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2020-07

Mr.Tambourine Man/The Byrds - 1965.06.15 Tue









[sales data]
1965/6
[producer]
Terry Melcher
[member]
Roger McGuinn(vo/g)
Gene Clark(vo)
David Crosby(vo/g)
Michael Clarke(ds)
Chris Hillman(b)
*****
Leon Russell(key)
Jerry Cole(g)
Larry Knechtel(b)
Hal Blaine(ds)




ウエストコースト周辺の音楽を攻めていくと必ず辿りつくのがビーチ・ボーイズとザ・バーズ。

本アルバムのプロデュサーはビーチ・ボーイズとも縁深いテリー・メルチャー。

このバンドのサウンドについて「ビートルズとボブ・ディランの中間」という表現がありますが
フォークの温かみとR&Rの疾走感にハーモニーをかぶせるという独特のサウンドで
人気を博します。

ただしロジャー・マッギン以外は楽器が弾きこなせないアマチュアレベルの状態だったため
ハーモニーをのぞきレオン・ラッセルなどスタジオ・ミュージシャンがサポートして
録音したそうです。

byrds.jpg

12曲収録中オリジナルは5曲で残りのカバー曲のうち4曲はボブ・ディランの楽曲で
「ミスター・タンブリン・マン」が全米No.1ヒットしザ・バーズの代表曲となります。
「ミスター・タンブリン・マン」には実在のモデルが存在し、それはブルース・ラングホーン
という方で、ボブ・ディランがレコーディングの際に知り合い彼が持っていた
トルコのFrame Drumの形がタンブリンに似ていたことから、彼のことを
「ミスター・タンブリン・マン」と呼び、曲が生まれたそうです。

bruce-tambourine.jpg
(ブルース・ラングホーンが「タンブリン」を持った写真)
この「タンブリン」は、現在Experience Music Projectのミュージアムに収蔵されているとのこと)

roger maggin

こぼれ話ですがマッギンがトレードマークにもなったリッケンバッカー12弦を弾くようになったのは
映画「ビートルズがやってきたヤア!ヤア!ヤア!」でジョージ・ハリスンが弾くのを見て
映画館の帰りに楽器店で購入したんだそうです。
当時のことを思えば、リッケンバッカーを即買いできるとはかなりのボンボン育ち?(笑)

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Turn!Turn!Turn!/The Byrds - 1965.11.15 Mon









[sales data]
1965/11
[producer]
Terry Melcher
[member]
Roger McGuinn(vo/g)
Gene Clark(vo)
David Crosby(vo/g)
Michael Clarke(ds)
Chris Hillman(b)




楽器を猛特訓した甲斐あって本作はサポートミュージシャンを入れずメンバーのみの
演奏で制作されたようです。
又レコーディングではプロデューサーもメンバーも納得するまで何百回と録音が
繰り返されかなりヘヴィーな作業だったようです。

本アルバムもタイトル曲を含めカバー曲に耳が行きがちですが、ジーン・クラークが
中心となって生み出した美しいメロディがビート・ポップと一線画した初期ザ・バーズの
フォークロック期のオリジナル性を発揮しています。

byrds2.jpg

ちなみにシングルはディランのカバー曲It's All Over Now,Baby Blueの予定だったのが
急遽Turn!Turn!Turn!に変更されたそうです。



本作に収録されたLay Down Your Weary Tuneの自作カバーを聴いたボブ・ディランから

bylan.jpg

「これを聴くまでは君達のことをただの物真似バンドだと思っていたけど
これには本物のフィーリングが篭っている」と最高の賛辞を頂いています。



He Was A Friend Of Mineはトラディショナル曲をマッギンが改作したもので
暗殺されたジョン・F・ケネディへの追悼歌です。

Fifth Dimension(霧の5次元)/The Byrds - 1966.01.15 Sat









[sales data]
1966
[producer]
Allen Stanton
[member]
Roger McGuinn(vo/g)
David Crosby(vo/g)
Michael Clarke(ds)
Chris Hillman(b)
*****
Gene Clark(vo)
Van Dyke Parks(key)




創設メンバーでザ・バーズのメロディメーカーだったジーン・クラークはライヴ演奏の
十八番となるEight miles highの録音だけ参加し脱退。
(この曲はドラッグを連想させるという理由で全米で放送禁止に(苦笑)

プロデュースもテリー・メルチャーと意見が衝突しアレン・スタントンという
コロンビアの重役さんが名前貸し?程度なので実質的にはバンドのセルフプロデュース
みたいなものです。

初期のバーズはアルバムリリースごとに演奏力がUPしているのが面白いですが
本アルバム制作前にジーン・クラークが脱退したため、マッギン&クロスビーが楽曲制作に
取り組まなければならなくなり、今までのフォークロックサウンドから
サイケ、カントリー、ソウルと幅を広げバンドサウンドの新たな転換期を迎えることになり
このことが彼等のソングライティングの才能を開花させることになります。

