2017-07

Mr.Tambourine Man/The Byrds - 1965.06.15 Tue









[sales data]
1965/6
[producer]
Terry Melcher
[member]
Roger McGuinn(vo/g)
Gene Clark(vo)
David Crosby(vo/g)
Michael Clarke(ds)
Chris Hillman(b)
*****
Leon Russell(key)
Jerry Cole(g)
Larry Knechtel(b)
Hal Blaine(ds)




ウエストコースト周辺の音楽を攻めていくと必ず辿りつくのがビーチ・ボーイズとザ・バーズ。

本アルバムのプロデュサーはビーチ・ボーイズとも縁深いテリー・メルチャー。

このバンドのサウンドについて「ビートルズとボブ・ディランの中間」という表現がありますが
フォークの温かみとR&Rの疾走感にハーモニーをかぶせるという独特のサウンドで
人気を博します。

ただしロジャー・マッギン以外は楽器が弾きこなせないアマチュアレベルの状態だったため
ハーモニーをのぞきレオン・ラッセルなどスタジオ・ミュージシャンがサポートして
録音したそうです。

byrds.jpg

12曲収録中オリジナルは5曲で残りのカバー曲のうち4曲はボブ・ディランの楽曲で
「ミスター・タンブリン・マン」が全米No.1ヒットしザ・バーズの代表曲となります。
「ミスター・タンブリン・マン」には実在のモデルが存在し、それはブルース・ラングホーン
という方で、ボブ・ディランがレコーディングの際に知り合い彼が持っていた
トルコのFrame Drumの形がタンブリンに似ていたことから、彼のことを
「ミスター・タンブリン・マン」と呼び、曲が生まれたそうです。

bruce-tambourine.jpg
(ブルース・ラングホーンが「タンブリン」を持った写真)
この「タンブリン」は、現在Experience Music Projectのミュージアムに収蔵されているとのこと)

roger maggin

こぼれ話ですがマッギンがトレードマークにもなったリッケンバッカー12弦を弾くようになったのは
映画「ビートルズがやってきたヤア!ヤア!ヤア!」でジョージ・ハリスンが弾くのを見て
映画館の帰りに楽器店で購入したんだそうです。
当時のことを思えば、リッケンバッカーを即買いできるとはかなりのボンボン育ち?(笑)

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Turn!Turn!Turn!/The Byrds - 1965.11.15 Mon









[sales data]
1965/11
[producer]
Terry Melcher
[member]
Roger McGuinn(vo/g)
Gene Clark(vo)
David Crosby(vo/g)
Michael Clarke(ds)
Chris Hillman(b)




楽器を猛特訓した甲斐あって本作はサポートミュージシャンを入れずメンバーのみの
演奏で制作されたようです。
又レコーディングではプロデューサーもメンバーも納得するまで何百回と録音が
繰り返されかなりヘヴィーな作業だったようです。

本アルバムもタイトル曲を含めカバー曲に耳が行きがちですが、ジーン・クラークが
中心となって生み出した美しいメロディがビート・ポップと一線画した初期ザ・バーズの
フォークロック期のオリジナル性を発揮しています。

byrds2.jpg

ちなみにシングルはディランのカバー曲It's All Over Now,Baby Blueの予定だったのが
急遽Turn!Turn!Turn!に変更されたそうです。



本作に収録されたLay Down Your Weary Tuneの自作カバーを聴いたボブ・ディランから

bylan.jpg

「これを聴くまでは君達のことをただの物真似バンドだと思っていたけど
これには本物のフィーリングが篭っている」と最高の賛辞を頂いています。



He Was A Friend Of Mineはトラディショナル曲をマッギンが改作したもので
暗殺されたジョン・F・ケネディへの追悼歌です。

Fifth Dimension(霧の5次元)/The Byrds - 1966.01.15 Sat









[sales data]
1966
[producer]
Allen Stanton
[member]
Roger McGuinn(vo/g)
David Crosby(vo/g)
Michael Clarke(ds)
Chris Hillman(b)
*****
Gene Clark(vo)
Van Dyke Parks(key)




創設メンバーでザ・バーズのメロディメーカーだったジーン・クラークはライヴ演奏の
十八番となるEight miles highの録音だけ参加し脱退。
(この曲はドラッグを連想させるという理由で全米で放送禁止に(苦笑)

プロデュースもテリー・メルチャーと意見が衝突しアレン・スタントンという
コロンビアの重役さんが名前貸し?程度なので実質的にはバンドのセルフプロデュース
みたいなものです。

初期のバーズはアルバムリリースごとに演奏力がUPしているのが面白いですが
本アルバム制作前にジーン・クラークが脱退したため、マッギン&クロスビーが楽曲制作に
取り組まなければならなくなり、今までのフォークロックサウンドから
サイケ、カントリー、ソウルと幅を広げバンドサウンドの新たな転換期を迎えることになり
このことが彼等のソングライティングの才能を開花させることになります。

尚、クロスビーはこのアルバムで初めてWhat's Happening?を書きリードボーカルを
担当しています。

Gene Clark With The Gosdin Brothers - 1967.01.15 Sun









[sales data]
1967
[producer]
Larry Marks
Gary Usher
[member]
Gene Clark(g)
Glen Campbell(g)
Mike Clarke(ds)
Doug Dillard(g)
Chris Hillman(b)
Jerry Kole(g)
Bill Rinehart(g)
Leon Russell(p)
Clarence White(g)
Gosdin Brothers




ザ・バーズ初期(フォークロック期)のオリジナル曲の殆どを書いていたジーン・クラークさんが
バンド脱退後リリースしたソロアルバム。

gene-clark.jpg

プロデュースはザ・バーズのYounger Than Yesterdayと同じくゲイリー・アッシャーが担当し
クリス・ヒルマン、マイケル・クラーク、クラレンス・ホワイトとザ・バーズな面子が関係しており
サウンド的にはロジャー・マッギンの12弦リッケンバッカー抜きのザ・バーズ的な作品です。
(レオン・ラッセルも参加)

このアルバム発売一週間後にザ・バーズのYounger Than Yesterdayがリリースされたため
話題を持っていかれてしまったそうですが、本人曰く「ひたすら曲を書くのをやめられなかった時期」
だったそうで、失恋ソングメイカーの達人が他人に気兼ねすることなく「報われぬ想い」を
とうとうと書き綴った作品です。

ザ・バーズ脱退後は華やかなヒット曲がないためメジャーなスポットが当るアーチストでは
ありませんが、通称"white light"などマイナーな活動ながら名盤をリリースして行きます。

Younger Than Yesterday(昨日よりも若く)/The Byrds - 1967.01.15 Sun









[sales data]
1967
[producer]
Gary Usher
[member]
Roger McGuinn(vo/g)
David Crosby(vo/g)
Michael Clarke(ds)
Chris Hillman(b)
*****
Clarence White(g)
Hugh Masekela(tp)
Vern Gosdin(g)




前作、Fifth Dimension(霧の5次元)を最後にザ・バーズのサウンドメーカーだった
ジーン・クラークが脱退し、バンド主導権がマッギン&クロスビーに移ったように見えましたが
驚いたことにクリス・ヒルマンが一気にソングライティングの才能を開花させ(4曲提供)
各メンバーの個性が絡み合う好作品になりました。
(後にザ・バーズのメンバーとなるクラレンス・ホワイトがゲスト参加)



アルバムタイトルはボブ・ディランのカバー曲"My back pages"の歌詞から拝借。
"So You Want To Be A Rock 'N' Roll Star"は当時アメリカで人気を博していたモンキーズを想定し
造られたスーパースターを痛烈に皮肉った歌です。

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