2017-09

Joy of a Toy(おもちゃの歓び)/Kevin Ayers - 1969.12.15 Mon









[sales data]
1969/12
[producer]
Kevin Ayers
Peter Jenner
[member]
Kevin Ayers(g/vo)
Robert Wyatt(ds)
David Bedford(p/mellotron)
Mike Ratledge(org)
Hugh Hopper(b)
Paul Buckmaster(cello)
Rob Tait(ds)
Paul Minns(oboe)
Syd Barrett(g)
Richard Sinclair(b)
Richard Coughlan(ds)
David Sinclair(org)
The Ladybirds(bvo)




最近、60~70年代に活躍されたロックアーチストがひっそり亡くなる度に思うのですが、
商業的な成功を収めていないアーチストの偉大な功績などの追悼記事は専門誌を除いて
完全スルーです。

せめて懐かしさでアルバムを聴き返す程度の盛り上げ記事があってもいいと思うんですよ。
(最近ではクリス・スクワイアが死んだのにYESネタが全然話題にならない寂しさ・・・)
これは、単に文屋さんが目先の金になる商業的なネタしか興味がない裏返しなんでしょうが、
現在、流通している商業音楽がそれら偉大な先人達の音楽遺産を全く引き継いでいない
証明でもあると思います。

商業的な視点から外れたアーチストが新聞の片隅の死亡欄で簡単に済まされてしまうのは、
人知れずひっそり閉店するパチンコ店のようで侘しいので今宵はHarvest時代の
ケヴィン・エアーズネタをお送りします。

このソロデビューアルバムには脱退したソフト・マシーンのメンバーが多数参加しているので、
そういえば何でソフツを脱退したんだっけ?ということが気になり調べてみると
ソフツがジミヘンの前座をつとめた米国公演で精神的にまいってしまったことが原因だったようです。
アルバムのボーナストラックにシド・バレットとセッション時の音源が収録されていて
二人でバンドを組む構想もあったようですが、類は類を呼ぶといいましょうか、このことからも
分かるようにどちらかというとあまり健全な精神状態ではなかったのは確かなようです。

ソフツのようなバンド形態ではなく、自分の音探しのためにソロ活動を選んだことで、
更に自由度が高まっていて、特にクラシック畑のデヴィッド・ベッドフォードを起用したことで
ソフツとは異なった色の唯一無比のサウンドで構築されたケヴィン・エアーズの音楽は
「聴き手を選びます」ので万人にはお薦めできません。

私も選ばれてない大勢の内の一人なんですが(苦笑)今回ソロアルバムを聴き進めて行くうちに
気づいたのは非常に多くの人脈とつながっていてそういった参加アーチストとの関連を知ることの
知的満足度も高いアーチストの一人ではないでしょうか。

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Shooting At The Moon(月に撃つ)/Kevin Ayers & The Whole World - 1970.10.15 Thu









[sales data]
1970/10
[producer]
Kevin Ayers
Peter Jenner
[member]
Kevin Ayers(g/vo)
-The Whole World-
David Bedford(org/p/etc)
Lol Coxhill(sax)
Mike Oldfield(b/g)
Mick Fincher(ds)
Bridget St. John(vo)




The Whole Worldというバンドとの連名作品で代表曲となったMay Iのような
前作のフォークロック色な楽曲もありますが、全体的にかなり実験的で
ちょっと遅れてきたサイケ作品という感じ。
テープ逆回転とか効果音を挿入してかなりひねくれた作りなんですが
プログレのように陰湿にならず何故かPOPで聴けてしまう不思議さ・・・
ケヴィン・エアーズって人は根本的に明るい人なんでしょうね。

mike_oldfield_ayers.jpg

さてアルバムのトピックスでもあるんですがアルバム全体のサイケ色を
ギターとベースで彩るのは若き日のマイク・オールドフィールド(17歳)です。
チューブラー・ベルズで時の人になりましたけど、オールドフィールドも
元を正せば普通のロック好きなギター少年だったことを再認識できます。

Whatevershebringswesing(彼女のすべてを歌に)/Kevin Ayers - 1972.01.15 Sat









[sales data]
1972/1
[producer]
Kevin Ayers
Andrew King
[member]
Kevin Ayers(vo/g/b)
David Bedford(key)
Mike Oldfield(b/g)
Dave Dufort(ds)
William Murray(per)
Tony Carr(ds)
Robert Wyatt(bvo)
Didier Malherbe(sax/fl)
Gerry Fields(vl)
Johnny Van Derek(vl)