尚、クロスビーはこのアルバムで初めてWhat's Happening?を書きリードボーカルを
担当しています。

Gene Clark With The Gosdin Brothers - 1967.01.15 Sun









[sales data]
1967
[producer]
Larry Marks
Gary Usher
[member]
Gene Clark(g)
Glen Campbell(g)
Mike Clarke(ds)
Doug Dillard(g)
Chris Hillman(b)
Jerry Kole(g)
Bill Rinehart(g)
Leon Russell(p)
Clarence White(g)
Gosdin Brothers




ザ・バーズ初期(フォークロック期)のオリジナル曲の殆どを書いていたジーン・クラークさんが
バンド脱退後リリースしたソロアルバム。

gene-clark.jpg

プロデュースはザ・バーズのYounger Than Yesterdayと同じくゲイリー・アッシャーが担当し
クリス・ヒルマン、マイケル・クラーク、クラレンス・ホワイトとザ・バーズな面子が関係しており
サウンド的にはロジャー・マッギンの12弦リッケンバッカー抜きのザ・バーズ的な作品です。
(レオン・ラッセルも参加)

このアルバム発売一週間後にザ・バーズのYounger Than Yesterdayがリリースされたため
話題を持っていかれてしまったそうですが、本人曰く「ひたすら曲を書くのをやめられなかった時期」
だったそうで、失恋ソングメイカーの達人が他人に気兼ねすることなく「報われぬ想い」を
とうとうと書き綴った作品です。

ザ・バーズ脱退後は華やかなヒット曲がないためメジャーなスポットが当るアーチストでは
ありませんが、通称"white light"などマイナーな活動ながら名盤をリリースして行きます。

Younger Than Yesterday(昨日よりも若く)/The Byrds - 1967.01.15 Sun









[sales data]
1967
[producer]
Gary Usher
[member]
Roger McGuinn(vo/g)
David Crosby(vo/g)
Michael Clarke(ds)
Chris Hillman(b)
*****
Clarence White(g)
Hugh Masekela(tp)
Vern Gosdin(g)




前作、Fifth Dimension(霧の5次元)を最後にザ・バーズのサウンドメーカーだった
ジーン・クラークが脱退し、バンド主導権がマッギン&クロスビーに移ったように見えましたが
驚いたことにクリス・ヒルマンが一気にソングライティングの才能を開花させ(4曲提供)
各メンバーの個性が絡み合う好作品になりました。
(後にザ・バーズのメンバーとなるクラレンス・ホワイトがゲスト参加)



アルバムタイトルはボブ・ディランのカバー曲"My back pages"の歌詞から拝借。
"So You Want To Be A Rock 'N' Roll Star"は当時アメリカで人気を博していたモンキーズを想定し
造られたスーパースターを痛烈に皮肉った歌です。

The Notorious Byrd Brothers(名うてのバード兄弟)/The Byrds - 1968.01.03 Wed









[sales data]
1968/1/3
[producer]
Gary Usher
[member]
Roger McGuinn(g)
David Crosby(g)
Chris Hillman(b)
Michael Clarke(ds)




ボブ・ディランのカバーバンドから出発しフォークロック~サイケムーブメントの
先駆者として昇り調子のザ・バーズの5TH。

このアルバムもビートルズのサージェントペッパーズ症候群のアルバムですが
前作同様、ミレニウム/サジタリアスのゲイリー・アッシャーのプロデュースで
ソフトロックな仕上がりになっています。

がこれが火種となり・・・

アルバムジャケットにデヴィッド・クロスビーの代わりに馬が写っていることは有名ですが
デヴィッド・クロスビーはキャロル・キングの「GOIN'BACK」カバー収録に反対し
又自身の楽曲「Triad」がアルバムに採用されなかったことで制作途中で脱退してしまいます
(脱退後、ジョニ・ミッチェルのデビュー・アルバムをプロデュースした後>C,S,N結成へ)

Sweetheart Of The Rodeo(ロデオの恋人)/The Byrds - 1968.01.15 Mon









[sales data]
1968
[producer]
GARY USHER
[member]
Roger McGuinn(vo/g/banjo)
Chris Hillman(vo/g/b/etc)
Gram Parsons(vo/g)
Clarence White(vo/g)
John Hartford(banjo/g)
Loyd Green(steel g)
Jay Dee Maness(steel g)
Earl Ball(p)
Roy M. "Junior" Husky(b)
Jon Corneal(ds)
Kevin Kelley(ds)




