2017-07

ブルースの新生~パワーハウス登場 - 1969.04.01 Tue









[sales data]
1969/4/1
[producer]
unknown
[member]
竹村英司(チー坊(vo)
陳信輝(g)
柳譲治(b/vo)
野本信一(ds)




このバンド結成の経緯は66年頃、陳信輝が竹村栄二、加部正義(後のルイズルイス加部)と
ヤードバーズ等をレパートリーとする「ミッドナイト・エクスプレス・ブルース・バンド」を結成し
最初、陳がドラムで加部がギター、竹村がヴォーカルという編成だったようです。
しかし加部が「グループ・アンド・アイ」(後の「ザ・ゴールデン・カップス」)に参加するため
脱退したため、陳はギターに転向。
「ミッドナイト」はキーボードにミッキー吉野が加わり67年にバンド名を「ベベズ(BeBes)」に変更。
ミッキー吉野がケネス伊藤の代わりにカップスに移籍するとバンドは68年に一度解散となるも
陳は柳譲治と野木信一のいた横浜のバンド「ムー」に加わりますが、ヴォーカルの関口脱退の際に
竹村を誘い、バンドを乗っ取った形でバンド名も再び「ベベズ」(第二期)になる。
ベベズ(第二期)は米軍キャンプ、横浜・東京のジャズ喫茶でサイケデリックなブルースを中心とした
サウンドをレパートリーとして演奏している内に「パワーハウス」(西山が脱退>柳がベース転向)となり
69年4月に東芝からメジャー・デビュー。 

img_0_20151002095436fb2.jpg img_1_20151002095437760.jpg

パワーハウスは横浜の本格派ブルース・バンドとしてゴールデン・カップスと並ぶ人気で
ブルース系のジョイントライヴなども行われていましたが、オリジナル曲がなく、
通好みな選曲しかやらなかったこともあり、商業的には成功せず70年3月に解散しています。

powerhouse.jpg

竹田和夫氏が「日本のブルースバンドはブルース・クリエイションとパワーハウスだけだ」と
発言していましたが、ビートルズを黒っぽく演奏するアレンジにそのセンスは感じますが
GSブーム終盤に見られたWHITE BLUESをなんとか真似たありがちな洋楽カバーのため
広大な綿畑での人種差別的な過酷な労働への不満とつかの間の休息から生まれた
「ブルース」の歌心は伝わってきません。

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晩餐/フード・ブレイン - 1970.09.10 Thu









[sales data]
1970/9/10
[producer]
Ikuzo Orita
陳信輝
柳田ヒロ
[member]
陳信輝(パワーハウス)
柳田ヒロ(エイプリルフール)
ルイス加部(ゴールデン・カップス)
つのだひろ(ジャックス)
*****
Michirou Kimura




このジャケット画はカッコいいですよね。
(アナログ盤は現在10万円ぐらいするのでは?)

これもいわゆるGS崩れによって再編成されたというか、もともと陳信輝さんが
パワーハウスと並行して流動的なメンバー構成で始めた陳信輝グループがロックフェスなどで
複数セッションを重ね意気投合した4人がフード・ブレインに発展したようです。

元人気GSバンドのメンバーがずらりと並んだスーパー・グループですが、
全篇1分ぐらいの小曲から15分ぐらいの長曲のインストオリジナルで
メロディアスなものは3~4曲で、セッションバトル中に何か生まれないかなという
模索しているのが手に取るようにわかる感じの実験的な即興演奏が主です。

内容云々より70年代の邦楽ロックが海外のロックを模倣しながらsomething specialな音を
模索していたアート・ロックorニュー・ロックという趣で楽しむのが吉。

陳信輝 and His Friends - 1971.01.15 Fri









[sales data]
1971/1/15
[producer]
折田育造
陳信輝
[member]
陳信輝(g/b/ds/p)
ジョージ柳(vo/b)
柳田ヒロ(key)
野木信一(ds)
ジョン山崎(p)
加部正義(b)




ライナーに音楽キャリアが記述されていますので転機します。

[1966年]ミッドナイト・エキスプレス結成(陳信輝(ds)加部正義(g)竹村栄司(vo/b)

