2017-09

Tightrope/Steve Khan - 1977.01.15 Sat









[sales data]
1977
[producer]
Bob James
[member]
Steve Kahn(g)
Mike Brecker(sax)
Randy Brecker(tp)
Dave Sanborn(sax)
Will Lee(b)
Don Grolnick(clavinet)
Steve Gadd(ds)
Bob James(Fender Rhodes/synthe)
David Spinozza(g)
Jeff Mironov(g)
Ralph MacDonald(per)

MI0002108744.jpg


数多くのセッションに名を連ねていたもののこの時既に30歳と結構遅いソロデビュー作品。

カーンさんの独自色というよりボブ・ジェームズ仕切りのTHEフュージョンアルバムで
ボブ・ジェームスがコロンビア傘下で立上げた自主レーベル「タッパン・ジー」の
日本配給第一弾だそうで、音楽仲間のブレッカー・ブラザース、デヴィッド・サンボーン、
スティー・ガッドなどが参加し力の入れようも半端ない感じです。

私の場合カーンさんはeyewitness期から聴き始めたので、ブレッカー・ブラザーズの
アルバムやソロの初期作を聴くとディストーションをかけギターの音がエッジが立って
くっきりしていているので別人のような気がします。
(当時はテレキャスターも使っていたんですね)



余談ですが同時期に発売されたビリー・ジョエルのストレンジャーのギターは
スティーヴ・カーンさんだったんですね(驚)
歌メロをギターでなぞるなど今のカーンさんのギターからは想像もできないお仕事です(笑)

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The Blue Man/Steve Khan - 1978.01.01 Sun









[sales data]
1978
[producer]
Steve Khan
[member]
Steve Khan(g)
David Sanborn(sax)
Ralph MacDonald(congas)
Steve Gadd(ds)
Will Lee(b)
Jeff Mironov(g)
Michael Mainieri(marimba)
Ralph MacDonald(per)
Don Grolnick(p)
Bob James(synthe)
Michael Brecker(sax)
Rick Marotta(timbales/cowbell)
Randy Brecker(tp)




当時つるんでいたブレッカー兄弟とお仲間達のサポートによるカーンさんの2nd。
ブレッカー兄弟のアルバムと違うのはプロデューサーがボブ・ジェイムスということぐらいで
安心印のフュージョンアルバムです。

緩急つけた自前作品がほどよく配置され(ランディBが1曲提供)本作もフォロンさんの
アルバムジャケットにインスピレーションを受けて制作したそうで、
(An Eye Over Autumnはそのフォロンさんに捧げられた曲です)
タイトル曲のゆるふわな質感がジャケ絵と非常にマッチしていると思います。



私はeyewitness期から遡ってカーンさんを聴き漁っているので初期の頃のカーンさんのギター音が
エッジが効いてかなり「くっきり」していてフレーズもロックっぽいので驚きました。
フュージョンブーム全盛期にガット&リーの鉄壁リズム+ブレッカー兄弟というネタ満載で、
日本人が好きな歌メロを今のカーンさんでは考えられない一本調子でベタに弾きまくっているのに
何故ラリー・カールトン級に人気が出なかったのか考えてみると、明らかにプロモーション不足
でしょうね。

new york all stars

この年、ニューヨーク・オールスターズの一員として初来日して知名度はあがったようですが
ブレッカー兄弟人気に隠れてしまったというかなんというか、人気スタジオセッションマンとして
前に出たいのか?後ろにいたいのか?本人の立ち居地が微妙なところを感じながら
初期カーンさんの魅力が楽しめる作品です。

Arrows/Steve Khan - 1979.05.15 Tue









[sales data]
1979
(Rec:1979/5)
[producer]
Steve Khan
Elliot Scheiner
[member]
Steve Khan(g)
Jeff Mironov(g)
Don Grolnick(key)
Rob Mounsey(key)
Will Lee(b)
Steve Gadd(ds)
Ruck Marotta(ds)
Errol "Crusher" Bennett(per)
David Sanborn(sax)
Michael Brecker(sax)
Rabdy Brecker(tp)




サウンドコンセプトは「Tightrope」~「The Blue Man」の延長線でコロンビア時代の最終作と
なります。

安定していると言えばそうですが、レコード会社の売れ線を命名されたありきたりな
フュージョンサウンドにマンネリ感が漂い始め、多分この路線を続けていたら
カーンさんは数多いる巧いセッションミュージシャンの一人として埋もれてしまったと
思いますが、フュージョンブームが一段落し始めたことがカーンさんにとっては都合よく、
売れ線狙いのお洒落なフュージョン作品を制作する義務(プレッシャー)から解放され
透明感のある不思議なサウンドのeyewitness期へと移行していきます。

