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2020-03

The Allman Brothers Band - 1969.11.15 Sat









[sales data]
1969/11
[producer]
Adrian Barber
[member]
Duane Allman(g)
Dickey Betts(g)
Gregg Allman(vo/org)
Berry Oakley(b)
Jai Johanny Johanson(ds/congas)
Butch Trucks(ds/per)




スペンサー・デイヴィス・グループのDon't Want You No Moreカバー曲で幕を開けた
サザンロックの雄、オールマン・ブラザーズ・バンド(ABB)のデビューアルバム。

Capricorn_Records.jpg

ABB誕生はカプリコーン・レコードを立ち上げたフィル・ウォルデンの存在が欠かせず
以前よりアレサ・フランクリン、ウィルソン・ピケットなどのセッションで
デュアン・オールマンのギターワークに目をつけていたフィル・ウォルデンが
バンド結成の話を持ちかけ生粋の南部出身者による南部サウンドであると同時に
サザン・ロックを代表するレーベル、カプリコーン・レコード契約バンド第一号として
レコードデビュー。

当時の米音楽市場は西海岸と東海岸の一部の地域以外からロックバンドが全米デビューし、
かつ南部を拠点に活動するということは前代未聞でこの南部音楽発信を目的とした
カプリコーンが理想とする地域密着型サウンドスタイルこそが「サザンロック」の原点です。

今でこそ名盤の誉れ高い本作も発売時のセールスは失敗(笑)

内容が問題なのではなく、情報発信が南部というハンデから新たな音楽に対する受け手側の
感覚の鈍さと曲がインプロ長尺でラジオでオンエアしにくいなどその名を轟かせるには
もうしばらく時間を要します。

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Live at The Atlanta International Pop Festival/Allman Brothers Band - 1970.07.03 Fri









[sales data]
2003/10/21
[producer]
Jerry Rappaport
[member]
Duane Allman(g)
Dickey Betts(g)
Gregg Allman(vo/org/key)
Berry Oakley(b)
Butch Trucks(ds)
J Johnny Johnson(ds/per)
*****
Johnny Winter(g)
Thom Doucette(harmonica)



ap1_20191109104155299.jpg

ap2_20191109104156216.jpg

1970年7月3日と5日、アトランタ国際ポップフェスティバルでのライブ。

名盤「フィルモアイースト」のライブ(1971年3月12/13日)より前の録音でフィルモアと
大きく違うのは会場の空気です。

allman_2019110910415305a.jpg

フィルモアはバンドのトランス状態に固唾を呑んで観ている観客が吸い込まれている
雰囲気が伝わってきましたが、アトランタの場合は会場が大きいため当時はステージと一緒に
大規模な野外会場全体の音をバランスよく収録するのは技術的に難しかったため
「大観衆の中の小さなステージの中だけの音」になってしまい大観衆の熱気がマイクから
伝わってこないのが残念です。

ただただこんな貴重な音源(音もすこぶる良い)が出てくるなんて大感激です。
(ジョニー・ウインターが7/5の「マウンテン・ジャム」に飛び入り参加した音源あり)



ちなみに同フェスに出演したジミヘンのライヴ音源は不完全(19曲中11曲収録)ですが
「Stages」に収録されています。

stage2.jpg

Idlewild South/The Allman Brothers Band - 1970.09.15 Tue









[sales data]
1970/9
[producer]
Tom Dowd
[member]
Duane Allman(g)
Dickey Betts(g)
Gregg Allman(vo/org)
Berry Oakley(b)
Jai Johanny Johanson(ds/congas/per)
Butch Trucks(ds/timpani)




本作はグレッグの他にディッキー・ベッツも楽曲提供するようになり
REVIVAL、MIDNIGHT RIDER、IN MEMORY OF ELLIZABETHREEDなどのライヴ定番曲を収録し
初の全米トップ40入りを果たし人気バンドの仲間入りをします。