このバンドで陳さんは初めドラムを叩いていたようですが加部さんがゴールデンカップスに
参加するため脱退するとミッキー吉野(key)林恵文(b)が加入しギタリストに転向したようです。

chin.jpg

[1967年]バンド名をべべズに改名

このバンドはすぐに解散し、陳は横浜のムーというバンドに加入するとムーのメンバーだった
柳ジョージ(b)と野木信一(ds)に竹村(vo)を加えべべズを再始動させる

[1968年]バンド名をパワー・ハウスに改名(1970年3月解散)

powerhouse_201603050002320ef.jpg

[1970年]フード・ブレイン結成(陳信輝(g)加部正義(b)柳田ヒロ(key)つのだひろ(ds)

foodbrain.jpg

[1971年?] オレンジ結成(陳信輝(g)渡辺茂樹(b)大口ひろし(ds)

そしてスピード・グルー&シンキ(陳信輝(g)加部正義(b)ジョーイ・スミス)を結成する前に
リリースされたのが本ソロアルバムです。

speed1.jpg speed2.jpg

ギターアルバムというよりはブルースを基調としたサイケデリックサウンドです。



この頃の日本の他のギタリストにない独特な音楽エッセンスを感じますが
ソロアルバムはこれ1枚だけで70年中期頃よりパタっと音楽シーンから消えてしまうため
謎多いミュージシャンですが、近年はエディ藩、ミッキー吉野など横浜界隈の仲間と
ライヴハウスなどで活動しているようです。

前夜/スピード・グルー&シンキ - 1971.06.25 Fri









[sales data]
1971/6/25
[producer]
スピード・グルー&シンキ
折田育造
[member]
陳信輝(g)
加部正義(b)
ジョーイ・スミス(vo/ds)




GSブーム崩壊後、人材交流が盛んに行われ、色々な組み合わせによるセッションや
バンド再編成が行われていた頃の音を紹介する時はワクワクします。

フード・ブレインの陳信輝(g)カップスの加部正義(b)にジョーイ・スミス(ds)という
トリオ編成デビュー盤(全曲オリジナル)

陳信輝のブルースロック路線ですが、1曲目からかなり重いサウンドに圧倒されます。
ジョーイ・スミスのドラムのモタツキがボンゾそっくりでZEPPを強く意識しいてるように
感じます(笑)

最近このバンドはグランジ・オルタナ系の若い人に再評価されているらしく
嬉しいことなのですが、プレス枚数が少なく常に在庫を切らしたままで
売れ線ではないが内容的に間違いなく名盤クラスの作品を長年廃盤で放置しておくような
レコード会社の過去音源に対するお粗末さはなんとかならないものでしょうか・・・

邦楽の60~70年代の作品はレコード会社の責任できっちり体系化し
しっかり聴き継がれ、後世に残るようにして欲しいものです。

スピード・グルー&シンキ - 1972.03.25 Sat









[sales data]
1972/3/25
[producer]
スピード・グルー&シンキ
折田育造
[member]
陳信輝(g)
加部正義(b)
ジョーイ・スミス(vo/ds)
*****
辺茂樹(key)
大口ひろし(ds)




何故、こうもスピード・グルー&シンキはZEPPっぽいのかその理由がはっきりしました。

プロデューサーに名を連ねている折田育造さんとはワーナー時代のZEPP担当者
「胸いっぱいの愛を」などの邦題をつけた方で業界では信奉者も多いようです。

当時の邦楽ロックでは珍しいアナログ2枚組大作。
ゲストにワイルド・ワンズの渡辺茂樹(key)とテンプターズ~PYGの大口ひろし(ds)が参加。
フード・ブレイン解散後の一時期、陳信輝さんは渡辺&大口のトリオでオレンジという
インスト系バンドを結成していたそうなのですが、レコーディングに至らなかったため、
今回幻のオレンジとしての演奏として収録されたとのことです。



このバンドは1年弱で、演ることは演ったという感じであっさり解散してしまい
加部さんはご存知のように複数のセッションを経て、ジョニー・ルイス&チャーに参加しますが
陳信輝さんはジョーイ・スミスが加入したファン・デ・ラ・クルーズというフィリピンの
ハードサイケバンドのSHAKE YOUR BRAINSの録音に参加したり、陳信輝グループ名で
横浜中心に活動を続けていたようですが(1974年郡山ワンステップ・フェスティヴァル出演)
作品などは発表せず70年代後半から突然、音楽シーンから消えてしまいます。

speed_groo_shinki2.jpg

現在は演奏活動からは退いていますが、楽器店、貸しスタジオ、音楽学校にライヴハウスと
手広く経営し、次世代アーティストの育成に携わっているとのことです。



又2004年頃、カップスの映画「ザ・ゴールデン・カップス ワン・モア・タイム」に出演したり
エディ藩&ミッキー吉野らと横浜のライヴにも出演していたようです。

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