2017-07

Song to a Seagull/Joni Mitchell - 1968.03.15 Fri









[sales data]
1968/3
[producer]
David Crosby
[member]
Joni Mitchell(vo/g/p)
Stephen Stills(b)
Lee Keefer(banshee)




ジョニ・ミッチェルさんは数多くの男性ミュージシャンと浮名を流しましたが
彼女がメジャーになる道しるべをつけたのがデヴィッド・クロスビー(以後DC)

jonicrosby.jpg

出会いはDCがザ・バーズを脱退し、フロリダのクラブ「ザ・ガスライト・サウス」で
ジョニをたまたま見かけたことが契機となっています。

DC談
「僕は住み込むためのヨットを探していたんだ。何かこう他の違ったことをしたかったんだよ。
違う道を探していたっていうか。実際僕はかなりそれまでのことに幻滅していたんだ。
僕はコーヒーハウスに入って、ぼーっとしていた。彼女はずっと立ったままで歌ってた。
「マイケル・フロム・マウンテンズ」「ボース・サイド・ナウ」とかをね。
僕はただフロアに立ち尽くしてしまった。僕はこの世にこんないい歌を歌う人間がいるとは
信じられなかったよ。そう、僕はまさにその時、彼女に溺れてしまったんだ。
その晩、猛アプローチをかけ、僕たちはかなり急速に親しくなったよ。
僕はその音楽の質、それから彼女の女性としてのクオリティ両方にもうメロメロになっていたからね。
彼女はそんな感じですっごく普通じゃなかった。非常に情熱的でパワフルな女性だったよ。
彼女との最初の仕事はチューニングだったかな。それから「Guinevere」のような歌を書き始めて。
そんな感じでだんだんと彼女にひかれていったんだ。」

DCとジョニは非常にシンプルな構成(ギターとボーカル)であるがままに表現したいと考え
当時主流になりつつあった「フォーク・ロック」色のアルバムを制作するつもりだったレコード会社を
納得させ、DCプロデュースで無駄を極力省いた二人の愛の純結晶アルバムが誕生します。

「このアルバムは隅から隅まで無限に美しい」



(PS)
音楽ニュースの片隅にジョニが脳動脈瘤を患った後、会話ができなくなっているという記事がありました
[news]
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Clouds(青春の光と影)/Joni Mitchell - 1969.05.01 Thu









[sales data]
1969/5/1
[producer]
Joni Mitchell
Paul A. Rothchild
[member]
Joni Mitchell(vo/g/key)
Stephen Stills(b/g)




ジョニ・ミッチェルの出世作。



ジョニ・ミッチェルは作家ソール・ベロー(ノーベル賞作家)の
「Henderson the Rain King(雨の王ヘンダソン)」を読み、その文中に書かれていた

「人が雲を見上げ、また見下ろせるようになった時代に、死ぬことなど恐れるに足らずだ」

という一行に強いインスピレーションを受け、書き上げたのが「Both Sides Now」(青春の光と影)



この曲がジュディ・コリンズによって歌われ、映画「青春の光と影」の主題歌として
ヒットしたことでジョニ・ミッチェルに脚光があたります。



「すべてのものごとや現象には、表と裏、光と影がある」という人生を達観した哲学的な歌詞は
若さゆえ批判も受けたようです。

ジョニ・ミッチェル談
「あなたは一体人生の何を知ってるの?って言われた。14歳ぐらいに見える20歳そこそこの若い娘が
「人生を両面から眺めた」って口にしたことが、思いあがっているように見えたみたい」

「青春の光と影」は多くの歌手にカバーされ日本では赤い鳥もカバーしています。

作品全編はほぼギター一本による演奏ですが、メッセージは確実に伝わってきます。
確かにこのスタイルでスタジアム級でのライヴは難しいでしょうけど
そもそも今はあたり前となっているスタジアム級のライヴを想定した見栄えのする
大音量の音作りっていうのは一体、何を伝えているのかと・・・

Ladies of the Canyon/Joni Mitchell - 1970.04.15 Wed









[sales data]
1970/4
[producer]
Joni Mitchell
[member]
Joni Mitchell(vo/g/p)
Teresa Adams(cello)
Paul Horn(clarinet/fl)
Jim Horn(sax)
Milt Holland(per)
The Saskatunes(bvo)
The Lookout Mountain
United Downstairs Choir
(bvo)




