2017-07

トライアングル・セッション/深町純 with ブレッカー・ブラザーズ - 1977.06.03 Fri









[sales data]
1977
[producer]
深町純
[member]
深町純(key)
大村憲司(g)
高水健司(b)
Martin Willwebre(ds)
浜口茂外也(per)
ペッカー(per)
Randy Brecker(tp)
Michael Brecker(sax)
Barry Rogers(trombone)
高中正義(g) 




1977年6月3~4日(東京池袋・西武劇場(現パルコ劇場)でのLive



深町さんはどちらかというと歌謡曲系のセッションミュージシャンというイメージがあるのですが
シンセサイザーに出会うと突如方向転換し、ニューヨークへ渡米しブレッカー兄弟など
当時売り出し中のミュージシャンと親交を深め、日米の初期のフュージョン交流を盛んにした
第一人者となります。

spiral_steps.jpg

深町さんとランディさんの共演は、Spiral Steps(1976年)で実現するのですが、
井上陽水のレコーディング仲間で当時キティの社長(兼プロデュサー)の多賀氏にお願いして
ブレッカー兄弟との共演>ニューヨーク録音を実現してもらったという流れのようです。
(又このライヴは多賀氏の提案によるものだったようです)

ブレッカー兄弟との共演後の深町談
「音楽に対して誠実であること。そのための努力を決して惜しまないこと。
この当たり前で当然のことを僕は教えてもらった気がします
アーティストというよりプロフェッショナルという言葉がピッタリでした。
それ以来僕も自分のことを職業音楽家と言うようにしましたのです。
それはアメリカの音楽産業が産業として日本よりもずっときちんと確立しているように
思えました。
ミュージシャン・ユニオンの存在や機能を見ても明らかなことです。
インスペクターという仕事とも日本とは全く異なるものでした。
音楽をするためだけに生きている。そういう人たちが実際にいる。
そういう生き方を容認している豊かな音楽文化をいうものがアメリカには存在している。
そして、そういう彼らと一緒に音楽をできたことは、その後の僕の人生に大きな
影響を与えたことは言うまでもありません。このアルバムはその意味でも
僕にとって大きな一歩のなったと思っています。」

シーケンサーなどのシンセ導入前の人力による演奏のためもたつき感もありますが(笑)
フュージョンと呼べないクロスオーバーな音色がぎっしり詰まっています。
(ブレッカー兄弟が高中の楽曲を演奏しているのがとても貴重です)

スポンサーサイト

ライヴ/深町純&ニューヨーク・オールスターズ - 1978.09.17 Sun









[sales data]
1978/
[producer]
宮住俊介
[member]
深町純(key)
David Sanborn(sax)
Randy Brecker(sax)
Michael Brecker(tp)
Mike Mainieri(vib/per)
Richard Tee(key)
Steve Khan(g)
Anthony Jackson(b)
Steve Gadd(ds)




1978年9月17&18日 後楽園ホール
1978年9月19日   郵便貯金ホール

音楽誌「アドリブ」編集長 松下佳男
「フュージョンのすべてを知るにはこれ1枚を聴けばいい」

深町さんは、柳田ヒロみたいにアイドル売りされていた時期もあったので
この激変ぶりは爽快ですらあります(笑)

今でこそ知らない人はいないとまで大御所となった[ニューヨーク・オールスターズ]の
面々も当時はまだ「有望な若手」クラス扱いだったとかで深町氏によると
「全員、ニューヨークからエコノミークラスで来た」とのことです。

51ZF7jyOmuL.jpg

このライヴは深町さんのOn The Moveのプロモーションライヴだと思っていたのですが
深町さんの楽曲は1曲だけで他はブレッカー・ブラザーズのお馴染みのRocksをはじめ
サンボーン、リチャード・ティーの楽曲そして締めはマイク・マイニエリのLove Playで
マイクさんは無名のヴァイブ奏者だったため、発売当初(1977年)それほど話題の作品では
なかったのがこのライヴが契機で人気に火がつき一気にフュージョン史に残る
名盤クラスに昇りつめたようです。

