2017-09

Chelsea Girl/Nico - 1967.10.15 Sun









[sales data]
1967/10
[producer]
Tom Wilson
[member]
Nico(vo)
Jackson Browne(g)
Lou Reed(g)
John Cale(viola/org/g)
Sterling Morrison(g)
Larry Fallon(string/fl arrangements)




本作はアンディ・ウォーホールがニコさんのドキュメンタリー映画を作っていて
そのサントラとしてVU脱退後(追放後?)にリリースされたデビューアルバム。

nico 0

ニコさんの経歴に少し触れておくと、ドイツ(ケルン)生まれとハンガリー(ブダペスト)生まれという
両説があります。
10代の頃からファッション誌のモデルとして活躍しながら映画の端役でも活躍し
その美貌で数多の男達を虜にしながら(アラン・ドロンと関係を持ち(子供をもうける)
音楽業界の人脈を築き1965年ブライアン・ジョーンズの紹介で
ジミー・ペイジのプロデュースでファーストシングルをリリース(全く売れず(苦笑)



そして彼女にお熱だったボブ・ディランの紹介でアンディ・ウォーホルに出会ったニコは、

nico 2 nico 3

ウォーホルが主宰する「ファクトリー」の実験映画に参加するとともに
曲者揃いのヴェルヴェットの連中に引き合わされ、無理やり押し込まれたバンド内では
異分子状態で浮いた存在であったであろうことは想像に容易いのですが
ルー・リードにしてみれば「何だ、この女(アマ)、音楽をなめんな!」というような事も
あったでしょうが、実のところルー・リードもニコと恋愛関係の時期があったようです。

nico 4

ルー・リード、ジョン・ケイル、ボブ・ディラン・ジャクソン・ブラウン(若干16歳)という
そうそうたる面子が楽曲を提供し、それを地下の水道管の異名をとるニコさん特有の
影の深いヴォイスが独自の世界に料理しています。

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The Marble Index/Nico - 1968.11.15 Fri









[sales data]
1968/11
[producer]
Frazier Mohawk
John Cale
[member]
Nico(vo)
John Cale(arrangement)

nico.jpg


自分の中にある弱い部分を強く刺激する麻薬のようなNICOさんですが本作もやってくれてます。

全作詞作曲はNICOさんですが、全編ジョン・ケールのアレンジが暗く冴え渡っており
(演奏者がクレジットされていないのですが殆どジョン・ケールによるものでしょうか?)
メロディに合わせて「歌う」というスタイルではなくジョン・ケールのインストアレンジに
言葉を乗せているというようなお経ロック?で健康的な方にはあまりお勧めできませんが、
ありきたりな女性ボーカル物に飽きた方には刺激的かもしれません。
ちなみに「アリの歌」はニコとアラン・ドロンとの息子アリ・ブーローニュを歌ったものです。

Desertshore/Nico - 1970.12.15 Tue









[sales data]
1970/12
[producer]
John Cale
Joe Boyd
[member]
Nico(vo/harmonium)
John Cale
(all other instruments except tp)
Adam Miller(harmony voices)
Ari Boulogne(vo)






アルバムジャケット写真は当時のニコの愛人のニコフィリップ・ガレル監督の
内なる傷痕(La Cicatrice Interieure)という映画に出演した時のフィルムカットで
劇中で使用される楽曲も収録されています。
(ちなみに馬を引く少年役はニコとアラン・ドロンとの息子アリ・ブーローニュで
Le Petit Chevalierでは歌も歌っています)

サウンドはジョン・ケールがトランペット以外の全ての楽器を担当し
ダークで陰鬱な音の連続はマンネリ感はあるもののボーカルのユニークさは
他の追随を許さない存在感があります。

brian nico

ニコお得意のハーモニウム演奏でオープングを飾るJanitor of Lunacyは
亡くなった元彼ブライアン・ジョーンズへの追悼歌。

The End/Nico - 1974.11.15 Fri









[sales data]
1974/11
[producer]
John Cale
[member]
Nico(vo/harmonium)
John Cale(b/xylophone/etc)
Phil Manzanera(g)
Brian Eno(synthe)
Vicki Wood(bvo)
Annagh Wood(bvo)




私にとってはマンザネラ経由でNicoさんを知ることになった出会いのアルバムでもあるのですが、
Nico史上最も暗い内容で人生に絶望している時に絶対に聴いてはいけないアルバムです(笑)

イーノ、ジョン・ケール、マンザネラと役者揃い踏みなんですが、リズムという概念がなく
得意のハーモニウムをバックに延々Nicoさんのお経が続くというものですので
参加メンバーから期待値を上げ過ぎると大火傷しますのでご注意を。



タイトル曲は過去の恋人だったジム・モリソンのドアーズの名曲カバーですが
ブンデスファンとしてはDAS LIED DER DEUTSCHEN(ドイツ国歌)収録が嬉しいところ。
ドイツ国歌はナチス・ドイツの覇権主義の野望が含まれているとし第二次世界大戦後は
3番のみが公式とされていますが、このアルバムでは1番、2番の非公式の歌詞も歌っています。

[1番]
ドイツよ、ドイツよ、すべてのものの上にあれ
この世のすべてのものの上にあれ
護るにあたりて
兄弟のような団結があるならば
マース川からメーメル川まで
エチュ川からベルト海峡まで
ドイツよ、ドイツよ、すべてのものの上にあれ
この世のすべてのものの上にあれ

[2番]
ドイツの女性、ドイツの忠誠、
ドイツのワイン、ドイツの歌は
古からの美しき響きを
この世に保って
我々を一生の間
高貴な行いへと奮い立たせねばならぬ
ドイツの女性よ、ドイツの忠誠よ、
ドイツのワインよ、ドイツの歌よ

[3番]
統一と正義と自由を
父なる祖国ドイツの為に
その為に我らは挙げて兄弟の如く
心と手を携えて努力しようではないか
統一と正義と自由は
幸福の証である
その幸福の光の中で栄えよ
父なる祖国ドイツ

do or die/Nico - 1982.11.15 Mon









[sales data]
1982/11
[producer]
Phil Rainford
[member]
Nico(vo/harmonium)
Blue Orchids:
Martin Bramah(g)
Una Baines(key)
Steve Garvey(b)
Toby Toman(ds)




これも数多あるNicoのインチキ盤なんでしょうが、一応amazonにもカタログ登録されているのですが
1982年欧州ツアーのライヴパフォーマンスを編集し、USレーベル「ROIR」より
「1982 Diary」というタイトルでカセットのみでリリースされていたものを
2000年にCD化したもののようです。

nico_20170704112924dc8.jpg

選曲は自身の代表曲の他にヴェルヴェット・アンダーグラウンド、デヴィッド・ボウイ、
ドアーズのカバー曲が収録されておりNico様の独特な歌唱力は健在ですが
とにかくBlue Orchidsというバンドのバック演奏がチープです・・・



ハーモニウムとバンド演奏の2スタイルが収録されていて
ハーモニウム演奏はニコさんの歌声が引き立つので、いっそのことアルバム全体を演奏抜き
(又はアコースティックセット)のアカペラ物で統一したほうがスッキリしたのでは
ないでしょうか。

インチキ盤に物申しても仕方ないんですが(苦笑)マニアのみお薦めです!





(おまけ:1986年の来日時のライヴ映像)

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