お恥ずかしながらこのアルバムを聴くまでABBには全くというほど興味が持てませんでした。

それはにわか洋楽ファンがよくやる過ちの定番ですが、ABBといえばフィルモアというぐらい、
フィルモア・イーストのライヴ盤が取り上げられるので、フィルモアライヴを入り口にする方も
多いと思うのですが、正直、英国ロックに極端に嗜好が偏っていた私的にタイミングが
悪かったというかサザンロックはどうもしっくり来ないという誤った第一印象を持っただけで
世間が大騒ぎするほど凄いものでもないじゃんと軽く片付けしまい長年放置してしまいました(苦笑)

ところが10数年前に商業音楽の堕落に心底、心を痛め、音楽を全く聴けない状態が
しばらく続いていた頃にふと出会ったのがこのアルバムでした。

それは本当に初めてで驚きの体験だったのですが

「今まで聴こえなかった音が聴こえる」

たまたまそういう心理状態だったのか、このアルバムの持つ魔力だったのかはっきりしませんが
ほぼ同じ時期全くその良さが分からなかったマイルスのビッチェズ・ブリューの偉大さにも
突然、開眼しました。

「今まで聴こえなかった音」というのを抽象的に説明すると
今までスピード&パワーのHRも変速なプログレもどちらかというとメロディ重視で
音を聴いていたのが「リズムで音を感じる」ようになったという感じです。
そのためギタリスト専門だったのがドラム&ベース奏者のソロアルバムに興味の枝葉が
急速に伸びたのはブログを読んでいただければ分かると思います。
又プロデュサーの音処理にも興味が沸いて作品ごとにプロデュサーを意識するようになったのも
この作品からです。

本作のプロデュースを担当したトム・ダウドは第二次世界大戦中
コロンビア大学の物理学研究室で原子核工学を研究しマンハッタン計画に関わったという
経歴の持ち主で戦後アトランティックのレコーディングエンジニアとなり、
音楽と物理学の知識を生かしたトムの音作りは早くから注目を浴びていたとのことです。
レイ・チャールズ、ルース・ブラウン等のR&B系、チャールズ・ミンガス、ジョン・コルトレーン等の
ジャズ系の多くの作品に関わり60年代からはオーティス・レディング、アレサ・フランクリン、
クリームなどのロックな分野を担当することになり、デュアンと親交があったことから
以後オールマンのアルバムを数多く手がけることになるのですが、
デレク&ドミノスやクラプトンの復帰作や渡米した70年代のロッド・スチュワート作品に
大きく貢献したことでも知られます。

そんなこともあって、私のように半ば音楽を聴くのをGive Upしそうな方々も
もしかしたら何かの契機で同じ体験(今まで聴こえなかった音が聴こえる感動)が
可能なのではないかと思い、その一つの契機になれば良いなと思いこの音楽ブログを開設した
という経緯があります。
(自分でも何故この音楽ブログを始めたか今思い出しました(笑)

「今まで聴こえなかった音が聴こえる」ことの悪い反動もあって新しい音とリズムが
どんどん体に吸収される快感に溺れてしまい、それ以降年間購買枚数300枚以上と
異常なハイペースで音楽を聴くことになったのですが、とても作品を吟味して聴くのと
ほど遠い状態になってしまった反省もあって、ここ数年は途中で買い漁った作品群を
一度体系化して更なる音の新発見を目指し「全て興味ある音楽は円を描く」理論を
実践している道半ばでございます。

今回は作品紹介というよりブログ開設の裏話になってしまいましたね(笑)

At Fillmore East/The Allman Brothers Band  - 1971.03.12 Fri









[sales data]
1971/7
[producer]
Tom Dowd
[member]
Duane Allman(g)
Dickey Betts(g)
Gregg Allman(vo/org)
Berry Oakley(b)
Jai Johanny Johanson
(ds/congas/per)
Butch Trucks(ds/timpani)




