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2020-06

A Long Time Comin'/The Electric Flag(An American Music Band) - 1968.03.15 Fri









[sales data]
1968/3
[producer]
John Court
Joe Church
[member]
Mike Bloomfield(g/vo)
Buddy Miles(ds)
Barry Goldberg(key)
Harvey Brooks(b)
Nick Gravenites(vo/g)
Herb Rich(org/g/etc)
Michael Fonfara(key)
Marcus Doubleday(tp)
Peter Strazza(sax)
Stemsy Hunter(sax)
*****
Richie Havens(per)
Sivuca(g/per)
Paul Beaver(key/etc)
Leo Daruczek(strings)
Charles McCracken(strings)
Bobby Notkoff(strings)
Julius Held (strings)
Joe Church(per)
John Court (per)
Cass Elliot(vo)




マイク・ブルームフィールドは1967年、バターフィールド・ブルース・バンドを脱退すると
シカゴ時代の盟友、バリー・ゴールドバーグ、ニック・グレイヴナイツ、そして後に
ジミヘンとバンド・オブ・ジプシーズを結成するバディ・マイルスらとともに
幅広い音楽性を志向したブラスロックバンドを結成。
[エレクトリック・フラグ]は[アメリカン・ミュージック・バンド]とも称し、
1967年6月17日のモンタレーポップフェスティヴァルでデビュー。



この時期ロックのビッグバンドスタイルという編成はジミヘンをはじめ
聴き手ではなく演り手の方に強い意欲があったみたいですね。



このアルバムリリース前にThe Tripというサントラ盤をリリースしていますが
ジャンルに囚われない音楽を披露しており、ブルームフィールドの活動暦では一番体調が
良い時期の演奏なのですが、ギターとブラス楽器の調和という点では物足りなさも感じ
ブルームフィールドも頭に浮かぶ構想が音として確立できないことから
アルバム1枚を残してバンドを脱退します。



翌年、ギターの神様が降臨したブルームフィールドはアル・クーパーとSuper Sessionを録音し
フィルモアの奇蹟などセッションブームの立役者となります。
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Super Session/Bloomfield Kooper Stills - 1968.08.15 Thu









[sales data]
1968/8
(Rec:1968/5/28-29)
[producer]
Al Kooper
[member]
Mike Bloomfield(g)
Steve Stills(g)
Al Kooper(p/vo)
Harvey Brooks(b)
Eddie Hoh(ds)
Barry Goldberg(p)




BS&Tを脱退したアル・クーパーが企画したジャムセッション。
ロックの名盤紹介では100%紹介される「ニューロック」という言葉で形容されていた
時代を象徴する大名盤です。

アル・クーパー談
「あるいは我々の楽しみだけに終わった作品かもしれない。アルバム・タイトルにしても
もっと気の効いたフレーズが思いつけばよかった。でも我々がこの作品で示したなにもかもが
全て初めての試みだったんだ。コマーシャリズム、マーケティングもセールスさえ
度外視した真のミュージシャンのための作品という意味でね。その意義は大きいと思うよ」

所属レーベルを超えてトップミュージシャンが集まりアルバムを作ることは今と違って
非常に難しかった時代に名実ともに成功を収めたことで、コマーシャリズムを強要され
ファンに媚びたサウンド作りに疑問を持っていたバンド群の連鎖的な分裂・解散の
引き金を引き、以降メジャーアーチストが競演するスーパーセッションブームが
起こる契機となりブラインドフェイスやCSN&Yなどが誕生します。

元々はアル・クーパーがボブ・ディランのHighway 61 Revistedで共演した
マイク・ブルームフィールドをメインとしたギターアルバムを作るつもりで
エレクトリック・フラッグのハーヴェイ・ブルックス、バリー・ゴールドバーグ、
チャーリー・マスルホワイツ・バンドのエディ・ホウの5人でジャムセッションを開始するも
レコーディング2日目、マイク・ブルームフィールドが体調を崩してしまったため
バッファロー・スプリングフィールドを解散したばかりのスティーヴン・スティルスが
急遽代役を務めることになり違うタイプのギタリストが思わぬ形でカップリングされる
嬉しい誤算となりました。

