2017-09

Primal Solos/John Mayall & Bluesbreakers(1966-1968) - 1966.04.15 Fri









[sales data]
1977
[producer]
unknown
[member]
John Mayall(vo/g/etc)
-1966/4-
Eric Clapton(g)
Jack Bruce(b)
Hughie Flint(ds)
-1968/5/25-
Mick Taylor(g)
Dick Heckstall-Smith(sax)
Chris Mercer(sax)
Henry Lowther(tp)
Tony Reeves(b)
John Hiseman(ds)
-1968/12-
Mick Taylor(g)
Steve Thompson(b)
Colin Allen(ds)




ジョン・メイオール学校に在籍していたエリック・クラプトンとミック・テイラー
二人の別々のライヴテイクをカップリングした企画盤。

クラプトンのテイクにはジャック・ブルースが参加していますが、
この頃が二人の初めて出会いだったようです。
ミック・テイラーのテイクにはディック・ヘストール・スミスとトニー・リーヴス、
ジョン・ハイズマンのコロシアムなメンバーが参加しており
いよいよブリティッシュロック開花の段階に突入します。

黒人音楽へのリスペクトの形で登場したWhite Bluesが60年代後半、
ラウドなブリティッシュロックに大きく変貌する経緯について、多分、人気が高まり
ライヴ会場も大きくなり「大音量」で演奏することが必要になったからではないかと
考えています。
この説を裏付ける事象としてブルースの間奏演奏の象徴だった「ハーモニカ」が
大音量を出せる「エレキギター」に取って変わる事は興味深いことだと思います。

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What's Shakin'/Eric Clapton and the Powerhouse etc - 1966.06.15 Wed









[sales data]
1966/6
[producer]
Paul Rothchild
Mark Abramson
Jac Holzman
Joe Boyd
[including]
The Lovin' Spoonful
The Paul Butterfield Blues Band
Al Kooper
Eric Clapton and the Powerhouse
Tom Rush




ジャケットの「THE LOVIN' SPOONFUL」の文字が大きいので彼らのオリジナルアルバムと
勘違いしそうですが、当時勢いのあった米&英国の若手WHITE BLUES BAND(MAN)の楽曲を集めた
エレクトラ・レコードのオムニバスです。

このアルバムの聴き物のエリック・クラプトン&ザ・パワーハウスというのは
ヤードバーズ脱退後ジョン・メイオールとセッションを開始したクラプトンが
ブルースブレイカーズで知り合ったジャック・ブルースと10代の頃から親しかった
当時スペンサー・デイヴィス・グループで人気絶頂のスティーヴ・ウィンウッドや
ピート・ヨークと1966年2月頃に録音したセッションです。

White Bluesはとても洒落ているんですが、どうもいま一つ個人的にのめり込めない理由は
ブルースには落語同様、年齢を積み重ねないと表現できない「枯」という
絶対不可侵領域みたいな概念があり、志ん生語録を使わせていただければ
「落語を面白くするには面白くしようとしないことだ」
つまり「ブルースを演るにはブルースっぽくしないことだ」という感じで
若さゆえブルースっぽく演奏するだけではどうしてもブルースの極致を表現できないと考えていて
その反動でその持て余し気味の若く爆発的なエネルギーとセンスが試行錯誤の末、
ブリティッシュハードロックを誕生させたのかなと思ったりします。

John Mayall & Bluesbreakers with Eric Clapton - 1966.07.22 Fri









[sales data]
1966/7/22
[producer]
Mike Vernon
[member]
John Mayall(vo/p/hamond/etc)
Eric Clapton(g/vo)
John McVie(b)
Hughie Flint(ds)
*****
Alan Skidmore(sax)
John Almond(sax)
Derek Healey(tp)




アナログ時代、長期間廃盤状態だったので、中古屋さんで高値で飾られていた
ジャケットは憧れの存在でした。

ギター物であれ歌物であれエリック・クラプトンのファンの方は必ず
このアルバムにたどり着くのではないでしょうか。
ブルース物に縁遠い方もこれ1枚でブルースマン気分になれる教科書的内容です。

For_Your_Love.jpg

ブルース道を究めたいクラプトンがアイドル売りされるヤードバーズを嫌がり
脱退理由となったFOR YOUR LOVEのB面ブルースインストのGOT TO HURRYを
大変気にいっていたジョン・メイオールに誘われブルースブレイカーズに加入。