オリジナル盤は1971年3月12/13日フィルモアイーストでのライブ音源の編集でしたが
2014年に6枚組みの完全盤が発売されました。



名実共にABBが世界的なロックバンドに成り上がったライヴ盤。
(ロック名盤書籍でこのアルバムの紹介記事がないものはないと思います)

しかしこのアルバムは中古屋で安価に売られているのをよく見かけます。

その理由として考えられるのは、私も最初そうでしたがロック名盤という肩書で
購入したもののブルース物で延々とインプロが続いたり
一聴してスンナリ耳に入ってくるメロディアスなものではないため
手放した方が多いからだと思うのですが
「歴史が証明した名盤は良さが分かるまで聴け!」
というのが私の持論です。

これは好き嫌いの問題ではなく「歴史的名盤」には「聴こえない音」を
含蓄しています。
これは私は苦手だったマイルスのビッチェズブリューと同じ質だと思いますが
このアルバムはリズムを感じるアルバムなのでメロディで聴いている限り
このアルバムと和解することはまずありません。
演奏時間が20~30分もの長演をじっと聴くには我慢がいりますよね?
何故こんなに長尺になるかというとプレイヤーはある種のトランス状態に
入るのに時間を要すということではないかと思いますが、
今はCDの簡単な操作でトランスに入る前に次の曲に飛ばしてしまうという行為も
和解のチャンスを逃している可能性があります。
(中には演奏が長いだけでトランスに入らないバンドも多いですけどね。
クラプトンは長いだけでトランスに入らないこと多し(苦笑)

良さが分からない時に何度聞いてもその印象が変わることはありませんが
あなたの日常に大きな変化が起きた時、思い出したように聴いてみてください。
そこに今まで聴こえなかった音が発見できたら、あなたの音楽嗜好は
以前と変わりより充実した幅広い感受性を身に着けているのではないかと思います。



この頃オールマンのメンバーはドラッグ漬けだったため
10月にツアーを一時中断し、ヘロインの解毒治療と新録目的で短い休暇をとります。
そして10月29日、デュアンはベリーの妻リンダの誕生パーティ後、
ハーレイに乗って自分の家に向かう途中バートレット・アヴェニューの交差点で
トラックと衝突し事故死。

あまりにもあっけないデュアン・オールマン物語の幕切れです・・・

duaneallman.jpg

まさに絶頂期、その早すぎる死にバンドメンバーは失意にくれますが
解散は否定しアルバム制作を続行します。

Eat a Peach/Allman Brothers Band - 1972.02.15 Tue









[sales data]
1972/2
[producer]
Tom Dowd
[member]
Duane Allman(g)
Dickey Betts(g/vo)
Gregg Allman(vo/org/p)
Berry Oakley(b)
Jai Johanny Johanson(ds/congas)
Butch Trucks(ds/timpani)

allman.jpg


デュアン存命時のフィルモアのライブ3曲(フィルモア最後の日の音源1971/6/27)と


現在はアーカイブ物で全曲楽しめます

スタジオ録音済みだった「スタンド・バック」「ブルー・スカイ」「リトル・マーサ」と
残ったメンバー5人によって新レコーディングされた
「時はもう無駄にできない」「レ・ブレル・イン・Aマイナー」「メリサ」を収録した
変則的な内容。
(新録の楽曲ではディッキー・ベッツがデュアンの代わりにボトル・ネックを弾き
その面影を偲んでいます)

アルバムタイトルはあるインタビューで

「あなたはどういう形で革命に携わっているのか?」

「平和のためにギターを弾いている。そしてジョージアに行く度に平和(ピース)のために
桃(ピーチ)を食っている」

とデュアンが答えたセリフからとられているようです。

このアルバムは高評を博し、チャート4位まで上昇する大ヒットを記録したのですが
再起の音頭は弟グレッグが取ったものの重荷となり代わりにベリー・オウクリーが引き受けるも
彼もデュアンの死を受け止められず酒とドラッグに溺れていき、デュアンロスで
バンドの不安定な状態が続く中、次の新作の配給がアトランティックからワーナーに移り
プロデュサーがトム・ダウトから元アワーグラスのジョニー・サンドリンに代わり
メンバーにチャック・リーベル(p)を加え、バンド建て直しを図るのですが
そこには更なる試練が待ち受けていました・・・

