2017-09

マジカル・ハプニングス・ツアー/ハプニングス・フォー - 1968.07.15 Mon









[sales data]
1968/7
[producer]
クニ河内?
[member]
クニ河内(org/p)
チト河内(ds/per)
ペペ吉弘(b)
トメ北川(vo)




1964年に福岡でクニ、ぺぺ、チトにより結成されたラテン・ロック・バンド「サンライズ」が
母体となり1966年にミッキー・カーティスのスカウトにより上京後、

happinigs four
(ジャケットデザインは横尾忠則氏)

デビュー曲「あなたが欲しい」がヒットしたので数多のGSバンドの一つと考えられがちですが、
その本質はジャズ、ラテン、バロック音楽などをポップスに融合させた知的なサウンドメイキングで
一部の音楽ファンにマニアック受けするものでしたが、60年後期のGSバンドは事務所しばりで
プロデュサー、作詞家、作曲者、アレンジャーがバンド意向と関係なくあてがわれていましたが、
このバンドは殆どクニ河内を中心としたセルフプロデュースで制作されていたことは
特筆すべきことだと思います。

そのためサウンド作りの自由度は高くこのバンドほど「アイディア勝負」な引き出しの多い
サウンド展開していたバンドはないでしょうか。
(オリジナルアルバム4枚全てが全く異なる音楽性(コンセプト)という怪(快)挙?(笑)

本作はタイトルからしてビートルズのパクリ臭プンプンですが(笑)ギター不在の異端GSとして、
通常のGSバンドがギターを歪ませガレージ色を全面に出していたのとは全く異なる
独特な音世界です(世間ではビートルズ・ミーツ・ラテンと評されるようです)

ただそんな中、プロコルハルムのもろパクリ物「あなたが欲しい」の出来が際立っていて
アルバムのトータルバランスを崩してしまっている事ともうちょっとパロデイ物として
完全に羽目を外して遊んじゃっても良かったのではないかという気もします。



又直後にハプニングス・ポップス名義で当時の洋楽ヒット曲を全曲クニ河内のアレンジで
三味線やバンジョーを交え演奏したインストアルバム「ハプニング・ポッポス'68」を
リリース。



(なかなかCD化されずアナログ盤は中古市場で100万円単位の取引も行われていましたが
2009年にようやくCD化されました)
1stのラテン・ロック的な部分とストリングスを配しクラシカルなアレンジが施された2nd
「クラシカル・エレガンス」中間作としての音の変遷を知る上で興味深い内容です。
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クラシカル・エレガンス/ザ・ハプニングス・フォー - 1969.06.01 Sun









[sales data]
1969/6/1
[producer]
クニ河内?
[member]
クニ河内(p/org/cembalo)
ペペ吉弘(b)
チト河内(ds)
トメ北川(vo)




クニ河内のバロック好きが高じて1曲のオリジナル曲(あの夢から覚めて)をのぞき
有名曲をクラシック調にアレンジしたチェンバロが鳴り響く超異色作品。

当時、海外でキース・エマーソンのザ・ナイスなどがクラシックへのアプローチを
盛んに行っていた時代とはいえ、日本はGSブームでハプニングス・フォー自体も
GSバンドの一角と思われていた中でのリリースだったため、その斬新で挑戦的な
内容からいかに売れ線に関係なく自分達のアイディアを音として楽しんでいたか
ということが分かる作品です。

切狂言/クニ河内とかれのともだち - 1970.07.05 Sun









[sales data]
1970/7/5
[producer]
河内クニ
[member]
河内クニ(p)
河内チト(ds)
石間秀樹(g)
ジョー山中(vo)




クニ河内 & 河内チト + ジョー山中 & 石間秀樹というハプニングス・フォー+FTBという
面白い組み合わせのセッションアルバム。

何故面白いかというとFTBはこの頃、はっぴいえんど系の日本語ロック派と対立し
英語歌詞で勝負していたのですが、このアルバムではクニ河内の独特の世界観を
日本語で歌っているジョー山中が聴けることと次アルバムSATORIで開花する
石間秀樹のラーガ奏法を披露しているため、FTBの日本語アルバムとして楽しむのも
一興かと。

FTB.jpg

実力はありながらFTBが日本で成功しなかった理由の一つに英語歌詞だったことが
あげられますが、FTBは本アルバム収録の「人間主体の経営と工事」をカバーして
「MAP」というタイトルでシングル発売していますがこの曲だけFTB唯一の日本語曲です。

アウトサイダーの世界/ハプニングス・フォー - 1970.07.05 Sun









[sales data]
1970/7/5
[producer]
クニ河内
[member]
クニ河内(vo/key)
チト河内(ds)
トメ北川(vo)
ぺぺ吉弘(b)
シノ篠原(key)

happnings four2


クニ河内とかれのともだちの「切狂言」と同日リリース。

全曲の作詞を北山修さんが担当し、ブルース、カントリー、演歌からムード歌謡と無作為に
アレンジされた楽曲はコミカルでありながら社会風刺を含み、フォーク・クルセダーズの
流れを汲んだ作品といえるかもしれません。
(シノ篠原さんが参加しWキーボードになっていますが、このアルバムは
ハプニングス・フォー+1名義ではありません)

しかしアルバムを出すたびに音楽性を全く変えて出してくるので、当時このバンドの
特定ファンというものがいたのかどうか分かりませんが、これだけ音楽振幅のブレが
大きいバンドを私は他に知りません(笑)

happnings four
(CD化の際はデビューシング「あなたが欲しい」などが追加収録されています)

引潮・満潮/ハプニングス・フォー+1 - 1971.08.05 Thu









[sales data]
1971/8/5
[producer]
ハプニングス・フォー
[member]
クニ河内(el-p/org/vibes)
チト河内(ds/per/tabla)
トメ北川(g)
ペペ吉弘(b)
篠原信彦(hammond)




ザ・ハプニングス・フォーはGSバンドと思われがちですが、デビュー以来、バロックあり
演歌ありガレージあり何でもありのつかみ所のないはちゃめちゃなバンドでして、
このアルバムは異色のプログレトータルアルバムです。

篠原信彦が加入し「ハプニングス・フォー+1」というダブルキーボードの5人編成になり
トメ北川がギターを担当し今までギターレスだったバンドサウンドに変化が付けられています。

1度何かのアルバムとカップリングでCD化されたものの需要もそうないでしょうから
高額中古頼みな状況だったんですが、DISK UNIONが旗振りで入手難の名盤紙ジャケ厳選10作品に
選出され再び陽の目をあびることとなりました(喜)

まぁ聴いてみればサウンドは何てことはないんですけど、時代背景を考えれば本人達は
かなり新しい事にチャレンジしたという自負があったでしょう。

このアルバムは「生と死」をテーマに散らばめ「電気椅子」「死に直面した人間の状態と心理」
など重いテーマの他「つるはしとシャベル」という小曲な組曲が組み込まれており

♪穴を掘るのは
10代~(自分の宝を掘り出すため)
30代~(自分の運命を掘り出すため)
50代と(自分の体をほうむるため)

ドカタ作業に従事する男の一生をテーマに「希望」が現実と向き合い「絶望」に転落する
人間の無常観を表現するなどヘヴィになりがちな内容をクニ河内のアレンジにより
サラっと聴かせてしまうところはさすが。

バンドはこのアルバムを最後に解散。
クニ河内、トメ北川はソロ活動、ペペ吉弘は「羅生門」チト河内は「新六文線」~「トランザム」と
それぞれの活動に分岐して行きます。

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