今の若い人は「スーパー・セッション」という語感で何やら重厚なサウンドで
超絶なインプロ応酬というイメージを膨らませて、肩透かしを食ったというような作品評を
目にしますが、一度聴いたぐらいではこのアルバムの深さは分からないかもしれませんが
「アルバートのシャッフル」のブルームフィールドのギターが心に響いた時、
貴方はもうお子ちゃまロックを卒業している筈です(笑)

The Live Adventures of Mike Bloomfield and Al Kooper(フィルモアの奇蹟) - 1968.09.26 Thu









[sales data]
1969
[producer]
Al Kooper
[member]
Al Kooper(vo/org/p)
Mike Bloomfield (vo/g)
John Kahn(b)
Skip Prokop (ds)
Carlos Santana(g)
Elvin Bishop(g)




Super Sessionリリース直後、1968年9月26、27、28日の3日間にわたって
フィルモア・ウエストで行われたライブ。

アルバムタイトルって、目立つために大袈裟なものが多いと思いますがこれは偽りなしの
奇蹟でしょう。
「奇跡」というより精神性の高みを踏まえて、「奇蹟」というネーミングにしたセンス良し!

第六感を感じて弾いているブルームフィールドは、ケルンコンサートのキース・ジャレット奏法に
近いものがあり、最終日を待たず、体調不良で倒れてしまったのが残念ですが
マイクの代役でデビュー前のカルロス・サンタナやエルビン・ビショップの演奏も聴けますが
神が舞降りたブルームフィールドには敵いません。

尚、このライヴはスティーヴ・ミラーとデイヴ・ブラウンもサポートで参加しているようなのですが
クレジットには記されていません。
(Steve Miller and Dave Brown had also volunteered their services but if they performed,
their contributions do not appear (at least credited) on the album)

The Lost Concert Tapes 12/13/68/Mike Bloomfield and Al Kooper - 1968.12.13 Fri









[sales data]
2003/3/4
[producer]
Al Kooper
[member]
Al Kooper(vo/org/p)
Mike Bloomfield(vo/g)
Johnny Winter(vo/g)
Paul Harris(p)
Jerry Jemmott(b)
Johnny Cresci(ds)




伝説のライブ「フィルモアの奇蹟」の3か月後、1968年12月13~14日
フィルモ・イーストで行われたスーパーセッション企画第2弾。

アル・クーパーがコロンビアのテープ保管倉庫で発見したお蔵入り音源で
2003年にアル・クーパーの編集&マスタリングで陽の目をみることとなりました。

「フィルモアの奇蹟」の完成度の高さからわざわざ同内容の物を続けて出す必要性は
なかったために没となったのでしょうが(ドラムのもたつきぶりがハラハラします(笑)
このアルバムの最大のトピックスは神がかったマイク・ブルームフィールドのギター以上に
マイクがその実力を買って連れてきた無名のジョニー・ウインターの熱演です。

32823570.jpg

このステージを見ていたコロンビアの重役が3日後に100万ドルでジョニー・ウインターと
契約したという話はあまりに有名ですね。
(実際は5年契約で30万ドルだったそうですけど(笑)

It's Not Killing Me/Michael Bloomfield - 1969.01.15 Wed









[sales data]
1969
[producer]
Nick Gravenites
Michael Melford
[member]
Mike Bloomfield(g/vo/p)
Bob Jones(ds)
John Kahn(b)
Fred Olsen(g)
Ira Kamin(org/p/banjo)
Mark Naftalin(org/p)
Roy Ruby(org)
Michael Melford(g/mandolin)
Nick Gravenites(vo)
Orville "Red" Rhodes(steel g)
Ron Stallings(sax)
Mark Teel(sax)
Gerald Oshita(sax)
Noel Jewkis(sax)
John Wilmeth(tp)
Marcus Doubleday(tp)
Richard Santi(accordion)
The Ace of Cups(vo)
Diane Tribuno(vo)




