2017-06

England's Newest Hit Makers/Rolling Stones - 1964.04.17 Fri









[sales data]
1964年4月17日(UK)
1964年5月30日(US)
[producer]
Eric Easton
Andrew Loog Oldham
[member]
Mick Jagger(vo/harmonica/etc)
Keith Richards(g)
Brian Jones(g/etc)
Bill Wyman(b)
Charlie Watts(ds/per)
*****
Ian Stewart(org/p)
Gene Pitney(p)
Phil Spector(maracas)




当時の英国の人気ロックバンドは英国盤、米国盤と仕様を若干変えて(収録曲や収録順が
異なる)リリースしており、ストーンズも「サタニック・マジェスティーズ」(1967年)まで
英・米盤が存在するのですが、本ブログでは日本で流通の多い米盤を主体に(英盤はサブで)
ご紹介したいと思います。

ストーンズの生い立ちはまずキース・リチャーズとミック・ジャガーが
幼なじみという関係でアレクシス・コーナーの「ブルース・インコーポレイテッド」の
ステージに出演していたブライアン・ジョーンズのスライドギターに衝撃を受け
バンドに誘い、名前のまだついていない頃は当初ブライアン・ジョーンズがバンドの
イニシアチブを取りサウンドもシカゴブルースが中心で徐々にミックとキースが好む
チャック・ベリーやボ・ディドリーの曲を演奏するようになったようです。



1962年頃、ブライアン・ジョーンズがマディ・ウォーターズの楽曲「ローリン・ストーン」を
バンド名とし、何回かのメンバー交代の末ビル・ワイマン、チャーリー・ワッツのリズム体が揃い
ストーンズのメンバーが確定します。

stones2.jpg

この人事でバンド初期から在籍したイアン・スチュワートはマネージャーのバンド構想から外され
ワイマンによれば
「かわいくてやせっぽちの長髪の少年は1963年5月にメンバーから外されロードマネージャーとなり、
1985年に死ぬまでバンドのピアニストを担当した。」ということらしいです)

1963年6月7日デビューシングル「カム・オン」(チャック・ベリーのカバー)リリース。

RollingStones_-_Come_On.jpg

マネージャーの勧めでミックとキースは共同で曲を作り始めるもアルバム制作には間に合わず
デビューアルバムはTell Me他3曲のみがオリジナルで殆どがカバー曲となるも
先行発売されたUKチャートではビートルズのウィズ・ザ・ビートルズを抜き
5月2日付から12週連続ナンバー・ワンをキープ。

[英盤]
Route 66
I Just Want to Make Love to You
Honest I Do
Mona (I Need You Baby)
Now I've Got a Witness (Nanker Phelge)
Little by Little (Nanker Phelge/ Phil Spector)
I'm a King Bee
Carol
Tell Me (Mick Jagger/ Keith Richard)
Can I Get a Witness
You Can Make It If You Try
Walking The Dog
(Nanker Phelgeとはバンドメンバー全員のペンネーム)

ビートルズを意識しその違いを際立たせる戦略が取られ、デビュー時よりダーティーな
イメージが先行しますがビルによると
「俺たちの評判とイメージが悪ガキだってのは後からやってきた。
それは完全に偶然で、アンドリュー(マネージャー)が仕込んだ物じゃない。
彼は単にそれを徹底的に利用しただけさ。」

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12 X 5/Rolling Stones - 1964.08.14 Fri









[sales data]
1964/8/14(UK)
1964/10/17(US)
[producer]
Andrew Loog Oldham
[member]
Mick Jagger(vo/harmonica/per)
Keith Richards(g)
Brian Jones(g/etc)
Charlie Watts(ds)
Bill Wyman(b)
*****
Ian Stewart(p/org)



EP[5 x 5]
stones.jpg

1.Around and Around
2.Confessin' the Blues
3.Empty Heart
4.2120 South Michigan Avenue
5.If You Need Me