An Anthology Volume I& II/Duane Allman - 1972.11.15 Wed









[sales data]
Vol.1(1972/11)
Vol.2(1974)
[producer]
various
[music]
Allman brothers band
The Hourglass
Wilson Pickett
Clarence Carter
Aretha Franklin
King Curtis
John Hammond
Boz Scaggs
Jonny Jenkins
Delaney & Bonnie
Cowboy
Derek & The Dominos
Otis Rush
Ronnie Hawkins
Arthur Conley
Lulu
Herbie Mann
Sam Samudio

Duane_allman_anthologycover.jpg




オールマン・ブラザース・バンドを一通り聴いてデュアン・オールマンのソロに
遡ろうと思ったら公式のソロアルバムが1枚もないことに唖然としました・・・
考えてみればデュアンのメジャー活動期間は6年弱(1966-1971)とあまりに短かったですからね。

そのためデュアンの死後、追悼盤としてオールマン・ブラザース・バンドの楽曲の他
フェイム・スタジオとマッスル・ショールズ・サウンド・スタジオに残したセッション音源を
整理したアルバムがリリースされました。

オールマン結成前にデュアンとグレッグが在籍したアワー・グラス
The_Hour_Glass.jpg

ウィルソン・ピケット


クラレンス・カーター


アレサ・フランクリン


キング・カーティス


ジョン・ハモンド


ボズ・スキャッグス


ジョニー・ジェンキンス


デラニー&ボニー


カウボーイ


ディレク&ドミノス


オーティス・ラッシュ


ロニー・ホーキンス


アーサー・コンレイ


ルル


ハービー・マン


サム・サムディオ


ダック&ベアー
duck.jpg

予想以上に多数のアーチストアルバムに参加していることに驚きましたが、
オールマン・ブラザース・バンドのデビューアルバムからデュアンの存在感が際立っていたのは
上記大物アーチストとのセッションで既に自分の演奏に自信を持っていたからなんですね。



2013年に未発表音源含むSkydogというBOXもリリースされましたがマニア向けなので、
この企画盤を元手に参加アーチストのソロアルバムを1枚1枚遡るのも面白そうなので
その企画は又後日。

Brothers And Sisters/Allman Brothers Band - 1973.08.15 Wed









[sales data]
1973/8
[producer]
Johnny Sandlin
Allman Brothers Band
[member]
Gregg Allman(vo/org/g)
Dickey Betts(g/vo)
Berry Oakley(b)
Lamar Williams(b)
Chuck Leavell(p)
Jaimoe(ds/congas)
Butch Trucks(ds/per/congas)
*****
Les Dudek(g)
Tommy Talton(g)




ディッキー・ベッツ談
「デュアンの代役を入れるのは、最も非創造的で不健全な手段だと思う。
誰かを雇ってデュアンのフレーズを教えるなんてことをしたら、俺達バンド全体が
安っぽくなってしまう」

デュアン死後、後任のギタリストを補充せず、基本的にベッツがギターを担当していましたが、
本作ではグレッグがリズムギターを弾き、レス・デューデックやトミー・タルトンの
外部ギタリストが参加。

デュアン死後にリリースしたEAT A PEACHが好セールスをあげ、バンド人気が増幅する中、
新たなレコーディングに入ったバンドに再び悲劇が訪れます。

1972年11月からアルバム制作に入った11月11日、ベリーがバイク事故で死去。
メンバーは再び悲しみにくれますが、オーディションでチャック・リーヴェル(key)
ラマー・ウイリアム(b)が加入しアルバムを完成。