実はマイク・ブルームフィールドの初ソロアルバムはジョン・ハモンドのプロデュースで
1964年に制作されるも発売には至らなかったようですが、その時の音源はEssential Blues
1964-1969に収録されています。



そしてポール・バターフィールド・バンドで名を上げ、絶頂期を迎えたマイク・ブルームフィールドの
初ソロアルバムとなった本作はアル・クーパーとの「フィルモアの奇蹟」後ということでかなり注目を浴びたため、
期待して聴いて肩透かしを食ったという人が多いようです。

確かにフィルモアの時のような神がかったギターを感じさせるブルームフィールドはいませんが、
リラックスした感じの大人のロックが展開されており歌はともかくレイドバックした
ギターフィーリングは味わい深いです。

しかし本人評は「かなり駄目なアルバム」だそうです(笑)

My Labors/Nick Gravenites - 1969.01.15 Wed









[sales data]
1969
[producer]
Elliot Mazer
[member]
Nick Gravenites(vo)
Michael Bloomfield(g)
Mark Naftalin(p)
Ira Kamin(org)
John Kahn(b)
Bob Jones(ds)
Dino Andino(congas)
Noel Jewkis(sax)
Gerald Oshita(sax)
Snooky Flowers(sax)
John Wilmeth(tp)




1969年にリリースされたブルームフィールドの大親友ニック・グレイヴナイツのスタジオ録音に
ブルームフィールドのGraham's Fillmore Westの音源で使われなかったものを加えた作品ですが
主役は断然フィルモアのブルームフィールドです。
(何故、Graham's Fillmore Westを完全版の形でリリースしないのか?大いに疑問)

fillmore_20180810180152ca4.jpg

ブルームフィールドのギターはこの1969年頃が絶頂期だったようですが、1曲目から咽び泣く
ギターがいいです。

ホワイトブルースギタリストと言えば皆さん、クラプトンを推すでしょうが、私は断然
ギターの一音一音に魂をのせて表現するマイク・ブルームフィールドをご推薦致します。

Live at Bill Graham's Fillmore West(永遠のフィルモア・ウェスト)/Mike Bloomfield - 1969.08.06 Wed









[sales data]
1969/8/6
[producer]
Bob Irwin
[member]
Mike Bloomfield(g)
Nick Gravenites(vo)
Mark Naftalin(p)
Ira Kamin(org)
John Kahn(b)
Bob Jones(vo)
Dino Andino(sax)
Noel Jewkis(sax)
Gerald Hoshita(sax)
Snooky Flowers(sax)
John Wilmeth(tp)
Taj Mahal(vo)
Jesse Ed Davis(g)

fillmore_20180810180152ca4.jpg


fillmore2.jpg

アル・クーパーとの「フィルモアの奇蹟」の成功を受け、1969年内に閉鎖が決まった
フィルモア・ウェストでのイベントライヴ。
(1969年1月31日と2月1日、2日)

ブルームフィールドのお仲間の他にタジ・マハールやジェシ・エド・ディヴィスの名前もあります。

マイク・ブルームフィールドのアルバムの中でも3大セッションの1枚として
特にCD化が求められていたものの紙ジャケでやっとCD化されたのが2008年、
その後長らく入手難でしたが、来月、期間生産で1,000円のお値打ち価格で再リリースされますので、
未聴の方は是非この機会にお求めください。

ブルームフィールドの絶頂期はこの1969年とされており、カミソリのようなソリッドな
ギター音で白人にあるまじきブルース魂を聴かせます。
本作品未収録のライヴ音源はニック・グレイヴナイツの「マイ・レーバース」に収録されていますので
是非セットでお楽しみください。

nick.jpg

このライヴを聴いてブルースに心ときめかない方はブルースは諦めた方がよいと思います(笑)

