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2020-07

England's Newest Hit Makers/Rolling Stones - 1964.04.17 Fri









[sales data]
1964/4/17(UK)
1964/5/30(US)
[producer]
Eric Easton
Andrew Loog Oldham
[member]
Mick Jagger(vo/harmonica/etc)
Keith Richards(g)
Brian Jones(g/etc)
Bill Wyman(b)
Charlie Watts(ds/per)
*****
Ian Stewart(org/p)
Gene Pitney(p)
Phil Spector(maracas)



当時の英国の人気ロックバンドは英国盤、米国盤と仕様を若干変えて(収録曲や収録順が異なる)
リリースしており、ストーンズも「サタニック・マジェスティーズ」(1967年)まで
英・米盤が存在するのですが、本ブログでは日本で流通の多い米盤を主体に(英盤はサブで)
ご紹介したいと思います。

[英国]
・The Rolling Stones (1964年4月16日)
・The Rolling Stones No. 2 (1965年1月16日)
・Out of Our Heads (1965年9月24日)
・Aftermath(1966年4月15日)
・Big Hits (High Tide and Green Grass)(1966年11月18日)
・Between the Buttons (1967年1月20日)

[米国]
・England's Newest Hit Makers(1964年5月30日)
・12 X 5 (1964年10月17日)
・The Rolling Stones, Now! (1965年2月22日)
・Out of Our Heads (1965年7月26日)
・December's Children (And Everybody's)(1965年11月22日)
・Big Hits (High Tide and Green Grass)(1966年3月28日)
・Aftermath (1966年6月20日)
・Got Live If You Want It!(1966年11月28日)
・Between the Buttons (1967年2月6日)
・Flowers(1967年7月15日)

ストーンズの生い立ちはまずキース・リチャーズとミック・ジャガーが幼なじみという関係で
アレクシス・コーナーの「ブルース・インコーポレイテッド」のステージに出演していた
ブライアン・ジョーンズのスライドギターに衝撃を受けバンドに誘い、
名前のまだついていない頃は当初ブライアン・ジョーンズがバンドのイニシアチブを取り
サウンドもシカゴブルースが中心で徐々にミックとキースが好むチャック・ベリーや
ボ・ディドリーの曲を演奏するようになったようです。



1962年頃、ブライアン・ジョーンズがマディ・ウォーターズの楽曲「ローリン・ストーン」を
バンド名とし、何回かのメンバー交代の末ビル・ワイマン、チャーリー・ワッツのリズム体が揃い
ストーンズのメンバーが確定します。

rolling_2018110617130354d.jpg

この人事でバンド初期から在籍したイアン・スチュワートはマネージャーのバンド構想から外され
ビル・ワイマンによれば
「かわいくてやせっぽちの長髪の少年は1963年5月にメンバーから外されロードマネージャーとなり、
1985年に死ぬまでバンドのピアニストを担当した。」ということらしいです)

1963年6月7日デビューシングル「カム・オン」(チャック・ベリーのカバー)リリース。

RollingStones_-_Come_On.jpg

マネージャーの勧めでミックとキースは共同で曲を作り始めるもアルバム制作には間に合わず
デビューアルバムはミック&キースの「Tell Me」などオリジナルは3曲のみで殆どがカバー曲となるも
(オリジナル曲の「Now I've Got a Witness」「Little by Little 」にクレジットされている
「Nanker Phelge」とはバンドメンバー全員のペンネーム)
先行発売された「The Rolling Stones」(英盤)はUKチャートではビートルズの
「ウィズ・ザ・ビートルズ」を抜き5月2日付から12週連続ナンバー・ワンをキープします。

プロモーションではビートルズを意識しその違いを際立たせる戦略が取られ、
デビュー時よりダーティーなイメージが先行しますがビル・ワイマンによると
「俺たちの評判とイメージが悪ガキだってのは後からやってきた。
それは完全に偶然で、アンドリュー(マネージャー)が仕込んだ物じゃない。
彼は単にそれを徹底的に利用しただけさ。」

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12 X 5/Rolling Stones - 1964.08.14 Fri









[sales data]
1964/8/14(UK)
1964/10/17(US)
[producer]
Andrew Loog Oldham
[member]
Mick Jagger(vo/harmonica/per)
Keith Richards(g)
Brian Jones(g/etc)
Charlie Watts(ds)
Bill Wyman(b)
*****
Ian Stewart(p/org)