1964年8月14日に英国でリリースされたEP「ファイヴ・バイ・ファイヴ」の5曲に
米のチェススタジオで録音した7曲をプラスし米盤2ndとしてリリースされた作品。
(アルバムタイトルの「12×5」は「12曲を5人で演奏した」という意味)

本盤は元々アナログ録音でリリースされましたが、チェス音源はステレオ録音だったため
2002年リマスター化の際に一部ステレオ化されているようで、当時の米>英の録音技術の差が
明確になる音質の違いを感じるそうです。

ストーンズにとって米のチェススタジオは憧れのブルースマンの魂が宿った神聖な場所だったので
昨今の日本のアイドルが事務所の金に任せて何の思い入れもなくアビーロードスタジオで制作とか
話題作りのためだけに録音するのとは大きくニュアンスが異なります。

r s

まだまだカバー曲が多数を占めるのですが、オリジナル3曲(はGOOD TIMES,BAD TIMES/
CONGRATULATIONS/GROWN UP WRONG)はミック・ジャガーとキース・リチャーズ共作です。
ただミックのボーカルはブルースカバー曲ですらストーンズのオリジナル曲として聴かせてしまう
マジックを秘めています。



ややこしいですが、英デッカレコードは本作の写真を使い回し、
翌1965年に「ザ・ローリング・ストーンズ No.2」をリリースしていますのでお間違いのないよう。

Out Of Our Heads/Rolling Stones - 1965.07.30 Fri









[sales data]
(US)1965/7/30
(UK)1965/9/24
[producer]
Andrew Loog Oldham
[member]
Mick Jagger(vo/harmonica/per)
Keith Richards(g)
Brian Jones(g/org/per/harmonica)
Bill Wyman(b)
Charlie Watts(ds/per)
*****
Jack Nitzsche(harpsichord/per)
Phil Spector(b)
Ian Stewart(p)


(US ver)
rolling_out_of_our_heads2.jpg
(UK ver)


以前にも書きましたが当時の英国人気グループは東京で食せる北海道ラーメンを
東京人仕様の味付けに変更しているという感じで、英盤オリジナルとは別に米国向けの
アルバムを編集しリリースしていたのでちょっとここで整理しておきます。

[英国]
・The Rolling Stones (1964年4月16日)
・The Rolling Stones No. 2 (1965年1月16日)
・Out of Our Heads (1965年9月24日)
・Aftermath(1966年4月15日)
・Big Hits (High Tide and Green Grass)
(1966年11月18日)
・Between the Buttons (1967年1月20日)

[米国]
・England's Newest Hit Makers(1964年5月30日)
・12 X 5 (1964年10月17日)
・The Rolling Stones, Now! (1965年2月22日)
・Out of Our Heads (1965年7月26日)
・December's Children (And Everybody's)
(1965年11月22日)
・Big Hits (High Tide and Green Grass)
(1966年3月28日)
・Aftermath (1966年6月20日)
・Got Live If You Want It!(1966年11月28日)
・Between the Buttons (1967年2月6日)
・Flowers(1967年7月15日)

サタニック・マジェスティーズ(1967年)から米英で統一したアルバムとして
リリースされるようになったようです。



でこのOut Of Our Headで気をつけることは同タイトルの英国ジャケットは次の米盤の
December's Childrenで使われているものと同じなのでしっかり内容を抑えておかず
ジャケ買いすると同じ内容のアルバムを何枚も抱え込むことになります。
(マニアな人は全部買っちゃうんでしょうけど(笑)
勿論このアルバム米英では収録曲が異なるのですが米盤の特徴はストーンズの代名詞
ともいえるサティスファクションが収録されているアルバムと覚えると分かりやすいかも。
本作からオリジナル曲が増え12曲中5曲がオリジナルと自己主張を開始した
アルバムでもあります。

