2017-07

Truth/Jeff Beck - 1968.08.15 Thu









[sales data]
1968/8
[producer]
Micky Most
[member]
Jeff Beck(g/vo)
Rod Stewart(vo)
Ronnie Wood(b)
Micky Waller(ds)
*****
Aynsley Dunbar(ds)
Nicky Hopkins(p)
John Paul Jones(b)
Keith Moon(ds)
Jimmy Page(g)
Clem Cattini(ds)
Madeline Bell(bvo)
John Carter(bvo)
Ken Lewis(bvo)




ヤードバーズはメンバー間の確執が表面化し、アメリカ・ツアー時にステージを放棄し、
健康上の問題を理由に脱退したジェフ・ベックはヤードバーズ時代のマネージャー、ネピア・ベルと
ピーター・グラントが共同でベックのソロマネージメント権を持っていたため
当時ヒット曲作りで手腕をふるっていたミッキー・モストにプロデュースを任せて完成した
「Hi Ho Silver Lining」「Tallyman」 「恋は水色」というPOPS路線のシングルが
そこそこヒットしますが、ベック本人はこのPOPS路線が相当嫌だったようです。
(「"Hi Ho Silver Lining"は自分の首にピンクの便座をかけさせることとなった曲」と
コケ下ろしていましたが、ARMSコンサートなど大きめのイベントでは観客の受け狙いで
余興で演奏することが多々あります(笑)



POPS路線と縁を切るためにベックは自らバンドメンバーを探しロッド・スチュワート、
ロン・ウッド、エインズレイ・ダンバー(ダンバーはシングルTallymanなど数曲を録音し
アルバム制作前に脱退>ミック・ウォラーに交代)でジェフ・ベック・グループを結成。

ジェフ・ベックは3大ロック・ギタリストと崇められながら、クラプトンやペイジほど
セールス的な成功を収めていなかったため、バンドは新人扱いでスモール・フェイセズの
前座などを演らされていたそうです(その縁でロッド&ロンは後にフェイセズへ)

内容はプロデューサの商業音楽第一人者ミッキー・モストがドノヴァンのBarabajagalの
レコーディングと掛け持ちしていたため、目が行き届かず殆どがベックの意向を汲んだ
ブルースアルバムになっています。
(ドノヴァンのBarabajagalにはジェフ・ベック・グループも参加しています)



シングルShapes of Thingsとカップリングされた曲「ベックス・ボレロ」は
ジミー・ペイジが楽曲を提供しレコーディングにはジョン・ポール・ジョーンズ、
キース・ムーン、ニッキー・ホプキンス、ジミー・ペイジ、ジェフ・ベックという顔ぶれが揃い
この面子にスティーヴ・ウインウッドを加えニュー・バンドを結成しようという話まであったようです。
ちなみにこの幻のバンドが付ける筈だった名前が「レッド・ツェッペリン」だったという逸話が
残っています。

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Beck-Ola/Jeff Beck - 1969.06.15 Sun









[sales data]
1969/6
[producer]
Mickie Most
[member]
Jeff Beck(g)
Rod Stewart(vo)
Nicky Hopkins(p/org)
Ronnie Wood(b)
Tony Newman(ds)
Micky Waller(ds)




jeff beck2

「オール・シュック・アップ」「監獄ロック」2曲を除いてオリジナル曲で構成した2nd。
ワンマンなジェフ・ベックはこの時期、ロッド・スチュワートの味のあるボーカル以外は
全く興味がなく、楯突くメンバーは即解雇しコロコロ編成を変えていたので
(ミック・ウォラーとロン・ウッドを解雇するも後任ベーシストのダグラス・ブレイクが
あまりに下手だったので再びロン・ウッドを加入させるなど(苦笑)
誰がバンドの正式メンバーなのか重要じゃない危うさです。

ベックのギターを前面に押し出した内容のアルバムセールスはそこそこの成果はあったものの
まだクラプトンのクリームやジミー・ペイジのZEPPには遠く及ばない存在でした。
このグループが一大チャンスを逃したのは1969年のウッドストック出演予定前に
このアルバムのキーマン、ニッキー・ホプキンスが脱退してしまい
自分の思い通りに事が運ばない事に苛立ったベックは、ウッドストック直前の米のコンサートで
アンプを壊すなど大荒れでその場で解散宣言をしてウッド・ストックをキャンセルし、
さっさと帰国したんだそうです。
(ニッキー・ホプキンスはジェファーソン・エアプレインのメンバーとして
ウッドストックに登場し、しばらくフラワーなサイケな音楽に没入)



その後、お気に入りのロッドをボーカルにしたニュー・バンドを結成するため
新たなリズム隊を探していたベックにヴァニラ・ファッジのティム・ボガート(b)と
カーマイン・アピス(ds)を紹介したのは、カナダ公演でヴァニラファッジと共演した
ZEPPのボンゾだったようです。

丁度、ヴァニラファッジがコカコーラのCM音楽制作の途中でギターのヴィンス・マーテルが
怪我したためジェフ・ベックが参加することになりその後NINE MAN JAMというセッション
(ジェフ・ベック/ジミー・ペイジ/ロッド・スチュワート/ロバート・プラント/
グレン・コーニック/ティム・ボガート/マーク・ステイン/ジョン・ボーナム/
カーマイン・アピス)を通じ意気投合し仮の第二期ジェフ・ベック・グループとして
ベック、ボガート、アピス&ロッドの4人編成の構想がまとまります。