EP[5 X 5]
stones.jpg

1.Around and Around
2.Confessin' the Blues
3.Empty Heart
4.2120 South Michigan Avenue
5.If You Need Me

1964年8月14日に英国で先行リリースされたEP「5x5(ファイヴ・バイ・ファイヴ)」の5曲に
初の米ツアー途中、チェススタジオで録音した7曲をプラスし米盤2ndとしてリリースされた作品。
(アルバムタイトルの「12×5」は「12曲を5人で演奏した」という意味)

本盤は元々アナログ録音でリリースされましたが、チェス音源はステレオ録音だったため
2002年リマスター化の際に一部ステレオ化されているようで、当時の米>英の録音技術の差が
明確になる音質の違いを感じるそうです。

chess studio

ストーンズにとって米のチェススタジオは憧れのブルースマンの魂が宿った神聖な場所だったので
昨今の日本のアイドルが事務所の金に任せて何の思い入れもなくアビーロードスタジオで制作とか
話題作りと自己満足のためだけに録音するのとは大きくニュアンスが異なります。

s.jpg r s

まだまだカバー曲が多数を占めるのですが、「GOOD TIMES,BAD TIMES」「CONGRATULATIONS」
「GROWN UP WRONG」はミック・ジャガーとキース・リチャーズ共作
「Empty Herat」「2120 South Michigan Avenue」は「Nanker Phelge」名義のオリジナルです。

ミックのボーカルはこの頃すでにブルースカバー曲ですらストーンズのオリジナル曲として
聴かせてしまうマジックを秘めています。



ややこしいですが、英デッカレコードは本作の写真を使い回し、
翌1965年に「ザ・ローリング・ストーンズ No.2」をリリースしていますのでお間違いのないよう。

The Rolling Stones, Now!/Rolling Stones - 1965.02.13 Sat









[sales data]
1965/2/13(US)
[producer]
Andrew Loog Oldham
[member]
Mick Jagger(vo/harmonica/tambourine/per)
Keith Richards(g)
Brian Jones(g/harmonica)
Charlie Watts(ds/per)
Bill Wyman(b)
*****
Jack Nitzsche(p)
Ian Stewart(p)



米盤「12×5」で使用された写真がそのまま流用された英国のセカンド・アルバム
「ザ・ローリング・ストーンズ No.2」からの7曲と、



シングル「ハート・オブ・ストーン」「リトル・レッド・ルースター」
英国のデビュー・アルバムにのみ収録されていた「愛しのモナ」
新曲「オー・ベイビー」「サプライズ・サプライズ」を加えた全12曲収録。
(ミック/リチャード名義のオリジナル曲は4曲)
「Heart Of Stone」 「What A Shame」「 Off The Hook」「Surprise, Surprise」

しばらく英盤or米盤と編集違いのアルバムがリリースされるのでコアなファンは
どちらも購入するのでしょうが、一般のファンは頭の中で整理してから買わないと
タイトル違いのほぼ同内容のアルバムを購入することになりますので注意が必要です(笑)

Out Of Our Heads/Rolling Stones - 1965.07.30 Fri









[sales data]
1965/7/30(US)
1965/9/24(UK)
[producer]
Andrew Loog Oldham
[member]
Mick Jagger(vo/harmonica/per)
Keith Richards(g)
Brian Jones(g/org/per/harmonica)
Bill Wyman(b)
Charlie Watts(ds/per)
*****
Jack Nitzsche(harpsichord/per)
Phil Spector(b)
Ian Stewart(p)


(US ver)
rolling_out_of_our_heads2.jpg
(UK ver)


この「Out Of Our Head」購入時に気をつけることは同タイトルの英国ジャケットは
次の米盤の「December's Children」で使われているものと同じなので

s1_20181108110552efa.jpg

タイトルをしっかり確認して買わないと同じ内容のアルバムを何枚も抱え込むことに
なりますので注意が必要です。
(マニアな人は全部買っちゃうんでしょうけど(笑)