デヴィッド・ベッドフォードのシンフォニックアレンジが冴え渡る1曲目は
まるでピンク・フロイドの原子心母(笑)
このプログレ大作調でアルバムは進むのかと思いきやマイク・オールドフィールドの
金きりギターが炸裂するサイケナンバー、ロバート・ワイアットとのハーモニーが美しい
タイトル曲(彼女のすべてを歌に)陽気なサンバなど今回も一筋縄では聴けない
独特なケヴィン・ワールドが展開されています。

Harvestならではの奇抜なアルバムジャケットからして買いですが
ケヴィン・エアーズの入門編としてはこのアルバムが一番良いと思います。
しかしファンサービスではあるんでしょうがこの完成度の高いアルバムに
わざわざボートラ付ける悪趣味はなんとかして欲しいですね・・・

1枚目から参加していたベッドフォードはクラシックとポピュラー音楽と双方のフィールドで活躍し、
マイク・オールドフィールドのOrchestral Tubular Bellsのオーケストレーションを担当するなど
前衛的な活動をしていましたが、2011年10月1日にお亡くなりになりました。

Bananamour(いとしのバナナ)/Kevin Ayers - 1973.05.15 Tue









[sales data]
1973/5
[producer]
Kevin Ayers
Andrew King
[member]
Kevin Ayers(vo/g)
Archie Legget(b)
Eddie Sparrow(ds)
Steve Hillage(g)
Mike Ratledge(key)
Robert Wyatt(harmony)
Howie Casey(sax)
Dave Caswell(tp)
Tristan Fry(cymbal)
Lyle Jenkins(sax)
Ronnie Price(p)
Barry St. John(bvo)
Liza Strike(bvo)
Doris Troy(bvo)
David Bedford
(Orchestral Arrangement)




ケヴィン・エアーズの作品では珍しく女性コーラス(ビートルズマニアにおなじみの
ドリス・トロイなど)やホーン系を多用しとても聴きやすいPOPな楽曲が多い4thアルバム。
(Harvestレーベル最後のアルバム)

個人的にはデカダンスというバンド名でスティーヴ・ヒレッジが参加しているのが
ポイント高いですが、ヒレッジはこのアルバムのエアーズの仏ツアーに同行し
フォンテンブローのライヴで共演したGongのデヴィッド・アレンに興味を持ち、
ツアー終了後にデカダンスを脱退し、Gongに加入したようです。

ケヴィン・エアーズが連れてくるギタリストは地味で個性的なタイプが多く
シド・バレット、マイク・オールドフィールド、スティーヴ・ヒレッジ、オリー・ハルソール等
こういった渋いセンスもマニア心をくすぐるんですよね(笑)

The Confessions of Dr Dream and Other Stories(夢博士の告白とその他の物語)/Kevin Ayers  - 1974.05.15 Wed









[sales data]
1974/5
[producer]
Rupert Hine
[member]
Kevin Ayers(vo/g)
Mark Warner(g)
Cal Batchelor(g)
Mike Oldfield(g)
Ollie Halsall(g)
Sam Mitchell(g)
John G. Perry(b)
John Gustafson(b)
Trevor Jones(b)
Michael Giles(ds)
Ray Cooper(per)
The G'Deevy Ensemble(per)
Rupert Hine(key)
Mike Moran(p)
Steve Nye(org)
Mike Ratledge(org)
Henry Crallan(p)
Geoff Richardson(vl)
Lol Coxhill(sax)
Nico(vo)
Rosetta Hightower(vo)
Hulloo Choir(vo)
Sean Milligan(vo)
Doris Troy(vo)
Joanne Williams(vo)




Harvestからislandレーベルに移籍し、このアルバムが自身の初プロデュース作品となる
ルパート・ハインがからんで来てマニアには尽きないネタ満載のアルバムです。

まだこの頃無名のルパート・ハインとケヴィン・エアーズの接点はちょっと分らないんですが
(深い霧の英国ロックはどんな人脈もありですが(笑)ルパート・ハインのPick Up A Bone辺りの
作風が引き金になっているのかな?

参加メンバーはこのブログでは常連のマイナーな曲者達がごっそり参加しているので
なんじゃこれ?って感じですよね(笑)
(特にこのアルバムからオリー・ハルソールとエアーズは長いお付き合いとなります)

音作りは完全にルパート・ハインに任せたという感じでエアーズのフワフワした浮遊感は
抑え目にして音の厚みを増した作りです。
(ビシッ!バシッ!って感じで音の切れが良いです)

聴き物はやはり大作Confessions Of Dr.Dreamでこの1曲のためプログレ作品として
とても人気があります。

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