アルバム制作中に対立したデヴィッド・クロスビーが脱退し、バンドのオリジナルメンバーは
マッギン&ヒルマンの二人だけになってしまいますが、カントリー系のグラム・パーソンズと
Rising Sonsのケヴィン・ケリーを新たなメンバーに迎え、当時珍しかった本格的な
カントリー・ロックのアルバムを制作します。
(マッギンの曲は1曲も収録されていません)

the byrds

サージェント・ペッパーズ症候群のようなサイケなサウンドを歓迎していた多くのファンは
この大きなサウンドの方向転換にかなり戸惑ったようですが、アルバム制作を通し
グラム・パーソンズとクリス・ヒルマンは意気投合し更に本格的なカントリーロックを目指すため
ザ・バーズを脱退し「フライング・ブリトー・ブラザース」を結成することになります。

Fantastic Expedition Of Dillard & Clark(幻想の旅) - 1968.01.15 Mon









[sales data]
1968
[producer]
Larry Marks
[member]
Doug Dillard(vo/banjo/g/etc)
Gene Clark(vo/g/etc)
Bernie Leadon(vo/banjo/g/etc)
Don Beck(dobro, mandolin)
David Jackson(b)
Michael Clarke(ds)
Chris Hillman(mandrin)




1_20180719085141874.jpg

ジーン・クラークのソロアルバム制作で意気投合したバンジョー奏者ダグ・ディラードと
結成したバンド(ユニット?)
(クリス・ヒルマン、バーニー・レドン参加)

本作はザ・バーズの「ロデオの恋人」FBBの「黄金の城」と並ぶカントリーロック三種の神盤の
1枚と言われています。

4_20180719085144767.jpg 3_2018071908514394d.jpg

ブルーグラス(米で生まれたアコーステックなアンサンブルを奏でるストリングバンド音楽)出身の
ディラードとフォークロック系のクラークのサウンド融合が不思議な味わいを醸し出し
行き着いた先が同時期グラム・パーソンズが加入したザ・バーズと同じカントリーロック
だったことが興味深いです。

(Untitled)/The Byrds - 1970.01.15 Thu









[sales data]
1970
[producer]
Terry Melcher
Jim Dickson
[member]
Roger McGuinn(vo/g)
Clarence White(vo/g)
Gene Parsons(ds)
Skip Battin(b)




クリス・ヒルマンとグラム・パーソンズが「フライング・ブリトー・ブラザース」結成のため
脱退してしまい、オリジナルメンバーでは唯一人になってしまったロジャー・マッギンと
クラレンス・ホワイト(g)、ジーン・パーソンズ(ds)、スキップ・バッテン(b)の4人編成となり
ザ・バーズ史上、最も演奏力が優れていたと言われる時期のライヴ音源とスタジオ録音を
組み合わせたアナログ時代2枚組。
(解散までメンバーはこの4人で固定されます)

クラレンス・ホワイトが正式なメンバーとなり、質の高いライブパフォーマンスが可能となり
ホワイトのストリングベンダーによるカントリータッチの感性豊かなギターフィーリングは
多くのギターリストに影響を与えます。
(この頃ライヴ活動は年間200本をこなしていたようです)

とにかく「Eight Miles High」が眉唾。
(後にロキシー・ミュージックもカバーしました)

このアルバムはDisk2に「Unissued」という未発表曲14曲をプラスした2枚組で
出し直されていますので、クラレンス・ホワイト参加時期の集大成として聴くなら
買い直しをお薦めします。

White Light/Gene Clark - 1971.01.15 Fri









[sales data]
1971
[producer]
Jesse Ed Davis
[member]
Gene Clark(vo/g)
Jesse Ed Davis(g)
Bobbye Hall(per)
Chris Ethridge(b)
John Selk(g)
Ben Sidran(key)
Mike Utley(key)
Gary Mallaber(ds)




70年中期に巻き起こるSSWブームに乗っかるにはちょっと玄人好みすぎるかなという感じで
ザ・バーズ脱退後はカントリーロックというマイナージャンルで活動していたため
他メンバーのような名声は得られませんでしたが、この後何千年も聴き継がれるであろう
古典名盤です。
(white lightは正式タイトルではなく通称)

こういう古典名盤作品を評するのが一番難しいのですが(下手に形容すると穢れてしまうようで)
シンプルで繊細な音が引きつける不思議な魅力に出会うと「音に命が宿る魂」という意味で
「音魂」という言葉を使いたくなるのですが、全ての曲に「音魂」が篭った感じで
綿密な制作過程でこういう感じで作ろうと思ってできるアルバムではなく
何というかプロデュサーのジェシとクラークのシンクロ率が奇蹟的に「純度100%」を
飛び越してしまったという感じです。

しかし上記のような固い説明に構えて聴く必要のない非常にハートフルな作品であることを
追記しておきます(笑)

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