このアルバムも米盤&英盤では収録曲が異なるのですが米盤の特徴はストーンズの代名詞
ともいえる「サティスファクション」が収録されています。
(英盤はシングル曲は収録しないという当時のレコード業界の慣例により未収録)

rolling stones

このアルバムで面白いのは録音方法によるものなのでしょうが、Mercy Mercyでは
チャーリー・ワッツのバスドラがコージー・パウエルのようにドスバスしていたり、
That's How Strong My Love Isではらしくないバチ裁きでもしかしてクレジットにない
別人が叩いているのではないか?と勘繰りたくなります(笑)



オリジナル曲は12曲中5曲がオリジナルとまだ半数に満たないのですがデビュー以来
R&Bのカバーを基軸としてきたアルバム制作は本作が最後で次作よりストーンズとしての
オリジナリティ(自己主張)を発揮していきます。

December's Children/Rolling Stones - 1965.12.04 Sat









[sales data]
1965/12/4
[producer]
Andrew Loog Oldham
[member]
Mick Jagger(vo/harmonica)
Keith Richards(g)
Brian Jones (g/harmonica/p/org)
Charlie Watts(ds/per)
Bill Wyman(b)
*****
Ian Stewart(p/org9
Mike Leander(string arrangement)
Jack Nitzsche(org/per)




このアルバムを買うときに注意することは米盤ジャケットは英盤の「OUT OF OUR HEADS」と
同じなのでややこしいです。



ミック・ジャガー談
「アルバムタイトルはうちのマネージャー(アンドリュー・オールダム)がイメージしていた、
ヒップなビート詩人のこと」

収録曲の大半は、OUT OF OUR HEADS(英盤)からのものに、
最新シングルの「一人ぼっちの世界」「アズ・ティアーズ・ゴー・バイ」
アメリカでは未発表だった「ユー・ベター・ムーヴ・オン」
ライヴEP「ガット・ライヴ・イフ・ユー・ウォント・イット」からの2曲
(「ルート66」「アイム・ムーヴィン・オン」)
さらに本作初出2曲(「ルック・ホワット・ユーヴ・ダン」と「ブルー・ターンズ・トゥ・グレイ」)
の全12曲収録。

再びミック・ジャガー談

こんなのアルバムじゃない、単なる曲の寄せ集めだ

とコメントしております(笑)



尚ミックとキースの共作「アズ・ティアーズ・ゴー・バイ」はミックの当時の恋人
マリアンヌ・フェイスフルのデビュー曲として使われました。

[マリアンヌver]


[ストーンズver]


Aftermath/Rolling Stones - 1966.04.15 Fri









[sales data]
1966/4/15(UK)
1966/6/20(US
[producer]
Andrew Loog Oldham
[member]
Mick Jagger(vo/harmonica/per)
Keith Richards(g)
Brian Jones
(g/p/org/marimba/sitar/etc)
Bill Wyman(b)
Charlie Watts(ds.per)
*****
Jack Nitzsche(p/org/harpsichord)
Ian Stewart(p/org)


(US ver)

(UK ver)


全曲ミック&キース共作のオリジナル作品でストーンズのターニングポイントとなった作品です。

この頃「Back, Behind And In Front」というストーンズ主演映画の企画があったものの
制作途中で撮影が頓挫してしまったためヒット曲「19回目の神経衰弱」をメインにしたアルバムが企画され

rolling4.jpg

「Could You Walk On The Water ?」というタイトルでアルバムリリースする直前にキリスト教的
宗教問題がからむとかからまないとかでレコード会社が難色を示し、これも取り止めになり(苦笑)
急遽「Big Hits (High Tide and Green Grass」をリリースしてなんとか場つなぎしている間に
完成させたというゴタゴタした経緯があるようです。



本作でブライアン・ジョーンズはジョージ・ハリスンがシタールを使ったことに影響され、
シタール、ダルシマー、マリンバ、日本の琴を使用しています。



尚、英盤に収録された「アウト・オブ・タイム」はミック・ジャガーのプロデュースで
クリス・ファーロウがカバーし全英1位となりますが、ファーロウ・バージョンの伴奏に
ミック・ジャガーのボーカルを乗せたバージョンは「メタモーフォシス」(1975)に
収録されました。

[Stones Original ver]


[Chris Farlowe ver]


[Chris Farlowe Stones ver]

