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2020-06

My Generation/The Who - 1965.10.29 Fri









[sales data]
1965/10/29
[producer]
Shel Talmy
[member]
Roger Daltrey
(vo/harmonica/tambourine)
Pete Townshend(vo/g)
John Entwistle(b)
Keith Moon(ds)
*****
Perry Ford(p)
Nicky Hopkins(p)
Jimmy Page(g)



[「ザ・フー」がデビューするまでの経緯]

ザ・フーの前身は、ロジャー・ダルトリーが十代に結成した「ザ・ディトゥアーズ」で
ベンチャーズやシャドウズ、ビートルズの最新ヒット曲をカバーするスキッフルバンド。

デビューまでにメンバーは目まぐるしく代わり(中にはミッチ・ミッチェルもいたらしい)
1964年2月、同名のバンドが存在したため「ザ・フー」に改名。

フォンタナ・レコードと契約を取り付けるとバンドを当時流行していたモッズ族として
売り出すことを画策し、メンバーにモッズ系の服を着ることを命じ、さらにバンド名を
「ハイ・ナンバーズ」と改めます。
(「ハイ」は彼らがドラッグで常にハイで「ナンバー」とはモッズの間でストリートに
たむろする者を表すスラング)

1964年7月3日シングル「ズート・スーツ/アイム・ザ・フェイス」発売も不発



この頃、ロック関する映画製作構想を練っていたキット・ランパードとクリス・スタンプが
ロンドンのパブで「ハイ・ナンバーズ」のパファーマンスに惚れ込み、彼らのマネジメントに注力し、
この頃キンクスを手掛けたシェル・タルミーに関心を持ち、たまたまランパードの秘書
アニヤ・バトラーの友人がタルミーの下で働いていたことで、ザ・フーの売り込みに成功し
第一弾シングル「I Can't Explain」で営業をかけ(デッカでは不採用もブランズウィックと契約)
バンドは再び「ザ・フー」と改名し再デビュー。



「「I Can't Explain」は「年とる前に死にたい」というティーンエイジャーのフラストレーションを
的確に表現した歌詞が、メイン・ターゲットとしていたモッズから熱烈な歓迎を受け
大ヒットしたことから急遽アルバム制作に発展し制作されたデビューアルバム。
(この曲は映画『聲の形』(2016年)のオープニングテーマとしても使用されました)



レコ―ディングにはジミー・ペイジやニッキー・ホプキンスなども参加しているのですが
ザ・フーらしい作風というものは未完でビートルズやストーンズのいいとこ取り
という感じです。
ただしオリジナル楽曲は12曲中9曲とデビュー時から自己主張しまくりです。



バンドはアルバムの仕上がりに不満でこれはライヴでの圧倒的なパフォーマンスが
スタジオのレコーディングには収まならいというライブバンドならでは大きな悩みで
このことからバンドとシェル・タルミーは喧嘩別れで早々に決裂していきます。
後に印税配分などで訴訟問題に発展しこのデビューアルバムはなかなか
CD化されなかったのですが、ジョン・エントゥィッスルが亡くなったこともあり
タルミーとバンドの関係が改善され追悼盤のような形で2002年に日本では
36年ぶりに公式リリースされました。
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A Quick One/The Who - 1966.12.09 Fri









[sales data]
1966/12/9
[producer]
Kit Lambert
[member]
Roger Daltrey(vo/trombone)
Pete Townshend(vo/g)
John Entwistle(vo/b/French horn/tp)
Keith Moon(vo/ds)



the who2

シングル「ハッピー・ジャック」と同時発売されたセカンドアルバム。



この頃のバンドはデビューアルバムのプロデューサー、シェル・タルミーと版権をめぐる法的な争いや
メンバー同士の衝突が激化し、ロジャー・ダルトリーとキース・ムーンが一時バンドを離脱するなど
ゴタゴタした状況下で制作されましたが、そういったことは一切感じさせません。

