2017-09

The Velvet Underground & Nico - 1967.03.12 Sun









[sales data]
1967/3/12
[producer]
Andy Warhol
Tom Wilson
[member]
Lou Reed(vo/g)
Sterling Morrison(g/b)
John Cale(viola/p/etc)
Maureen Tucker(ds/per)
Nico(chanteuse/bvo)




アンディ・ウォーホールのバナナジャケットがあまりに有名でロック風の飲食店なんかでは
壁がけのインテリアとして必ずお目にしますね。

1964年頃から音楽的なアプローチで意気投合したルー・リードとジョン・ケイルが
バンドの結成を模索し、スターリング・モリソンとモーリン・タッカーとメンバーが固まると
道端に落ちていたペーパーバックのSM小説のタイトルからバンド名を
「The Velvet Underground」とし夜のクラブを中心にライヴを行うようになり、
その常連客の中にアンディ・ウォーホールがいて彼らにご執心となり
デビュー・アルバムをプロデュースするほどの間柄に進展し当時ウォーホールが手がけていた
映画「チェルシー・ガール」の主演女優ニコが無理くりバンドメンバーに押し込まれて
1967年にリリースされたデビュー作。
(全曲ニコに歌わせるという企画もあったようですがバンドメンバーの強い反対で実現せず(笑)

velvet_underground_nico2.jpg velvet_underground_nico3.jpg

このアルバムは売れ線アルバムではないので、誰も期待してませんでしたがウォーホールの
「爆発する人工的必然性」という映画、ダンス、ポップアートを組み合わせた
マルチ・メディア・ショウの音楽部門として制作された前評判もあり
アルバムチャート171位>102位と徐々にチャートを駆け上がるもある日突然、
パタっとレコード店に並ばなくなってしまったそうです。



何故なら、この直後にリリースされたビートルズの金字塔作品サージェント・ペッパーズが
全てのロックファンの耳を独占してしまい愛と平和を願う若者たちはドラッグやセックスなど
人間の暗部にメスを入れたヴェルヴェットには見向きもしなかったのです(笑)

「しかし本物は強い」

今では洋楽アルバムでは必ず名盤として選出され洋楽ファンは一度は聴いたことがあると思いまずが
私は最初、単調に繰り返される原始的なリズムにピンときませんでした。
長いことヴェルヴェットは時代背景的に前衛音楽を演っていたというごく普通の音楽評論を
真に受けて近寄り難い芸術集団のイメージで誤解してましたがルー・リード、ジョン・ケイル、
そしてニコなどを個々に聴くにつけソロ活動の源であった母船をもう一度聴き直すと
そこには今まで気がつかなかった「音」があることを発見します。
(ニコなんてほんのお飾りだと思ってましたから(笑)
繰り返し聴いて良さが分かったというより分岐していったメンバーのソロ活動から遡って
その原動力に目覚めた珍しいケースです。



最近、思わぬTV番組でI'm Waiting For The ManがOPに使われてました。
その番組とは「キンシオ」です(笑)

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White Light/White Heat/The Velvet Underground - 1968.01.30 Tue









[sales data]
1968/1/30
[producer]
Tom Wilson
[member]
John Cale(vo/p/b/etc)
Sterling Morrison(g/b/etc)
Lou Reed (vo/g)
Maureen Tucker(ds/per)




バンドマネージャーのアンディ・ウォーホールがルー・リードによって解雇され
The Velvet Underground without Nicoの4人に戻っての2nd。

VU.jpg

原始的なリズムにノイジーなギターやベース音をかぶせ、ただただお経のように
ストイックなロックン・ロールが延々続くのが何とも心地よいです。
(パチスロなどで大敗してやさぐれた心情に波長が合うのはこのアルバムと
トニー・ウィリアムスのturn it overturn it overが最強かと(ジャケも似てるし(笑)

そしてこのルーズなエネルギーは温度を更に上昇させシスター・レイに昇天します。
ヴェルヴェット(VU)=バナナというような一般認識がありますが、ある意味バナナは
ウォーホールの趣味的要素が高くVUの本質は「リズムの強弱を主人公」にした
このアルバムにこそあると思います。
(VUの本質って何?って質問されてもちゃんと答えられないんですけどね(苦笑)
このアルバム制作時、ルー・リードとジョン・ケイルの芸術に対する高い志は同じでしたが、
見えない着地点が異なっておりだんだん緊張関係が悪化し
ジョン・ケイルはこのアルバムを最後に脱退します。

Ⅲ/Velvet Underground - 1969.03.15 Sat









[sales data]
1969/3
[producer]
Lou Reed
[member]
Lou Reed(vo/g/p/etc)
Sterling Morrison(g)
Maureen Tucker(per/vo)
Doug Yule(b/org/vo)