このライヴアルバムはスティーヴ・カーンさんのギター目当てで購入したのですが
Love Playでのソロパート以外はさほど目立たないカーンさん談

「う~ん、すごい前のことだね。あまりよくは覚えていないだけど、唯一、覚えているのは
バンドがあんなに大きすぎると、音楽的には実際にはあまり楽しくなかったということだ。
多分、観客はあれだけの有名なプレイヤーを一度に見られてもっと楽しかったと思うけど、
僕らにとってはまるでサーカスみたいで、いい音楽の助けとなるような雰囲気ではなかったよ。
あの場合は和音楽器の数が多すぎたんだ。深町純、リチャード・ティー、マイク・マイニエリ、
そして僕、これは多すぎだったし、多分それぞれの相関関係もばらばらだった。
あれが音楽的に大成功だったとは思わないな。でも個人的、音楽的に親しい友人達と
ツアーして演奏するっていうのは常にいいものだよ。」

カーンさんはあまり気乗りしてなかったようですが、それに反してスティーヴ・ガットの
ドラムがキレキレで、フュージョンって音的に80年代という時代を超えられない作品が多いですが、
このライヴは確実に時代を超越しています。



(追記)
深町純氏は2011年11月22日大動脈解離による心嚢血腫によりお亡くなりになりました(合掌)

DG-581/Keep - 1981.05.25 Mon









[sales data]
1981/5/25
[producer]
石垣肇
[member]
深町純(p/synthe)
和田アキラ(g)
富倉 安生(b)
山木 秀夫(ds)
*****
関川ミキ(vo)
Alex Easley(bvo)
清水靖晃(sax)




1曲目はowl flightという曲なので本ブログのテーマソングにしなくてはいけませんね(笑)

アルバム再発時(2003年)の深町氏のコメント(HPより転記)

「1981年に発売された、キープのデビュー・アルバムが復刻されました。
CDというものが商品である以上、古くなったものは商品棚から消えていくのは当然のことです。
それでも制作側である僕としては、数少ないファンのために何とか購入の手だてがあれば
良いなと思っていました。今回、VIVID SOUNDの力添えで"DG-581"が、9月15日に再発され
引き続きセカンドアルバムや、東芝で出したダイレクト・カッティングのピアノ・ソロも
順次発売される予定のようです。ここで、アルバム・タイトルの"DG-581"の由来についてお話しましょう。
"DG"とは、これを コードネームのように読めば「レ」と「ソ」であり"25"と読めます。
つまり81年の5月25日発売のアルバムであったことを意味しているわけです。
ただそれだけと言えばそうですし、これ以上いい加減で簡潔、有意味なアルバム・タイトルは
他にはない、とも思っていました。」

1976_spiral_steps350_201609221013172ca.jpg 1977_the_sea_of_dirac300.jpg
 
深町氏は日本で多くのセッションに参加する傍らスタッフやブレッカー・ブラザーズと交友関係を持ち
『スパイラル・ステップス』(1976)『ディラックの海』(1977)『オン・ザ・ムーヴ』(1978)をリリースする一方、
日本人によるバンド結成をもくろみ「プリズム」の和田アキラ氏
「浅川マキ」「トランザム」をはじめ後数々のセッションをこなす富倉安生氏
「マライア」「KAZUMI BAND」の山木秀夫氏というメンバーで1980年春からセッションを始め
(3曲目のボーカルを取っている関川ミキさんについてネット上には全く情報がありませんでした)
本作は2ndの「Rock'n Rocked Rock」と比較すると深町さんのソロでおなじみの
Dance Of ParanoiaのPart3が収録されるなどセッション要素が高く
(2日間のリハの後ほぼ1テイクで録音されたようです)どうやってバンドの独自色を構築するか?
という問題点をクリアにせず手探りのままアルバムを作ってしまったという感じです。
(個人的には和田さんのギターが大人しいのが残念)

しかしソナティネの中間のあの不気味なピアノ旋律は「Rock'n Rocked Rock」の
イントロに採用されるなどこのアルバムでの試行錯誤の結果が次作で実を結ぶのだから
これはこれでよしとしましょう。

Rock'n Rocked Rock/キープ(keep) - 1982.04.21 Wed









[sales data]
1982/4/21
[producer]
石垣 肇
[member]
深町純(key)
和田アキラ(g)
富倉安生(b)
山本秀夫(ds)




「それでは気をつけて

 美しさとは 中心が善であるような・・・
 ある広がりを持った球のような・・・

 心からの愛をこめて」

by 深町純

オリジナルライナーは深町純さんによる恐ろしく長い長文で
おおよそ作品の制作背景とか秘話とかレコーディング後記ではなく
延々とこのアルバムを聴く気構え(注意事項)のようなことが気難しく書かれています(笑)

