2017-06

The Original Delaney & Bonnie & Friends(Accept No Substitute)//Delaney & Bonnie - 1967.07.15 Sat









[sales data]
1969/7
[producer]
Delaney Bramlett
[member]
Bonnie Bramlett(vo)
Delaney Bramlett(g/vo)
Leon Russell(g/p)
Jerry McGee(g)
Carl Radle(b)
Bobby Whitlock(key)
Bobby Keys(sax)
Jim Price(trombone/tp/horn)
Rita Coolidge(bvo)
Jim Keltner(ds)




とある事情からMGズとメンフィス録音したデビュー盤(home)の発売が見送られると
二人はスタックスからエレクトラに移籍し、新しいアルバムを制作にとりかかります。

前作とは作風が異なりゴスペル色が強く、ボニーのボーカルが前に出てきたことで
一般的にスワンプという言葉が思い浮かぶサウンドになるのではないかなと。
このアルバムは今でこそデラボニの代表作として認知されていますが、
発売当初は殆ど話題にならず、この年、デラニー&ボニーがブラインド・フェイスの
アメリカ・ツアーのオープニング・アクトを担当したことや、サポート・ギタリストの
ジェリー・マギーがベンチャーズ加入のため不在となったため、デラボニの
英国ツアーでクラプトンがサポートを買ってでて人気に火がつきます。

クラプトンがデラボニと出会う契機になったのはジョージ・ハリスンがデラボニの
デモテープを聴いてアップルでアルバムリリースを打診するも、既にエレクトラと
契約済みだったので諦め、そのジョージがクラプトンにテープを聴かせたところ
一気にこのサウンドの虜になったそうです。
アップルでビートルズ連中とからんだデラボニというのも聴いてみたかった気がします。

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home/Delaney & Bonnie - 1969.05.15 Thu









[sales data]
1969/5
[producer]
Don Nix
Donald "Duck" Dunn
[member]
Delaney Bramlett(vo/g)
Bonnie Bramlett(vo)
Booker T. Jones(key)
Steve Cropper(g)
Donald "Duck" Dunn(b)
Al Jackson, Jr.(ds)
Isaac Hayes(key/vo)
Carl Radle(b)
Leon Russell(key)
Jimmy Karstein(per)
Wayne Jackson(tp)
Dick Steff(tp)
Jay Pruitt(tp)
John Davis(tp)
Ben Cauley(tp)
Joe Arnold(sax)
Jim Terry(sax)
Ed Logan(sax)
Andrew Love(sax)
William Bell(vo)
Phil Forrest(vo)




この音楽ブログを始めてから、今まで殆ど手付かずだった音楽ジャンルで
ミュージシャンやプロデューサーの興味の枝葉が伸びたことで、開拓が進んだのは
スワンプ物~サザンロックであることは間違いないと思います。

スワンプ物に興味を持つ契機になったのはレイナード・スキナードやオールマン・ブラザースなどの
サザンロックを聴きかじっているうちにデイヴ・メイスンのデビューアルバムが発火点となり
突如マイブームが訪れディレク&ドミノス、ジョージ・ハリスン、レオン・ラッセル、
ジョー・コッカー、そしてデュアン・オールマンなどなどを耳にするとそこには必ず
このデラニー&ボニーさんが深く関与していたわけで「スワンプ」というジャンルは
彼らが撒いた音楽の種と考えてあながち間違いではないのではないかと思います。

delany_bonny_friends.jpg

まずはスワンプの意味を再確認のため調べてみると「スワンプ」とは湿地帯という意味で、
ルイジアナ、テキサス東部などの海岸地帯を指し、'70年代の初頭のサザンロックに
ゴスペル色を加えたデラニー&ボニーを代表するような南部の泥臭いサウンドを
意味するようになったとのことです。

ファーストアルバムの録音はメンフィス。
プロデュースはMGズのベーシストのドナルド・ダック・ダン。
(MGズの全員がレコーディングに参加、カール・レイドルやすでにレオン・ラッセルの
名前もあります)

スワンプというよりMGズのメンフィスサウンドです(当たり前ですけど(笑)