カバー曲は1曲のみでメンバー全員が最低1曲以上自作曲を提供しているオリジナル性の高さが特徴的で
その理由は「メンバー全員が2曲ずつ曲を書いたら各自に現金500ポンドを前払いする」という約束を
ザ・フーの楽曲を管理していたエセックス・ミュージックとしていたためだそうです。

ホルンやチェンバロなど複数の楽器を導入し、単調になりがちなビート物のサウンドに
幅を持たせていますが、いわゆるキラーチューンはなく、まだピート・タウンゼントに
任せきりではない発展途上のザ・フーの姿が収録されています。



(米では収録曲を差し替え「ハッピー・ジャック」のタイトルで1967年5月にリリース)

the who

The Who Sell Out/The Who - 1967.12.15 Fri









[sales data]
1967/12/15
[producer]
Kit Lambert
Chris Stamp
[member]
Roger Daltrey(vo)
Pete Townshend(vo/g)
John Entwistle(vo/b)
Keith Moon(vo/ds)
*****
Al Kooper(key)



全23曲オリジナルで占められたザ・フーの初コンセプトアルバム。
(アル・クーパーがゲスト参加)

who_20181113115205845.jpg

ザ・フーがよく聴いていた海賊ラジオ局に対するリスペクトを目的に制作され、
アルバム進行の曲間に架空のラジオ局のジングル曲やコマーシャル・ソングを挟み
架空のラジオ局(Radio London)にしてしまうという画期的なアイディア商品で、
アルバム全体にストーリーがあるわけではありませんが、後にピート・タウンゼントが
ロック・オペラ「トミー」を世に送り出す肩慣らしにはなっています。

アナログ時代2枚組で小曲が23曲72分延々続くため少々間延びした感じなので
適度に区切りを入れるテーマ曲を挟むと良かったのではないかと。

初期ザ・フーのヒット曲はシンプルなビート曲が多く、過激なステージパフォーマンスの
イメージがあるのでと、勢いだけのビートバンドだと思っている方が多いかもしれませんが、
意外にもアルバム制作においては非常に明確なコンセプトを掲げながら取り組んでいた
非常にまじめなロックバンドであることを付記しておきます。



話は飛びますが、私が中学生の頃、海賊放送局(FM西東京)がありまして
ハム無線を違法改造?してFMの不特定の周波数でロックアルバムを丸々流すというもので
知名度が上がるうちに、DJっぽいことをやってみたり、私書箱を使ってリクエストに
応えるなど内容が充実し、欲も出たのでしょう、電波出力を上げて放送したので
一時は八王子~新宿エリア一体で聴けるほど拡大したのですが、やはりというか
電波管理局に睨まれ、逮捕されるという事件がありました(笑)

これも余談ですが、比較的近所で鈴木蘭々のお兄さんが海賊放送をやっていて
捕まったというニュース
もありました。
蘭々ちゃんがゲストで出演したこともあるとかないとか(笑)

Tommy/The Who - 1969.05.23 Fri









[sales data]
1969/5/23
[producer]
Kit Lambert
[member]
Roger Daltrey(vo/harmonica)
John Entwistle(b)
Keith Moon(ds)
Pete Townshend(g/key/vo)


映画化(1975年)やミュージカル化されているロック分野で一番有名なロックオペラ作品。

tommy_20181112214049782.jpg

ザ・フーの最大遺産となるこの「ロック・オペラ」の概念は「A Quick One」制作の時
キット・ランパートが助言したことが契機だったそうで

ピート談
「俺達は最初冗談でこの仕事をロック・オペラと呼んでいた。オペラを詳しく知るやつなら
これが本当のオペラとは呼べないことぐらいは分かっている。でも俺達はこのアイディアが
大いに気にいっていた。俺はオーケストラの編成を勉強したり、ワグナーとか数多くの
オペラの名曲を聴いたりして、何とかフル・スケールのグランド・オペラを自分のものに
しようとしていた。そしてリードシンガーにワグナー・オペラのテナー歌手の
スクリーミン・ジェイ・ホーキンスの叫び声を足して二で割ったような感じの
アーサー・ブラウンを使おうとしていた。本当はバンドの連中を満足させるために
せっせとシングル曲を書き、その片手間に「トミー」という大仕事を一人で
手がけるくらいのつもりだった。ところが主客転倒してバンドは「トミー」の方に
熱くなりだした。もしバンドにこれほどの余力がなかったら「トミー」の偉業は
果たせなかっただろう」

