Atom Heart Mother
4.Echoes
5.Set The Controls For The Heart Of The Sun
6.Cymbaline
7.A Saucerful Of Secrets

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私はとにかくゼップ、フロイド、ザッパのライヴを生で観れなかったことが心残りで
これらの伝説のライヴに行かれた方々を本当に羨ましく思います。

Live In Japan 1971(昭和46年)/Led Zeppelin - 1971.09.23 Thu

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[tour data]
9/23 日本武道館
9/24 日本武道館
9/27 広島市営体育館(チャリティコンサート)
9/28 大阪フェスティヴァルホール
9/29 大阪フェスティヴァルホール

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[この頃の時事news]
・9月16日 - 成田空港第二次強制代執行実施
 行政と地元住民・学生が激しい攻防を展開、警官3人が死亡(東峰十字路事件)
・9月18日 - 日清食品が「カップヌードル」を発売

[set list] (1971/9/29 大阪フェスティヴァルホール)
1. Immigrant Song
2. Heartbreaker
3. Since I've Been Loving You
4. Black Dog
5. Dazed And Confused
6. Stairway To Heaven
7. Celebration Day
8. That's The Way
9. Going To California
10. Tangerine
11. Friends
12. Plant Singing
13. What Is And What Should Never Be
14. Moby Dick
15. Whole Lotta Love
16. Communication Breakdown
17. Organ Solo
18. Thank You

[member]
Jimmy Page(g)
Robert Plant(vo/harmonica)
John Bonham(ds)
John Paul Jones(b/org)

[memo]
ZEPPの初来日はキョードー東京の「Rock Carnival #7」で実現。
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記者会見でプラント曰く
「音楽の可能性には限界がない。その創造には自分の感情とか行為とか技術、体力など
あらゆる要素の全てを注ぎ込む必要があるんだ」

前座なし、休憩なしのぶっ通し2時間半
(24日は曲数も増え3時間・・・広島は3時間20分・・・大阪は3時間30分・・・)

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「IV」発売前の未発表曲を含むセットリストですがこの頃のZEPPのライヴ評に不満など
聞いたことがないので、内容は山のようにあるブート音源で聴いていただくとして

9/27の広島公演はZEPPの強い要望で実現し
「原爆は私達と同じ人間の仲間の”過去”がやったことで
誰が悪いということではないがやはり申し訳なさを感じる。
平和と楽しさを与える音楽をやってる私達が少しでも力になれるなら」と
チャリティコンサートとして行われ売り上げ全額を寄付。

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「惚れてまうやろう~!」

そして大暴れだったのはステージだけではなく湯川れい子さんの手記によると

23日の武道館のアンコール時にファンがステージに押し寄せ、危険を感じた武道館側が
場内の照明を明るくしたことから「大切なコンサートをブチ壊してくれた」と
ブチ切れで飲み会ではボンゾが机や椅子をひっくり返して大暴れ(笑)

24日のアンコールで袖に引っ込んだあと「お前、ステージで煙草を吸うな!」と
プラントがボンゾを殴る

飲み会でステージの出来事が原因で常時メンバー間で取っ組み合いの喧嘩をして
(ジミー・ペイジの唇が切れて流血とか)収まりつかないとマネージャーの
ピーター・グラントが楽器ケースから猟銃を取り出し鎮めたりしていたそうな。

プラント曰く
「それだけ俺たち仲がいいんだよね」
ってそういうオチかい!(笑)






Live In Japan 1972(昭和47年)/Emerson,Lake&Palmer - 1972.07.22 Sat

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[tour data] ロック・エクスプロージョン'72(第7弾)SUPER SUMMER 0722 & 0724

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7/22 後楽園球場
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7/24 甲子園球場
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[この頃の時事news]
・第一次田中角栄内閣発足(7/7)
・ハイセイコーが大井競馬場でデビュー(7/12)
・大相撲名古屋場所小結・高見山が外国人力士として初優勝(7/16)