このアルバムはちょっとした事情から一度お蔵入りしていて発売順ではAccept No Substituteで
メジャーな人気を獲得した後にリリースされています。
その事情とはシングル「It's Been a Long Time Comin'」がラジオで紹介されチャートを上昇しますが、
ラジオでこの曲を聴いたリスナーはあまりの黒っぽさに二人を黒人と勘違いしていたためで
この頃の米は白人による黒人排斥運動が過激化し、キング牧師が暗殺されその反動で各地で
黒人暴動が活発化していたため、二人が白人だと知ったラジオ関係者はオンエアを自粛し、
レコード会社関係者はリリースを見合わせるということだったようです。

On Tour with Eric Clapton/Delaney & Bonnie & Friends - 1969.07.12 Sat









[sales data]
1970/3
[producer]
Jimmy Miller
Delaney Bramlett
[member]
Bonnie Bramlett(vo)
Delaney Bramlett(g/vo)
Eric Clapton(g/vo)
Leon Russell(g/key)
Dave Mason(g)
George Harrison(g)
Bobby Whitlock(org/key)
Carl Radle(b)
Jim Gordon(ds)
Tex Johnson(per)
Doug Bartenfeld(g)
Bobby Keys(sax)
Jim Price(tp)
Rita Coolidge(bvo)




デラニー&ボニーといえばとりあえず「これ」というアルバムでしょうか。

delaboni.jpg

クラプトンと親交を深めたデラボニさんはエレクトラからatcoに再び移籍し
デラニーとエリックが共作した楽曲「カミン・ホーム」をシングルリリース。
このシングルB面に収録された「グルーピー」は、ボニーとレオン・ラッセルの共作で、
後に「スーパースター」と改題されカーペンターズによるカヴァーが世界的に大ヒットします。



このシングルが英国でヒットしたため、クラプトンが積極的にバックアップし
英国ツアーが実現し、クラプトン、ジョージ・ハリスン、レオン・ラッセル、
デイヴ・メイスン、リタ・クーリッジなどがFRIENDS名義のサイドマンとして
参加したツアーライヴ盤。

オリジナルは1969年7月のクロイドンFairfield Hallの音源を編集したものでしたが
2010にdeluxe edition box set(4枚組)がリリースされ



フレンズとして参加したメンバーの演奏が多数陽の目を見てツアーの全貌が
より明確になりました。

・Royal Albert Hall 12 January 1969
・Colston Hall 12 February 1969
・Fairfield Hall 12 July 1969 first show
・Fairfield Hall 12 July 1969 second show

ゴスペルを取り入れたデラニー&ボニーの歌心はフレンズとして参加した
英国ミュージシャン達に大きな影響を与え、レオン・ラッセル、クラプトン、
デイヴ・メイスンは揃ってスワンプなソロアルバムをリリース。
ことはエスカレートしこのツアーで脚光を浴びたデラボニのバックメンバーが
クラプトンやレオン・ラッセッルに引き抜かれてしまい、デラボニとしてのツアーを
キャンセルしなくてはならない事態が起こってしまいます。

To Bonnie from Delaney/Delaney & Bonnie - 1970.09.15 Tue









[sales data]
1970/9
[producer]
Jerry Wexler
Tom Dowd
Delaney Bramlett
[member]
Delaney Bramlett(g/vo)
Bonnie Bramlett(vo)
Duane Allman(g)
Mike Utley(p)
Jim Gordon(key)
Sneaky Pete Kleinow
(steel guitar)
Little Richard(p)
Jim Dickinson(p)
Charlie Freeman(g)
Ben Benay(g)
Kenny Gradney(b)
Bobby Whitlock(p)
Ron Tutt(ds)
Sammy Creason(ds)
Jerry Jumonville(sax)
King Curtis(sax)
Darrell Leonard(tp/trombone)
Sam Clayton(congas)
Wayne Jackson(tp)
Jack Hale(trombone/tp)
Alan Estes(conga/pre)
Jerry Scheff(b)
Tommy McClure(b)
Ed Logan(sax)
Andrew Love(sax)
Frank Mayes(sax)
Floyd Newman(sax)