♪"see me,feel me,touch me,heal me!"
“ぼくにさわって、ぼくを見てて、ぼくを感じて、ぼくを治して!"

私がThe Whoを強く意識したのはNHKの音楽番組(Young Music Show)だったと思うのですが
この「See Me Feel Me」の動画を観たことで、今までThe Whoはストーンズと同じで
My Generationのような若者VS大人という構図でストレートなロックしか演奏しないと
思っていたのでドラマチックなサウンド展開に少々驚き、ピート・タウンゼントという人は
ある種ロックを通じて精神的なメッセ―ジを送る先導師であると思います。
(The Who自体もシングルヒットを量産するヒットソングバンドのイメージから脱却し、
アルバムアーティストへ転換することに成功したアルバムになるようです)



三重苦の少年トミーを主人公にした物語はピート・タウンゼント自身の孤独や苦悩を
反映させたスピリチュアルなもので、アルバムのストーリーをおさえて聴いた方が
より楽しめると思いますが、サウンド的に「音の玉手箱」という感じで、
See Me Feel Meをメインテーマとして目まぐるしく変化するのであっという間に
聴き終わってしまいます。

educator1.jpg

当時、偉大な音楽家レナード・バーンスタインが最大級の賛辞を送るなど
この作品が高く評価されるのは「人間の愚かさ」というテーマとしての質なのか
音楽性なのかは分かりませんが、オリジナル歌詞は散文的で抽象性が高く難解ですが
ストーリーはいたって簡単で、深夜TV映画でよく再放送されていますので
機会があったら是非ごらんください。



映画では「ピンボールの魔術師」はエルトン・ジョンが歌います



1989年頃のピート談
「ロックは無力になったから、主流の層に迎えられているんだよ。ロック・ロールについては何も知らないし
それが何なのか、何だったのかも知らない。今後もどうなるかなんでなおさらだ。
重要なのはそれがどこに向けられているかということだけなんだ。」

Live At Leeds/The Who - 1970.02.14 Sat









[sales data]
1970/5/16
[producer]
Jon Astley
Kit Lambert
The Who
[member]
Roger Daltrey(vo/etc)
Pete Townshend(g/vo)
John Entwistle(b)
Keith Moon(ds)



2_20181114112340541.jpg

1969年5月からスタートしたコンサートツアーは「トミー」のほぼ全曲をノンストップで演奏し
精力的に英&米ツアーを行いウッドストック(1960/8/17)やワイト島フェス(1970/8/31)などの
ビッグイベントに出演し

 

激しいライヴパフフォーマンスが世界的に高評価を得ていた1970年2月14日リーズ大学(食堂)で
行なわれたライヴ。
(このライヴ名盤を称えリーズ大学内には銘板(ブルー・プラーク)が掲示されているようです)

the who leeds

トミーのほぼ全曲をノンストップで再現し、2時間以上にも及ぶ長尺のライヴでしたが
アナログ発売時代はたった6曲に編集されていましたが、記念盤が発売されるたびに
曲数が増え、25周年記念盤(1995年)は14曲>DELUX EDITION(2001年)ではほぼ全曲の33曲、
発売40周年を記念して発表された「コレクターズ・エディション」(2010年)は
リーズの録音にトラブルが起きた時のためにサブ録音していた翌日のハル公演も収録。
(ハルの音源は機材トラブルでベース音が消えてしまっていたようですが
リーズの音源をミックスして修復してあるとのことです)