[set list] (後楽園球場(7/22)
1.ホウダウン
2.タルカス~アクアタルカス
3.石を取れ~ラッキーマン
~ピアノ・インプロヴィゼイション
4.展覧会の絵~キエフの大門
5.トッカータ
6.ロンド

[member]
Keith Emerson(key)
Greg Lake(vo/b)
Carl Parmer(ds)

[memo]
この企画は再結成のFREE(ポール・ロジャース/サイモン・カーク/山内テツ/ラビット)との
ジョイントライヴでこの時のFREEは山内テツの凱旋公演ですが、
不在のギターはポール・ロジャースが担当。

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この当時のE.L&Pの日本での人気はE.L.Tの比ではなかったんじゃないでしょうか(笑)

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(嵐の中行われた後楽園ライヴの模様を伝える現地新聞)

[1972/7/22 後楽園球場]
前座FREEの演奏後テレビ東京の中継があったため観客は台風接近の状況で
ELP登場まで1時間待たされたとのこと(笑)
シンセ機材が不調でしたがキース・エマーソンのパフォーマンスは最高で
普段はハモンドに短剣を突き刺すところをこの日は日本刀で切りつけたとのことです(笑)

[1272/7/24 甲子園球場]
甲子園は後半ステージにかけあがろうとするファンが続出し中止・・・
カール・パーマーのドラムソロの途中で会場の電源が切られたため20分間叩き続け
一礼して退場したとのことです(笑)



(おまけ)
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emerson & Kansai Yamamoto in Japan 1972

Live In Japan 1972(昭和47年)/Deep Purple - 1972.08.15 Tue

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[tour data]
8/15 大阪厚生年金会館
8/16 大阪厚生年金会館
8/17 日本武道館

[この頃の時事news]
・7月7日 - 第1次田中角栄内閣発足
・7月21日 - 日本テレビ系で刑事ドラマ「太陽にほえろ!」放送開始
・8月26日 - ミュンヘンオリンピック開催(~9月11日)

[set list]
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[member]
Ritchie Blackmore(g)
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Ian Gillan(vo)
Roger Glover(b)
Jon Lord(key)
Ian Paice(ds)

[memo]
ディープ・パープルの待望の初来日公演は当初1972年5月が予定され
チケットが発売されますが、リッチーが肝臓炎、イアン・ギランが気管支炎にかかり
8月に延期されます。
タイミング的にマシンヘッド発売直後ということでパープル絶頂期のパフォーマンスが
お披露目されることになりました。

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本ライヴは"LIVE IN JAPAN"名義の各種ライヴ盤でリリースされているので
殆どのロックファンが聴いたことがあると思いますが、実はこのライヴ盤は
日本のレコード会社からの強い要請でレコーディングが実現したのですが、
当時バンド側は日本製のレコーディング機材を過小評価していたらしく、
ライヴ録音には乗り気ではなかったと言われています。
そのため契約に以下の特別条項が盛り込まれていたそうです。

1.日本のみでの発売に限る。演奏の状態が悪ければ発売しない。その権限はバンド側にある。
2.バンド側がテープを持ち帰り ミックス・ダウンをする。
3.バンド側のスタッフが録音をする。

しかし持ち帰った録音テープを聴いたメンバーはその出来の良さに驚愕したと伝えられており
次アルバム「紫の肖像」のリリースが間近に控えていたにもかかわらず、
レコード会社を説得して世界発売になったいきさつがあるようです。
(この事が1973年2回目の来日時の悲劇を生むことになるのですが・・・)

このライヴ盤は私が生涯聴いたアルバムのリピート数でダントツだと思います。
とにかく音が良く最近の大掛かりなロック・コンサートと比較すると使用楽器がシンプルで、
それゆえ各楽器の音のバランスが良く、音の分離が明確な事が大きな特徴といわれます。
最初はあまりの完璧な演奏に少なからずスタジオのオーバーダブが施されていると
思っていましたが、後に3日間を収録した完全版を耳にしてほとんどノー編集だったことに
改めて驚きました。

