2017-07

Pieces Of The Sky/EmmyLou Harris - 1975.02.15 Sat









[sales data]
1975/2
[producer]
Brian Ahern
[member]
Emmylou Harris(vo/g)
Brian Ahern(g/b)
Bruce Archer(g)
Duke Bardwell(b)
Byron Berline(fiddle/mandolin)
James Burton(g/dobro)
Mark Cuff(ds)
Rick Cunha(g)
Nick DeCaro(string arrangements)
Amos Garrett(g)
Richard Greene(Fiddle)
Tom Guidera(b)
Glen D. Hardin(p/string arrangements)
Ben Keith(pedal steel)
Bernie Leadon(g/b/banjo/dobro)
Bill Payne(p)
Herb Pedersen(g)
Danny Pendleton(pedal steel)
Ray Pohlman(b)
Linda Ronstadt(bvo)
Ricky Skaggs(fiddle/viola)
Fayssoux Starling(bvo)
Ron Tutt(ds)




エミルー・ハリスは1969年にフォークシンガーとしてド「グライディング・バード」で
デビューするも全く話題にならず、クリス・ヒルマンに見出されるまでの数年間、
一体何をしていたのか調べてみるとトム・スロカムというソングライターと結婚するも短期間で離婚し、
生まれた娘と両親を伴ってメリーランド州に引越し、フォーク&カントリーのトリオの一員として
音楽活動を再開し、その彼女を、1971年のある晩、偶然、目にしたのが、クリス・ヒルマンで
彼女の歌心に惚れたヒルマンがグラム・パースンズ(以後GP)に彼女のステージを見に行くよう
薦めたところ非常に気に入ってしまい、自身の2枚のソロ・アルバムに参加させ、
素晴らしいデュエットを聴かせその名をカントリー界にとどろかせます。
(ちなみに「グライディング・バード」は2014年初CD化の予定が中止になり、
現在、彼女自身の意向(GPと出会う前の自分の歌は認めていない?)により
1作目としてカウントされていないとのことで本作がデビュー盤扱いになるようです)



その後、GPはドラッグで急逝してしまい(1973年9月)音魂で結ばれていた彼女は
音楽を捨てる決意をしていたそうですが、友人のリンダ・ロンシュタットら音楽仲間の
フォローで失意から脱却し、発表したのがこの作品です。
GPの音楽遺志を受け継ぐため?GPのアルバム制作メンバーと同じように
ジェームス・バートン、グレン・D・ハーディン、ロン・タットを起用し
リンダ・ロンシュタット、エイモス・ギャレット更にリトル・フィートのビル・ペインらが参加。



亡きGPに捧げたBoulder To Birminghamが初ヒット。
エミルーが語るGP像
「やぶれかぶれで、激しく純粋で美しく、優しさと痛みに満ちていた」

一般的にカントリー歌手と言われますが、この歌唱力はジャンルを超えた超次元クラスです。

その歌心の伝達力は勿論、彼女の天賦の才能なんでしょうが、それよりも何よりも
GPの遺志を受け継ぎ、一環して貫き通したカントリー・ミュージックに
真摯に向き合う誠実さが他の追随を許さない美歌世界を構築しています。

数年前に由紀さおりの歌が日本語というハンデを乗り越えて海外の聴衆に
その歌心が伝わるという現象が起こりましたが、両者の共通項は
「歌に対する純粋な誠実さが音に宿ったため」ではないでしょうか。

「天使」ってきっとこういう声で歌うんだと私は思います。

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Elite Hotel/Emmylou Harris - 1975.12.29 Mon









[sales data]
1975/12/29
[producer]
Brian Ahern
[member]
Emmylou Harris(vo/g)
Brian Ahern(g/b)
Mike Auldridge(Dobro)
Byron Berline(Fiddle/Mandolin)
Dianne Brooks(bvo)
James Burton(g)
Rodney Crowell(g)
Rick Cunha(g)
Nick DeCaro(String Arrangements)
Hank DeVito(Pedal Steel)
Jonathan Edwards'(bvo)
Amos Garrett(g)
Emory Gordy, Jr.(b)
Glen D. Hardin
(p/String Arrangements)
Ben Keith(Pedal Steel)
Bernie Leadon(g)
Bill Payne(p)
Herb Pedersen(g)
Mickey Raphael(Harmonica)
Linda Ronstadt(bvo)
Fayssoux Starling(bvo)
John Starling(g)
Ron Tutt(ds)
John Ware(ds)




ホンダのシビックのCMに収録曲のtogether againが使われたので、知らず知らず
エミルーの声に癒されている人も多いと思いますが、前作同様エルヴィス・プレスリーや
グラム・パーソンズのバックを務めたジェイムス・バートンとグレン・ハーディンらの
ザ・ホット・バンドを中心にカントリーとPOPSが嫌味なく融合したサウンドに
天使の歌声をかぶせるという内容です。