コンサートの全容が分かるようになったのは嬉しいのですが、6曲のアナログ盤を
繰り返し聴いていたオールドな世代は40分弱時代の曲順が耳にこびりついてしまっているので
全く違う印象のアルバムになってしまったのではないでしょうか(笑)

The Whoはライヴでこそ観るバンドだったと思うのですが、ビッグネームのわりには
日本でのセールスの冴えないことが原因で?絶頂期の来日は実現せず、バンドとしての初来日は
2008年でした(同じケースでキンクスも初来日は遅く1982年でしたね・・・)

このライヴ盤を聴いて日本で不人気だった理由がおぼろげに分かるのですが
メンバーが全力投球演奏なので曲の強弱がなく(常にMAX(笑)
わびさびが好きな日本人の好きなメロディアスな部分がやや弱いかなと。

Who's Next/The Who - 1971.08.14 Sat









[sales data]
1971/8/14
[producer]
The Who
Glyn Johns
[member]
Roger Daltrey(vo)
Keith Moon(ds/per)
John Entwistle(b/p)
Pete Townshend(g/synthe/etc)
*****
Dave Arbus(vl)
Nicky Hopkins(p)
Al Kooper(org)
Leslie West(g)



ロック名盤100選には必ず顔を出す名盤ですので、The Whoには特に思い入れはないが
とりあえず「トミー」と本作を聴いた洋楽ファンは多いのではないかと思います。
(ジャケットの小ネタですが写真撮影はメンバーが後の柱に立小便をした後に
社会の窓のチャックを上げているとところです(笑)

「トミー」の成功に気をよくしたピート・タウンゼントは映画、劇場、アルバムが
クロスオーバーした「聴衆参加型ロック」という壮大なプロジェクト
「ライフハウス」制作に着手しますが、内容が難解でメンバーが理解できず
制作が難行していたため、グリン・ジョンズが計画を白紙に戻し、一から作り直す事を
進言し、「コンセプトを持った曲によるノン・コンセプト・アルバム」として
2年ぶりにリリースされたスタジオ盤。

そのため本作に収録された楽曲は、ジョン・エントウィッスルが書いた「マイ・ワイフ」を除き、
全てタウンゼントが「ライフハウス」用に書き下ろした曲で2枚組としてリリースする予定が、
結局9曲のみに絞られ選考から漏れた曲はタウンゼントのソロ・アルバムや「オッズ&ソッズ」等に
分散して収録されました。

ARP_2500.jpg

印象的なイントロの「BABA O'RILEY」はピート・タウンゼントが当時珍しかった
シンセ(ARP synthesizer)をいじっていたら偶然面白いイントロに出来上がったため
ミニマル・ミュージックの作曲家テリー・ライリーを文字ったものだそうです。



又本作でタウンゼントは、ジョー・ウォルシュとレズリー・ウェストから
プレゼントされたグレッチの6120とギブソン・レスポール・ジュニアをメインに
使用しているとのことです。



The Whoの国内での不当なマイナー度?はロックネタでも頻繁に取り上げられますが
私が考える理由は「ビートルズ、ストーンズ、キンクスそしてThe Whoも好き」という
同年代に活躍していた類似英国R&Rバンドのオマケ的な位置づけで
「The Whoが一番好き」という人が少ないからではないかと思うのですが
それはモッズ族というThe Whoの独自性が米で受けなかっため米経由のヒットというお墨付きがなく、
米音楽の影響を大きく受ける当時の国内洋楽ファンの間で話題が広がらなかったため
シンパが形成されなかったということなのでしょうか・・・

アルバム発表後もタウンゼントは「ライフハウス」の完成にこだわり続け、
1999年12月にBBCラジオ3で放送されたラジオドラマ、およびそれを収録した
CDボックス「ライフハウス・クロニクルズ」の発表で一応の完成を見ました。

