2017-07

Space Shanty/Khan(feat Steve Hillage) - 1972.06.15 Thu









[sales data]
1972/6
[producer]
Neil Slaven
[member]
Steve Hillage(g/vo)
Nick Greenwood (b/vo)
Eric Peachey(ds)
*****
Dave Stewart(org/p/etc)




私が今まで10年近く音楽ブログを続けてきた動機には二つあり一つは加齢により
今まで聴こえなかった音が聴こえるという現象に大きなショックを受け、自分が所有する
膨大な音楽アルバムを再聴しながら時系列に整理しデータベースを構築しようと思ったこと。
二つ目は最近の売れるためだけの商業音楽があまりにショボイので
自称ギター小僧(現在はかなりおっさんですが(苦笑)はメディアがノータッチの
マイナー音楽視聴推進を謳いその旗振り役を孤高に努めているような自負があったのですが、
実は何のことはない「売れてないだけのメジャー系」をダラダラ推していただけの話で
本当のマイナー音楽にまだ殆ど切り込んでいないという現実に直面したのが
このアーチスト「スティーヴ・ヒレッジ」です。

カンタベリー畑出身でGONGのラジオ・ノーム三部作に参加して名を挙げたギタリストです。
三部作に興味を持ってGONGのその後を追う時、デヴィッド・アレンとかピエール・ムーランという
個性に耳がいってしまい、そちら側は攻めたのですがあのスペーシーなサウンドが見当たらず
おかしいな?と訝しく思ってましたがあの三部作のDNAはこのスティーヴ・ヒレッジが
受け継いでいた事を今更ながら知り長期間全くのノーマークだったことを深く反省しています。

このアルバムはスティーヴ・ヒレッジがGONG加入前に在籍していたバンドで
盟友のデイヴ・スチュワートがEGGからゲスト参加したKHAN名義唯一のアルバム
(デイヴ・スチュワートは後にBrufordで活躍)

カンタベリー系の名盤らしいのですが、全てのプログレメジャー系の○○っぽい作りというか
捻りがない分聴きやすいのですが「個性」が足りないという印象です。
(ソフツのようでもあり初期パープルのようでもありYESのようであったり・・・)
バンドは2nd制作前に解散してしまいその楽曲はヒレッジのソロアルバムFISH RISINGに収録されました。
ちなみに「STEVE KHAN」を検索するとKHANとSTEVEの語句にミスマッチしてよくひっかかる
アルバムでもあります(笑)


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Fish Rising/Steve Hillage - 1975.04.11 Fri









[sales data]
1975/4/11
[producer]
Steve Hillage
Simon Heyworth
[member]
Steve Hillage(vo/g)
Miquette Giraudy(key/synthe)
Mike Howlett(b)
Pierre Moerlen(ds/marimba/darbuka)
Tim Blake(synthe/tamboura)
Didier Malherbe(sax/fl)
Lindsay Cooper(bassoon)
Dave Stewart(org/p)




スティーヴ・ヒレッジの初ソロアルバム。
本作品は時期的にGONGからデヴィッド・アレンとジリ・スマイスが脱退し
このアルバム制作にムーランの他バンドに残ったメンバー5人が参加したことから
HILLAGE's GONGのアルバムと考える人も多いようです。

デイヴ・スチュワート(ゲスト参加)と活動していたカーン時代の2NDアルバム用に
用意していたものの解散してお蔵入りしていた楽曲を含むコンセプトアルバムで
アルバムテーマの「FISH」とはライナーによるとヒレッジは大の釣り好きで
(魚とコンタクトを取る)部屋で瞑想する時に自分のプレイするエコーが溢れ
自分が海の中にいるような気分になることが多く、自身が海草になって海の中で揺れている
幻想を見ることがあり、本人はその状態を「フィッシュ・ロック」と呼んでおり
そのイメージをサウンド化したアルバムなんだそうです。
(Gongのラジオ・ノーム・インヴィジブル3部作の浮遊感はこのヒレッジの
「フィッシュ・ロック」によるものであることが分かります)

