2017-07

Sonny Boy Williamson & The Yardbirds - 1963.12.08 Sun









[sales data]
1966
(Rec:1963/12/8-9etc)
[producer]
Horst Lippmann
Giorgio Gomelsky
[member]
Sonny Boy Williamson
(vo/harmonca)
Eric Clapton(g)
Chris Dreja(g)
Paul Samwell-Smith(b)
Jim McCarty(ds)
Keith Relf(vo/harmonica)




クラプトン、ベック、ジミー・ペイジに興味を持った方々が必ず遡ってくるのが
ロック3大ギタリストが在籍していたこのヤードバーズでしょう。

しかし人気絶頂だった70年代の3人のアルバムを聴いてからヤードバーズに遡って聴くと
ブルース色が強くまだブリティッシュロック形成期のサウンドゆえ一通り聴くも印象が
あまり残っていないのが正直な感想ではないでしょうか。

私がヤードバーズで一番初めに聴いたアルバムはレンタル屋に1枚だけあった
Even More Golden Eggsという輸入盤で、当時はヤードバーズのオリジナルアルバムは全廃盤で
出所の怪しい企画編集盤しかありませんでした。

Yardbirds_Golden_Eggs.jpg

当時、夢中になっていた3人の名前が連名クレジットされていたので期待は高まるばかりで、
スーパーギタリストx3倍のクォリティは単純にあるだろうと思っていたわけですが

「ショボイ・・・」

これがヤードバーズを初めて聴いた時の正直な感想です。



3大ギタリストが在籍していたというだけで、不必要に神格化だけが先行し
アルバム流通もスムーズではなかったのでヤードバーズは自分の中では長年、封印していた
バンドだったのですが、2004年に公開されたTHE BLUES MOVIE PROJECTを見て
人種差別などの問題で米で干されていた黒人音楽とブリティッシュロックがリンクした経緯に感動し
単独ではそれほど好きではなかったブルースの分野にのめり込むようになり
その流れでブリティッシュロックの源流探索でヤードバーズを聴くようになったのは
最近のことなんですよ(笑)

サニー・ボーイとまだ正式デビュー前のヤードバーズが共演するようになった経緯は
ヤードバーズがレギュラーバンドとして活躍していたクラブ・クロウダディのオーナー、
ジョルジオ・ゴメルスキーがサニー・ボーイの英国での興行権を持っていたためで、
サニー・ボーイもヤードバーズのメンバーが若いながらもブルースに対する真摯な態度に感心して
バッキングを快諾。

1963年12月8-9日アメリカン・フォーク・フェスの音源8曲に
(この音源にはキース・レルフは参加していません)
CD化の際にヤードバーズ単独ステージなど12曲が追加されています。
(ただしオリジナル盤のDo The Westonは権利関係で未収録)

本アルバムはクラプトンがヤードバーズ脱退後にリリースされたのですが
クラプトンの記念すべき初レコーディングという肩書きもあり多くのロックファンが手にする
アルバムだと思いますがヤードバーズの印象さえも薄くしてしまうサニー・ボーイの魅力に
KOされた人が多いのではないでしょうか。

尚、サニー・ボーイはブルース魂を英国の若者達に引き継ぐとお役御免とばかりに
1965年5月25日心臓発作でお亡くなりになっています(享年65歳)

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Five Live Yardbirds/Yardbirds - 1965.01.15 Fri









[sales data]
1965/1
[producer]
Giorgio Gomelsky
[member]
Keith Relf(vo/harmonica)
Eric Clapton(g)
Chris Dreja(g)
Paul Samwell-Smith(b)
Jim McCarty(ds)




当時の英国の若者に人気があったビート詩人ジャック・ケルアックの詩集から
「YARDBIRD(放浪者の意)」をバンド名とし地元リッチモンドのクラブ&パブで演奏していた
無名のヤードバーズが短期間にメジャーに昇り詰めた理由は当時クラブ・クロウダディの
人気レギュラーバンド、ローリング・ストーンズが引き抜かれたため代わりのバンドを
探していた経営者ジョルジオ・ゴメルスキーがヤードバーズに惚れこみ、
結成僅か3ヶ月でクロウダディのレギューラーバンドに採用したことから始まります。