私はこのユニットは全く知りませんで、深町純さんを追ってるうちに見つけ
正直あまり期待してなかったのですが、いい意味で裏切られました。
(ある意味、岡野ハジメのスペース・サーカスぐらい衝撃を受けました)

ここにはブレッカー兄弟などのニューヨーク・オールスターズと演っていた
爽やかなフュージョンを奏でていた深町さんとは全くの別人です。

ビジュアル重視の妙ちくりんな商業ロックなんか聴いてる暇があったら
本物のロックを聴けとういわんばかりにロックのためのロックを演っているという内容です。

keep.jpg

プリズムでの和田アキラさんのギターは癖があってあまり好きになれなかったんですが
深町さんに煽られて引火した火山のごとく凄んごいことになってます(笑)

山本秀夫(マライア)さんとリズムセクションを組む富倉安生さんのことを
知らなかったので調べてみると
KEEP/マッシュ/パラダイム・シフト・カルチャー・ミックス/和田アキラグループ
大村憲司BAND/鈴木茂・P.M.V/富樫春生&チョコレート/金子飛鳥ユニット/トランザム
チト河内グループ/ミッキー吉野グループ/エル・プロジェクト/マグリット・ヴォイスetc
百戦錬磨のベーシストでした・・・

え~このアルバム、文句なく本年初の一推作品です!

エイリアン魔獣境/深町純 with Keep - 1985.01.15 Tue









[sales data]
1985
[producer]
深町純
[member]
深町純(p/synthe)
和田アキラ(g)
富倉 安生(b)
山木 秀夫(ds)




昨年聴いたアルバムの中で数少ないインパクト大のバンドがKeepで俄然興味が沸き
関連作品を探していると深町純さんが全曲を手がけたSF小説のイメージアルバムに
辿り着きました。

arien1.jpg arien2.jpg


「エイリアン魔獣境」(原作:菊地秀行/作画:天野喜孝)というSF小説を音にしたものですが
原作を読んでいないのでよく分りませんが、深野さんがSFミュージック関連の仕事を
していた流れで舞い込んだ企画なのでしょうが、参加メンバーはKeepのメンバーですが
Keepとしての表記はありません。