ロスに定住したジョニ・ミッチェルの新生活はとても快適だったようで
生活環境の変化がもたらした充実感が、いつもの清涼感あふれるアルバム内容に
更に安定感をもたらせています。
ジョニ・ミッチェルの曲は基本暗いのですが他人がupテンポにしてカバーするとヒットする妙(笑)

CSN&Yがロック調にカバーした「ウッドストック」





イチゴ白書の主題歌としてバフィー・セントメリーがカバーした「サークルゲーム」





ピアノとアコギとシンプルな構成に本作はところどころ管楽器演奏を控えめに加えており
後のジャズとの近接を予感させます。
ジョニ・ミッチェルの初々しいピュアな少女のような歌声はこのアルバムまでで
ロスという都会空間とその人脈により次作Blueからは突如オトナの女性の歌声に変わります。

Blue/Joni Mitchell - 1971.06.22 Tue









[sales data]
1971/6/22
[producer]
Joni Mitchell
[member]
Joni Mitchell(vo/g/p)
Stephen Stills(b)
James Taylor(g)
Sneaky Pete Kleinow(pedal steel)
Russ Kunkel(ds)




最小限のゲストでほとんどオールセルフな作りの初期ジョニ・ミッチェルの代表作。

変則リズムにかぶせるヴォーカルと独自のオープン・チューニングのギターの響きが
単なるアコースティックなフォーク作品を軽く飛び越えた恋多き乙女の若き才能溢れる好作品。



このアルバムを作り始めた頃、ジョニ・ミッチェルは三大ロックフェスの一つ
ワイト島フェスに出演しています。



ワイト島フェスは数多の不手際で混乱の中、プログラムが進んで行くのですが
ギター一本でwoodstockを歌う彼女に「女々しいフォークはやめろ!!」など汚い野次や罵声が
飛び交い、乱入者によってステージが中断した際、彼女はこんなメッセージ残している。

「みんなちょっと頭を冷やして、じっくり物事を考えるべき時じゃないの?」

喧騒の渦中、ステージが再開され、最後まで歌い遂げたジョニ・ミッチェルの
堂々とした態度は、語りぐさとなっています。



そして今回、彼女が放った“鮮烈な青(ブルー)”はアルバムをキャンバスに見立て、
自由で複雑難解な女心をリリカルに歌い描いたもので、このアルバムの魅力に
ボブ・ディランをもいたく感激し後に「Tangled Up in Blue(ブルーにこんがらがって)」
という曲を書いています。

bob dylan

For the Roses/Joni Mitchell - 1972.10.15 Sun









[sales data]
1972/10
[producer]
Joni Mitchell
[member]
Joni Mitchell(vo/g/p)
Tom Scott(woodwinds/reeds)
Wilton Felder(b)
Russ Kunkel(ds)
Bobbye Hall(per)
Bobby Notkoff(strings)
James Burton(g)
Graham Nash(harmonica)
Stephen Stills(rock and roll band)




ジョニ・ミッチェルのマネジメントを担当していたデヴィッド・ゲフィンとエリオット・ロバーツが
アサイラム・レコードを設立したことに伴いアサイラムに移籍した第一弾。

joni.jpg

1曲目のピアノ弾き語りBanquetから聴き手を圧倒します。
シングルヒットした「恋するラジオ」にはデヴィッド・クロスビー、ニール・ヤング、
グラハム・ナッシュが参加(クレジットはデヴィッド・クロスビーのみ)
Blonde In The Bleachersではステファン・スティルスがドラム、ギター、ベースの
一人ロックンロールバンドとして参加しています。



トム・スコットとウィルトン・フェルダーが参加しているため、ジャズ志向が表面化した
作品と紹介されることがありますが、全体的にはピアノ&ギターと歌という今までの路線を
継承しており、次作「Court And Spark」でPOPS、ジャズ&フュージョン路線に
大きく舵をとることになります。

尚、内ジャケットにはサービスで?ジョニのヌード写真が映っています。

nude.jpg

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