2017-09

Neesh/Mike Stern - 1983.08.15 Mon









[sales data]
(rec:1983/8~9)
[producer]
Hiram Bullock
[member]
Mike Stern(g)
Hiram Bullock(g)
Tom Barney(b)
Victor Lewis(ds)
Buggsy Moore(per)
David Sanborn(sax)




自称ギター好きなおっさんな私ですが、特にこれと言った理由はないのですが、
今まで聴く機会がなく長年放置していたマイク・スターン。
最近、色々なジャズレーベルが1,000円という安価で山のようにリリースした
カタログの中にスターンがあったのでちょっとスロットで泡銭を稼いだこともあり
大人買いして今年初のプチ特集です。
こういうまとめ聴きは、流し聴きになって良くないことは分かっているのですが
開拓していないギタリストもメジャー所は少なくなり、そろそろ聴いた方がいいかなと(笑)

私のスターンの印象はマイルス・バンドでジミヘンみたいなギターを弾くかと思うと
(これはマイルスにジミヘンのように弾けと命令されていたらしいですね)
色々なギターのオムニバス参加作品ではセンスの良いフュージョンギターなので
購入予定のリストには入れていたものの今までなかなか手が出なかった理由も
うっすら分かるのですが「マイク・スターン」の特徴が伝わってこないということが
ネックではありました。
それが今回のプチ特集で印象が変わるかどうか興味深いところです。

簡単にスターンのキャリアを調べてみるとマイルスバンド加入以前は
バークリー音楽院で師事していたパット・メセニーの紹介でBS&Tのメンバーとして
アルバムにも参加しその後、ビリー・コブハムのバンドに参加したライヴを
マイルスが観たのが契機でマイルスバンドに誘われたようです。
(当時のスターンは異常な肥満体型でマイルスからFAT TIMEと言われていたそうです)

mike stern fat time

本作はプロデュースしたハイラム・ブロックとのツイン・ギターで
日本企画(トリオ・レコード)のスターンの初ソロアルバムなのですが、
なかなか入手難でして一説には原盤のマスターテープを紛失したとか
スターン本人がマスターの再発を拒否しているとか言われていましたが
2004年にアブソードミュージックジャパンという所からリリースされますが
驚くことにスクラッチ・ノイズが入っている海賊盤的なアナログ興しです(苦笑)

今後、正式なマスター音源でのリリースされるのかどうか怪しいところですが
せめてもう少し状態の良いアナログ盤からスクラッチ・ノイズをデジタル加工で
除去したものでリリースして欲しいものです。

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Upside Downside/Mike Stern - 1986.03.15 Sat









[sales data]
1986
(rec:1986/3~4)
[producer]
Hiram Bullock
[member]
Mike Stern(g)
Bob Berg(sax)
Mitch Forman(p/synthe)
Mark Egan(b)
Dave Weckl(ds)
Dr.Gibbs(per)
David Sanborn(sax)
Jaco Pastorius(b)
Steve Jordan(ds)




ジャケットを見るとマイルスに「FAT TIME」と呼ばれていたほどの肥満体型だったのが
嘘のようなシェイプアップした感じの2nd。
(本作はアトランティックレーベルからリリースされた世界デビュー作)

マイルスバンド~ジャコ・パストリアスのWord of Mouthの一員として活躍するなど
1980年代のニューギター・ヒーローはパット、ジョンスコ、スターンみたいな
言われ方をした時期もあったようですが、妙なもので曲によってはパット的であったり、
ジョンスコ的であったり、どこかスターンの色が分からないのがもどかしい感じです。
ファンにしてみればスターンの個性が分からないお前が悪いと言われそうですが
フュージョンというお洒落なジャンルを一緒くたに聴いてしまう縞梟の耳には
少しばかり優等生(演奏良し!楽曲良し!)であることが逆に物足りないのです。
比較対象はおかしいですがMoon Swingsのベースは一聴してジャコだと分かるわけで
それはメロディというよりもリズムの取り方に大きく個性が出るのではないかと
思うのですが、スターンのリズムをデジタル的に感じてしまうのは意地が悪いでしょうか。

Short Stories/Bob Berg - 1987.03.15 Sun









[sales data]
1987/3
[producer]
Don Grolnick
[member]
Bob Berg(sax)
Don Grolnick(org/synthe)
Peter Erskine(ds/per)
Will Lee(b/per)
Mike Stern(g)
Robby Kilgore(synthe/key)
Jeff Andrews(b)
David Sanborn(sax)




