2017-07

一九七二年七月十五日/タージ・マハル旅行団 - 1972.07.15 Sat









[sales data]
1972
[producer]
unknown
[member]
小杉武久(voice/vl/etc)
長谷川時夫(voice/per/etc)
永井清治(ds/synthe/etc)
小池龍(b/etc)
土屋幸雄(tuba/per/etc)
木村道弘(per/mandolin/etc)
林勤嗣(enginia/etc)




東京・赤坂月草会館ホール(1972/7/15)

タージ・マハル旅行団とは小杉武久さんという方が中心となって
現代音楽、芸術、イラストレーターなど演奏家、非演奏家を越えて集まった
即興芸術家集団だそうです。

フリージャズというか現代音楽の部類でしょうか。
楽譜に縛られることから解放され感情の赴くままに音を出そうという実験的試みに挑戦した
「音の妙」とでもいいましょうかとにかく妙です(笑)
(ステージ上では行動が自由で演奏中、疲れたら勝手に休憩をとったり、会場から外に出て
変わったパフォーマンスをやったりしていたようです(笑)

1976年頃、小池龍と土屋幸雄が宗教活動に入るのを機にグループを去り小杉武久も脱退。
その後グループは自然消滅したようですが正式な解散はしてないとのことです。

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トランシルヴァニアの古城/コスモス・ファクトリー - 1973.10.21 Sun









[sales data]
1973/10/21
[producer]
立川直樹
[member]
泉つとむ(vo/key)
滝としかず(vo/b)
水谷ひさし(vo/g)
岡本和男(ds)




このバンドは名古屋で活動していたアマチュア・バンド"バーンズ"と"サイレンサー"という
二つのバンドが融合して1970年に結成。

当時人気の洋楽プログレサウンドに日本の叙情性を加えたムーグやメロトロンを多用した
サウンドは当時少なかった和製プログレバンドの先駆者として不動の地位を固め人気を博し
ハンブル・パイやムーディー・ブルースのオープニングアクトもつとめ
四人囃子と共に「日本の二大プログレッシヴ・ロック・バンド」として人気を博します。

cosmos factory

多分、多くの人が感じることだと思いますが「小粒」です。

何と比較して「小粒」かというと当時の本家洋楽プログレバンドとです。
これは仕方のないことですが、日本のプログレバンドはクリムゾンやE,L&PやYESなどを
模倣(コピー)するところから出発しているので、そこかしこに○○っぽいという部分が
見え隠れしており、演奏面で本家を超えることがないことから、
ただでさえ本家のプログレバンドのオリジナルアルバムは膨大な数があり、
一通り聴き通してやっとこのバンドに行き着いたという人も多いのではないでしょうか。
(このバンドは初期の頃はムーディー・ブルースの音に近いのですが、
後期はキング・クリムゾンのようにメタリックでハードなサウンドに変化していきます)

日本語歌詞がなんかちょっと恥ずかしい気もしていたのですが(プログレファンの中には
演歌歌謡と酷評する人もいるようです)「日本人ならではじめじめした暗さ」は
コスモス・ファクトリーのオリジナリティとして十分伝わってきますし、
日本の言葉と旋律でプログレを表現したという点で大きく評価できると思います。

ライヴ VOL.4/まどろみ(美狂乱)  - 1976.01.15 Thu









[sales data]
2010/2/25
[producer]
高見博史
[member]
須磨邦雄(g)
白鳥正英(b)
長沢正昭(ds)
& Friends




クリムゾンフォロワーバンドとして日本では特に人気のある美狂乱のメンバーが
地元静岡を中心に「まどろみ」として活動していた頃(1976~1978)のライヴ。
(元音源は須磨さんのプライヴェイトテープ)

「美狂乱」の歴史は少々ややこしく、1974年に結成した当時はZEPPのコピーを演っていた
そうなのですが、1976年頃からクリムゾンのコピーバンドになったことでバンド名を
「まどろみ」に改名したとのことです。
(その後ネクサスからメジャーデビューする際(1982年)に再び「美狂乱」を名乗ります)

このバンドのテーマは「いかに全員がクリムゾン・メンバーそのものになりきれるか」
だったそうで、ボーカルはともかくその完コピ度は凄いです。
(音の悪さがいい意味でクリムゾンブートの余韻があります)
とにかく音を外さず一切の妥協を許さず息詰まるような100%の完コピを完遂するという
アマチュアイズムの極みここにあり!という感じです。
(ドラムのスネアを高く設定してビルブラのスコーンという音を出せばよかったのに)