Who Came First/Pete Townshend - 1972.10.01 Sun









[sales data]
1972/10/1
[producer]
Pete Townshend
[member]
Pete Townshend
(vo/g/key/b/ds/per/harmonica)
Ronnie Lane(vo/g)
Billy Nicholls(vo/g)
Caleb Quaye(g/b/per)

who_20181118153437c4b.jpg


「Who's Next」のセールスが好調で昇り調子の時期にリリースされたピート・タウンゼントの
ソロアルバムですがアルバム用に新しく楽曲を作ったわけではなく、ビートルズにとっての
インドの導師が「マハリシ」だったようにピートが精神的な導師と崇め、弟子入りした
「メハー・パパ」の教えを広げるための組織ユニバーサル・スピリチュアル・リーグの
チャリティ目的に作ったアルバム「Happy Birthday」(1970)「I am」(1972)が信者用の
限定プレスだったため、ザ・フーのファンの間に購入欲求が高まりレコード会社が後押し、
それらを再編集して商品化にしたのが本作です。

1_2018111815275714d.jpg 2_20181118152759a3d.jpg

ロニー・レインやカレブ・クゥエイの名前がありますが、殆どピートのマルチプレイの
デモテープがベースになっています。
(ピートとロニー・レインの関係はこの「メハー・パパ」つながりなのか調べてみたのですが
分かりませんでしたので、ご存知方ご教授いただけると幸いです)

没企画となったLife Houseのテーマ曲になるはずだった「Pure And Easy」や
ロニー・レインとの共作(Evolution&Content)など聴きどころも多く、
ザ・フーでのダイナミズムを抜いた自然体のピートの魅力を味わうことができます。



Quadrophenia(四重人格)/The Who - 1973.10.26 Fri









[sales data]
1973/10/26
[producer]
The Who
[member]
Pete Townshend(vo/g/key/etc)
Roger Daltrey(vo)
Keith Moon(ds/per)
John Entwistle(b/french horn)
*****
Jon Curle(newsreader voice)
Chris Stainton(p)



「トミー」に続くロック・オペラ作品。
2枚組大作にもかかわらず、英&米のアルバムチャートで2位につける大ヒットを記録。
(しかし日本ではあまり評判になりませんでした・・・)

全曲ピートの曲で(ザ・フーのアルバムでピートが全曲というのはこの作品だけ)
頓挫した「ライフハウス」に代わる新しいコンセプトアルバム「ロック・イズ・デッド~不
死身のハードロック」の製作を開始しますが、ライフタイムの時の同じような理由で頓挫。
(アルバムタイトル曲の「不死身のハードロック」は、1974年のコンピレーションアルバム
「オッズ&ソッズ」に収録されました。

本作の前に、ザ・フーは自分たちの専用スタジオ「ランポート・スタジオ」を作りますが
この作品の作り始めの頃はまだ完成していなかったのでロニー・レインの移動式スタジオを
使用したとのことです。

物語は1960年代中期のロンドン、モッズ少年のジミーの多重人格と精神的な葛藤を描くもので
主人公ジミーを支配する4つの人格は、ザ・フーのメンバー4人の人格を割り振ったもので
「ヘルプレス・ダンサー」はロジャー・ダルトリー「ベル・ボーイ」はムーン
「ドクター・ジミー」はエントウィッスル「愛の支配」はタウンゼントのテーマ
はメンバー4人を反映するテーマ曲となっています。



本ツアーを演るにあたりシンセサイザーや効果音を使用した複雑な構成の曲が多く、
鍵盤奏者のいないザ・フーはスタジオ用のバッキング・テープを用意し
アルバムの再現を試みますが、テープ再生をめぐりトラブルが続出し、又観客の反応も薄く
、開始当時のセットリストは12曲でしたが終盤は3曲までに減っていたようです。

ピートを除くメンバーは出来に不満で特にダルトリーとピートは激しく対立し
ツアーリハーサル中にダルトリーがピートを病院送りにするという事件があったようです。
又コンサートでうまく再現できない苛立ちやマネージャーのキット・ランバートと
未払いギャラで揉めるなどこの頃のザ・フーにはバンド解散の危機がありました、