英国ツアーは盛況の内に進みますが、フレンズ筆頭頭のクラプトンが離脱し
レオン・ラッセル、ジム・ゴードン、カール・レイドルはジョー・コッカーの
マッド・ドッグス&イングリッシュメン
に行ってしまったため
ツアーを途中でキャンセルせざるえなくなり苦境に陥ります。
(クラプトンはその後ツアーメンバーのボビー・ウィットロック、カール・レイドル、ジム・ゴードンらと
デレク&ドミノスを結成)

そのため本作の参加メンバーの多人数さが示しているように新メンバーが固まる前に
複数のスタジオミュージシャン(メンフィス・ホーンズなど)と
ニューヨークのデッカスタジオとマイアミのクライテリアスタジオの2箇所3セッションを
編集しておりツアーメンバーではないこともあり、やや大人しい感じもしますが、
何といってもこのアルバムのトピックスはデュアン・オールマンの参加なんですが、
このアルバムの重要なことはデュアンの才能を高く買いアトランティックの
アーティストセッションに数多く参加させオールマン・ブラザースを育てた
ジェリー・ウェクスラーの関与です。

duan Jerry Wexler

R&B生みの親と言われるウェクスラーは自分が獲得したZEPPが
当時アトランティックで最大のプライオリティアーチストだったにもかかわらず目もくれず(笑)
南部音楽の売り出しに心血注ぎ、ゴスペル、カントリー、ロックンロールが入り混じった音楽を
スワンプロックと名付けて積極的な売り込みをしたのは誰あろう
このジェリー・ウェクスラーその人です。
(参考)
ジェリー・ウェクスラーの偉業



海賊盤で流失していたデラボニ&デュアンFM放送用の共演ライヴはデュアンのBOX(Skydog)に収録されました)

Motel Shot/Delaney & Bonnie - 1971.03.15 Mon









[sales data]
1971/3
[producer]
Delaney Bramlett
[member]
Delaney Bramlett(g/vo)
Bonnie Bramlett(vo)
Duane Allman(g)
Stephen Stills(vo)
Ben Benay(g)
Joe Cocker(vo)
Kenny Gradney(b)
John Hartford(banjo/fiddle)
Eddie James(g)
Jim Keltner(ds)
Bobby Keys(sax)
Dave Mason(g)
Gram Parsons(g/vo)
Carl Radle(b)
Leon Russell(p/key)
Clarence White(g)
Bobby Whitlock(vo)
Jay York(bvo)
Johnny Bramlett
(Samsonite Briefcase)




ボニー談
「もともとヒット作を狙って制作したものじゃなかった。
絶対的にそういう目的じゃなかった。これはリアルなレコード(記録)なの。
もとはといえばライヴが終われば、モーテルに戻ってからも一晩中歌い演奏し続けたなんて
ことにインスパイアされたものだった。モーテルの部屋での自発的だったり自然で無理のない
演奏を再現してみようということから始まったの」

制作時期は明記されていませんが、関係者の証言などを整理するとアルバム用として
録音したものではなく、エレクトラからアトコ移籍前後のツアー中にモーテルのロビーで
ツアー仲間などとお遊びで演奏していた雰囲気を再現しようという意図で録音した
アコースティック楽器によるセッションでルーツミュージックの伝統曲が多数収録されています。
(デュアン、ジョー・コッカー、レオン・ラッセル、デイヴ・メイスンなどお馴染みのフレンズの他に
ジェシ・エド・デイヴィスやグラム・パーソンズ、ステファン・スティルスなど
当時のサザンロックの同窓会の様相です。
(クレジットにはありませんがクラプトンも参加しているようです)

シングルカットされたNever Ending Song Of Loveは彼らの最大ヒット曲となりますが
時代に先行したアンプラグド演奏でアルバムに商業的な加工を施さなかったため
質的内容の高さは、音楽評論家及び一部の音楽マニアにしか理解されずセールスは撃沈・・・

当時、クラプトンなどに主要メンバーを横取りされたデラボニの懐事情は深刻な問題だったでしょうけど、
時代を追うごとに地味に再プレスされ、今後も更に地味に再プレスされ続け、
本アルバムを耳にした音楽ファンは必ず「時代を超えた小さな至福の刻」を得ることでしょう。

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