しかしロッドはロン・ウッドと共にフェイセズに加入してしまい、
さらにこの直後、不運にもベックは自ら自動車事故を起こし数ヶ月の絶対安静を余儀なくされ
(この時に新バンド結成が保留となったボガード&アピスはカクタスを結成>
後にBBA結成という流れになります)
ジェフ・ベックにとってまさに天中殺な時期だったようです。

Barabajagal/donovan - 1969.08.11 Mon









[sales data]
1969/8/11
[producer]
Mickie Most
[member]
Donovan(vo/g/harmonica)
Jeff Beck(g)
Big Jim Sullivan(g)
John Paul Jones(b)
Madeline Bell(vo)
Tony Carr(ds)
Leslie Duncan(vo)
Aynsley Dunbar(ds)
Alan Hawkshaw(p)
Nicky Hopkins(key)
Harold McNair(fl)
Rod Stewart(vo)
Danny Thompson(b)
Ron Wood(b)




60年代、英国の人気ベスト3は「ビートルズ」「ローリング・ストーンズ」
そしてこの「ドノヴァン」だったんだそうです。

ヒット曲はフラワーなサイケ色が強いんですが、元々はフォークカントリー系歌手だったのが
プロデュサーのミッキー・モストによって方向転換し「おとぎの国の王子様」みたいな
不思議君的なイメージが受けてヒット曲を連発します。

donovan.jpg

このアルバムは1969年に発売されたアルバムですがミッキー・モストつながりで
1968年の早い時期に録りためていたTruth制作前のジェフ・ベック・グループの演奏が
(エインズレー・ダンバー在籍時)収録されています。



丁度この頃、ドノヴァンがビートルズとインドに赴きTM(超越瞑想)を体験した
インタビュー記事
がありましたのでご紹介します。
記事によるとTMの影響を受けて一番初めに作った曲はアルバムに収録されている
Happiness Runsだったようです。

donovan beatles

ドノヴァンは60年代後期に全てのアイディアを放出完全燃焼し70年代に入ると
全くその存在を聞かなくなりましたが、2012年にはロックの殿堂入りを
果たしました。

Rough and Ready/Jeff Beck Group - 1971.10.25 Mon









[sales data]
1971/10/25
[producer]
Jeff Beck
[member]
Jeff Beck(g/b)
Bobby Tench(vo/g)
Max Middleton(p/key)
Clive Chaman(b)
Cozy Powell(ds)




エリック・クラプトンがドラッグ中毒で音楽シーンから一時姿を消すのと入れ替わるように
1969年の交通事故の影響で約2年ぶりに表舞台に復帰してリリースされた
第二期ジェフ・ベック・グループのアルバム。

この頃のジェフ・ベックの音楽的な嗜好は黒人メンバー二人を加入させたことから分かるように
「ブラックミュージック」です。

コージー・パウエルが加入した経緯はそのブラック・ミュージックとは関係なく
第一期ジェフ・ベック・グループのマネジメントをしていた
ピーター・グラント(ZEPPのマネージャー)の推薦だったようです。

当時は無名でしたがコージーとクライヴ・チェアマンの鉄壁なリズム隊、
ベックが模索していたブラックミュージックを体言するボブ・テンチのソウルフルな歌唱、
そしてその後のフュージョンブームで開花するマックス・ミドルトンの都会的センス。
これにベックのギターが上手くからみ今までのようなベックのワンマンさが薄れていて
珍しくバンドとしてまとまっている内容です。



[おまけ]
コージー・パウエルが語るジェフ・ベック

オレンジ/Jeff Beck Group - 1972.05.01 Mon









[sales data]
1972/5/1
[producer]
Steve Cropper
[member]
Jeff Beck(g/b)
Bobby Tench(vo/g)
Max Middleton(p/key)
Clive Chaman(b)
Cozy Powell(ds)




ジャケットイメージからファンからは「オレンジ」と呼ばれている作品。

ベックはよりブラックミュージックに接近するためプロデュースを
ブッカー・T&ザ・MG'sのスティーヴ・クロッパーに依頼し、レコーディングもメンフィスで
行われました。

今やベックのライヴでは定番となったGOING DOWNはフレディ・キングの曲として有名ですが、
作者はクルッパーの親友ドン・ニックスさんでそんな縁もあって
ベック・ボガード&アピスのアルバムプロデュースはドンさんが担当しています。



アルバム評価も高くツアーの評判も上々でしたが、性格的にムラのあるベックはツアー途中で
ライヴパフォーマンスに不満を募らせ、コージー、クライヴ、ボブの3人を解雇、
ベックの自動車事故で一度ご破算になったティム・ボガート&カーマイン・アピスと接触し

kim milford2 kim milford

1972年8月1日のピッツバーグのコンサートは第三期ジェフ・ベック・グループとして
ジェフ、マックスにティム、カーマイン、そしてミュージカルのジーザス・クライスト・スーパースターで
活躍していたキム・ミルフォードをボーカルに加えたメンバーでライヴを行うも
キムは力量不足から即解雇、ボブ・テンチが呼び戻されますが、ボブとマックスは結局脱退し
ハミングバード結成したため、残った3人でB,B&Aを結成することになります。

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