Got Live If You Want It/Rolling Stones - 1966.12.10 Sat









[sales data]
1966/12/10
[producer]
Andrew Loog Oldham
[member]
Mick Jagger(vo/per)
Keith Richards(g)
Brian Jones(g/harmonica)
Charlie Watts(ds)
Bill Wyman(b)
*****
Ian Stewart(key)



ストーンズ初のライヴ盤。
ジャケットにはロイヤル・アルバート・ホールでのライヴとクレジットされていますが
1966年10月前半のニューカッスル・アポン・タインとブリストルでの演奏です。

演奏は当時の破竹の勢いそのまま、ストレートなR&Rで良いのですが
演奏をかき消す黄色い歓声をオーヴァーダビングしており、他の曲もほとんどが
ヴォーカルを録り直ししているため、ライブ・アルバムとは言い難い代物です。

バンドはこの仕上がりに満足せず、アルバムとの関係を否定しバンドは1970年にリリースした
「ゲット・ヤー・ヤ・ヤズ・アウト」を最初の公式ライブ・アルバムであるとしています。



又本作のタイトルは1965年にイギリスでのみリリースされた
EP「ガット・ライヴ・イフ・ユー・ウォント・イット!」と同一のものが採用されました。

stones_20170717130033356.jpg

Between The Buttons/Rolling Stones - 1967.01.20 Fri









[sales data]
1967/1/20(UK)
1967/2/6 (US)
[producer]
Andrew Loog Oldham
[member]
Mick Jagger
(vo/tambourine/bass ds/harmonica)
Keith Richards(g/p/b/org)
Brian Jones
(org/recorder/g/vibraphone/p/eytc)
Bill Wyman(b)
Charlie Watts(ds/maracas)
*****
Jack Nitzsche(p/harpsichord)
Nicky Hopkins(p)
Ian Stewart(p/org)



このアルバムも英盤・米盤とでは収録の曲順が異なりますが、ジャケットは統一され
以後発売されるアルバムは英盤・米盤共に同一になります。

1967年は米シスコのヒッピー達を発祥源とする既成の価値観や生活様式を解放した
カウンター・カルチャー・ムーブメントいわゆる「サマー・オブ・ラブ」の年で
ロックのパンドラの箱が開き、サイケ、ブルース・ロック、ジャズロックなど
多彩なアーティスティックな表現が溢れ出し、今まで単純なR&R売りのアイドル的な存在だった
ストーンズもムーブメントに乗り遅れないように無理やり今まで使ったこともない複数の楽器を
演奏してみたりアーティストぶって作った作品でノリが非常に悪いです(笑)

stones_201811111555359a6.jpg

英国では「失敗作」と評判が悪かったものの、不思議なことに米国では好意的に受け入れられ
最高2位まで上昇しゴールドディスクも獲得しています(謎)

ミック・ジャガー談
「色々いじくりすぎて台無しにしちまったんだよね。フランク・ザッパは好きだって言ってたけど」

Their Satanic Majesties Request/Rolling Stones - 1967.12.08 Fri









[sales data]
1967/12/8
[producer]
The Rolling Stones
[member]
Mick Jagger(vo/per/maracas/etc)
Keith Richards(g/b)
Brian Jones(mellotron/fl/sax/g/etc)
Bill Wyman(vo/b/p/org/etc)
Charlie Watts(ds/per)
*****
Nicky Hopkins(p/org/harpsichord)
John Paul Jones(string arrangement)
Ronnie Lane(bvo)
Steve Marriott(bvo)
Eddie Kramer(claves)

0_20181111161023709.jpg




「サマー・オブ・ラブ」の年のストーンズは米のみムーブメントの色に合わせたジャケットの
「フラワーズ」という未発表曲やシングル曲、米国未発表曲などの編集盤をリリースすると
デビュー時からマネージャー兼プロデューサーだったアンドリュー・ルーク・アーデンが
新興インディペントレーベルの「イミディエイト・レコード」を立ち上げるため?
ストーンズ自らが初プロデュースした作品で、ストーンズの数多いアルバムの中で
一、二を争う不人気なアルバムではないでしょうか。

ジャケットは見たまんまサージェント・ペパーズの二番煎じで、かつコンセプトが十分練られないまま
色々やってはいるのですが、サウンド的にサイケな雰囲気だけを真似したと言わざるをえない内容です。