Eyewitness/Steve Khan - 1981.11.07 Sat









[sales data]
1981
(Rec:1981/11/7-8)
[producer]
Steve Khan
Doug Epstein
[member]
Steve Khan(g)
Anthony Jackson(b)
Steve Jordan(ds)
Manolo Badrena(per)




1980年はスティーヴ・カーンさんにとってギタリストとしてのターニングポイントとなるのですが
本人の説明によるとフュージョンブームが終わりをつげ、レコード会社の意向に合わせ
時代に迎合したサウンドを演奏をすることに飽き飽きしていたため、



70年代にコリエルとギター・デュオを演っていた頃(TWO FOR THE ROAD)の熱い思いを
次アルバムの音にしようと思っていたところコロンビアとの契約が切れてしまい、
制作費が自腹となってしまいリリース先がなく困窮していたところ
Novus Records創設者のSteve Backerの協力でEvidenceがリリースされます。

evidence.jpg

Novus Recordsは当時迷えるジョンスコも所属していたのですが、
このことでカーンさんに大転機が訪れます。

john sco

丁度、ジョンスコがリリースしたWho's Whoのライヴを観る機会があり
アンソニー・ジャクソン&スティーヴ・ジョーダンのリズム隊が自分の音楽表現に
ぴったり当てはまると感じ、ここにEyewitnessな構想が誕生します。

この構想が見事にはまりフュージョンでありながらそんじょそこらのフュージョンではない
名盤Eyewitnessが誕生するわけですが、このアルバムはIslandレコードに1980年に設立された
Antilles Recordsというレーベルからリリースされるのですが(日本では当時トリオから発売)
何かの権利上の問題があるのかなかなか再発されなかったのですが、
ようやく2016年にEYEWITNESS/MODERN TIMES/CASA LOCOの3in2盤で聴くことができるように
なりました(このおかげで高騰していた中古価格も入手しやすい価格に落ち着き始めました)

カーンさんのギター音はこのアルバムから突然透明感のある不思議な音に変化するため
遡って70年代のエッジのきいた尖んがった音を聴くと「えっ!?」って感じになります(笑)
この突然のイメチェンはカーンさんに何が起きたのか?
ご本人に当時の心境をお聞かせいただきたいものです。

Modern Times/Steve Khan - 1982.05.03 Mon









[sales data]
1982
[producer]
Steve Khan
Doug Epstein
[member]
Steve Khan(g)
Anthony Jackson(b)
Steve Jordan(ds)
Manolo Badrena(per)




1982年5月3日&4日、六本木ピット・インでのEyewitnessメンバーのライヴ。

steve khan

村井康司さんという方のライナーに興味深い記述があるので抜粋させていただきながら整理すると
1981年にeyewitnessを結成した経緯についてカーンさん曰く
「ここしばらく自分のギター・プレイが嫌になっちゃって、あの手のフュージョンサウンドは
もう終わったんじゃないかと。もうノメリ込めないんだ。
要するにもっと素直に表現するプレイをしなくちゃいけないと思い、それがインプロの
可能性を模索ことになったんだ」

そのサウンドを特徴づけたリズム隊の二人の起用についてカーンさん曰く
「ジョンスコのライヴを観に行った時、ベースが自分の好きなスティーヴ・スワローだったんだけど
ちょっと自分のイメージと異なり、頭に浮かんだのがジョンスコのwho's whoで演っていた
アンソニー・ジャクソン&スティーヴ・ジョーダンのコンビでスワローよりもアンソニーの方が
清澄な音になると思ったんだ」

そうそうカーンさんの独特な音色を特徴づける表現をず~っと考えていたんですが
「清澄な音」というのはなかなか適切な表現ですよね。
(パワーヒッターのデニチェンとの共演の評判が巷でよろしくない理由がオボロげに理解できます)

「ジャズは新奇なリズムや楽器から古びていく」という保守的なジャズファンがフュージョン音楽を
見下す時に使う台詞はなかなか的を得ていると思うのですがセールスありきなゴミフュージョンに
埋没しなかった高品質作品に共通することですが「新しい中に普遍性を感じる」時代を超越した
1枚ではないかと思います。
(PS)
収録曲「ペンギン村」は鳥山明のドクタースランプのアラレちゃんシリーズなんだそうで、
カーンさんはドクター・スランプが好きなんでしょうか?(笑)

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