太陽の旋律~REDの時期のクリムゾンのライヴは日本では実現しなかったので
私も一度、まどろみの生ライヴは観てみたかったです。

赤い目の鏡/新月 - 1979.07.25 Wed









[sales data]
1994
[producer]
高見博史
[member]
北山真(vo)
花本彰(key)
高橋直哉(ds)
鈴木清生(b)
津田直彦(g)
*****
小久保隆(key)

shingetsu.jpg


1979年7月25日&26日 芝ABCホール

新月のデビューアルバム発売記念ライヴで元NEXUSレーベル・プロデューサー高見博史さんが
客席から120分カセットテープで録音したものが元ネタです。

花本彰を中心に北山真、高津昌之、鈴木清生、小松というメンバーで1975年に結成された
セレナーデとHAL~ベラドンナの津田直彦、高橋直哉が合体し新月を結成。

1977年夏、花本彰、桜井良行、津田直彦、高橋直哉、遠山豊というメンバーで
渋谷屋根裏でデビューライヴ。
その後、ベースが桜井良行~阿久津徹~鈴木清生に代わり1978年に北山真が加わり
1979年7月25日にデビューアルバムリリース。



第一世代のジャパンプログレバンド、四人囃子、コスモス・ファクトリー、
ファー・イースト・ファミリー・バンドのサウンドとは異なり、ヨーロピアン・スタイルの
シンフォニックロックです。

ジャパンプログレは本家プログレバンドの模倣に独自の味付けをしているのですが

[四人囃子]ピンク・フロイド[美狂乱]キング・クリムゾン[アイン・ソフ]カンタベリー系
[クエーサ]E,L&P[コスモス・ファクトリー]ムーディー・ブルースなどなど

新月はジェネシス色が強く、特にボーカルの北山真はピーカブ信者ということで
小道具を使ったステージ・パフォーマンスも話題になったようです。

shingetsu2.jpg

当日は全11曲演奏ですがラストの「せめて今宵は」が収録分数の関係でカットされていましたが
BOX(新月全史)制作のための、当時の音源をメンバー及び関係者が発掘中、このライブを
オープンリールからコピーした良質のカセットテープが発見されたため
「不意の旅立ち」をカットし「せめて今宵は」を収録し曲順を差し替えた中途半端な
改装盤もリリースされましたが、2016年に2枚組紙ジャケ仕様の完全版がリリースされました。

 

歌詞のコンセプト、サウンド、演奏技術、ステージパフォーマンスとかなりの
高水準だったもののプログレブームが終焉に向かう頃(YMOの登場でテクノ、ニューウェイヴ転換期)
ということもあり、メジャーデビューがプログレに精通してないビクターだったことで
(PV制作のためこのライヴから「鬼」「せめて今宵は」を収録しています)
あまりにマニアックな枚数しか世の中に流通せず、プロデューサーの高見さんも
もっと早くこのバンドのことを知っていればNEXUSレーベル(ノヴェラ、ケンソー、美狂乱など)から
力を入れてリリースできたのにと悔やんでいます。



妖精の森/アイン・ソフ - 1980.06.15 Sun









[sales data]
1980/6
[producer]
高和元彦
[member]
山本要三(g)
服部眞誠(key)
鳥垣正裕(b)
名取寛(ds)




今はアニメ音楽やAKB48、ももいろクローバーZのアイドルイメージが強いキングレコードが
その昔、アース・シェイカーとかノヴェラとか美狂乱とか癖のあるHR&プログレバンドを
扱っていたネクサス・レーベルからデビューしたアイン・ソフ。

プロデュサーの高和元彦さんという方は高品質アナログLP「ザ・スーパー・アナログ・ディスク」
を発売し、英デッカを初め国内外から絶賛を浴び、後の高品質アナログ・ディスクの
パイオニア的存在なんだそうです。

takawa.jpg

ドラマチックなタイトル曲のせいでプログレで語られることが多いですが
サウンドトータル的にはジャズ・ロックです。
バンド経歴は長く天地創造(1970年結成)という名で神戸・大阪・京都を中心にライヴ活動を行い
その演奏力の高さから「一部」で話題になるもレコーディングに至らず

70west.jpg
(70' west japanese rock sceneというコンピに天地創造名義で「ドクター・マッコイ」が収録されています)

ディレクターのたかみひろし氏と出会いその名をアイン・ソフ(最高のものを求むる人々の意)に
改名するとオリジナルメンバーの藤川喜久男が脱退(>服部眞誠加入)

ようやくメジャーデビューにこじつけ、このバンドの登場はプログレファンには大ニュースでしたが、
不幸だったのは80年代はディスコ音楽、パンク、ニューウェイヴ系に音楽市場が乗っ取られ
大作志向のプログレが抹殺されていた時期なので、今でも一部のマニアにしか知られていないですが
現在も山本要三さんを中心に再結成を繰り返しながら休み休み活動を継続しているようです。

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