今と違い映像もバンドの詳細な情報もタイムリーに分からなかったことが、
想像や妄想を限りなく肥大化させ、自分の耳だけを頼りにその感動を他人と分かち合い、
語り継がれた結果、まさにロックの神盤として今尚、多くのロックファンを
魅了し続けているのではないでしょうか。

Live In Japan 1973(昭和48年)/YES - 1973.03.08 Thu

[tour data] Close To The Edge Tour

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3月 8日 新宿厚生年金会館ホール
3月 9日 渋谷公会堂 
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3月10日 神田共立講堂(追加公演)
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3月11日 名古屋市公会堂
3月12日 大阪厚生年金会館ホール
3月14日 京都会館第一ホール

[この頃の時事news]
・2月25日 - 桜田淳子、『天使も夢みる』で歌手デビュー
・3月13日 - 国鉄高崎線上尾駅で上尾事件発生
・3月20日 - 熊本地方裁判所、水俣病訴訟で、チッソ水俣工場の廃液が原因と認める判決
・3月29日 - ベトナム戦争、アメリカ軍の最後の兵士が南ベトナムから撤退

[set list] (3/12日大阪.厚生年金会館ホール)
1. Firebird
2. Siberian Khatru
3. Heart of the Sunrise
4. Sakura Sakura
5. Mood for a Day
6. Clap
7. And You And I
8. Close to the Edge
9. Rick Wakeman Solo
10. Roundabout
11. Your Is No Disgrace
12. Starship Trooper

[member]
Jon Anderson(vo)
Steve Howe(g)
Chris Squire(b)
Rick Wakeman(hammond/p/synthe/etc)
Alan White(ds/per)

[memo]
YESはデビュー当時から米アトランティック・レコードの高プライオリティバンドだったため
日本公演の計画は1970年と1972年にあったようですが、日本での人気はまだ低かったため
時期尚早との事でお流れになっています。

そして「これわもの」「危機」というモンスターアルバムを引っ提げての
ロック・エクスプロージョン'73第2弾で初来日。

来日直前にロンドンの倉庫からアンプ3台、ミニ・ムーグ2台、セントラル・コントロール・パネル、
ハウとクリスのギブソン・ペダル・ボードセッなど総額3万ぽんどの盗難被害にあい
新たな機材を購入しての日本、オーストラリア、ニュージーランド公演だったようです。

「こわれもの」「危機」を中心としたセットリストなのでドラムがブルフォードではない点を
のぞいて幸運にも絶頂期のYESのライヴを生で体験された方々が羨ましい・・・



YESはワールドツアーのセットリストにファンサービスでその国、地域にちなんだ楽曲を
演奏することが多く、日本公演は「さくら」が神田共立講堂、大阪厚生年金会館で披露され、
予想以上に受けが良かったためジョン・アンダーソンは来日のたびに日本の童謡を歌うのが
定番となりました。

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この時のブート物もいくつかありますが「危機」ツアーは決定打が公式に発売されたので
ざわざ買うまでもないかと(笑)



又東洋哲学に深く傾倒していたジョンによると次アルバムの「海洋地形学の物語」のコンセプトを
この日本滞在中に考えついたとのことです。

Live In Japan 1973(昭和48年)/David Bowie - 1973.04.08 Sun

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[tour data]
1973年4月8日 新宿厚生年金会館

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1973年4月10日 新宿厚生年金会館
1973年4月11日 新宿厚生年金会館
1973年4月12日 名古屋市公会堂
1973年4月14日 広島郵便貯金会館
1973年4月16日 神戸国際会館
1973年4月17日 大阪厚生年金会館
1973年4月20日 渋谷公会堂

[この頃の時事NEWS]
・山口百恵「としごろ」でデビュー(5/21)

[set list] (1973年4月20日 渋谷公会堂)
1.Opening SE
2.Hang On To Yourself
3.Ziggy Stardust
4.Changes
5.Moonage Daydream
6.John, I'm Only Dancing
7.Watch That Man
8.The Jean Genie
9.Time
10.Five Years
11.Let's Spend The Night Together
12.Starman
13.Suffragette City
14.Rock'n Roll Suicide
15.Round And Round