技巧派とかメロディアス系とか巷に溢れるそういう類とは一線画す個性派ですので
ちょっと普通のギタリストに飽きた方にはお薦めです。



またこの作品からSYSTEM7に至るまでヒレッジの活動パートナー(当時の恋人)となる
ミケット・ジロティが参加(近年のGongでも一緒に活動しているようです)

Miquette Giraudy

L/Steve Hillage - 1976.09.15 Wed









[sales data]
1976/9
[producer]
Todd Rundgren
[member]
Steve Hillage(vo/g)
Miquette Giraudy(voice/isis vibes)
Roger Powell(key/synthe)
Kasim Sulton(b)
John Wilcox(ds)
Don Cherry(tp/tambura/etc)
Larry Karush(tabla)
Sonja Malkine
(15th century hurdy-gurdy)




トッド・ラングレンがutopiaで独自の感性で洋楽カバーしていたノリをそのままヒレッジに
演らせたという作品です。

キーボード3人という6人編成から4人の新体制となり初来日した後、
脱退したジョン・シーグラーに代わり、カシム・サルトンがオーディションで加入した後の
太陽神(Ra)制作メンバーによる録音です。



バックがUtopiaということもあるんですが、今までのGONG流リフ多用なトリップミュージックは
前作で一旦終了させトッド・ラングレン流のPOPな新境地開拓なアルバムです。
(とは言え不思議な浮遊感は残っています)

このアルバムはGONGファンというよりもUtopiaなファンの方がサウンド的には
しっくり来るかもしれません。

Motivation Radio/Steve Hillage - 1977.09.15 Thu









[sales data]
1977/9
[producer]
Malcolm Cecil
[member]
Steve Hillage(g/synthe/vo)
Joe Blocker(ds)
Reggie McBride(b)
Malcolm Cecil(synthe)
Miquette Giraudy(synthe)




Gong時期から展開していた独自の音楽観(Fish Rock)が一段落したこの頃のヒレッジさんは
パーラメントやファンカデリック等を聴くようになり、
「もう少しファンキーな音楽をやりたい」と考えていたところ



ヒレッジが気に入っていたトントズ・エクスパンディング・ヘッド・バンドのメンバーで
スティーヴィー・ワンダーの黄金期 ('72~'74年) のシンセサイザーのマニピュレイションをしていた
マルコム・セシルをヒレッジの取材記者から紹介してもらい本作のプロデュースを担当することになります。

デイヴ・コノリー(音楽評論家)
「『L』と同様に宇宙的だが、より親しみやすい」

ヒレッジ的にはファンキーな仕上がりなのでしょうが、アルバム全体がこじんまりと
まとまってしまった感じがしますが、それでもヒレッジならではの宇宙観は随所に健在です。

Green/Steve Hillage - 1978.04.15 Sat









[sales data]
1978/4
[producer]
Nick Mason
Steve Hillage
[member]
Steve Hillage(vo/g/synthe-g)
Miquette Giraudy(synthe/vocoder)
Curtis Robertson Jr(b)
Joe Blocker(ds)
Nick Mason(ds)




ピンク・フロイドのニック・メイスンと共同プロデュースしたソロ4th。

ヒレッジも例外なくこの頃注目のRoland GR 500 guitar synthesizerを使用しています。

RolandGR500_20161214091755a3f.jpg

GONGの物語性を排除した非常に聴きやすい内容で(THE GLORIOUS OM RIFFのGONGバージョンと
本アルバムのリテイクを聴き比べればその違いは一聴瞭然です)80年代に入り
パンクロックやニューウェイヴの台頭で自由奔放な思想的なGong流音楽(マインドトリップ感)が
通用しなくなると、新たなユニットsystem7でアンビエント・ハウス・テクノ・ユニットに転向するため、
元Gongのギタリストという肩書きが通用する最後のアルバムです。

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