December's Children/Rolling Stones - 1965.12.04 Sat









[sales data]
1965/12/4
[producer]
Andrew Loog Oldham
[member]
Mick Jagger(vo/harmonica)
Keith Richards(g)
Brian Jones (g/harmonica/p/org)
Charlie Watts(ds/per)
Bill Wyman(b)
*****
Ian Stewart(p/org9
Mike Leander(string arrangement)
Jack Nitzsche(org/per)




英国の人気バンドはビートルズもそうだったのですが、初期ストーンズのレコードは
米と英ではジャケットと選曲が異なっていて、これは米国盤5thでジャケットは
英国盤のOUT OF OUR HEADSと同じなのでちょっとややこしいです。

ROLLING_STONES2.jpg

収録曲の大半は、OUT OF OUR HEADS(英盤)からのものに、これに最新シングルの
「一人ぼっちの世界」「アズ・ティアーズ・ゴー・バイ」アメリカでは未発表だった
「ユー・ベター・ムーヴ・オン」ライヴEP「ガット・ライヴ・イフ・ユー・ウォント・イット」
からの2曲(「ルート66」「アイム・ムーヴィン・オン」)さらに本作初出2曲
(「ルック・ホワット・ユーヴ・ダン」と「ブルー・ターンズ・トゥ・グレイ」)
の全12曲収録。

ミック・ジャガーは本作について

「こんなのアルバムじゃない、単なる曲の寄せ集めだ」

とコメントしております(笑)

Aftermath/Rolling Stones - 1966.04.15 Fri









[sales data]
1966/4/15
[producer]
Andrew Loog Oldham
[member]
Mick Jagger(vo/harmonica/per)
Keith Richards(g)
Brian Jones
(g/p/org/marimba/sitar/etc)
Bill Wyman(b)
Charlie Watts(ds.per)
*****
Jack Nitzsche(p/org/harpsichord)
Ian Stewart(p/org)


(US ver)

(UK ver)


全曲ミック&キース共作のオリジナル作品でストーンズのターニングポイントとなった作品です。

"Back, Behind And In Front"というストーンズ映画の企画があったものの制作途中で
映画が頓挫したため「19回目の神経衰弱」をメインにしたアルバムが企画され

rolling4.jpg

"Could You Walk On The Water ?"というタイトルでリリースされる直前にキリスト教的
宗教問題がからむとかからまないとかでレコード会社が難色を示しこれも取り止めになり(苦笑)
急遽ベスト盤"Big Hits-High Tide And Green Grass"がリリースされ


(ジャケは"Could You Walk On The Water?用に撮影された時の使いまわし)

その間になんとかAFTERMATHを完成させたというゴタゴタした経緯があるようです。

本作でブライアン・ジョーンズはジョージ・ハリスンがシタールを使ったことに影響され、
シタール、ダルシマー、マリンバ、日本の琴を使用しています。

stones_201702280934336b5.jpg

このアルバムも英米でジャケと選曲が異なりますが(私は今回Paint It, Blackが収録されている
US盤を購入)ファンの方にとってはどちらがオリジナルという認識が強いものなのでしょうか?



【US盤】
Paint It, Black
Stupid Girl
Lady Jane
Under My Thumb
Doncha Bother Me  
Think
Flight 505
High And Dry
It's Not Easy
I Am Waiting
Goin' Home

【UK盤】
Mother's Little Helper
Stupid Girl
Lady Jane
Under My Thumb
Doncha Bother Me
Goin' Home
Flight 505
High And Dry
Out Of Time
It's Not Easy
I Am Waiting
Take It Or Leave It
Think
What To Do

英国盤に収録された「アウト・オブ・タイム」はミック・ジャガーのプロデュースで
クリス・ファーロウがカバーし全英1位となりますが、ファーロウ・バージョンの伴奏に
ミック・ジャガーのボーカルを乗せたバージョンは「メタモーフォシス」(1975)に
収録されました。

[Stones Original ver]


[Chris Farlowe ver]


[Chris Farlowe Stones ver]

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