15_20191225091504ce2.jpg

中ジャケットにメンバーとその親族と思われる集合写真が掲載されているのですが
俺たちはもうこれ以上、誰も失わないぞというメッセージのような気がします。
(本作のジャケットは、ブッチ・トラックスの息子ヴェイラー・トラックス、
裏ジャケットはベリー・オークリーの娘さんの写真が使用されています)

16_201912250916414f9.jpg

今までのブルース・ロック路線からベッツの嗜好であるカントリータッチのサウンドに変化し、
新たなファンを獲得することに成功し、全米アルバム・チャートNo.1を記録。
ベッツがボーカルをとった「ランブリン・マン」はバンドの最大のヒット曲となり
娘さんの名を冠した「ジェシカ」はサザン・ロックを代表するインスト曲となります。





この頃のABBの人気を裏付けるものとしてアルバム発売前に出演した

summer jam1 summer jam2

1973年7月28日ニューヨーク州ワトキンズ・グレン・レース・サーキットで行われた
Watkins Glen Summer Jamでウッドストックを上回る60万人を動員しています。
(他にザ・バンド、グレイトフル・デッドが出演)



******
デュアンとベリーの遺体はメイコンのローズ・ヒルに並んで埋葬されていて

duane-allman-berry-oakley.jpg

デュアンの碑文には
「私は生きることを愛する。私は可能な限り最上の人物となろう。
見つけた愛をすべて受け入れ、それをすべての人に与えよう。
賢明なる人の知識を求め、学びたいと願う人にそれを教えよう」と刻まれ、
ベリーの碑文には「あなたの兄弟の船が川を渡るのに手を貸しなさい。
見よ!あなたの船はすでに岸についている」と刻まれているそうです。

Laid Back/Gregg Allman - 1973.10.15 Mon









[sales data]
1973/10
[producer]
Johnny Sandlin
Gregg Allman
[member]
Gregg Allman(vo/org/g)
Bill Stewart(ds)
Chuck Leavell(p/vibes)
Tommy Talton(g/dobro/tambourine)
Scott Boyer(steel-g/p)
David Brown(b)
Buzz Feiten(g)
Charlie Hayward(b)
Paul Hornsby(org/key/clavinet)
Jai Johanny Johanson(per/congas)
Jim Nalls(g)
David "Fathead" Newman(sax)
Johnny Sandlin(b)
Butch Trucks(per/congas)
Ed Freeman(strings)
Max Cahn(vl)
Tony Posk(vl)
Eileen Gilbert(bvo)
Maretha Stewart(bvo)
Albertine Robinson(bvo)
Carl Hall(bvo)
Hilda Harris(bvo)
Cissy Houston(bvo)
Emily Houston(bvo)
June McGruder(bvo)
Helene Miles(bvo)
Linda November(bvo)




70年代中頃にブームとなった「レイドバック」という言葉は「ゆったりした」を意味する
音楽用語としてクラプトンの461などがその代表的な作品とされていますが
その語源となったのがこのアルバムタイトルで、ソロアルバムらしくABBの活動と一線引いて、
歌物を中心にブルースにとどまらずカントリー、ゴスペル、ソウルとグレッグの
幅広い音楽性をいかんなく披露していています。
(These Daysはジャクソン・ブラウンのカバー曲)

Full Moonのバズ・フェイトンが参加しているのも面白いのですが、
次作Playin' Up a Stormにはニール・ラーセンが参加しています。

デュアン死後、再出発を図ったABBはディッキー・ベッツの色濃いカントリータッチな
アルバムBrothers And Sistersが高セールスを記録する一方、
このソロアルバムリリースを契機にメンバー間の音楽的指向の違いがはっきりし
徐々にバンドの均衡を崩して行くことになったのは皮肉です。