Triumvirate(三頭政治)/Bloomfield,Hammond & Dr.John - 1973.08.15 Wed









[sales data]
1973/8
[producer]
Thomas Jefferson Kaye
[member]
Mike Bloomfield(vo/g/key)
John Hammond, Jr.(vo/g/harmonica)
Dr. John(vo/g/banjo/key/org/p)
Thomas Jefferson Kaye(g)
Chris Ethridge(b)
James Gordon(sax)
Jim Josea(sax)
Jerry Jumonville(sax)
George Bohanon(trombone)
Blue Mitchell(tp)
Jessie Hill(vo)
Lorraine Rebennack(b)
Fred Staehle(ds)
John Boudreaux(per)
Bennie Parks(pre)
Jessie Smith(bvo)
Robbie Montgomery(bvo)



1969年頃をピークに70年代に入り、ヘロイン中毒でヘロヘロだったため音楽活動が
極端に少なくなり、その名も忘れかけていたマイク・ブルームフィールドと
ジョン・ハモンド&ドクター・ジョンという生粋のブルースマン3人のセッションアルバム。

邦題に「三頭政治」とあり、3人がそれぞれに持ち味を発揮したようなイメージが
ありますが、全体的にはドクター・ジョンのニューオリンズR&Bです。

そもそもこの企画はコロンビアの名プロデューサー、ジョン・ハモンドが息子の
ジョン・ポール・ハモンドの売り出しのため、ブルームフィールドとドクター・ジョンの
知名度を利用したということのようです。

アルバムを聴いているとあまり不協和音は感じませんが、レコ―ディング初期は
エゴイズムの衝突でレコーディング途中で何度も中断したそうです。
ドクター・ジョン談
「地獄のようだった・・・互いに殺し合ってもおかしくなかったよ(苦笑)」

途中、リズムセクションを交代したところようやく3人が絡み合い始め、完パケできたとか。

メンバーがメンバーなのでホワイトブルースの名盤の類として紹介されることが多いですが
正直、ブルームフィールドのギターからは魂が抜けちゃったなぁという印象です。

この3人はロスで共演ライヴを行い(この模様は「イン・コンサートで放送」)
アルバムツアーも予定されましたが、当時コロムビア社長だったクライヴ・デイヴィスが
会社の金を使い込んだとして解雇され、ツアーもキャンセルとなりプロモ―ションも
とん挫したとのことです。

KGB(feat Mike Bloomfield) - 1976.01.15 Thu









[sales data]
1976
[producer]
Jim Price
[member]
Ray Kennedy(vo)
Mike Bloomfield(g)
Barry Goldberg(key/vo)
Carmine Appice(ds/vo)
Rick Grech(b)



70年代以降ヘロイン中毒で主だった活動をしていなかったマイク・ブルームフィールドが
エレクトリック・フラッグ再結成を画策しているのを聞きつけたMCAレコードが
スーパー・グループとして売り込む目的でカーマイン・アピス、リック・グレッチ、
バリー・ゴールドバーグという猛者達を集めた一発屋濃厚の即席バンド。

kgb.jpg

各メンバーは「それなり」のキャリアの持ち主なので「それなり」に聴かせますが
肝心のブルームフィールドのプレイに深みがありません・・・

この時はまだ無名ですがボーカルのレイ・ケネディは後にデビッド・フォスターの
プロデュースでAORな分野で一花咲かせたボーカリストです。
(そしてSuper Rock In Japan'84ではなんとMSGのボーカルとして衝撃のパフォーマンスを
披露(笑)



ビーチボーイズの曲がカバー収録されているので何でだろうと思ったら
この曲はレイ・ケネディの楽曲だそうで、もう既にこの頃セッションミュージシャンとして
かなりの実績があったようです。

この頃ブルームフィールドの体調はかなり悪化していたらしく、
ギターパートは別録りした音をオーバーダビングしたものだそうで
ジョー・コッカーと一緒にアルバムツアーに出るものの既にブルームフィールドは
バンドメンバーから外れギターとベースを交代して同年セカンドアルバム「Motion」を
リリースしますが、散々のセールス結果と共に消滅します。



ブルームフィールドはこの後も音楽活動を続けますが、魂の籠ったギター音は戻らず
メジャーシーンからは外れてしまい、1981年2月15日、サンフランシスコの駐車場の車の中で
意識不明の状態で発見されます(ヘロインの過剰摂取による死亡と考えられています)
享年37歳(合掌)

MIKE.jpg

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