ゴメルスキーはヤードバーズがストーンズの二番煎じとして扱われることを避けるため
不良っぽさを禁じ、ストーンズの演奏しそうなレパートリーを外し、
バンド花形のボーカルに加えリードギタリストにもスポットを当てる戦略を仕掛け
これが功を奏します。

anthony_20160515134034b68.jpg

ヤードバーズの最初のリードギタリストはアンソニー・トーパムでしたが、
バンド活動が軌道に乗り始めると学業優先で脱退してしまったため、キース・レルフの学友だった
クラプトンが加入してメンバーが固まり、1964年3月ロンドン・マーキーで行われたライヴを
収録した第二期ヤードバーズとしてのデビューアルバム。
(収録曲は全てブルース、R&Bのカバー曲でオリジナルはなし)

1曲目のTOO MUCH MONKEY BUSINESSから飛ばす飛ばす(笑)
MCのクラプトンの紹介で一際大きな声援が送られていることからもうこの頃からクラプトンは
相当人気があったことが伺えますが、バンド形態のビートロックに合わせたギター演奏なので
まだこの頃のクラプトンのギターには深みは感じられません。

にしてもこの頃のビートバンドは「洒落てる」感が強いですね。
この黒人音楽に対するリスペクトの形として誕生したホワイトブルースが
(最近のバンドに「これ」を演られるととても鼻につきますが(笑)
やがて色々な音楽要素を取り入れてオリジナル性を持ったブリティッシュロックに変化していく
準備段階の音源としてとても興味深い作品です。

*****日時や史実はCDライナー文から抜粋しています*****

For Your Love/Yardbirds - 1965.06.15 Tue









[sales data]
1965/6
[producer]
Giorgio Gomelsky
Manfred Mann
[member]
Keith Relf(vo/harmonica)
Eric Clapton(g)
Jeff Beck(g)
Chris Dreja(g)
Paul Samwell-Smith(b)
Jim McCarty(ds)




クラブレベルではカルトな人気を博していたものの商業的な成功でバンドのメジャー進出を
狙っていたジョルジオ・ゴメルスキーの判断でシングルマーケットを意識した
ポップ化路線に転向し1965年3月にリリースしたシングルFOR YOUR LOVEが

for your love
(作曲者は10ccのグレアム・グールドマンです)

ヤードバーズ最大のヒット曲となりロンドンのクラブシーンレベルから全国区レベル人気に
成り上がることになるのですが、その代償としてポップ化路線転換に反対し純粋なブルース路線を
固辞するクラプトンが1965年3月3日ブリストル公演を最後に脱退。

後任のギタリスト候補としてまず人気セッションマンとして活躍していたジミー・ペイジに
参加要請するも、親友のクラプトンが脱退する前からオファーがあったことに不義理を
感じていたこととヤードバーズの将来性に不安があったことから辞退し、
当時トライデンツという無名バンドで活躍していた親友のジェフ・ベックを推薦。



ジェフ・ベックの素晴しいギタープレイを見たゴメルスキーは即断でアプローチし、
3月6日にはクラプトンの脱退、ジェフ・ベックの加入が正式に発表されています。
(第三期ヤードバーズ)

ヤードバーズでクラプトンとベックが一緒にプレイすること(時期)はなかったのですが
このアルバムは8月の全米ツアーを行うにあたって英国で発売したシングル3曲を元に
米国で独自編集した米デビュー盤のためクラプトン期とジェフ・ベック期が
カップリングされた内容になっています。

ちなみにクラプトン在籍時最後のレコーディングといわれるFOR YOUR LOVEは
「スタジオのソファーでフテ寝していた」「フテ腐れながらも渋々弾いた」
「スタジオにいなかった」など様々な証言があり実際クラプトンが弾いているかどうか
不確かなようです(笑)