このアルバムは切れのあるクラプトンのギタープレイが一番の聴き所なのですが
この頃、ロンドンの街中に“CLAPTON IS GOD”の落書きが多数出現し
「ギターの神」と呼ばれるようになったのもこの頃のようです。
多分クラプトンのスタジオアルバムで一番ギターを弾きまくっているのでは
ないでしょうか?(笑)

clapton is god

主人公のジョン・メイオールのことを簡単に触れておくと
イギリスのブルース・ギタリストの先駆者的存在アレクシス・コーナーの影響を受け、
1962年にブルース・ブレイカーズを結成。
クラプトンの他ピーター・グリーン、ミック・テイラーらの名ギタリストを輩出し
ジョン・メイオール学校とも呼ばれています。
又このバンドからはジャック・ブルース、アンディ・フレイザー、
ジョン・マクヴィー、ラリー・テイラー、キーフ・ハートレイ、
エインズレー・ダンバー、ミック・フリートウッド、
ジョン・ハイズマンといったブリティッシュロックの要人を多数輩出しています。

スーパー・ジャイアンツ/Blind Faith - 1969.08.15 Fri









[sales data]
1969/8
[producer]
Jimmy Miller
[member]
Eric Clapton(g/vo)
Steve Winwood(vo/key/etc)
Ginger Baker(ds)
Ric Grech(b/vl)






1960年代後半は既成文化へのカウンターカルチャーな動きが顕著でロック界では
アル・クーパーとマイク・ブルームフィールドのスーパーセッションが
商業的に成功したことで新たな可能性を模索するグループの離合集散が加速し
クリーム解散後のクラプトンとジンジャー・ベイカー、
トラフィックのスティーヴ・ウィンウッド、ファミリーのリック・グレッチの
四人によるブラインド・フェイスもその代表格。

このアルバムをジャケ買いした男子は多かったんじゃないかと思うわけですが
米では猥褻物扱いでセッション時の写真に差し替えられていたそうです。

blindfaith.jpg

クラプトンはクリーム解散時にコンテンポラリーブルースを演りたいと言っていたのに
ブルース色は薄くサウンド的にはウインウッドが全曲ボーカルということもあって
トラフィック系のジャズロック的な感じです。
ハイドパーク10万人の前でいきなりデビューとか話題性も大きかったのですが
これ1枚であっさり解散しちゃったことがどうも謎です。



BIG NAMEの集合体はなかなか上手くいかないという一例でもあるのでしょうが
クラプトンはこのバンドの活動を継続したかったようですが他メンバーが乗り気ではなく
結局この後クラプトンはブラインド・フェイスの前座だったデラニー&ボニーと
活動を共にし歌表現の魅力に開眼>デレク&ドミノス結成。
残りの3人はすんなりジンジャー・ベイカー主導のエア・フォースに参加することを
考えると米ツアーの時にクラプトンとベイカーの間に何か問題が起こったと
考えるのは邪推でしょうか。

Eric Clapton - 1970.08.15 Sat









[sales data]
1970/8
[producer]
Delaney Bramlett
[member]
Eric Clapton(g/vo)
Delaney Bramlett(g/vo)
Leon Russell(p)
Bobby Whitlock(org)
John Simon(p)
Carl Radle(b)
Jim Gordon(ds)
Jim Price(tp)
Bobby Keys(sax)
Tex Johnson(per)
Bonnie Bramlett(bvo)
Rita Coolidge(bvo)
Sonny Curtis(bvo)
Jerry Allison(bvo)
Stephen Stills(bvo/g)




同時期デラニー&ボニーに刺激された英国ロッカーのスワンプ三部作のクラプトン編。
レオン・ラッセル
デイブ・メイスン
・エリック・クラプトン

プロデュサーのボニー・ブラムレットが殆どを仕切り、デラボニの英国ツアーメンバーが
こぞって参加したしているのでデラニー&ボニーwithフレンズをバックにクラプトンが歌うという
デラニー、ボニー&クラプトンな内容です。

clapton.jpg

クラプトンの今までのキャリアからして大きな変化としてあげられるのは
デラニー&ボニーに眠っていた歌心が刺激され初めてボーカルに本格的に力を入れていることです。
そのためギタリストとしてのクラプトンのアルバムとして聴くと物足りませんが
現在の偉大なポジションを未だ現役で保持している「歌心の原点」はこのアルバムにあります。

クラプトン曰く
「僕はレオン・ラッセルやデラニー&ボニーの求めている南部サウンドこそ
今の自分が求めているものであることが判った。クリームのイメージを捨てでも
スワンプミュージックに打ち込んでみようと思い、米のミュージシャンと交流を持ち、
新しい方向へ進んでいくつもりだ。でもそれは新しいものではない。
ブルースをそのルートに持つ南部サウンドには何の抵抗もなく僕のフィーリングにマッチする」

このアルバムは二つのMIXが存在するそうで、オリジナル盤で発売されたものは
トム・ダウドのもので、プロデュサーのブラムレットMIXは2006年に発売された
デラックス・エディションで聴くことができるようです。



この後クラプトンは更にスワンプ道を極めるため新天地を求め渡米し
カール・レイドル、ジム・ゴードン、ボビー・ウィットロックらとデレク&ドミノスを結成し
更にぬかるんだ南部ロードに切り込んでいきます。

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