IIIはメーカー側が便宜上番号を振ったものでタイトルはTHE VELVET UNDERGROUND

ジョン・ケールが抜けた穴をダグ・ユールで補い新体制となったヴェルヴェットは
ルー・リードの音楽哲学が色濃く反映される内容となり前2作の前衛的な作りから
ヒューマニズムを感じさせる作風に変化。

今までのヴェルヴェットのアルバム収録曲は殆どが事前にライヴでお披露目されており
それをスタジオ用に録り直すという流れでしたが、本作は数曲をのぞいてレコーディング以前に
演奏されたことはなく純粋なスタジオアルバム制作になったこととサウンドが大きく変化した
ことについてモリスン曰く
「レコーディングのためロスに空輸していたバンドの楽器やその他の機材全てが盗難にあった
ことが関係ある」と述べています。
そういえばヴェルヴェットの特徴だったファズ(ソニック・ブーム・ボックス)が
顔を出さないのはそういう理由なんですね(笑)

ただ制作前より前作のようなノイジーなアルバムを再び作ることは一次元的なサウンドの
バンドと誤解されるため意図的に避けたそうです。

又このアルバムには2つのバージョンが存在しMGMのヴァル・ヴァレンティンが
最終的にミックスしたものをリードが持って帰り「ザ・クロゼット・ミキシング」
(クロゼットのような小部屋でミックスしたような音のために名づけられた?)を施しました。
(BOX(Peel Slowly & See)に収録されているのはこのCloset Mix)
しかしIIIのオリジナル発売ではMGM編集が採用され、今までのMGMのプロモーション不足、
ツアー・サポートのトラブルが続いたことでルー・リードの怒りは頂点に達し
バンドはアトランティックに移籍することになります。

Loaded/Velvet Underground - 1970.11.15 Sun









[sales data]
1970/11/15
[producer]
Geoff Haslam
Shel Kagan
The Velvet Underground
[member]
Lou Reed(vo/g/p)
Doug Yule(b/p/g/key/etc)
Sterling Morrison(g)
Maureen Tucker(ds)
*****
Adrian Barber(ds)
Tommy Castagnaro(ds)
Billy Yule(ds)
John Cale(org)




MGMからアトランティックに移籍しての4th。

ルー・リードのスタンダード・ナンバーとなったSWEET JANEとROCK AND ROLL収録。
実はこのアルバムリリース前に幻の4thアルバムを発売する予定がありましたが
MGMとのゴタゴタでお蔵入りしてしまいましたが、1986年ベルヴェットのアナログ盤BOXの
目玉商品として世に出され、現在はVUという作品で聴くことができるようになりました。



ルー・リードはこのアルバム完成前に脱退してしまったため会社側が勝手にリミックスしたため
ルー・リードはこのアルバムを評価していないそうですが、ルー・リードの意図する
リミックス盤としてFully Loaded Editionというのも後年リリースされました。



かなり明るめのポップスで前三作とは全く毛色の違う作品として聴く必要があります。
ルー・リードのソロ活動の序章作品として捉えると吉。

Live Volume1 & 2/Velvet Underground - 1974.09.15 Sun









[sales data]
1974/9
[producer]
The Velvet Underground
[member]
Sterling Morrison(g)
Lou Reed(vo/g)
Maureen Tucker(per)
Doug Yule(b/org)






ヴェルヴェット・アンダーグラウンドのライヴブートはかなりの数出回っていましたが、
1974年に公式にIIIリリース後の1969年10月~11月米ツアー音源が発売されました。
(ツアーと言っても観客の拍手がまばらなので、小さい小屋(テキサスとロス)での
過酷なドサ回り営業色の様相です(笑)

ただ公式と言ってもライヴ制作盤を目的に録音したものではないので、音質的にはブートです。

あとどういう意図があるのかアナログ2枚組がCD化の際わざわざVol.1と2のバラ売りに
なっていますが1枚だけ買って満足する人なんているのでしょうか?

VU_20170317155202eda.jpg

ライナーによると選曲に捻りがなくバランスが悪いためVU研究家M.C.コステック著の
「VUハンドブック」によると

VOL.1は1,5,2,7,10,6,9,3,8,4
VOL.2は4,8,2,3,5,7,6,1,9

のトラック順で聴くのがお薦めなんだそうです。

ただVUの場合はバラ売りだとか音質だとか曲順だとかそういう常識から逸脱していることを含め
聴き手への配慮のなさも魅力だと思えないとなかなか深みにははまれないと思います(笑)

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