尚、収録曲のWill The Circle Be Unbrokenはデュアンの葬儀の時に演奏されたと
言い伝えられています。

The Gregg Allman Tour/Gregg Allman - 1974.04.15 Mon









[sales data]
1974
[producer]
Johnny Sandlin
Gregg Allman
[member]
Gregg Allman(vo/org)
Jaimoe(ds/per)
Chuck Leavell(p)
[Cowboy]
*Tommy Talton(vo/g)
?Scott Boyer(vo/g)
David Brown(b)
Bill Stewart(ds)
Kenny Tibbetts(b)
Randall Bramblett(org/sax)
Todd Logan(tp)
Peter Eklund (tp)
Harold "Bullet" Williams(sax)
Annie Sutton(bvo)
Erin Dickins(bvo)
Lynn Rubin(bvo)
and many strings




Carnegie Hall, New York, NY and the Capitol Theatre, Passaic, NJ

gregg2.jpg 

カプリコーンの同僚バンド「カウボーイ」(トミー・タルトン&スコット・ボイヤー)を
同行させたツアーで5名のブラス隊、3名の女性コーラス、24名編成のストリングスという
総勢39人の大所帯によるビッグバンド。

gregg1.jpg

最新アルバムレイドバック、オールマン・ブラザースバンド(ABB)のレパートリー、
エルヴィス・プレスリーのカバーなどによるセットリストでホーン・セクションを大胆に導入し、
ゴスペル風女性コーラス隊とストリングスを起用し、南部精神はそのままにサウンド面では
ABBにはなかった大きな音の厚みが加えられたため、このアルバムに関しては
あまりレイドバックという言葉が浮かんできません。

大所帯でラフになりそうなところをABBのような長時間のセッション曲は少なめにし
コンパクトにまとめたことでシャープで切れのある演奏が楽しめます。
(それでもストリングスを絡めたドリームスなんかは聴き応え十分です)



グレッグのソロ活動により、ABBの解散は決定的と考えられていましたが、
本ツアー最終公演のシンシナティ(4/25)のアンコールにディッキー・ベッツ、
ブッチ・トラックス、ラマー・ウイリアムスの3人が登場し、ツアーに同行していた
ジェイモー、チャック・リーベルと勢揃いのオールマン・ブラザース・バンドとして演奏し
解散説を否定します。

しかし、この頃のグレックはドラッグ中毒が悪化し、ツアー後に最初の奥さんジャニスさんと
離婚し、又本ツアースタッフのスクーター・ヘリングがドラッグ密売容疑で逮捕され、
その後の裁判でオールマンがヘリングに不利な証言をしたことから、
バンドのメンバー間がギクシャクし解散に追い込まれます。



Highway Call/Richard Betts - 1974.09.15 Sun









[sales data]
1974/9
[producer]
Johnny Sandlin
Dickey Betts
[member]
Dickey Betts(vo/g)
Vassar Clements(fiddle)
Chuck Leavell(p)
Tommy Talton(g)
John Hughey(steel g)
Walter Poindexter(banjo)
Leon Poindexter(g)
Frank Poindexter(dobro)
Stray Straton(b)
Johnny Sandlin(b)
Oscar Underwood Adams(mandolin)
David Walshaw(ds/per)
Jeff Hanna(g)
Reese Wynans(harmonica)
The Rambos (Buck, Dottie, and Reba)
(bvo)




デュアン・オールマン、ベリー・オークリーがバイク事故で相次いで亡くなり
バンド活動が停滞したことで、グレッグ・オールマンに続きソロ活動を開始した
ディッキー・ベッツの初ソロ作品。

ソロでグレッグ・オールマンがサザンロックの他カントリー、ゴスペル、ソウルと幅広い
ジャンルを扱ったのに対し、ディッキー・ベッツは清いぐらいにカントリー色一本。

ディッキーは「Brothers And Sisters」でデュアンの代役を立てることに反対し
今までのオールマンになかったカントリー色を持ちこみ、新たなファンの獲得に成功し
セールス面でも大きな功績があったため、二人のバンドメンバーの事故死という不幸がなく
バンド活動が停滞しなければオールマンの新作は前作以上にカントリー色が強かったかも
しれなかったなと思わせる好作品です。

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