[member]
David Bowie(vo/g/harmonica)
Mick Ronson(g)
Trevor Bolder(b)
Mick "Woody" Woodmansey(ds)
*****
Mike Garson(p/key)
John Hutchinson(g)
Geoffrey A. MacCormack(bvo)
Ken Fordham(sax)
Brian Wilshaw(sax)
Aynsley Dunbar(ds)
(エインズレー・ダンバーは日本公演の時のみサポートで参加)

[memo]

ジギー・スターダスト(withミック・ロンソン)としての初来日は
来日手段から面白い話題満載で、ボウイは飛行機ではなくオロンセイ号という船で
カリフォルニアから太平洋を渡り、横浜港から上陸。

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公演終了後は再び船でウラジオストックに行き、その後シベリア横断特急で英国に帰るという
飛行機嫌い?をPRしていたようですが、再来日時(1978年)は飛行機で来てます(笑)

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ライヴの写真を見ると「出火吐暴威」という漢字が刺繍されたマントを纏ってますが、
当時のステージ衣装はボウイの依頼で山本寛斎さんが担当。

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[参考]ボウイのステージ衣装ギャラリー)

ボウイの日本好きは知られたことですが、今回の来日中も歌舞伎を観劇したり
(宝塚観劇は体調不良でキャンセルになったとのこと)日本文化に興味津々だったそうです。

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そして来日公演のステージは興奮の坩堝と化し、ボウイもノリノリでアンコールでは
素っ裸にTバック風のパンツ一丁と大ハッスルだったとのことです(笑)

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ジギー・スターダストのステージを生で観た人が物凄く羨ましい・・・

[sound file 東京厚生年金会館(1973/4/8)]















[bootleg gallery]
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Live In Japan 1973(昭和48年)/Beck,Bogert & Appice(B,B&A) - 1973.05.14 Mon

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[tour data]

1973年5月14日 日本武道館
1973年5月16日 名古屋市公会堂
1973年5月18日 大阪厚生年金会館
1973年5月19日 大阪厚生年金会館

[この頃の時事news]
・山口百恵が「としごろ」でデビュー(5/21)

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[set list] (日本武道館(5/14)
1. Introduction
2. Superstition
3. Livin' Alone
4. I'm So Proud
5. Lady
6. Tonight I'll Be Staying Here With You
7. People Get Ready
8. Morning Dew~Drums Solo
9. Sweet Sweet Surrender
10. Lose Myself With You~Bass Solo
11. Black Cat Moan
12. Jeff's Boogie
13. Why Should I Care
14. Plynth~Shotgun
15. Going Down
16. Oleo
17. Boogie Includes~The Train Kept A Rollin'

[member]
Jeff Beck(g)
Tim Bogert(vo/b)
Carmine Appice(vo/ds)

[memo]
ジェフ・ベックの初来日はBB&Aで実現。

JBG_201803160823130ec.jpg Beck,BogertAppice2

しかし、チケットの半券を見るとジェフ・ベック・グループになってますね(笑)

当時のミュージックマガジンに同時期に来日したハンブルパイとの比較記事があり
「たしかにBB&Aはうまいけどバンドとしてまとまりに欠ける」という意見が多く
両方見た人のアンケートではハンブル・パイの方が圧倒的に支持が多かったようです。

images_201506081717336bb.jpg 130663056719016321806_DSC00264.jpg

ジェフ・ベック・グループとフュージョン期のジェフ・ベックのつなぎとなった
BB&Aは「第二のクリーム」という前評判が高すぎたことと演奏技術の高さをのぞくと
サウンド面に新鮮味がなく、トリオに一番重要なグルーヴ感が欠如しているのが
致命傷で3年前の結成話がポシャッた時が潮時だったのかなと。
勿論、時系列に整理して聴いている今だから言えることなんですけどね。

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