>egp.jpg

グラム・パースンズの楽曲が3曲収録され、エミルー自身のために書かれた歌のように
丁寧に歌いあげGPのカントリー魂継承を明確にしています。

しかし最近、ビジュアル偏重のため歌唱力で魅了する実力派シンガーは減りましたね・・・

Luxury Liner/EmmyLou Harris - 1977.01.15 Sat









[sales data]
1977/1
[producer]
Brian Ahern
[member]
Emmylou Harris(vo/g)
Brian Ahern(g)
Mike Auldridge(Dobro)
Dianne Brooks(bvo)
James Burton(g)
Rodney Crowell(g)
Rick Cunha(g)
Hank DeVito(Pedal Steel)
Emory Gordy, Jr.(b)
Glen D. Hardin(p)
Nicolette Larson(Duet Vocals)
Albert Lee(g)
Dolly Parton(bvo)
Herb Pedersen(bvo)
Mickey Raphael(harmonica)
Ricky Skaggs(Fiddle/Mandolin)
Fayssoux Starling(bvo)
John Ware(ds)




本作もザ・ホット・バンドの面々による堅実なバックサポートを受け
弾けるポッポコーンギター奏法でアルバムの幕を開けるタイトル曲Luxury Linerは
まるでアルバート・リーのギターみたいだなと思ってクレジット見たら
アルバート・リーでした(笑)



このアルバムもコステロがカバーしてヒットしたSHEなどグラム・パーソンズの楽曲を
収録してますが、この頃はGPの死を哀しむではなくGPの音魂を確実に歌い伝えるという
前向きなスタンスで心なし明るくなったなぁという印象です。



大物ドリー・パートンの影に隠れてますが、デビュー前のニコレッタ・ラーソンと
デュエットでHellow Strangerを歌っているのはマニアにとってポイントが高いです。

Quarter Moon In A Ten Cent Town/Emmylou Harris - 1978.01.15 Sun









[sales data]
1978/1
[producer]
Brian Ahern
[member]
Emmylou Harris(vo/g)
Brian Ahern(g/etc)
Dianne Brooks(bvo)
James Burton(g)
Rodney Crowell(g)
Rick Danko(Fiddle/bvo)
Hank DeVito(Pedal Steel)
Emory Gordy, Jr.(b)
Glen D. Hardin
(p/String Arrangements)
Garth Hudson(Accordion/sax)
Nicolette Larson(bvo)
Albert Lee(g/p/Mandolin)
Willie Nelson(Duet Vocals)
Mickey Raphael(Harmonica)
Ricky Skaggs(Fiddle/Viola)
John Ware(ds/per)




邦題「10セントの月」

よほどウマがあったのかデビューアルバムPieces Of The Skyから4作連続で
プロデューサー&バックメンバー(ザ・ホット・バンド)が不動で本作はニコレッタ・ラーソンの他、
ザ・バンドのリック・ダンコやガース・ハドソンやウィリー・ネルソンも参加しています。

アルバムの制作環境が安定している余裕からか、少し変化をつけてみようかと
お洒落なジャケット画からして、お友達のリンダ・ロンシュタットみたいに
ちょっとヒットも狙ってみますか!という色気も少なからずあったのだろう感じの
明るめのカントリーロックも収録されています。

Blue Kentucky Girl/Emmylou Harris - 1979.04.15 Sun









[sales data]
1979/4
[producer]
Brian Ahern
[member]
Emmylou Harris(vo/g)
Brian Ahern(g)
Duke Bardwell(b)
Mike Bowden)b)
Tony Brown(p)
James Burton(g)
Rodney Crowell(g)
Lincoln Davis Jr.(accordion)
Hank DeVito(pedal steel)
Don Everly(duet vo)
Emory Gordy, Jr.(b)
Glen D. Hardin(p)
Ben Keith(pedal steel)
Albert Lee(g/mandolin)
Dolly Parton(bvo)
Bill Payne(p)
Mickey Raphael(harmonica)
Linda Ronstadt(bvo)
Ricky Skaggs(fiddle/mandolin)
Fayssoux Starling(bvo)
Tanya Tucker(duet vo)
Ron Tutt(ds)
John Ware(ds)
Cheryl White(duet vo)
Sharon White(duet vo)




本作は女友達が多数寄り集まりデュエットやコーラスソングが多数収録されていて、
リンダ・ロンシュタット&ドリー・パートンがバックコーラスに参加しすでに本アルバムで
トリオっちゃってたんですね。

trio_201611131554443e3.jpg

前作からカントリーロック色を強め、内省的から外交的に明るい曲が増え、
垢抜けた感じになりましたが、再び伝統的なカントリー曲を収録し
ある意味この時期の彼女の集大成な内容になっています。

日本ではマイナーなジャンルのカントリーミュージックには
古臭い田舎の保守的なイメージをお持ちの方が多いと思いますが
このジャンルのファンやミュージシャンは白人系が圧倒的に多く
アメリカ南部やアパラチア発祥の音楽のため、一部では
「人種差別と関係が深い音楽」と誤解されがちなんだそうです。

商業音楽は音楽をより多くの人に買ってもらうため最新技術で音楽に加工を施すのですが
私はこの加工手段が強ければ強いほど例えば80年代であればどうしても
80年代という時代の枠に埋もれてしまうと思うのです。

時代に迎合しないカントリーやブルースはそういう意味で時代遅れですが
音楽の持ち合わせる普遍性については時代に左右されないという強みがあり、
私のようにタイムリーではなく、何かが契機で彼女の歌に今更ハマった人が
結構多いように思うのは「歌を聴かせたい」というエミルーの純粋な思いが
聴き手に伝わるからなんだろうと思います。

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