「トミー」の時の「See Me Feel Me」のような核となるテーマがなく、内容もやや難解で
アルバムにはピートによる40頁の解説集が付いていますが、作品を深く理解しないと音楽が
楽しめないという構図は日本人には受けなかったのでしょう、

DVD.jpg

それを補完するように1979年に本作を元にした映画「さらば青春の光」が公開され、
モッズ・リバイバル・ブームも起こり、少しづつこの作品も再評価されるようになり
1996年6月、チャールズ皇太子主催のイベント「プリンシズ・トラスト」において、
10人以上のスター時サポートを従え23年ぶりに「四重人格」がフル演奏され、
その後のツアーでも「四重人格」の再演が行われました。

Odds & Sods/The Who - 1974.09.28 Sat









[sales data]
1974/9/28
[producer]
John Entwistle
[member]
Pete Townshend(vo/g/key/etc)
Roger Daltrey(vo)
Keith Moon(ds/per)
John Entwistle(b)



1964年から1973年までのアウトテイクを編集した未発表曲集。

四重人格リリース後、ピート・タウンゼントとロジャー・ダルトリーは映画「トミー」の制作に
キース・ムーンも別の映画出演で忙しかったため、スケジュールに余裕があった
ジョン・エントウィッスルが編集作業を行いました。

ザ・フーがこの10年でリリースしたアルバムは6枚と少ないですが、その間に
「Who's For Tennis?」(1968年)「ライフハウス」(1971年)
「ロック・イズ・デッド~不死身のハードロック」(1972年)など3枚の未完アルバムなど
ザ・フーの未発表曲は膨大な数だったので1枚にまとめる編集作業は大変だったようです。

ザ・フーになる前の「ハイ・ナンバーズ」としてのデビューシングル「アイム・ザ・フェイス」や
ピートのソロアルバム」にも収録された「ライフハウス」のテーマ曲「ピュア・アンド・イージー」の
バンド編など録音時期にバラつきはありますが、本作は没テイクの寄せ集め以上に知られざる
ザ・フーの音楽キャリアを補完するために重要な役割を果たしています。





ライヴではお馴染みの「ロック・イズ・デッド~不死身のハードロック」

Long Live Rock!!!



「ロック、死ぬんじゃねえそ、俺には毎晩だってロックが必要なんだ!」

The Who By Numbers(ロックンロール・ゲーム)/The Who - 1975.10.30 Thu









[sales data]
1975/10/3
[producer]
Glyn Johns
[member]
Roger Daltrey(vo)
Pete Townshend(vo/g)
John Entwistle(vo/b/tp/etc)
Keith Moon(ds)
*****
Nicky Hopkins(p)
Nigel Olsson(ds)



ロックオペラ「四重人格」以来、約2年ぶりとなるオリジナルアルバム。

本作は小難しいコンセプトは取っ払い、初期の頃のビートポップなザ・フーに戻っています。
(ニッキー・ホプキンスの参加が嬉しい)

当時のバンドは、マネージャーのキット・ランバートと金銭問題の訴訟合戦を抱えており、
加えてピートは勢いを増す米国音楽の反比例るす形で斜陽化する英国の音楽業界全体に
幻滅していた頃であげくはダルトリーと音楽紙面を通じて互いの批難合戦をしたりと
ザ・フーの解散がウワサされピートのモチベーションが低下していたと考えられ、
作詞にも大きな変化が現れており、仕事の重圧や堕落した音楽業界への皮肉、また家庭内の問題など、
現実的かつ個人的な問題をテーマにしたものが多いためピートのソロ作品とみなすファンも
いるとのことです。

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バンドは本アルバムの大規模な世界ツアーを敢行し、ローリング・ストーン誌が選ぶ
最優秀グループに選ばれ、バンド解散のウワサを一蹴しましたが、本ツアーがキース・ムーンの
最後のツアーになるとはまだ誰も思っていませんでした・・・

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