深町さんのソロ作品としての色が濃いので1st&2ndのようなダイナミズムはありませんが、
ファンの間ではkeepの幻の3rdと考えられているようです。

原作のファンの期待に応えたサウンドイメージなのかどうかは分りませんが
機会があったら原作本を読んでみようと思います。

Prev «  | TOP |  » Next

ブログ案内

縞梟

Author:縞梟
ブログ概要はこちらをご参照ください

検索フォーム

最新コメント

カテゴリ

洋楽 (955)
Live In Japan(黒船襲来) (43)
Albert Lee (3)
Allman Brothers Band (11)
Andy Summers (7)
The Band (13)
The Beatles関連 (9)
The Byrds (10)
Bill Bruford (16)
Bill Laswell (3)
Billy Preston (4)
Bob Dylan (17)
Cactus (2)
Caleb Quaye/ Hookfoot (5)
Camel (2)
Colosseum/Tempest (12)
Cozy Powell (9)
Cream (8)
C,S,N & Young関連 (10)
David Bowie (42)
Dave Mason (5)
David Sylvian (7)
Deep Purple関連 (15)
Delaney & Bonnie (7)
Eagles (5)
Emerson Lake and Palmer(E.L.P) (33)
Electric Light Orchestra(E.L.O) (4)
Emmylou Harris (6)
Eno (8)
Eric Clapton (13)
Faces/Small Faces (4)
Focus (15)
Frank Zappa (19)
Frank Zappa関連 (2)
Frankie Miller (7)
Fred Frith (2)
Free (1)
Gary Moore (11)
Genesis (4)
Gong (14)
Gram Parsons (4)
Grand Funk Railroad (3)
Gurvitz Brothers (3)
Humble Pie (2)
Ian Gillan Band (11)
Jack Bruce (12)
Jackson Browne (2)
Jan Akkerman (11)
Jeff Beck (8)
Jimi Hendrix (42)
Joni Mitchell (7)
Kevin Ayers (6)
King Crimson (48)
King Crimson関連 (16)
The Kinks (6)
Led Zeppelin (9)
Little Feat (11)
Lou Reed (7)
Lynyrd Skynyrd (5)
Magma (4)
Max Middleton (7)
Mick Ronson (5)
Mike Bloomfield (7)
The Mountain (3)
Neal Schon (3)
Neil Young (4)
Nicky Hopkins (10)
Nico (6)
Nucleus (4)
Paul Butterfield (7)
Peter Banks (8)
Peter Frampton (2)
Peter Gabriel (10)
Peter Green (3)
Phil Manzanera (20)
Pink Floyd (2)
Pink Floyd関連 (2)
Poco (5)
Procol Harum (11)
Queen (4)
Rainbow (17)
RMS(Ray Russell/Mo Foster/Simon Phillips) (10)
Robin Trower (6)
Rolling Stones (8)
Rolling Stones関連 (4)
Roxy Music (7)
Roy Buchanan (4)
Renaissance (4)
Santana (4)
Soft Machine (6)
Spencer Davis Group (3)
Steve Hackett (13)
Steve Hillage (8)
Steve Miller Band (2)
Terry Bozzio (7)
Tommy Bolin (10)
UK (4)
Velvet Underground (7)
Whitesnake (16)
Wishbone Ash (0)
The Who (8)
Yardbirds (6)
YES (4)
カテゴリ外(洋楽) (49)
ジャズ・フュージョン (398)
Al Di Meola (10)
Allan Holdsworth (18)
Billy Cobham (13)
Brecker Brothers (10)
David Torn (7)
Frank Gambale (4)
Herbie Hancock (5)
Jean-Luc Ponty (8)
Jeff Berlin (6)
John Coltrane (1)
John Mclaughlin (21)
John McLaughlin関連 (2)
John Scofield (20)
John Tropea (7)
Jonas Hellborg (3)
Larry Coryell (6)
Lee Ritenour (3)
Lenny White (5)
Mark Nauseef (4)
Mahavishnu Orchestra (15)
McCoy Tyner (3)
Mike Stern (13)
Miles Davis (18)
Pat Metheny (10)
Pat Metheny関連 (3)
Return To Forever (13)
Stanley Clarke (11)
Steve Khan (5)
Stuff (8)
Tony Williams (9)
Weather Report (25)
大村憲司 (6)
パラシュート (8)
深町純 (5)
増尾好秋 (6)
マライア (7)
森園勝敏 (10)
渡辺香津美 (19)
渡辺貞夫 (4)
カテゴリ外(ジャズ・フュージョン) (47)
邦楽 (600)
あがた森魚 (5)
荒井由実 (4)
井上陽水 (12)
ウエスト・ロード・ブルース・バンド(山岸潤史) (4)
遠藤賢司 (28)
小川美潮 (11)
大瀧詠一 (6)
久保田麻琴(サンディー&ザ・サンセッツ) (3)
カルメン・マキ (13)
クラムボン (5)
クリエイション/竹田和夫 (27)
コシミハル (9)
ゴールデン・カップス/エディ藩 (11)
サディスティック・ミカ・バンド/サディスティックス (16)
サンハウス/シーナ&ザ・ロケッツ (11)
鈴木慶一 (3)
鈴木賢司 (6)
鈴木茂 (10)
ズボンズ (5)
ソウル・フラワー・ユニオン/ニューエスト・モデル (28)
高中正義 (4)
ちわきまゆみ (8)
陳信輝 (6)
戸川純 (9)
西岡恭蔵(ザ・ディランⅡ) (8)
人間椅子 (7)
BOW WOW (10)
はっぴいえんど~ティン・パン・アレイ関連 (33)
ハプニングス・フォー (7)
早川義夫(ジャックス) (6)
浜田麻里 (6)
パンタ/頭脳警察 (18)
ヒート・ウェイヴ/山口洋 (22)
フラワー・トラベリン・バンド (6)
ボ・ガンボス/どんと (27)
細野晴臣 (22)
Boat/Natsumen (12)
紫(沖縄ロック) (10)
村八分(山口冨士夫) (7)
ザ・モップス (6)
柳ジョージ (6)
矢野顕子 (13)
山内テツ (3)
山下達郎 (6)
Lazy~Loudness (18)
YMO/坂本/高橋関連 (19)
wha-ha-ha~はにわちゃん (4)
日本のプログレバンド (11)
岡野ハジメ (4)
成毛滋 (6)
ファー・イースト・ファミリー・バンド (6)
柳田ヒロ (7)
四人囃子 (15)
アニメ (10)
カテゴリ外(邦楽) (21)
その他(戯言・雑記) (88)
縞梟的笑論文 (12)
パチスロ (54)
お悔やみ (15)
Curved Air (0)

記事画像

リンク

このブログをリンクに追加する