ジャズの世界で言う有名なサックス奏者は世代別に
(A)
チャーリー・パーカー、ジョン・コルトレーン、ソニー・ロリンズ
(B)
ウェイン・ショーター、ジョニー・グリフィン
(C)
マイケル・ブレッカー、ブランフォード・マルサリス、ジョシュア・レッドマン

だそうで未完の大器と言われながら存在感が薄かったボブ・バーグがマイルス・バンドで
培った音楽エッセンスを解き放ち一皮剥けたと評判のサードアルバム。

マイク・スターンのアルバムでかなり前に出ていたのでそんなに地味な印象はないのですが
管楽器の良し悪し(ツボ)がよく分からない自分にはジャズ・フュージョン界では
何故、サックスというとマイケル・ブレッカーだけが別格の人気なのか?
その理由がよく分からないのですが、私の好きなメル・コリンズなんか
ロック界で人気があってもミュージシャン個人として語られることが少ないのが
とても不思議です・・・

SnakesとかThat's The Ticketのマイク・スターンのギターいいじゃん!!!
(何故ソロアルバムでこういうロック小僧が喜びそうなベタなギターを弾かん(苦笑)



youtubeにボブ・バーグ&マイク・スターン&デニチェンの
Snakes live versionがあったのでもう一丁!

Time in Place/Mike Stern - 1988.01.15 Fri









[sales data]
1988
(rec:1987/12)
[producer]
Steve Khan
Christine Martin
[member]
Mike Stern(g)
Jim Beard(key)
Don Grolnick(org)
Peter Erskine(ds)
Don Alias(per)
Jeff Andrews(b)
Bob Berg(sax)
Michael Brecker(sax)




調べていて気づいたのですが、スターンのソロアルバムはリリース間隔が2~3年空き
その期間はマイルス・バンド、ジャコのWord of Mouth、ステップス・アヘッド、
マイケル・ブレッカー・バンドなどの活躍で人気を博し、どちらかというとソリストより
バンドメンバーの一ギタリストという立ち位置を好んでいたのかもしれませんね。

それともう一つ、この頃、フュージョンやギターブームは既に終わっていたと思うのですが、
物凄くしっかり「フュージョン」を継承していることに気づきました。
もしかしたらこの時代錯誤的なフュージョン感覚がスターンの特徴ではないかと
思い始めた今日この頃です。

プロデュースはeyewitnessの活動後しばらく沈黙を保っていたスティーヴ・カーンさんで
カーンさんの特徴である透明感(spacyな雰囲気)とバランスの良さを感じる作品です。

私はロック流れでジャズ~フュージョンを聴くようになったのでどちらかいうと
ブルースフィーリングが根底にあるようなロック的なギタリストが好きなのですが
スターンの場合、ジャズ的なのか?ロック的なのか?考えると非常に微妙で
その理由について面白い指摘があったので、転記させていただくと

「それは恐らく、Rock的なフレーズの合間をRockではあまり使わないスケール
(例えばコンディミとか)やテンションノートでうまく埋めてるからなんでしょうね。」

専門用語の意味はちょっとよく分からないのですが、ロック的なフレーズの合間に
ロックで使わないメロディを入れているということだと解釈すると妙に納得なんです。
というのもスターンのギターにはありがちなブルースフィーリングが少ない。

以前、ジミヘン語録でもご紹介しましたが
「ブルースは演奏するのは簡単だが、感じるのは難しい」

そのことを弁えてのギター演奏だとすると・むむむ・スターンやはり只者ではない・・・

Jigsaw/Mike Stern - 1989.02.15 Wed









[sales data]
1989
(rec:1989/2)
[producer]
Steve Khan
[member]
Mike Stern(g)
Jim Beard(key/synthe)
Peter Erskine(ds)
Dennis Chambers(ds)
Manolo Badrena(bongo/shaker)
Don Alias(per)
Jeff Andrews(b)
Bob Berg(sax)
Michael Brecker(sax)




前作に引き続きスティーヴ・カーンさんのプロデュース作品でメンバーもほぼ前作と同じで
デニチェンが3曲に参加。
マイク・スターンの代表作に推すファンが多い人気作品。

結構バリバリ弾いているんですが、例えばアラン・ホールズワースとかアルディ・メオラ
みたいな暑苦しいクドサをあまり感じないのは何故でしょうね?
ギター一辺倒ではなく参加ミュージシャンにリードを取らせてバランスを取っていると
考えるとやはりスターンさんはバンドの一メンバーとして演奏するのが好きなのかも。

ここまで4枚聴き続けて「ある枠」から外れない安定感に逆に変化の乏しさを
感じてしまい、時系列で系統立てて聴くアーチストではないのかなと。
もしかしたらこの先、大きな変化があるのかもしれませんが・・・

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