この頃、ミック・ジャガー、キース・リチャード、ブライアン・ジョーンズはドラッグにどっぷり
のめり込んでいた時期で警察の手入れで相次いで立件、逮捕されるなどドタバタした中での
制作だったようで

ビル・ワイマン談
「ストーンズは精神的にも肉体的にも完全に分裂状態にあった」

stones_20171117230612259.jpg

バンドメンバーの中では正常の部類だったビル・ワイマンが歌う数少ない楽曲の一つ
「In Another Land」にはSmall Facesのスティーヴ・マリオットとロニー・レインが参加して
シングルカットもされました。



又「She's A Rainbow」のストリングス・アレンジはジョン・ポール・ジョーンズによるものです。



あるレコード評
「ストーンズは新しいもの=進歩したものと取り違える、よくあるジレンマの罠にかかった。
彼等の音楽が成長を続けるには、本作以上に満足できる方法で解決しなくてはならないほど、
深刻な危機である」

ストーンズはアイディア豊富なアルバムアーチストではなかったのですが、
この作品が酷評されたことで、かえって踏ん切りがつき
次作、大人のR&Rで一気に大化けするのですから世の中、面白いものです。

Beggars Banquet/Rolling Stones - 1968.12.06 Fri









[sales data]
1968/12/6
[producer]
Jimmy Miller
[member]
Mick Jagger(vo/maracas/harmonica)
Keith Richards(g/b/vo)
Brian Jones(harmonica/g/etc)
Bill Wyman(b/synthe)
Charlie Watts(ds)
*****
Nicky Hopkins(p)
Rocky Dijon(congas)
Ric Grech(fiddle)
Dave Mason(mellotron)
Jimmy Miller(bvo)
Watts Street Gospel Choir



当時のストーンズ・ファンクラブでは
Between The Buttons」「Their Satanic Majesties Request」と
連続で期待を大きく裏切るアルバムをリリースしたストーンズの将来について
ディスカッション大会が開かれるほど、ファンの間では不安が広がっていたそうです(笑)

jumping juck flash

しかし1968年5月にそんな不安を吹き飛ばすような原点回帰な軽快なナンバーのシングル
「ジャンピン・ジャック・フラッシュ」が大ヒットしたことで、ようやくストーンズは
大きく前に転がり始めます。



まずミックがバンドの方向性を決定づけるプロデューサーが必要と考えスペンサー・デイヴィス・グループや
トラフィックのプロデュサーだったジミー・ミラーを起用したことが大きなプラスとなり
(ジミー・ミラーは1973年の「山羊の頭のスープ」までの一連のストーンズの名盤をプロデュース)
ビートルズのサージェント・ぺパーズに端を発した流行の実験音楽は自分達には無理だと悟り、
迷いが吹っ切れ、原点回帰ともいえる米南部ブルースをルーツとするサウンドは
今までの多くの英国ロックミュージシャンの単なる憧れのブルース(ホワイトブルース)演奏の
レベルを打破し、ようやく本作で本場ブルースと魂がつながり(天井到達)
この作品以降、南部ブルースに英国風味を加えたルーズなサウンドメイクで
内(スタジオ)に籠ったビートルズとは対照的に最強ライヴバンドとして
ストーンズにしか出せない外向けの音楽スタイルを確立し70年代のストーンズは
80%強の高確ループに突入しGODを連発します。

しかしこのバンドの上昇気流に反してブライアン・ジョーンズはレコーディングには殆ど参加せず、
ギターは殆どキース・リチャードが演奏しています。

rolling_stones_beggars_banquet1_201711172313289bc.jpg

本アルバムはジャケットデザイン「汚れた便所の落書き」をめぐって発売が遅れ、
(映像監督のバリー・フェスティンとニューヨークのデザイナー、トム・ウィルクスによる
デザインで、落書きの中には「ジョンはヨーコを愛してる」「リンドンは毛沢東を愛してる」
「ボブ・ディランの夢」などといった文が見えたためデッカが「いかがわしい」と拒否)
最終的にビートルズの「White Album」を意識した白地にバンド名とタイトル及び"RSVP"の文字という
ジャケットで発売されましたが、1984年にオリジナルの「便所の落書き」に戻っています。

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