2017-06

The Original Lost Elektra Sessions/Paul Butterfield Blues Band - 1965.01.15 Fri









[sales data]
1995
[producer]
Paul.A.Rothchild
[member]
Paul Butterfield(vo/harmonica)
Mike Bloomfield(g)
Elvin Bishop(g)
Mark Naftalin(org)
Jerome Arnold(b)
Sam Lay(ds/vo)




グループデビュー前(1964~1966年)を含むスタジオセッション発掘物。

プロデュサーだったポール・ロスチャイルドが1987年にドアーズのアルバムをCD化するため
複数の倉庫からオリジナルマスターテープを探している最中、ニュージャージーの
ボンデッド・ウエアハウスというほら穴のような倉庫からドアーズのマスターテープの他
ラヴやストゥージズ、ティム・バックリーに混じって偶然このセッションテープを
発見したとのことです。

無名の白人青年達が、アレンジを殆ど加えずそのままシカゴ・ブルースに挑んでいる演奏が
初々しく、サウンドの重みはありませんが、ホワイトブルースの歴史の流れを考えると
これは音そのもの以上に相当重い代物だと思います。

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The Paul Butterfield Blues Band - 1965.10.15 Fri









[sales data]
1965/10
[producer]
Paul Rothchild
Mark Abramson
[member]
Paul Butterfield(vo/harmonica)
Mike Bloomfield(g)
Elvin Bishop(g)
Mark Naftalin(org)
Jerome Arnold(b)
Sam Lay(ds/vo)




ポール・バターフィールド率いるスーパー・バンドのデビューアルバム。

1960年代初期にシカゴ大学でポール・バターフィールドがエルヴィン・ビショップと出会い
シカゴ周辺のクラブで演奏していたところを、プロデュサーのポール・ロスチャイルドに
見初められ、後に同大学のマイク・ブルームフィールドが加わり
1963年にバンドを結成し本格的な活動を開始。

ボブ・ディランのマネージャー・アルバート・グロスマンと契約を結び
1965年の7月にニューポート・フォーク・フェスティバルにブッキングされ、
ボブ・ディランの伝説のステージで共演し、一躍バンド名が知れ渡ることになります。
ブルース演奏のマスターアイテムだったハーモニカは電気化が進み大音量化され始めた
70年以降殆ど聴かなくなりましたが、まだこの頃は演奏の主要楽器として頑張っています。

ブルースというと「黒っぽい」(泥臭い)という理由で敬遠される方も多いと思いますが
このバンドの基調は勿論ニグロブルースですが、白人らしいスマートなセンスがからみ
ブルースが苦手な人でも非常に聴きやすいと思います。

バンドマスターのポール・バターフィールドの味のあるボーカルも一聴ですが
このバンドの目玉は何といってもマイク・ブルームフィールドのギターです。

「キレッ!キレッ!の剃刀のような演奏です」
(官能的でもあり流暢なギターフレーズはまさに神業)

私がマイク・ブルームフィールドを天才だと考える理由は少しオカズが多いかなとも思うんですが、
例えばブルース回帰したゲイリー・ムーアみたいに弾き過ぎで鬱陶しい感じがしないのは
曲バランスのギターの役割をフィーリングで必要最小限にまとめる才に長けていると思うからです。

歌うようにこんな風にギターが弾けたらさぞ楽しいでしょうね・・・

East-West/The Paul Butterfield Blues Band - 1966.08.15 Mon









[sales data]
1966/8
[producer]
Mark Abramson
Paul Rothchild
[member]
Paul Butterfield(vo/harmonica)
Mike Bloomfield(g)
Elvin Bishop(g/vo)
Mark Naftalin(p/org)
Jerome Arnold(b)
Billy Davenport(ds)




間断なく名ミュージシャンを排出した米ブルースの本場シカゴ生まれのシカゴ育ちという
白人と黒人の混合メンバーによる(ホワイト)ブルースですが、実は米でのブルースは
黒人への人種差別や偏見でなかなか認められず、食えない黒人ブルースマンが海を渡り
英国の若者のギラギラした才能の導火線に火を付け、ビートルズ、ストーンズ、
アニマルズのようなブルースを基調としたバンドが米国進出した
「ブリティッシュ・インヴェイジョン」で逆輸入のような形で花開くのです。

私はタイトルからフィルモアのEast&Westの音源だと思っていたのですが
LSDによる覚醒を元にジョン・コルトレーンの様に”West”(西洋)の音楽に
”East”東洋の音楽(インド音楽)を融合させた新境地という意味なんだそうです。

ナット・アダレイやキャノンボール・アダレイでお馴染みのジャズの名曲カヴァー
Work Songの各メンバーのインプロ合戦やマイク・ブルームフィールドのギターが炸裂する
タイトル曲は必聴です。

マイク・ブルームフィールドはこのアルバムを最後に脱退し、シカゴ時代の盟友、バリー・ゴールドバーグ、
ニック・グレイヴナイツ、そしてバディ・マイルスらとエレクトリック・フラッグを結成します。

The Resurrection of Pigboy Crabshaw/The Paul Butterfield Blues Band - 1967.12.15 Fri









[sales data]
1967/12
[producer]
John Court
[member]
Paul Butterfield(vo/g)
Elvin Bishop(g)
Mark Naftalin(key)
Bugsy Maugh(b)
Phil Wilson(ds)
Gene Dinwiddie(sax)
David Sanborn(sax)
Keith Johnson(tp)




バンドからマイク・ブルームフィールドが抜け、リズムセクションも総とっかえで
その対応としてデヴィッド・サンボーンなどが加入しホーン系に
大きくサウンド転換した作品です(3rd)

エルヴィン・ビショップはブルームフィールドに隠れてサイドギタリストの立位置でしたが、
独り立ちしてリードギタリストとして危うくもヘタウマな味のある演奏を聴かせてくれます。

とにかく音の「切れ」がいいです。

個人的にはちょっとホーン色が強くて抵抗を感じるんですが、ブルースといえばとかく
黒っぽいサウンドが想起されるんですが、この頃のバターフィールドのサウンドは
ホワイトブルースというよりソウル&ファンク系に分類した方がスッキリするかもしれません。
全ての音楽はブルースに還るんで別にどっちでもいいですけど(笑)

In My Own Dreams/The Paul Butterfield Blues Band - 1968.01.01 Mon









[sales data]
1968
[producer]
John Court
[member]
Paul Butterfield(vo/harmonica/g)
Elvin Bishop(g)
Mark Naftalin(key)
Bugsy Maugh(b)
Phil Wilson(ds/conga)
Gene Dinwiddie(sax)
David Sanborn(sax)
Keith Johnson(tp)
Al Kooper(org)
The Iceberg Four(bvo)




マイク・ブルームフィールドが脱退し、バンドメンバーを刷新しデヴィッド・サンボーンが
加入するなどホーン系を強化した前作(The Resurrection of Pigboy Crabshaw)
そこそこの好セールスを記録したため同路線の作りにアル・クーパーがゲスト参加していたり、
各メンバーにボーカルパートを任せるなど民主的な作りにしたため今までのシカゴブルースから
脱却しファンキーでソウルフルな内容に仕上がっています。

このバンドはマイク・ブルームフィールド在籍時のみが評価される傾向ですが
近年はポール・バターフィールドの枯れ具合(ハープ演奏など)も再評価されるようになり
地味ですが大変評判のよいアルバムです。

結成時からのメンバーだったエルヴィン・ビショップは本作を最後に脱退してしまい、
ギターはチューニング・システムで有名なバズ・フェイトンに交代します。

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