*****日時や史実はCDライナー文から抜粋しています*****

Having A Rave Up/Yardbirds - 1965.11.15 Mon









[sales data]
1965/11
[producer]
Giorgio Gomelsky
[member]
Keith Relf(vo/harmonica)
Jeff Beck(g)
Eric Clapton(g)
Chris Dreja(g)
Paul Samwell-Smith(b)
Jim McCarty(ds)




クラプトンに代わりジェフ・ベック加入後の1965年8~9月に行われた初の全米公演の評判は上々で
「いじわるっ娘」「Still I'm Sad」「I'm A Man」など立て続けにヒットしたシングル曲と
クラプトン期のFIVE LIVE YARDBIRDSが米で発売されなかったためFIVE LIVEから4曲を選曲した
米独自編集盤。
(CD化の際、ボーナストラックという名の没テイクを収録するため収録分数の関係で
クラプトンが演奏しているFIVE LIVEのテイクを丸々カットしている粗悪盤がありますが、
オリジナル盤をこんな風にいじっていいものなのかちょっと疑問・・・)

ジェフ・ベックのサウンドというかフレーズは楽器というよりもマシン(機械)に
近いものを感じるので、エフェクターに頼るではなく奏法そのものの技術革新に腐心していた感が
あります。
ベック奏法の基本がブルースなのは間違いないのですが、その独特の奏法ゆえ
古典ブルースの良さを消してしまうという弱点を持ち合わせていると思うのですが、
その独特のギター奏法は試行錯誤の末、ブルースとは全く次元の異なるフュージョン期に
開花するのですから面白いものです。

ジョルジオ・ゴメルスキーはメンバーを多角的に売り出す戦略でキース・レルフのソロ、
ジェフ・ベックのギターインストアルバム、ジム・マッカーティのコメディソング集を
リリースする予定でしたが、バンドが売れ始めるとギャラの問題など今まで積もり積もった
メンバーの鬱憤が爆発し、ゴメルスキーを解雇、サイモン・ネイピア=ベルを新マネージャーに
迎えます。
(ヤードバーズのアナログ盤がなかなか日本でオリジナル盤が流通していなかった原因は
アルバムの版権がマネージャー毎に異なっていたからのようです)

この頃、ゴメルスキーの計画通りジェフ・ベックのギターインストアルバムが
発売されていたらロックの歴史が少し違うものになっていたかもしれませんね・・・

*****日時や史実はCDライナー文から抜粋しています*****

Roger The Engineer/Yardbirds - 1966.07.15 Fri









[sales data]
1966/7/15
[producer]
Paul Samwell-Smith
Simon Napier-Bell
[member]
Keith Relf(vo/harmonica)
Jeff Beck(g)
Chris Dreja(g)
Paul Samwell-Smith(b)
Jim McCarty(ds)

yardbirds.jpg


今までのヤードバーズのアルバムはゴメルスキーの戦略でシングル志向だったため
ライヴとシングルを寄せ集めた企画物の域を脱しませんでしたがマネージャーが交代し
初めて本格的にアルバム制作に取り組んだ作品です。

作風もPOP化が顕著でアルバム制作は民主的に担当を各メンバーで分担していて
詞をレルフが書き、プロデュースはサミュエル=スミス、ライナーノーツをマッカーティ、
ジャケットのイラスト、デザインをドレヤ、サウンド面でベックのフィードバック奏法爆発!



ヤードバーズの最高作品は多分これでしょうが、バンドはこの後、サミュエル・スミスが脱退し
ベーシストの穴埋めとしてジミー・ペイジが参加し、その後クリス・ドレヤと楽器を交代し
短い期間ながらベック&ペイジのツインリード体制で(第4期ヤードバーズ)
「幻の10年」「Psycho Daisies」「Stroll On」の3曲を作り、



Stroll Onはミケランジェロ・アントニオーニ監督の映画「欲望」(原題:Blow Up)の挿入歌として
使用されバンド自体も映画に出演しベック&ペイジ体制の数少ない貴重な映像として
見ることができます(ジェフ・ベックの小芝居が面白いです(笑)



このベック&ペイジの楽曲をRoger The Enginieerに無理やり追加収録している
無粋なCDもあるようです(苦笑)

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